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【発明の名称】 キャリア搬送機構
【発明者】 【氏名】内野 好章

【氏名】奥平 哲也

【要約】 【課題】処理部における処理終了から次の処理が開始されるまでの時間を短縮することができるキャリア搬送機構を提供すること。

【解決手段】予熱部4と、測定部(処理部)5と、乾燥部24とを一直線に配置し、予熱部4から測定部5に搬送キャリア1を搬送する搬送手段31と、予熱部4から搬送されてきた搬送キャリア1に押されて測定部5から押し出された搬送キャリア1を乾燥部24に搬入する搬入手段とを備え、測定部5にある搬送キャリア1を排出して乾燥部24に搬入すると同時に、次の搬送キャリア1を測定部5に搬送することで、測定部5における測定終了から次の測定が開始されるまでの時間を短縮することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の半導体デバイスが装填された搬送キャリアを、前工程部から所定の処理部に搬送し、該処理部から排出して後工程部に搬入するキャリア搬送機構であって、前記前工程部と、処理部と、後工程部とを一直線に配置し、前記前工程部から前記処理部に搬送キャリアを搬送する搬送手段と、前記前工程部から搬送されてきた搬送キャリアに押されて前記処理部から押し出された搬送キャリアを前記後工程部に搬入する搬入手段とを備えていることを特徴とするキャリア搬送機構。
【請求項2】 前記搬送手段が、前記搬送キャリアに係合可能な係合部と、この係合部を前記前工程部と処理部との間において、往復動させる往復動手段とを備えていることを特徴とする請求項1記載のキャリア搬送機構。
【請求項3】 前記処理部内において前記搬送キャリアを上昇させることで、該搬送キャリアに係合している前記係合部を該搬送キャリアから外すキャリア上昇手段が設けられていることを特徴とする請求項2記載のキャリア搬送機構。
【請求項4】 前記搬入手段が、前記処理部から押し出された搬送キャリアが載せられて、該搬送キャリアを前記後工程部に搬入する無端環状のベルトコンベアであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のキャリア搬送機構。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、IC等の半導体デバイスを搬送する搬送キャリアのキャリア搬送機構に係り、例えば組立が完了したICを自動的にテストシステムに供給し、そのテスト結果に基づいてICを自動的に分類収納するオートハンドラに適用される、搬送キャリアのキャリア搬送機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、組立完了したIC等の半導体デバイスは、自動的にテストシステムに供給され、該テストシステムにおいて所定のテストが行われ、このテスト結果に基づいて自動的に分類収納されるようになっている。このように、半導体デバイスをテストシステムに供給し、テスト結果に基づいて分類収納する装置はオートハンドラと称されているが、該オートハンドラによって半導体デバイスをテストシステム内で搬送する場合、未測定の半導体デバイスを多数、搬送キャリアに装填し、この搬送キャリアを搬送することにより行っている。
【0003】図5〜図8は、前記オートハンドラにおける従来のキャリア搬送方法を説明するための工程図である。これらの図に基づいて従来のキャリア搬送方法を説明すると、まず、図5において、符号1Aおよび1Bはそれぞれ、搬送キャリア、2はキャリア引出しフック、3は予熱部4の搬送キャリア1Bを測定部5に押込む搬送アーム、6は搬送アーム3を動かすボールネジ、7はボールネジ6を回転させるモータ、8は搬送キャリア1Bを搬送するときのガイド、9はキャリア引出しフック2を回転させるシリンダ、10はキャリア引出しフック2を前後させるシリンダ、11は搬送キャリア1A,1Bに設けられた引き出し用の切り欠きを示す。
【0004】そして、前記搬送キャリア1Aを測定部5から排出するとともに、搬送キャリア1Bを前記予熱部4から測定部5に搬送するには、図6に示すように、シリンダ10によりキャリア引出しフック2を前進させた後、シリンダ9によりキャリア引出しフック2を回転させて搬送キャリア1Aの切り欠き11に引っかけ、その後、図7に示すように、シリンダ10によりキャリア引出しフック2を後退させて測定部5内の搬送キャリア1Aを排出する。
【0005】次に、図8に示すように、モータ7にてボールネジ6を回転させることで、アーム3を前進させて予熱部4内の搬送キャリア1Bを測定部5に押し込み、その後モータ7を反転させてアーム3を後退させて測定部5から予熱部4に逃がし、この予熱部4に次の搬送キャリア1Bを搬入して、図5に示すような状態にする。そして、このような工程を順次繰り返して行うことで、次々に、搬送キャリア1Aを、測定部5から排出するとともに、搬送キャリア1Bを前記予熱部4から測定部5に搬送するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のオートハンドラのキャリア搬送方法では、テスト終了後(測定後)の半導体デバイスが装填された搬送キャリア1Aを測定部5から排出したうえで、予熱部4にある未測定の半導体デバイスが装填された搬送キャリア1Bを測定部5に搬送しているので、測定後の搬送キャリア1Aが測定部5から排出完了するまでは、次の測定のための搬送キャリア1Bを測定部5に搬送することができず、このため、測定終了から次の測定が開始されるまでに相当の時間がかかっていた。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、測定部等の所定の処理部にある搬送キャリアを排出すると同時に、次の搬送キャリアを前記所定の処理部に搬送することで、処理部における処理終了から次の処理が開始されるまでの時間を短縮することができるキャリア搬送機構を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の請求項1のキャリア搬送機構は、複数の半導体デバイスが装填された搬送キャリアを、前工程部から所定の処理部に搬送し、該処理部から排出して後工程部に搬入するキャリア搬送機構であって、前記前工程部と、処理部と、後工程部とを一直線に配置し、前記前工程部から前記処理部に搬送キャリアを搬送する搬送手段と、前記前工程部から搬送されてきた搬送キャリアに押されて前記処理部から押し出された搬送キャリアを前記後工程部に搬入する搬入手段とを備えたものである。
【0009】請求項1のキャリア搬送機構は、例えば、高低温型のオートハンドラにおけるキャリア搬送機構に適用されるが、この場合、前記前工程部は、IC(半導体デバイス)を温度測定する際に該ICを前もって加熱する予熱部とされ、前記処理部はICを温度測定する測定部とされ、前記後工程部はICを乾燥させる乾燥部とされる。
【0010】前記搬送手段は、搬送キャリアを前工程部から処理部に直線的に搬送できるものであればどのような構成のものでもよいが、例えば、搬送キャリアを前工程部から処理部に押し出し移動させるものが好適である。前記搬入手段は、前記処理部から押し出された搬送キャリアを前記後工程部に搬入できるものであればどのような構成のものでもよいが、例えば、前記搬送キャリアを後工程部に引き込み移動させるものが好適である。
【0011】請求項1のキャリア搬送機構においては、搬送キャリアに装填されている半導体デバイスが、前記処理部で処理(測定)された後、次の処理すべき半導体デバイスが装填されている搬送キャリアが前記搬送手段によって、前記前工程部から前記処理部に搬送されると、この搬送キャリアによって、前記処理後(測定後)の半導体デバイスが装填された搬送キャリアが押されて処理部から押し出され、この押し出された搬送キャリアは、前記搬入手段によって前記後工程部に搬入される。このように、請求項1のキャリア搬送機構では、処理後の搬送キャリアが処理部から排出完了するのを待つことなく、処理部にある搬送キャリアを排出して後工程部に搬入すると同時に、次の搬送キャリアを処理部に搬送することができるので、処理部における処理終了から次の処理が開始されるまでの時間が短縮される。
【0012】請求項2のキャリア搬送機構は、請求項1において、前記搬送手段を、前記搬送キャリアに係合可能な係合部と、この係合部を前記前工程部と処理部との間において、往復動させる往復動手段とを備えて構成したものである。
【0013】前記係合部を搬送キャリアに係合させるには、例えば、搬送キャリアの側部にフックを取り付け、このフックに前記係合部を係合させるようにすればよい。前記往復動手段は、係合部を往復動させることができる構成のものであれば、どのような構成のものでもよいが、例えば、前記前工程部から処理部にかけて延在するボールネジと、該ボールネジを正逆方向に回転させるモータとで構成し、前記ボールネジに前記係合部を螺合させ、該ボールネジの正逆方向の回転によって係合部を往復動させるようにすればよい。
【0014】請求項2のキャリア搬送機構においては、請求項1と同様に処理部における処理終了から次の処理が開始されるまでの時間が短縮されるのは勿論のこと、前記係合部を搬送キャリアに係合した状態で、前記往復動手段によって該係合部を処理部側に向けて移動させることで、搬送キャリアを容易かつ確実に処理部に搬送でき、また、搬送キャリアを処理部に搬送した後、前記係合部を搬送キャリアから外して前記往復動手段によって、前工程側に向けて移動させることで、該係合部を前工程部に復帰させることができ、よって、前記係合部の往復動によって搬送キャリアを次々に前記処理部に搬送することができる。
【0015】請求項3のキャリア搬送機構は、請求項2において、前記処理部内において前記搬送キャリアを上昇させることで、該搬送キャリアに係合している係合部を該搬送キャリアから外すキャリア上昇手段を設けたものである。
【0016】前記キャリア上昇手段は、搬送キャリアを上昇させることができる構成のものであれば、どのような構成のものでもよいが、例えば、キャリア搬送機構のフレームに、ボールネジを上下に向けて設けるとともに、このボールネジを正逆方向に回転させるモータを設け、さらに前記ボールネジにナットを螺合させ、このナットにシャフトを取りつけ、このシャフトに、前記搬送キャリアが搬送されるガイドレールを取り付け、このガイドレールとともに搬送キャリアを上昇させるようにすればよい。
【0017】請求項3のキャリア搬送機構においては、請求項2と同様の作用効果が得られるのは勿論のこと、前記キャリア上昇手段によって、搬送キャリアを上昇させることで、前記係合部を搬送キャリアから外すことができるので、係合部を前記往復動手段によって、前工程側に向けて移動させて、該前工程部に復帰させることができる。
【0018】請求項4のキャリア搬送機構は、請求項1〜3のいずれかにおいて、前記搬入手段を、前記処理部から押し出された搬送キャリアが載せられて、該搬送キャリアを前記後工程部に搬入する無端環状のベルトコンベアとしたものである。
【0019】請求項4のキャリア搬送機構においては、請求項1〜3のいずれかと同様の作用効果が得られるのは勿論のこと、前記搬入手段がベルトコンベアであるので、該ベルトコンベアの搬送ベルトを回転させることで、前記処理部から押し出された搬送キャリアを、搬送ベルトに載せて次々に前記後工程部に搬入することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明のキャリア搬送機構の実施の形態の一例について説明する。まず、本例のキャリア搬送機構を説明する前に、該キャリア搬送機構が適用される高低温型のオートハンドラの基本的な構成について図1を参照して簡単に説明する。図1において、符号20はローダ部を示す。このローダ部20には、未測定のICを多数載せたトレー21がセットされる。このトレー21に載せた多数のICは、供給ハンド22…によって吸着されて、供給部23に待機している搬送キャリアに移載、装填される。
【0021】前記ICが装填された搬送キャリアは予熱部4に移送されて、該予熱部4において、搬送キャリアに装填されたICが設定温度に予熱される。次に、前記搬送キャリアは測定部5に搬送され、該測定部5でICがテストされ、テスト終了後、搬送キャリアが乾燥部24に搬送され、該乾燥部24でICを乾燥させた後、搬送キャリアはバッファ部25を経由して収容部26に搬送される。そして、収容部26でテスト結果に応じて収容ハンド27…にてアンローダ28a,28bまたは多分類28cに分類収納される。また、収容部26に搬送された搬送キャリアは、前記供給部23に搬送される。このように、前記オートハンドラでは、ICが装填された搬送キャリアが循環されるとともに、ICがテスト結果に応じて分類収納されるようになっている。
【0022】さて、本例のキャリア搬送機構は、前記オートハンドラの、予熱部4から乾燥部24まで、搬送キャリアを搬送する機構である。このキャリア搬送機構を図2および図3を参照して説明する。図2はキャリア搬送機構を示す正面図、図3(a)〜(d)は該キャリア搬送機構を、搬送工程とともに示す平面図、図4は搬送キャリアの外観を示す斜視図である。
【0023】本例のキャリア搬送機構では、前記予熱部(前工程部)4と、測定部(処理部)5と、乾燥部(後工程部)24とが一直線に配置されている。これら予熱部4、測定部5、乾燥部24は、オートハンドラのフレーム29の内側に配設されており、該フレーム29の内側には、前記予熱部4内において水平に延びる一対のガイドレール30a,30aと、前記測定部5内において水平に延びる一対のガイドレール30b,30bと、前記乾燥部24内において水平に延びる一対のガイドレール30c,30cとが一直線に配設されている。前記ガイドレール30a,30b,30cは、それぞれ断面L字状のアングル材で形成され、その一片を水平に、他片を鉛直にして配設されている。そして、これらガイドレール30a,30a,30b,30b,30c,30c上を搬送キャリア1が搬送されるようになっている。
【0024】また、前記フレーム30の内側には、前記予熱部4から測定部5に搬送キャリア1を搬送する搬送手段31と、前記予熱部4から搬送されてきた搬送キャリア1に押されて前記測定部5から押し出された搬送キャリア1を前記乾燥部24に搬入する搬入手段32とが設けられている。
【0025】前記搬送手段31は、前記搬送キャリア1に係合可能な係合部33と、この係合部33を前記予熱部4と測定部5との間において、往復動させる往復動手段34とで構成されている。前記係合部33は、前記往復動手段34によって往復動される移動体33aとこの移動体33aに立設されて、前記搬送キャリア1に係合する係合ピン33bとから構成されている。
【0026】前記搬送キャリア1は、図4に示すように、長方形板状をなすもので、その上面には、多数のICを装填するための装填部1aが多数形成されている。また、搬送キャリア1の側縁部の端部側には、フック1bが取り付けられている。このフック1bには、スリット部1cが形成されており、該スリット部1cに前記係合部33の係合ピン33bが下方から挿入されて係合するようになっている。さらに、前記搬送キャリア1の四隅部にはそれぞれガイドローラ1dが回転自在に取り付けられており、該ガイドローラ1d…が前記ガイドレール30a,30b,30cの鉛直な他片を転動することで、搬送キャリア1がその姿勢を保持されてガイドレール30a,30b,30cをスムーズに搬送されるようになっている。
【0027】一方、前記往復動手段34は、図2および図3に示すように、ボールネジ34aと、このボールネジ34aを正逆方向に回転させるモータ34bとで構成されている。前記ボールネジ34aは前記予熱部4から測定部5の前部にかけて延在するように配置されており、モータ34bは前記フレーム29の左端部に取り付けられている。そして、前記ボールネジ34aには、前記移動体33aが螺合されており、該移動体34aはモータ34bによってボールネジ34aを正回転させることで、測定部5側(図2および図3において右側)に向けて移動するようになっており、ボールネジ34aを逆回転させることで、予熱部4側(図2および図3において左側)に向けて移動するようになっている。
【0028】したがって、上記構成の搬送手段31では、前記係合部33の係合ピン33bを搬送キャリア1のフック1bに係合した状態で、前記往復動手段34のボールネジ34aによって係合部33の移動体33aを測定部5側に向けて移動させることで、搬送キャリア1をガイドレール30a,30aおよびガイドレール30b,30bに沿って容易かつ確実に測定部5に搬送でき、また、搬送キャリア1を測定部5に搬送した後、該測定部5内において後述するキャリア上昇手段35によって搬送キャリア1を上昇させることで、前記係合ピン33bを搬送キャリア1のフック1bから外したうえで、前記往復動手段34のボールネジ34aによって、予熱部4側に向けて移動させることで、係合部33を予熱部4に復帰させることができる。したがって、前記係合部33を往復動させることによって、搬送キャリア1を次々に前記測定部5に搬送することができる。
【0029】ここで、前記キャリア上昇手段35について説明すると、まず、前記フレーム29の上面中央部には、図2に示すように、フレーム29aが固定されており、該フレーム29a内にはボールネジ36が上下に向けて取り付けられ、フレーム29aの上面にはボールネジ36を正逆方向に回転させるモータ37が取り付けられている。前記ボールネジ36にはナット38が螺合されており、このナット38にはアーム39が取り付けられている。このアーム39の両端部には、昇降シャフト40,40の上端部が取り付けられており、該昇降シャフト40,40は、前記フレーム29、前記測定部5を画成する壁部を上下に移動自在に貫通している。該昇降シャフト40,40の下端部には、枠体41が取り付けられており、この枠体41の下端部には、前記ガイドレール30b,30bが固定されている。なお、前記枠体41には、ガイドロッド42,42が取り付けられており、該ガイドロッド42,42は、前記測定部5を画成する壁部に上下に移動自在に支持され、これによって、枠体41の昇降をガイドするようになっている。
【0030】そして、上記構成のキャリア上昇手段35では、前記モータ37によってボールネジ36を正回転させると、該ボールネジ36に螺合しているナット38が上昇し、このナット38に上昇によって、前記昇降シャフト40,40がアーム39とともに上昇し、該昇降シャフト40,40の上昇によって、枠体41が上昇してガイドレール30b,30bが上昇し、これによって搬送キャリア1がガイドレール30b,30bとともに上昇するので、前記係合ピン33bが搬送キャリア1のフック1bから外れるようになっている。このように、搬送キャリア1を上昇させることで、前記係合部33を搬送キャリア1から外すことができるので、係合部33を前記往復動手段34によって、予熱部4側に向けて移動させて、該予熱部4に復帰させることができる。
【0031】前記予熱部4には、前記供給部23から搬送キャリア1が供給されて上下に複数蓄積されており、この蓄積された搬送キャリア1…のうち、最下段の搬送キャリア1が下降されて、前記ガイドレール30a,30aに載せられるとともに、該搬送キャリア1のフック1bに前記係合部33の係合ピン33bが下方から係合される。なお、前記予熱部4には収納ラック43が設けられており、この収納ラック43に前記搬送キャリア1…が上下に蓄積され、最下段の搬送キャリア1が下降されて前記ガイドレール30a,30aに載せられると同時に、最下段より上の搬送キャリア1…は、それぞれ1段ずつ下段に下げられて収納されるようになっている。
【0032】前記搬入手段32は、前記測定部5から押し出された搬送キャリア1が載せられて、該搬送キャリア1を乾燥部24に搬入するもので、ベルトコンベア32で構成されている。このベルトコンベア32は、乾燥室24内のガイドレール30c,30cの下方でかつ内側に設けられて、前記搬送キャリア1が載せられる無端環状の搬送ベルト45,45と、この搬送ベルト45,45が掛けられた駆動プーリ46,46および従動プーリ47,47と、駆動プーリ46,46を回転させるモータ48とで構成されており、前記搬送ベルト45は、モータ48によって図2において右回りに回転するようになっている。
【0033】そして、上記構成のベルトコンベア32では、前記測定部5から押し出された搬送キャリア1が前記搬送ベルト45に載せられ、該搬送ベルト45が右回りに回転することで、前記搬送キャリア1を乾燥部24に次々に搬入するようになっている。また、前記乾燥部24には収納ラック50が設けられており、この収納ラック50に、前記次々に搬入されてくる搬送キャリア1…が、下段から順に収納されて蓄積されるようになっている。
【0034】次に、上記構成のキャリア搬送機構によって、搬送キャリア1を予熱部4から測定部5を経由して乾燥部24まで搬送する方法について説明する。まず、前記供給部23から、前記予熱部24の収納ラック43に所定枚数の搬送キャリア1…が供給されて、該予熱部24で所定の温度に予熱されたならば、収納ラック43の最下段に収納されている搬送キャリア1が下降して、前記ガイドレール30a,30aに載せられるとともに、該搬送キャリア1のフック1bに前記係合部33の係合ピン33bが下方から係合される。
【0035】次いで、前記搬送手段31によって、搬送キャリア1を測定部5に搬送する。すなわち、前記モータ34bによってボールネジ34aを正回転させると、前記係合部33が測定部5側に向けて移動し、これによって、前記搬送キャリア1が測定部5まで搬送される。なお、搬送キャリア1は、前記ガイドレール30a,30aに沿って搬送され、さらに、ガイドレール30b,30bに沿って搬送される。
【0036】次いで、測定部5で前記搬送キャリア1に装填されているICがテストされ、テスト終了後、搬送キャリア1は前記キャリア上昇手段35によって上昇される。すなわち、前記モータ37によってボールネジ36を正回転させると、ナット38、アーム39、昇降シャフト40、枠体41を介して、ガイドレール30b,30bが上昇し、これによって搬送キャリア1がガイドレール30b,30bとともに上昇して、前記係合部33の係合ピン33bが搬送キャリア1のフック1bから外れる。その後、前記ボールネジ34aを逆回転させると、前記係合部33が予熱部4側に移動して該予熱部4に復帰する。また、これと同時に、前記ボールネジ36を逆回転させると、前記搬送キャリア1がガイドレール30b,30bとともに、下降して元の位置に戻る。
【0037】次に、前記収納ラック43から次の搬送キャリア1Bが下降して、ガイドレール30a,30aに載せられるとともに、該搬送キャリア1Bのフック1bに前記係合部33の係合ピン33bが下方から係合される。この状態を図3(a)に示す。次いで、図3(b)に示すように、前記搬送手段31によって、上記と同様にして、搬送キャリア1Bを測定部5側に向けて搬送する。すると、前記測定部5内にあった前記搬送キャリア1Aが、前記搬送キャリア1Bに押されて測定部5から押し出されて、前記乾燥部24に押し込まれ、該乾燥室24内のガイドレール30c,30cに乗り移るとともに、前記搬入手段(ベルトコンベア)32の搬送ベルト45上に載る。
【0038】さらに、前記搬送キャリア1Bを搬送していくとともに、前記搬送ベルト45をモータ48によって駆動プーリ46、従動プーリ47を介して回転させると、図3(c)および図3(d)に示すように、前記搬送キャリア1Aが搬送ベルト45によって乾燥部24に搬入されるとともに、前記搬送キャリア1Bが測定部5に搬送される。
【0039】その後、測定部5で前記搬送キャリア1Bに装填されているICがテストされ、テスト終了後、搬送キャリア1Bは前記キャリア上昇手段35によって上昇して、前記係合部33の係合ピン33bが搬送キャリア1Bのフック1bから外れ、次いで、該係合部33が予熱部4側に移動して該予熱部4に復帰し、また、これと同時に、前記搬送キャリア1Bがガイドレール30b,30bとともに、下降して元の位置に戻る。次いで、前記収納ラック43から次の搬送キャリア1Bが下降して、ガイドレール30a,30aに載せられるとともに、該搬送キャリア1Bのフック1bに前記係合部33の係合ピン33bが下方から係合されて、図3(a)に示す状態に戻る。
【0040】その後は、図3(a)〜図3(d)に示す工程を順次繰り返して行うことで、次々に、搬送キャリア1を予熱部4から測定部5へ搬送してテストを行って、該測定部5から前記乾燥部24に搬送する。そして、乾燥部24の収納ラック50に所定枚数の搬送キャリア1…が蓄積されて乾燥されたら、該搬送キャリア1…はバッファ部25を経由して収容部26に搬送され前記供給部23に搬送される。
【0041】このように、本例のキャリア搬送機構では、搬送キャリア1Aを測定部5で測定した後、次の搬送キャリア1Bを前記搬送手段32によって、予熱部4から測定部5に搬送することで、この搬送キャリア1Bによって、前記搬送キャリア1Aが押されて測定部5から押し出され、この押し出された搬送キャリア1Aが前記搬入手段32によって前記乾燥部5に搬入される。したがって、測定後の搬送キャリア1Aが測定部5から排出完了するのを待つことなく、測定部5にある搬送キャリア1Aを押し出して乾燥部24に搬入すると同時に、次の搬送キャリア1Bを測定部5に搬送することができるので、測定部5における測定終了から次の測定が開始されるまでの時間を短縮することができる。
【0042】なお、上記の例では、本発明のキャリア搬送機構を、高低温型のオートハンドラの搬送機構に適用した場合を例にとって説明したが、本発明のキャリア搬送機構はこれに限ることなく、半導体の製造技術において、IC等の半導体デバイスが装填される搬送キャリアを各工程間で搬送する場合に適用することができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1のキャリア搬送機構によれば、前工程部と、処理部と、後工程部とを一直線に配置し、前記前工程部から前記処理部に搬送キャリアを搬送する搬送手段と、前記前工程部から搬送されてきた搬送キャリアに押されて前記処理部から押し出された搬送キャリアを前記後工程部に搬入する搬入手段とを備えているので、処理後の搬送キャリアを処理部から排出完了するのを待つことなく、処理部にある搬送キャリアを排出して後工程部に搬入すると同時に、次の搬送キャリアを処理部に搬送することができるので、処理部における処理終了から次の処理が開始されるまでの時間を短縮することができる。
【0044】請求項2のキャリア搬送機構によれば、請求項1と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、前記搬送手段を、前記搬送キャリアに係合可能な係合部と、この係合部を前記前工程部と処理部との間において、往復動させる往復動手段とによって構成したので、前記係合部を搬送キャリアに係合した状態で、前記往復動手段によって該係合部を処理部側に向けて移動させることで、搬送キャリアを容易かつ確実に処理部に搬送できる。また、搬送キャリアを処理部に搬送した後、前記係合部を搬送キャリアから外して前記往復動手段によって、前工程側に向けて移動させることで、該係合部を前工程部に復帰させることができる。したがって、前記係合部を往復動手段によって往復させることで、搬送キャリアを次々に前記処理部に搬送することができる。
【0045】請求項3のキャリア搬送機構によれば、請求項2と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、前記処理部内において前記搬送キャリアを上昇させることで、該搬送キャリアに係合している係合部を該搬送キャリアから外すキャリア上昇手段を設けたので、該キャリア上昇手段によって、前記係合部を搬送キャリアから外すことができる。したがって、係合部を前記往復動手段によって、前工程側に向けて移動させて、該前工程部に確実に復帰させることができる。
【0046】請求項4のキャリア搬送機構によれば、請求項1〜3のいずれかと同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、前記搬入手段を無端環状のベルトコンベアとしたので、該ベルトコンベアの搬送ベルトを回転させることで、前記処理部から押し出された搬送キャリアを、搬送ベルトに載せて次々に前記後工程部に搬入することができる。
【出願人】 【識別番号】000117744
【氏名又は名称】安藤電気株式会社
【出願日】 平成9年(1997)12月24日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司 (外1名)
【公開番号】 特開平11−183567
【公開日】 平成11年(1999)7月9日
【出願番号】 特願平9−355816