| 【発明の名称】 |
薄膜形圧電体の圧電定数測定方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】金 東局
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| 【要約】 |
【課題】薄膜形圧電体の圧電常数の測定方法を提供する。
【解決手段】下部電極310及び上部電極305を形成し、上部電極305の上部に薄膜形圧電体300の変位の高さを測定する顕微鏡380を位置させる。圧力印加手段から気圧応力を発生させた後、薄膜形圧電体300に気圧応力を変化させ、誘導管330を通して印加して薄膜形圧電体300から発生する電荷量を測定する。測定された電荷量、印加される気圧応力の大きさ、薄膜形圧電体300の変位の高さ及び寸法をコンピュータ手段に記録して薄膜形圧電体300の圧電定数を計算する。簡単な構成で精密で信頼性ある薄膜の圧電定数が測定でき、圧電体薄膜の短絡や塑性変形を誘発せず、薄膜の表面状態に関係なく対象薄膜の均一の気圧応力を印加することにより薄膜の圧電常数が測定できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 下部電極を形成した後、前記下部電極の上部に薄膜形圧電体を形成する過程と、前記薄膜形圧電体の上部に上部電極を形成する過程と、前記上部電極の上部に前記薄膜形圧電体の変位の高さを測定する顕微鏡を位置させる過程と、圧力印加手段から気圧応力を発生する過程と、前記上部電極及び下部電極が取り付けられた薄膜形圧電体に誘導管を通して前記気圧応力を印加する過程と、前記薄膜形圧電体に印加される気圧応力を変化させる過程と、前記上部電極を電荷量測定手段の第1端子に連結させ、前記下部電極を前記電荷量測定手段の第2端子に連結させ前記薄膜形圧電体から発生する電荷量を測定する過程と、前記電荷量測定手段により測定された電荷量をコンピュータ手段に記録する過程と、前記薄膜形圧電体に印加される気圧応力の大きさを圧力計からコンピュータ手段に記録する過程と、前記測定された電荷量及び前記測定された気圧応力を利用してコンピュータ手段を通して前記薄膜形圧電体の圧電定数を計算する過程とを有することを特徴とする薄膜形圧電体の圧電定数測定方法。 【請求項2】 前記下部電極を形成する過程は、基板を提供する過程後に遂行されることを特徴とする請求項1に記載の薄膜形圧電体の圧電定数測定方法。 【請求項3】 前記上部電極を形成する過程は、前記基板の一部を食刻して前記下部電極の一部を露出させる過程を更に有することを特徴とする請求項2に記載の薄膜形圧電体の圧電定数測定方法。 【請求項4】 前記薄膜形圧電体の下部に前記下部電極を形成する過程及び前記薄膜形圧電体の上部に前記上部電極を形成する過程は、金、白金、タンタル、または白金−タンタルでなされたグループののうち選択されたある一つを使用して遂行されることを特徴とする請求項1に記載の薄膜形圧電体の圧電定数測定方法。 【請求項5】 前記薄膜形圧電体を形成する過程は、ゾル−ゲル法を使用して製造されたPZTをスパッタリング方法を利用して遂行されることを特徴とする請求項1に記載の薄膜形圧電体の圧電定数測定方法。 【請求項6】 前記圧力印加手段で真空ポンプまたは圧縮機を使用することを特徴とする請求項1に記載の薄膜形圧電体の圧電定数測定方法。 【請求項7】 前記薄膜形圧電体に気圧応力を印加する過程は、前記薄膜形圧電体に圧力を印加する前に前記コンピュータ手段と、前記圧力計と、前記電荷量測定手段と、前記圧力印加手段とを初期化する過程の後に遂行されることを特徴とする請求項1に記載の薄膜形圧電体の圧電定数測定方法。 【請求項8】 前記薄膜形圧電体に印加される気圧応力を変化させる過程は、解除バルブを可動及び停止する過程であることを特徴とする請求項1に記載の薄膜形圧電体の圧電定数測定方法。 【請求項9】 前記電荷量測定手段として、電荷増幅器またはピコ電流計を使用することを特徴とする請求項1に記載の薄膜形圧電体の圧電定数測定方法。 【請求項10】 前記測定された電荷量及び前記測定された気圧応力を利用してコンピュータ手段を通して前記薄膜形圧電体の圧電定数を計算する過程は、a)前記顕微鏡で測定された前記薄膜形圧電体の変位の高さを前記コンピュータ手段に記録する過程と、b)前記薄膜形圧電体の直径及び厚さを前記コンピュータ手段に記録する過程と、c)前記測定された気圧応力及び前記記録された薄膜形圧電体の直径及び厚さを使用して前記薄膜形圧電体で発生する応力を計算する過程と、d)前記計算された応力及び前記測定された電荷量を利用して前記薄膜形圧電体の圧電定数を計算する過程とを更に有することを特徴とする請求項1に記載の薄膜形圧電体の圧電定数測定方法。 【請求項11】 前記測定された気圧応力及び前記記録された薄膜形圧電体の直径及び厚さを使用して前記薄膜形圧電体で発生する応力を計算する過程は、下記の式、δ=f(P, a2,1/h,1/t)=Pa2/4ht(式のうちPは気圧応力、aは薄膜形圧電体の直径であり、hは気圧応力印加時に発生する薄膜形圧電体の変位高さ、そしてtは薄膜形圧電体の厚さを意味する)により遂行されることを特徴とする請求項10に記載の薄膜形圧電体の圧電定数測定方法。 【請求項12】 前記計算された応力及び前記測定された電荷量を利用して前記薄膜形圧電体の圧電定数を計算する過程は、下記の式、圧電定数=σD/σP=Q/σ(式の中、Dは電荷密度、σは薄膜形圧電体から発生する応力、Pは気圧応力、そしてQは薄膜形圧電体から発生する電荷量を意味する)により遂行されることを特徴とする請求項11に記載の薄膜形圧電体の圧電定数測定方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は薄膜形圧電体の圧電定数測定方法に関するものであり、より詳細には薄膜形圧電体の圧電定数の測定時、圧電体薄膜の短絡や塑性変形を誘発せずに薄膜の表面状態に関係なく薄膜の全面に均一の気圧応力を加えることにより、精密で信頼性ある薄膜の圧電定数が測定できる薄膜形圧電体の圧電定数測定方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】現在までマイクロプロセッサ、またはメモリ装置などの電子機器を小型化することにより、その製造単価を顕著に低くでき、その性能が大きく改善されている。アクチュエータのような機械装置においてもこのような理由で小型化が要求され、医療または生化学的用途などのような今後の用途のためにもマイクロアクチュエータが必要とされている。一般に、微細機械装置は静電気的、圧電的、熱的、または電磁気的原理により駆動すされる。 【0003】圧電アクチュエータは圧電効果により機械的エネルギーを電気的エネルギーに変換させたり、逆圧電効果により電気的エネルギーを機械的エネルギーに変換する装置である。前記圧電アクチュエータはその内部の圧電物質が加えられた電場と内部分極の方向により収縮したり膨張することにより電気的エネルギーを機械的エネルギーに変化できる。前記圧電物質の膨張、または収縮は圧電物質の大きさにより決定されることではなく圧電物質に加えられる電圧の大きさと方向により決定される。それで、前記マイクロアクチュエータを製作することにより圧電薄膜を使用できる。前記圧電薄膜の最大膨張長さはその降伏電圧または最大応力により制限できる。従って、前記圧電薄膜を含むマイクロアクチュエータはほぼ10V程度の低い電圧範囲で動作されなければならない。 【0004】圧電装置は半導体製造工程を利用して低い単価で製造でき、このような半導体製造工程を利用して製造された圧電薄膜の多様な応用が既に知られている。前記圧電薄膜としてはほとんどの場合、酸化亜鉛(ZnO)が使用される。しかし、バルク(bulk)型PZT(lead zirconate titanate、Pb(Zr、Ti)O3)が酸化亜鉛より優れた特性を有することが最近では知られている。前記PZTはPbZrO3とPbTiO3の完全固溶体(solid solution)として高温では結晶構造が立方の常誘電性として存在し、常温ではジルコンとチタンの組成比により結晶構造が斜方の半強誘電体、菱面体である強誘電体、正方である強誘電体に存在する。 【0005】このようなPZTの二相状態図(binary phase diagram)を図1に示す。図1を参照すると、ジルコンとチタンの組成比がほぼ1:1である組成から正方状と菱面体状のMPB(morphotropic phase boundary)があり、PZTは前記MPBの組成で最大の誘電特性及び圧電特性を示す。前記MPBは特定組成に位置せずに比較的広い組成範囲にわたって正方状と菱面体状が共存する領域になっており、状共存領域は研究者により2〜3mol%から15mol%に至るまでそれぞれ異なって報告されている。このような状共存の原因としては熱力学的安定性、組成の不均一性、内部応力などの様々な理論が提示されている。現在PZT薄膜はスピンコーティング方法、化学気相蒸着方法またはスパッタリング方法のような多様な工程を利用して製造できる。 【0006】前記圧電薄膜の電気的特性は圧電振動子の弾性定数、圧電定数及び誘電定数などから決定される。通常圧電定数はセラミック物質の電気的活動もレベルを示す。例えば、圧電定数は印加された電場に対応するセラミック物質の膨張または収縮程度を示す。このような多層圧電アクチュエータの圧電定数、ヤング係数及びキャパシタンスなどの特性に対するテスティング装置がJeffrey A. Livingstonなどによる米国特許第5,301,558号に開示されている。 【0007】図2は前記米国特許に開示された多層圧電アクチュエータの圧電特性をテスティングするためのテスティング装置の断面図を示したものであり、図3は前記テスティング装置の回路図を示したものである。 【0008】図2を参照すると、前記多層圧電アクチュエータ15はハウジング18とハウジング18の内部にL1の長さを有する円柱形態で積層された複数個の圧電物質20を含む。その端部に取り付けられた仕切板16を含む前記ハウジング18は前記アクチュエータ15を保護し、アクチュエータ15を前記テスティング装置10に取り付けるとき利用される。前記複数個の圧電物質20は軸線25に沿って整列されており、それぞれの圧電物質20はAの断面積を有するディスクの形状で形成されている。それぞれの圧電物質20の間には圧電物質20に電気エネルギーを供給するための金属電極30が挿入されている。前記圧電物質20は供給された電気エネルギーの大きさに比例して軸線25に沿って膨張する。従って、圧電物質20を含むアクチュエータ15は電気的エネルギーを機械的エネルギーに変換させる。 【0009】また、図2を参照すると、前記テスティング装置10はそれぞれ鋼鉄でなされた前板40、後板45、及び中間板50を含む。前板40は前記アクチュエータ15を受容し、後板45はその内部の空洞55を画定する。前記空洞55内にはピストン65を含む空気シリンダ60が配置され、前記中間板50に堅く取り付けられる。前記前板40、中間板50、及び空気シリンダ60は、前記アクチュエータ15のハウジング18と共に軸線25に沿って配列された中空を画定する。前記前板40の中空内には前記ハウジング18の仕切板16と隣接するようにシリンダ形板70が配置される。望ましくは、前記シリンダ形板70は高張力鋼鉄からなり、その一側断面は研磨された表面を有する。 【0010】鋼鉄からなるピロー75は、前記中間板50及び空気シリンダ60の空洞内部に配置される。前記ピロー75の一端部は、前記空気シリンダ60のピストン65と隣接して配置されている。前記ピロー75の他の端部とシリンダ板70の間にはロードセル80が配置される。ロードセル80はシリンダ形リングの形状を有し、前記軸線25に対して同軸線上に配置される。前記ピロー75とピストン65は前記軸線25に沿って配列された小さい空洞を画定する。このような小さい空洞内にはファイバ光センサ85が配置される。前記センサ85は前記シリンダ形板70の研磨された表面の中間に位置したセンサヘッドを含む。図2に示すように、センサハウジング90は前記後板45に固定取り付けられている。前記センサハウジング90は前記センサヘッドを前記シリンダ形板70に近接に調整可能にするマイクロメータ95を含む。 【0011】図3を参照すると、前記空気シリンダ60に調節可能に加圧空気を供給する圧力調節器100は、加圧空気供給源105と連結されている。前記圧力調節器100は、収容された加圧空気に対応して、前記アクチュエータ15に軸線25に沿って力を加える。負荷手段110は、前記アクチュエータ15に加えられた力を測定し、これに対応してFnの応力信号を発生する。前記負荷手段110はロードセル80と二重モード増幅器115とを含む。前記ロードセル80は前記アクチュエータ15に加えられた力を測定し、これに対応する感知信号を発生する。前記増幅器115はこのような感知信号を収容し、所定の電圧範囲を有するFnの応力信号を発生する。光手段120は、前記アクチュエータ15の線形変形を測定し、これに対応するLnの位置信号を発生する。前記光手段120は、前記センサ85及びこれと関連する信号調節回路部125を含む。前記センサ85は前記シリンダ形板70の研磨された表面に任意の光を放射した後、反射された光を感知し、これに対応する光信号を発生する。前記信号調節回路部125はこのような光信号を収容し、これを変調して前記光信号に比例するレベルの電圧を有するLnの位置信号を発生する。 【0012】高電圧電源130は、一定レベルの電圧を前記アクチュエータ15に供給する。感知手段135は、前記アクチュエータ15を通して流れる電流を測定する電流探り針と、前記アクチュエータ15に供給される電圧を測定する電圧探り針とを含む。データ取得部140は多様の信号調節回路部と連結されている。コンピュータ手段145は、前記データ取得部140を通して多様な信号を収容し、前記アクチュエータ15の種々の特性の性能を決定する。また、前記コンピュータ手段145は、データ取得部140を通して高電圧電源130と圧力調節器100とを調整する。プロッタ150及びプリンタ155は、前記コンピュータ手段145に連結され、テスト結果を出力する。 【0013】以下、前記多層圧電アクチュエータの圧電特性をテスティングするためのテスティング装置を使用して多層アクチュエータの圧電定数を測定する方法を説明する。まず、多層圧電アクチュエータ15の圧電定数を測定する前に、圧電定数測定と関連する負荷手段110と、光手段120などのテスト機器とを初期化する。すなわち、前記アクチュエータ15に、ある力、または負荷がかからないようにし、増幅器115の応力信号Fnの大きさになるようにし、前記光センサ85と関連した信号調節回路部125を初期化する。次に、空気シリンダ60を通してアクチュエータ15に所定の力、例えば、250lbs.程度の力を加える。続いて、高電圧電源130を通して始めは、所定の電圧、例えば、200V程度の電圧を5秒間、アクチュエータ15に供給する。前記コンピュータ手段145は、高電圧電源130がアクチュエータ15に100Vないし900Vまでの電圧を供給するように調節する。前記アクチュエータ15に供給される電圧の大きさはVmとして示する。 【0014】従って、アクチュエータ15は、供給される電圧に比例して所定の長さを有して変位を起こす。このとき、光センサ部材120がアクチュエータ15の軸線25による変位を測定し、これに対応してそれぞれの電圧の増加による位置信号Lmのコンピュータ手段145に伝達する。コンピュータ手段145はこのようなデータを取得し、次の分析のためにデータをプロットする。前記データが取得されると、データは分析及び計算される。圧電定数は下記の式1により決定される。 圧電定数=|( Lm=0)−( Lm=f )|/|( Vm=0)−(VLm=f )|×1/N(式1) 前記式1で、m=0は始めの測定値を示し、m=fは最終測定値を示す。また、Nは前記アクチュエータ15を構成するディスク形圧電物質20の数を示す。 【0015】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記多層圧電アクチュエータの圧電特性をテスティングするためのテスティング装置において、前記テスティング装置は所定の力を多層圧電アクチュエータに印加した後、前記アクチュエータに対する電圧を供給してこれから発生する多層圧電体の変位を測定して圧電定数を計算することにより、圧電体の状態及び位置と光センサ手段の配列状態などによって圧電定数の測定値が異なる問題点があった。また、圧電体は低電圧領域で変位量が大変小さくてこれによる圧電定数の測定値に誤差が発生する確率が相当に高く、このような装置はその構成が複雑で製造費用が高いという問題点があった。また、前記装置は多層圧電体のみに適用できるために単層薄膜形状の圧電体の圧電定数を測定するために前記装置を利用する場合、圧電体に力を加える過程で圧電体が短絡したり圧電体の塑性変形を誘発しやすく、圧電体全面に均一に応力を印加しにくいという問題点があった。 【0016】従って、本発明は以上のような従来技術の問題点を解決するためのものであり、本発明の目的は薄膜形圧電体の圧電定数の測定時、気圧応力印加法を利用して圧電体薄膜の短絡や塑性変形を誘発せずに、薄膜の表面状態にも関係なく薄膜の全面に均一の応力を印加することにより精密で信頼性があるように薄膜の圧電定数を測定できる薄膜形圧電体の圧電定数測定方法を提供することにある。 【0017】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するための本発明の第1実施例による本発明は、下部電極を形成した後、前記下部電極の上部に薄膜形圧電体を形成する過程と、前記薄膜形圧電体の上部に上部電極を形成する過程と、前記上部電極の上部に前記薄膜形圧電体の変位の高さを測定する顕微鏡を位置させる過程と、圧力印加手段から気圧応力を発生する過程と、前記上部電極及び下部電極が取り付けられた薄膜形圧電体に誘導管を通して前記気圧応力を印加する過程と、前記薄膜形圧電体に印加される気圧応力を変化させる過程と、前記上部電極を電荷量測定手段の第1端子に連結させ、前記下部電極を前記電荷量測定手段の第2端子に連結させ前記薄膜形圧電体から発生する電荷量を測定する過程と、前記電荷量測定手段により測定された電荷量をコンピュータ手段に記録する過程と、前記薄膜形圧電体に印加される気圧応力の大きさを圧力計からコンピュータ手段に記録する過程と、前記測定された電荷量及び前記測定された気圧応力を利用してコンピュータ手段を通して前記薄膜形圧電体の圧電定数を計算する過程を含むことを特徴とする薄膜形圧電体の圧電定数測定方法を提供する。 【0018】前記下部電極を形成する過程は基板を提供する過程後に遂行され、前記上部電極を形成する過程は前記基板の一部を食刻して前記下部電極の一部を露出させる過程をさらに含む。 【0019】前記薄膜形圧電体の下部に前記下部電極を形成する過程及び前記薄膜形圧電体の上部に前記上部電極を形成する過程は金、白金、タンタル、または白金−タンタルでなされたグループののうち選択されたある一つを使用して遂行され、前記薄膜形圧電体を形成する過程はゾル−ゲル法を使用して製造されたPZTをスパッタリング方法を利用して遂行される。 【0020】前記圧力印加手段で真空ポンプまたは圧縮機を使用され、前記電荷量測定手段としては電荷増幅器またはピコ電流計が使用される。 【0021】前記薄膜形圧電体に気圧応力を印加する過程は、前記薄膜形圧電体に圧力を印加する前に前記コンピュータ手段と、前記圧力計と、前記電荷量測定手段、そして前記圧力印加手段を初期化する過程後に遂行され、前記薄膜形圧電体に印加される気圧応力を変化させる過程は解除バルブを可動及び停止する過程である。 【0022】望ましくは、前記測定された電荷量及び前記測定された気圧応力を利用してコンピュータ手段を通して前記薄膜形圧電体の圧電定数を計算する過程は、a)前記顕微鏡で測定された前記薄膜形圧電体の変位の高さを前記コンピュータ手段に記録する過程、b)前記薄膜形圧電体の直径及び厚さを前記コンピュータ手段に記録する過程と、c)前記測定された気圧応力及び前記記録された薄膜形圧電体の直径及び厚さを使用して前記薄膜形圧電体で発生する応力を計算する過程と、d)前記計算された応力及び前記測定された電荷量を利用して前記薄膜形圧電体の圧電定数を計算する過程をさらに含む。 【0023】また、前記目的を達成するために本発明の第2実施例による本発明は、基板を提供した後、基板の上部に下部電極を形成する過程と、前記下部電極の上部に薄膜形圧電体を形成する過程と、前記薄膜形圧電体の上部に上部電極を形成する過程と、前記上部電極の上に前記薄膜形圧電体に発生する応力を測定するストレインゲージを取り付ける過程と、圧力印加手段から気圧応力を発生する過程と、前記上部電極及び下部電極が取り付けられた薄膜形圧電体に誘導管を通して前記気圧応力を印加する過程と、解除バルブを可動及び停止して前記薄膜形圧電体に印加される気圧応力を変化させる過程と、前記上部電極を電荷量測定手段の第1端子に連結させ、前記下部電極を前記電荷量測定手段の第2端子に連結させ前記薄膜形圧電体から発生する電荷量を測定する過程と、前記電荷量測定手段により測定された電荷量をコンピュータ手段に記録する過程と、前記ストレインゲージで測定した前記薄膜形圧電体に発生する応力を前記コンピュータ手段に記録する過程と、前記測定された電荷量及び前記測定された気圧応力を利用してコンピュータ手段を通して前記薄膜形圧電体の圧電定数を計算する過程を含むことを特徴とする薄膜形圧電体の圧電定数測定方法を提供する。 【0024】このような構成を有する本発明による薄膜形圧電体の圧電定数測定方法は気圧応力を薄膜形圧電体に印加することにより薄膜形圧電体の表面状態に関係なく、均一の圧力を薄膜形圧電体の前面に印加でき、薄膜形圧電体が短絡されたい、塑性変形が起こることを防止できる。また、電荷量測定手段及び顕微鏡またはストレインゲージを使用して薄膜形圧電体から発生する微少電荷量及び発生応力を測定することにより、圧電定数の測定時に誤差が発生することを防止できる。 【0025】以上のような本発明の目的と別の特徴及び長所などは次ぎに参照する本発明のいくつかの好適な実施例に対する以下の説明から明確になるであろう。 【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明の好適な実施例をより詳細に説明する。図4は本発明の第1実施例による薄膜形圧電体の圧電上部測定装置の平面図である。 【0026】図4を参照すると、本実施例による薄膜形圧電体の圧電特性測定装置は、上部及び下部に上部電極305及び下部電極310がそれぞれ形成された薄膜形圧電体300、前記下部電極310の一部が露出されるように下部電極310の下部に形成された基板320、基板320の下部に密封されるように取り付けられた誘導管330、薄膜形圧電体300に所定の圧力を加えるための圧力印加部材340、一側から延長された管が前記誘導管330に連結され他側から延長された管が圧力印加部材340に連結され他側から延長された管が圧力印加部材340に連結され薄膜形圧電体300に印加される圧力を変化させられる解除バルブ350、上部電極305の上に所定の間隔を置いて位置して薄膜形圧電体300の変形を測定する顕微鏡380、第1端子365が下部電極310に連結され第2端子370が上部電極305に連結されて前記薄膜形圧電体300から発生する電荷量を測定する電荷量測定部材360、一側が解除バルブ350と誘導管330との間に連結され他側がコンピュータ手段390に連結され薄膜形圧電体300に印加される気圧応力Pを測定する圧力計355、そして圧力計355、顕微鏡380及び電荷量測定手段360にそれぞれ連結され前記部材を精密に制御し、薄膜形圧電体300の圧電定数を計算するコンピュータ手段390とを含む。 【0027】以下、本実施例による薄膜形圧電体の試片(test piece)の製造方法を説明する。図6Aないし図6Bは本発明の第1実施例による薄膜形圧電体300の試片の製造工程図である。図6Aないし図6Bにおいて、図4と同一の部材に対して同一の参照符号を使用する。 【0028】図6Aを参照すると、まずシリコンのような異物でなされた基板320の上部に導電性を有する金、白金、タンタル、または白金−タンタルなどを使用して下部電極310を形成する。下部電極310は化学気相蒸着方法またはスパッタリング方法を使用して形成する。次いで、下部電極310の上部に薄膜形圧電体300を形成する。薄膜形圧電体300はゾル−ゲル法で製造されたPZTまたはPLZTをスパッタリング方法または化学気相蒸着方法を使用して所定の厚さを有するように形成する。 【0029】前記薄膜形圧電体300の上部には上部電極305が形成される。上部電極305は導電性を有する金属である金、白金、タンタル、または白金−タンタルなどを化学気相蒸着方法またはスパッタリング方法を使用して形成する。 【0030】図6Bを参照すると、前記薄膜形圧電体300に所定の気圧応力を印加できるように、前記基板320の一部を背面食刻して下部電極310の一部を露出させる。次いで、前記基板320の下部に薄膜形圧電体300に印加される気圧応力の通路になる金属でなされた誘導管330を取り付ける。 【0031】以下、本実施例による薄膜形圧電体の圧電定数測定装置を利用して薄膜形圧電体の圧電定数を求める方法を図面を参照して説明する。従来には圧電体に電圧を印加した後、圧電体がおこす変位を測定して圧電定数を計算する方法を利用した。これに比べて本発明は、薄膜形圧電体の圧電定数を求める方法としては薄膜形圧電体に所定の気圧応力を印加した後、圧電体から発生する応力及び電荷量を測定することにより圧電定数を計算する気圧応力印加法を利用する。 【0032】図5は薄膜形圧電体300に気圧応力を印加した状態を説明する図面である。図5を参照すると、薄膜形圧電体300の圧電定数を測定するために、まず薄膜形圧電体300に気圧応力Pを印加する前にコンピュータ部材390、電荷量測定部材360、そして圧力印加部材340を含む測定装置を初期化する。次に、薄膜形圧電体300上に取り付けられた上部電極305の上部に所定の間隔をおいて顕微鏡380を設置する。次いで、上部電極305を電荷量測定部材360の第1端子365に連結させ、下部電極310を電荷量測定部材360の第2端子370に連結させ薄膜形圧電体300から発生する微少電荷量を電荷量測定部材360が測定できるようにする。望ましくは、前記薄膜形圧電体300から発生する微少電荷量を測定する電荷量測定部材360は電荷増幅器またはピコ電流計である。 【0033】次いで、薄膜形圧電体300に所定の気圧応力Pを印加するために圧力印加部材340を稼動させる。望ましくは、前記気圧応力Pを印加するための圧力印加部材340として真空ポンプまたは圧縮機を使用する。次に、解除バルブ350を稼動させ薄膜形圧電体300に所定の気圧応力Pを印加し、このように印加される気圧応力Pの変化を起こすために解除バルブ350を操作する。前記したように、薄膜形圧電体300に気圧応力Pが印加されると、薄膜形圧電体300が上方に変形をおこす。 【0034】同時に、前記薄膜形圧電体300に印加される気圧応力Pを変化させるとき、薄膜形圧電体300から発生する電荷量は電荷量測定部材360が測定してコンピュータ部材390に記録され、薄膜形圧電体300が受ける気圧応力Pの大きさは圧力計355からコンピュータ手段390に記録される。このとき、薄膜形圧電体300に発生する応力δの大きさは顕微鏡380からコンピュータ手段390が下記の式2により計算する。 δ=f(P,a2,1/h,1/t)=Pa2/4ht (式2) 前記式2のうちPは圧力計355から読んだ気圧応力であり、aは薄膜形圧電体300の直径であり、hは気圧応力印加時に発生する薄膜形圧電体300の高さ変化であり、そしてtは薄膜形圧電体300の厚さを示す。 【0035】すなわち、圧力印加部材340から解除バルブ350及び誘導管330を通して薄膜形圧電体300に所定の気圧応力Pを印加した後、薄膜形圧電体300から発生する電荷量は上部電極300及び下部電極310を通して電荷量測定部材360により測定される。この測定された電荷量はコンピュータ部材390に記録される。前記薄膜形圧電体300に印加される気圧応力Pの大きさは圧力計355が数値で表示し、これを通して薄膜形圧電体300に印加される気圧応力Pが調節できる。このとき、薄膜形圧電体300がおこす変形の大きさは顕微鏡380の焦点距離変化を通してコンピュータ手段390が認識する。 【0036】また、解除バルブ350を利用して気圧応力Pを始めの値より増加させたり減少させ薄膜形圧電体300に印加される気圧応力Pの大きさを変化させる度に薄膜形圧電体300から発生する大きさが互いに異なる電荷量を電荷量測定部材360が測定してコンピュータ手段390に伝達する。この場合において、圧力印加部材340として真空部材または圧縮機を使用すると、気圧応力Pだけでなく高圧を印加することが可能で印加圧力の範囲が増加されるためにより精密の測定ができる。従来にはロードセルを通して応力を印加するために、その表面状態が一定でなく、厚さが薄い薄膜形圧電体に均一の応力を印加することが難しかった。また、応力を印加するとき、薄膜形圧電体が短絡されたり印加される応力により薄膜形圧電体が塑性変形をおこし正確な圧電定数を測定することが難しく、応力ヘッドにより圧電体の薄膜が拘束されることにより、圧電定数の測定値に誤差が発生する問題点がある。 【0037】さらに、光センサ部材を利用して多層圧電体から発生する変位量を測定して圧電定数を計算する場合、光センサ部材の配列状態と多層圧電体薄膜の状態及び位置により測定値が異なって現れることがあり、供給される電圧が低いとき圧電体の変位量は大変小さいために、これにより圧電定数の測定値に誤差が含まれる確率が高い。本発明では気圧応力Pを薄膜形圧電体300に印加することにより薄膜形圧電体の表面状態に関係なく均一の圧力を薄膜形圧電体300の前面に印加でき、薄膜形圧電体300が短絡されたり塑性変形が起こることが防止できる。また、電荷量測定部材360を使用して薄膜形圧電体300から発生する微少電荷量を測定することにより圧電定数の測定時に誤差が発生することが防止できる。 【0038】次いで、前記測定された電荷量及び応力δの大きさを基にしてコンピュータ部材380が薄膜形圧電体300の圧電定数を式2から得た薄膜形圧電体300に発生した応力であるδを利用して下記の式3により計算する。 圧電定数=σD/σP=Q/σ (式3) 前記式3のうち、Dは電荷密度、σは薄膜形圧電体300から発生する応力、Pは気圧応力、そしてQは薄膜形圧電体300から発生する電荷量を示す。 【0039】図7は本発明の第2実施例による薄膜形圧電体の圧電上部測定装置の平面図である。図7において、図4と同一の部材に対しては同一の参照番号を使用する。図7を参照すると、本実施例による薄膜形圧電体の圧電定数測定装置は、上部及び下部に上部電極305及び下部電極310がそれぞれ形成された薄膜形圧電体300、前記下部電極310の一部が露出されるように下部電極310の下部に形成された基板320、基板320の下部に取り付けられた誘導管330、薄膜形圧電体300に所定の圧力を加えるための圧力印加部材340、一側から延長された管が前記誘導管330に連結され他側から延長された管が圧力印加部材340に連結され薄膜形圧電体300に印加される圧力を変化させられる解除バルブ350、上部電極305上に取り付けられ薄膜形圧電体300の変形を測定して可視化するストレインゲージ400、第1端子365が下部電極310に連結され、第2端子370が上部電極305に連結され、前記薄膜形圧電体300から発生する電荷量を測定する電荷量測定部材360、一側が解除バルブ350と誘導管330との間に連結され他側がコンピュータ手段390に連結され薄膜形圧電体300に印加される気圧応力Pを測定する圧力計355、及び圧力計355、ストレインゲージ400及び電荷量測定手段360にそれぞれ連結され前記部材を精密に制御し、薄膜形圧電体300の圧電定数を計算するコンピュータ手段390を含む。 【0040】以下、本実施例による薄膜形圧電体の圧電定数測定装置を利用して薄膜形圧電体の圧電定数を求める方法を図面を参照して説明する。図8は本発明の第2実施例による薄膜形圧電体300に気圧応力Pを印加した状態を説明する図面である。図8を参照すると、薄膜形圧電体300の圧電定数を測定するために、まず薄膜形圧電体300に気圧応力Pを印加する前にコンピュータ手段390、電荷量部材360、そして圧力印加部材340を含む測定装置を初期化する。次に、上部電極305上に薄膜形圧電体300に発生する応力を直接測定できるストレインゲージ400を接着剤を使用して取り付ける。次いで、上部電極305を電荷量測定部材306の第1端子365に連結させ下部電極310を電荷量測定部材360の第2端子370に連結させ薄膜形圧電体300から発生する微少電荷量を電荷量測定部材360が測定できるようにする。 【0041】次いで、薄膜形圧電体300に所定の気圧応力Pを印加するために圧力印加部材340を稼動させる。次に、解除バルブ350を稼動させ薄膜形圧電体300に所定の気圧応力Pを印加し、このように印加される気圧応力Pの変化をおこすために解除バルブ350を操作する。前記したように、薄膜形圧電体300に気圧応力Pが印加されると、薄膜形圧電体300が上方に変形をおこす。このとき、前記気圧応力Pにより薄膜形圧電体300に発生した応力δはストレインゲージ400により直接的に測定されコンピュータ部材390に伝達する。 【0042】次いで、前記測定された電荷量及び応力δの大きさを基にしてコンピュータ部材380が薄膜形圧電体300の圧電定数を前記した式3により計算する。 【0043】本実施例においては、薄膜形圧電体300に発生する応力δを測定するためにストレインゲージ400を上部電極305の上部に取り付けたが、図9に示すように、上部電極305の上に絶縁層399を形成した後、絶縁層399上に薄膜形圧電体300の試片と一体で形成されたストレインゲージ400aを使用して薄膜形圧電体300に発生する応力が測定できる。 【0044】 【発明の効果】以上で説明したように、本発明による薄膜形圧電体の圧電定数を測定する方法において、気圧応力として真空圧力だけでなく高圧を印加することが可能で印加圧力の変位が増加されるために、より精密の測定ができ、その表面状態が一定でなく厚さが薄い薄膜形圧電体に薄膜形圧電体が短絡されたり印加される応力により薄膜形圧電体が塑性変形をおこすことなく均一の気圧応力を印加できる。 【0045】また、応力ヘッドにより圧電体薄膜が拘束されることにより圧電定数の測定値に誤差が発生する問題点を解決し、圧電体から発生する変位量を測定して圧電定数を計算する場合、圧電体薄膜の状態及び位置により測定値が異なって現れることがあり、印加される電圧が低いとき、圧電体の変位量は大変小さいためにこれにより、圧電定数の測定値に誤差が発生することが防止できる。すなわち、本発明による前記測定装置は気圧応力を薄膜形圧電体に印加することにより、薄膜形圧電体の表面状態に関係なく均一の圧力を薄膜形圧電体の前面に印加でき、薄膜形圧電体が短絡されたり塑性変形がおこすことが防止できる。 【0046】また、電荷量測定手段及び顕微鏡またはストレインゲージを使用して薄膜形圧電体から発生する微少電荷量及び発生応力を測定することにより、圧電定数の測定時に誤差が発生することを防止できる長所がある。 【0047】本発明を実施例によって詳細に説明したが、本発明は実施例によって限定されず、本発明が属する技術分野において通常の知識を有するものであれば本発明の思想と精神を離れることなく、本発明を修正または変更できるであろう。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591213405 【氏名又は名称】大宇電子株式會▲社▼
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)12月16日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】大島 陽一
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| 【公開番号】 |
特開平11−183543 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月9日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−346017 |
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