| 【発明の名称】 |
電源周波数の検出方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐藤 秀也
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| 【要約】 |
【課題】電源周波数の検出処理がループ状態を繰り返した場合でも、そのループから抜け出てモータ駆動システムを機能させることができるようにする。
【解決手段】タイマ処理(300)で検出処理(201)を監視し、検出処理(201)がタイマ処理(300)のタイムアップ(303)までの時間内に、周波数の検出ができない場合は、割り込み(304)を発生して検出処理(201)を強制的に終了させる。そののち、割り込み処理(304)により、モータを回転させてモータの回転数から電源周波数を検出し(306)、その検出した周波数でモータを制御することにより、検出処理(201)がループ状態を繰り返した場合でも、そのループから抜け出てモータ駆動システムを機能させることができるようにする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 周波数検出手段でAC電源を検出し、その検出した信号を読み込んでモータ制御のための電源周波数を検出する電源周波数の検出方法において、タイマ手段を設けて、上記AC電源周波数の検出の開始と同時に計時を開始し、その計時のタイムアップ前に上記電源周波数が検出されると、タイマ手段の計時をキャンセルし、一方、前記電源周波数の検出前にタイマ手段がタイムアップすると、前記検出処理を終了してモータを起動し、モータの回転数に基づいて電源周波数を検出する電源周波数の検出方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の利用分野】この発明は、電源周波数検出手段の異常によるシステムダウンを防ぐための電源周波数の検出方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】交流電源の周波数は、東日本は50Hzであり、西日本では60Hzとなっている。そのため、東日本で使用している電気製品や電気機械を西日本で使用すると、定格より出力が高くなる。逆に、西日本で使用している電気製品や電気機械を東日本で使用すると定格出力が得られないという問題があった。 【0003】この問題を解決する一つの方法として、例えば、図5に示すように、交流がゼロ点を横切るのを検出するゼロクロス回路などの周波数検出手段1を設け、検出したAC電源eをマイコンなどの処理手段2で読み込み、読み込んだ周波数に応じて機器3の設定などを変更し、どちらの地域でも支障なく使用できるようにしたものがあった。 【0004】このとき、処理手段2によるAC電源eの周波数の読込みは、例えば、図6(a)に示すように、スタート(「処理」100:以下「処理」省略)時に電源周波数の検出処理(101)を実行し、その処理(101)によって電源周波数を読込む。そして、読込んだ周波数データに基づいて以後の処理(102)を実行するようになっている。 【0005】ところで、従来、前記検出処理は、図6(b)のように、ゼロクロス入力を読み込む読込み処理(110)と、周波数検出処理(111)で構成されており、読込み処理でゼロクロス回路1からの入力を順次読込み(110)、その読込んだゼロクロス信号の周期を周波数検出処理(111)で算出する。また、周波数が確定すると(112)、メインの処理に復帰(113)するようになっていた。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の検出処理では、仮に、何らかの原因でゼロクロス回路が壊れて入力がなくなると、図6(b)に示すように、読込み処理は、「ゼロクロス入力があるか?」というループを繰り返す(110)。そのため、ループから抜け出せずに、メインの処理を実行することができなくなり、システムとして機能しなくなるという問題がある。 【0007】そこで、この発明の課題は、検出処理がループ状態を繰り返した場合でも、そのループから抜け出てシステムを機能させることができるようにすることである。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するため、請求項1では、周波数検出手段でAC電源を検出し、その検出した信号を読み込んでモータ制御のための電源周波数を検出する電源周波数の検出方法において、タイマ手段を設けて、上記AC電源周波数の検出の開始と同時に計時を開始し、その計時のタイムアップ前に上記電源周波数が検出されると、タイマ手段の計時をキャンセルし、一方、前記電源周波数の検出前にタイマ手段がタイムアップすると、前記検出処理を終了してモータを起動し、モータの回転数に基づいて電源周波数を検出するという方法を採用したのである。 【0009】このような方法を採用することにより、タイマ手段で検出処理を監視し、タイマ手段がタイムアップするまでの時間内に検出処理が周波数の検出をできないと、ループが発生したとして検出処理を強制的に終了させる。 【0010】そして、モータを駆動し、駆動したモータの回転数に基づいて電源周波数を検出し、システムを立ち上げる。 【0011】このとき、システムの立ち上げは、例えば、50Hzか60Hzのいずれかの周波数の設定にしてモータを起動すれば、設定したモータの回転数によって規定の出力が得られないと、その出力の違いから周波数の検出ができる。その際、制御するシステムに回転センサなどが設けられているものなら、そのセンサで起動したモータの回転数を検出するようにすれば、規定の出力との違いから周波数の検出ができる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。 【0013】図1に第1実施形態を示す。 【0014】図1は、モータ制御システムを示したもので、AC電源eと接続されたゼロクロス回路1、そのゼロクロス回路1と接続されたマイクロコンピュータ回路2、マイクロコンピュータ回路2に接続されたスイッチング手段4、及びスイッチング手段4を介してAC電源eに接続されたモータ回路5とで構成されている。また、モータ回路5には図示していないが、出力装置が接続されている。 【0015】前記マイクロコンピュータ回路2は、図2に示すような電源周波数検出用の処理プログラムを備えており、ゼロクロス回路1によってAC電源周波数を検出し、その検出値に基づいてスイッチ手段4のスイッチングの設定を変更してモータを制御するようになっている。 【0016】すなわち、このプログラムは、図2(a)のメインルーチンと、(b)のソフトウエア割り込みによる制限時間タイマ処理とで構成されている。 【0017】メインルーチンは、電源周波数を検出すると(この処理は図6の従来のものと同じものなので、説明は省略する)、タイマ処理をリセットし、計時を停止させる。その後、検出値に基づいてスイッチ手段4を制御し、モータ出力をコントロールする。 【0018】タイマ処理は、所定の時間が経過してタイムアップすると、割り込みを発生して図2(c)の割り込み処理を起動する。また、タイムアップ迄に、メインルーチンからリセット信号が出力されると計時をストップする。 【0019】割り込み処理は、電源周波数検出処理よりプライオリティが高く、割り込みが発生すると、電源周波数検出処理中であってもその処理を中断し、モータ5を始動する。このとき、モータ5は、例えば、電源周波数を50Hzの設定として回転させれば、規定の出力が得られないと、電源周波数は60Hzと検出できる。ちなみに、前記設定を60Hzとすれば、規定の出力が得られないと、50Hzと検出できる。そして、検出が終了すると、検出値を持って図2(a)のメインルーチンの”1”へジャンプする。 【0020】この形態は以上のように構成されており、次に、図2の処理プログラムに基づいて、この発明の電源周波数の検出方法を説明する。 【0021】すなわち、処理をスタートすると、メインルーチンとタイマ処理とは同時にスタートする(200)(300)。すると、メイン処理では、電源周波数検出処理を実行し(201)、タイマ処理では、リセット信号が出力されないかを見て(301)、計時を行う(302)。 【0022】このとき、電源周波数検出処理(201)により周波数の検出がタイマ処理のタイムアップより先にできた場合は、タイマ処理をリセットする(202)。そのため、リセット信号を検出したタイマ処理は計時をストップする(308)。 【0023】そして、タイマ処理をリセットしたメインルーチンは、検出値に基づいてモータ制御を行う(203)。 【0024】一方、電源周波数検出処理(201)が、例えば、ゼロクロス回路1の故障などによりループを繰り返すと、タイマ処理がタイムアップ(303)して、割り込みを発生し(304)、割り込み処理を実行する。割り込み処理(304)では、モータを始動し(305)、モータの回転に基づいて電源周波数を検出する(306)。そして、その検出値を持ってメイン処理の”1”へジャンプする(307)。 【0025】そのため、メイン処理では、その検出値によってモータ制御を行い(203)、システムを立ち上げる。 【0026】このように、この検出方法では、ゼロクロス回路1が壊れて、ループを発生した場合でも、電源周波数を検出して安全にシステムを立ち上げることができる。 【0027】図3に第2実施形態として、タイマ回路6を設けてマイクロコンピュータ回路1と接続したものを示す。 【0028】すなわち、この形態では、タイマ手段をソフトウエアによるものでなく、ハードにより構成したものである。 【0029】なお、作用効果については第1実施形態と同じであるので、その説明は省略する。 【0030】図4に第3実施形態としてモータ回路5に回転センサ7を設けたものを示す。この形態では、モータ5の回転をセンサ7で直接読み取る。 【0031】すなわち、モータ5を第1実施形態と同じように、例えば、電源周波数を50Hzの設定として回転させて、センサ7で回転数を検出し、規定の回転数が得られなければ、電源周波数を60Hzと検出できる。ちなみに、前記設定を60Hzとすれば、規定の出力が得られなければ、50Hzと検出できる。 【0032】このセンサ7は、予め、ループ対策用として専用のものを設けるようにしても良い。また、システムで他の目的で設置されているものを使用するようにもできる。 【0033】なお、他の作用効果は第1及び第2実施形態と同じであるので、その説明は、省略する。 【0034】また、このセンサ7は、図4の破線に示すように、タイマ回路6を設けたものにも適用できることは明らかである。 【0035】 【発明の効果】この発明は以上のように構成し、タイマ手段で検出処理を監視し、検出処理がタイマ手段のタイムアップまでの時間内に周波数の検出ができない場合は、検出処理を強制的に終了させたのち、モータを回転させてモータ回転数から電源周波数を検出できるようにしたので、周波数検出手段が壊れた場合でも、周波数検出処理の永久ループを抜け出てプログラムスタートすることができる。そのため、検出手段が故障した場合でもシステムを立ち上げて機能させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000208503 【氏名又は名称】大和冷機工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)12月25日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】鎌田 文二 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−183534 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月9日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−357697 |
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