| 【発明の名称】 |
半導体試験装置及びその測定方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】高木 晃
|
| 【要約】 |
【課題】一方のDUTをシングル測定している期間において、他方のDUTの無用な待ち時間を低減あるいは解消実現する半導体試験装置を提供する。
【解決手段】半導体試験装置に2機のハンドラを接続する2つのテストステーションを備え、被試験デバイスを単一のテストステーションでのみ試験するシングル測定項目を有する品種のDUTの同時測定において、試験済のDUTを離脱して次のDUTを交換装着する迄の期間をインデックス期間としたとき、一方の第1ハンドラがDUTを交換するインデックス期間に、他方の第2ハンドラがDUTをシングル測定項目による電気的試験を実施する同時測定である半導体試験装置。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 半導体試験装置に2機のハンドラを接続する2つのテストステーションを備え、被試験デバイス(DUT)を単一のテストステーションでのみ試験するシングル測定項目を有する品種のDUTの同時測定において、試験済のDUTを離脱して次のDUTを交換装着する迄の期間をインデックス期間としたとき、一方の第1ハンドラがDUTを交換するインデックス期間に、他方の第2ハンドラがDUTを該シングル測定項目による電気的試験を実施する同時測定であることを特徴とする半導体試験装置。 【請求項2】 1つのテストステーションにおいて、接続されるハンドラが複数DUTを装着して複数個のDUTを単位として同時測定する構成を備える請求項1記載の半導体試験装置。 【請求項3】 半導体試験装置に複数Nのテストステーションを備え、これに対応する複数Nのハンドラを接続して同時測定を行う請求項1記載の半導体試験装置。 【請求項4】 半導体試験装置に2機のプローバを接続する2つのテストステーションを備え、被試験デバイス(DUT)を単一のテストステーションでのみ試験するシングル測定項目を有する品種のDUTの同時測定において、一方の第1プローバがDUTを交換するインデックス期間に、他方の第2プローバがDUTを該シングル測定項目による電気的試験を実施する同時測定であることを特徴とする半導体試験装置。 【請求項5】 1つのテストステーションにおいて、接続されるプローバが複数DUTを装着して複数個のDUTを単位として同時測定する構成を備える請求項4記載の半導体試験装置。 【請求項6】 半導体試験装置に複数Nのテストステーションを備え、これに対応する複数Nのプローバを接続して同時測定を行う請求項4記載の半導体試験装置。 【請求項7】 半導体試験装置に1機のテストステーションを備え、複数DUTを装着して複数個のDUTを同時測定可能かつ個別にインデックス期間を制御可能な構成を備えるハンドラあるいはプローバにおいて、単一のDUTのみ試験するシングル測定項目を有する品種のDUTの同時測定における一方のDUTを交換あるいはコンタクト移動するインデックス期間に、他方のDUTを該シングル測定項目による電気的試験を実施する同時測定であることを特徴とする半導体試験装置。 【請求項8】 DUTはロジックデバイス、メモリデバイスあるいはアナログデバイスである請求項1、4又は7記載の半導体試験装置。 【請求項9】 半導体試験装置に2機のハンドラを接続する2つのテストステーションを備え、被試験デバイス(DUT)を単一のテストステーションでのみ試験するシングル測定項目を有する品種のDUTの同時測定方法において、一方の第1ハンドラがDUTを交換するインデックス期間に、他方の第2ハンドラがDUTを該シングル測定項目による電気的試験を実施する複数デバイスの測定手順を特徴とする半導体試験装置の測定方法。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、複数の被試験デバイスを同時測定する機能を備える半導体試験装置におけるデバイス試験のスループット向上に関する。 【0002】 【従来の技術】先ず、半導体試験装置のハード資源の説明をする。半導体試験装置には、デバイス試験のスループット向上する為に、同一品種のDUTを同時測定する同時測定機能を備えている。この同時測定の為に、半導体試験装置は、図3に示すように、通常複数例えば2つのテストステーションSTN1、STN2を接続して同時測定する。これに対応して試験装置本体内には、複数テストステーションへ信号発生源等からの同一タイミング信号を分配あるいは個別発生するハード資源(ハードリソース)を備えて、接続されるハンドラH1、H2内のDUTやプローバP1、P2内のDUTのICピンへ供給し、このDUTからの出力信号を受けて測定及び良否判定をする同時測定可能なハードリソースを備えている。通常、同時測定実施可能な全てのハードリソースを多様なDUTに対応して複数系統搭載していない場合が多く、有限のハードリソースを搭載して実用に供している。尚、半導体試験装置はオプション搭載可能なハードリソースもあり、適宜搭載して実用に供している。 【0003】一方で多様なDUTとしては、例えばメモリIC、ロジックIC、アナログIC、高精度なA/D、D/AIC、デジタル/アナログ混在IC、電力用IC、通信用IC、画像処理IC、高周波IC等の多様な品種例がある。当然ながら、これらICに印加する信号発生源は多種多様な信号形態が必要となり、更にこのIC出力ピンから受ける信号も多様な信号形態であるからして多種多様な受信装置が必要となることは言うまでもない。もし、あらゆる品種のDUTに対応し、かつ全てのハードリソースを複数系統搭載しようとすると、装置が巨大化してしまい実用的でなくなってしまう。 【0004】次に同時測定のテストプログラムの説明をする。図5は同時測定を行うメイン・プログラム及びソケットプログラムのステートメント記述の要部例であり、ステートメント部61は同時測定に係るステートメントであり、ステートメント部62はシングル測定に係るステートメントであり、ステートメント部63はソケットプログラムに係るステートメントである。また、図4は上記ステートメント記述による両テストステーションSTN1、STN2の動作シーケンス例である。 【0005】ここで、ソケットプログラムとは、論理装置と物理装置を割付け宣言する部分である。即ち、メイン・プログラム内に記述された各論理ピン名称/シンボル名称を、実ハードウエアの物理DUTのピン番号に対応させる為のプログラムであり、通常図5に示すように、メイン・プログラムの末尾に記述される。このソケットプログラムとメイン・プログラム内の「MULTIPLE DUT」ステートメント記述により、物理的に異なる両テストステーションを同一メインプログラムで実行可能、かつ同時測定、あるいは片方づつのテストステーションによるシングル測定が実行可能となっている。 【0006】次にDUTのテスト時間について、2テストステーション構成で、各テストステーション内のDUTは1個を試験する場合として以下に説明をする。図4に示すデバイス試験の動作シーケンス例において、従来におけるデバイス測定のサイクル時間Tallは、インデックスタイムT0と、同時測定時間(これを同測時間という)T1と、シングル測定時間T2と、アイドル時間T3を加算した合計時間である。即ち、サイクル時間Tall=T0+T1+T2+T3の合計時間である。この繰返しによりDUTを順次試験実施する。 【0007】インデックスタイムT0は、第1に、ハンドラの場合には各ICピン端子を電気的に接触させるコンタクタから試験終了デバイスを外して他へ搬送し、未試験デバイスを他からコンタクタに装着するまでのセットアップ時間であり、第2に、プローバの場合はプローブピンをウエハ上の次のICチップへ移動し接触するまでのセットアップ時間、あるいは別のウエハに交換するまでの時間を加算したセットアップ時間であり、第3に、マニュアル・パフォーマンスボードを用いた手動測定の場合はICソケットに作業者が脱着交換するセットアップ時間である。尚このインデックスタイムの期間をインデックス期間とする。この時間は、機種やICピン形状等にもよって異なるが例えばハンドラでは1〜3秒のインデックスタイムを要する。尚、ハンドラ等と装置本体とは通信手段を介してハンドラ側のコンタクタ装着状態や測定完了信号を相互に通信授受してデバイス試験が行われていることは言うまでもない。 【0008】同測時間T1は、両DUT1,2を同時に試験実施可能な試験項目のテスト時間であり、DUT個数に対応したハードリソースを備えられている場合に同時実行されるテスト時間である。この時間は、DUT品種やハードリソース、更にハンドラとプローバでは試験項目や試験速度が異なる為大きく変わるが、例えばハンドラでは2〜100秒の同測時間を要する。 【0009】シングル測定時間T2は、DUT個数に対応していない、単一のハードリソース等に伴って、両DUT1,2を同時に試験できないシングル測定項目に関わるテスト時間であり、試験対象となるDUT側にハードリソースを切替え接続して試験実施する。この時間も、DUT品種によって大きく変わるが、例えばハンドラでは1〜5秒のシングル測定時間を要する。このハードリソースとしてはDFM(data fail memory)やAFM(address failure memory)や、またオプション搭載していないISVM(電流印加電圧測定)やVSIM(電圧印加電流測定)や高周波信号発生器や周波数信号発生器や周波数変換装置やデジタイザや高速処理用のDPS等があり、半導体試験装置の機種・システム構成によっても異なる。 【0010】アイドル時間T3は、一方のDUTがシングル測定時間T2の試験中における他方のDUTが何もしない無用の待ち時間であり、半導体試験装置の装置本体側の稼働が唯一一時停止している期間である。当然ながらこの時間はシングル測定時間T2と同じ時間になる。 【0011】尚、上述説明では両テストステーション間の同時測定例で説明していたが、この他に図6に示すように、テストステーション内に複数DUTの2〜N個を搭載して試験するステーション内同時測定の形態もあり、この場合についても複数DUTに対応したハードリソースが無い場合はシングル測定が行われ、これに伴い他のDUTは無用のアイドル時間がかかる。 【0012】 【発明が解決しようとする課題】上述説明したように従来技術においては、サイクル時間Tallであるこの繰返しの期間において、一方のテストステーション側、あるいは単一テストステーションでのステーション内同時測定における特定のDUTがシングル測定を実施している期間、他のDUTは無用な待ち時間となっている。このことは装置本体側及び一方のテストステーションの稼働率低下を招き、結果としてスループットが低下し、これらの観点から好ましくなく実用上の難点がある。そこで、本発明が解決しようとする課題は、一方のDUTをシングル測定している期間において、他方のDUTの無用な待ち時間を低減あるいは解消実現する半導体試験装置を提供することである。 【0013】 【課題を解決するための手段】第1に、上記課題を解決するための発明構成は、半導体試験装置に2機のハンドラを接続する2つのテストステーションを備え、被試験デバイスを単一のテストステーションでのみ試験するシングル測定項目を有する品種のDUTの同時測定において、試験済のDUTを離脱して次のDUTを交換装着してコンタクトする迄の期間をインデックス期間としたとき、一方の第1ハンドラH1がDUT1を交換するインデックス期間に、他方の第2ハンドラH2がDUT2をシングル測定項目による電気的試験をする同時測定によりデバイス試験のスループットを向上することを特徴とする半導体試験装置である。上記発明によれば、ハンドラにおいて一方のDUTをシングル測定している期間において、他方のDUTの無用な待ち時間を低減あるいは解消実現する半導体試験装置が実現できる。 【0014】また、1つのテストステーションにおいて、接続されるハンドラが複数DUTを装着して複数個のDUTを単位として同時測定する構成を備える上述半導体試験装置がある。また、半導体試験装置に複数NのテストステーションSTN1、STN2‥‥STNnを備え、これに対応する複数Nのハンドラを接続して同時測定を行う上述半導体試験装置がある。 【0015】第2に、半導体試験装置に2機のプローバを接続する2つのテストステーションを備え、被試験デバイスを単一のテストステーションでのみ試験するシングル測定項目を有する品種のDUTの同時測定において、一方の第1プローバP1がDUT1を交換するインデックス期間に、他方の第2プローバP2がDUT2をシングル測定項目による電気的試験をする同時測定によりデバイス試験のスループットを向上することを特徴とする半導体試験装置がある。上記発明によれば、プローバにおいて一方のDUTをシングル測定している期間において、他方のDUTの無用な待ち時間を低減あるいは解消実現する半導体試験装置が実現できる。 【0016】また、1つのテストステーションにおいて、接続されるプローバが複数DUTを装着して複数個のDUTを単位として同時測定する構成を備える上述半導体試験装置がある。また、半導体試験装置に複数NのテストステーションSTN1、STN2‥‥STNnを備え、これに対応する複数Nのプローバを接続して同時測定を行う上述半導体試験装置がある。第3に、半導体試験装置に1機のテストステーションを備え、複数DUTを装着して複数個のDUTを同時測定可能かつ個別にインデックス期間を制御可能な構成を備えるハンドラあるいはプローバにおいて、単一のDUTのみ試験するシングル測定項目を有する品種のDUTの同時測定における一方のDUT1を交換あるいはコンタクト移動するインデックス期間に、他方のDUT2をシングル測定項目による電気的試験をする同時測定によりデバイス試験のスループットを向上することを特徴とする半導体試験装置がある。上記発明によれば、ハンドラあるいはプローバにおいて一方の単一あるいは所定複数個のDUTをシングル測定している期間において、他方の単一あるいは所定複数個のDUTの無用な待ち時間を低減あるいは解消できる。 【0017】また、DUTはロジックデバイス、メモリデバイスあるいはアナログデバイスである上述半導体試験装置がある。 【0018】 【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を実施例と共に図面を参照して詳細に説明する。 【0019】図1は、本発明の一実施例であり、2つのテストステーションSTN1、STN2において、各々1個のDUTを同時測定する動作シーケンス例である。この場合はインデックスタイムT0の期間がシングル測定時間T2の期間より長い期間を要する場合と仮定する。 【0020】図1に示す一方のテストステーションSTN1側の動作順序は、T1、T21、T31、T01の繰返し順であり、他方のテストステーションSTN2側の動作順序は、T1、T02、T22、T32の繰返し順である。この動作順序で特徴的なことは、第1に、他方のSTN2側がDUTを交換中期間であるインデックスタイムT02の期間において、一方のテストステーションSTN1側はシングル測定時間T21のシングル測定実施した後、残りの時間をアイドル時間T31としている点である。第2に、同様にして一方のSTN1側がDUTを交換中期間であるインデックスタイムT01の期間において、他方のテストステーションSTN2側はシングル測定時間T22のシングル測定実施した後、残りの時間をアイドル時間T32としている点である。 【0021】即ち、従来のようにDUTの交換を同時に行うのではなく、DUTを交互に交換するように試験実施し、このDUT交換期間を利用して、DUTが装着状態にある片方のDUTをシングル測定実施できるようにメインプログラムを作成し、この動作に連動して接続されている両方の第1ハンドラH1と第2ハンドラH2、あるいは第1プローバP1と第2プローバP2を協調制御するようにした点である。上記実現の為には、図5に示すシングル測定に係るステートメント部62の「MULTIPLE DUT SINGLE」ステートメントと、対を成す「MULTIPLE DUT END」ステートメントの動作内容を変更する。即ち、第1に、「MULTIPLE DUT SINGLE」ステートメントでは、この実行時に一方のテストステーション側には従来同様のシングル測定を実行し、他方のテストステーションに対してはDUT交換を指示通知するように協調制御する動作内容を変更する。第2に、「MULTIPLE DUT END」ステートメントでは、前記のDUT交換の完了信号を受信するまで待って次のプログラムステップに進む。即ちアイドル時間待ちするように動作内容を変更する。 【0022】尚、所望により、上記「MULTIPLE DUT ‥」ステートメントの動作内容を変更する代わりに、DUT交換を指示通知する新たなステートメントと、DUT交換完了待ちする新たなステートメントを設け、これをステートメント部62に記述して上述同様の動作となるようにしても良い。 【0023】上述の結果、従来のサイクル時間Tallに比べてシングル測定時間T2に相当する時間が短縮されてスループットが向上する大きな利点が得られる。 【0024】次に、図2に示すように、逆にインデックスタイムT0の期間がシングル測定時間T2の期間より短い場合について説明する。この場合は、上述「MULTIPLE DUT END」ステートメントの実行時点で、既にDUT交換完了信号が受信されているので、直ちに次のステップに移行できる。即ち、無用なアイドル時間待ちはゼロである。従って、半導体試験装置の資源を100%の時間利用できることとなり、最大のスループットでデバイス試験が実施可能となる大きな利点が得られる。 【0025】尚、本発明のDUTを同時測定する構成は、上述実施の形態に限るものではない。例えば、2つ以上のテストステーション、例えば4つのテストステーションを備える半導体試験装置においても、上述同様にして実施でき、スループットが向上できる。また、図6に示す1つのテストステーションSTN1内に2個のDUT1、DUT2あるいは多数N個(例えばNは4〜16個)を同時測定する構成において、DUT個別、あるいは多数N個の場合は少なくとも2つのDUTグループ毎にDUTの交換やコンタクトが実施可能なハンドラ装置やプローバ装置の場合には、上述同様の手法により実施でき、スループットが向上できる。 【0026】 【発明の効果】本発明は、上述の説明内容から、下記に記載される効果を奏する。上述実施形態に説明したように本発明は、インデックスタイムT0を交互に実施するように変更し、このDUT交換中の期間に他方がシングル測定実施するように動作順序を変更したことにより半導体試験装置の稼働率が向上する。即ち、一方のDUTをシングル測定している期間において、他方のDUTの無用な待ち時間を低減あるいは解消実現できる。この結果、従来に比べてシングル測定時間T2に係る試験時間が短縮されてスループットが向上する大きな利点が得られる。従ってこの発明の産業上の経済効果は大である。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】390005175 【氏名又は名称】株式会社アドバンテスト
|
| 【出願日】 |
平成9年(1997)12月16日 |
| 【代理人】 |
|
| 【公開番号】 |
特開平11−183568 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月9日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−346516 |
|