| 【発明の名称】 |
高電圧レベルの検出回路とその方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】喜多村 隆弘
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| 【要約】 |
【課題】約−200〜−50V程度の高電圧の信号を3〜5V又は0Vの低電圧のロジック信号に変換する回路を提供する。
【解決手段】第1の電源VDDと、第2の電源VSSと、第3の電源GNDとを備え、前記第1の電源VDDと第2の電源VSSとを電源とする第1のトランジスタTR1と第2のトランジスタTR2とからなる差動回路DEFと、前記差動回路DEFの負荷であるカレントミラー回路CMと、前記差動回路DEFの一方の入力に加えられる基準電圧Vrefと、前記差動回路DEFの他方の入力に加えられる高電圧の入力信号Vinと、前記第1の電源VDDと第3の電源GNDとを電源とするインバータ回路INVと、前記カレントミラー回路CMとインバータ回路INVとの間に設けられたレベルシフト回路SHとで構成したことを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1の電源と、第2の電源と、第3の電源とを備え、前記第1の電源と第2の電源とを電源とする第1のトランジスタと第2のトランジスタとからなる差動回路と、前記差動回路の負荷であるカレントミラー回路と、前記差動回路の一方の入力に加えられる基準電圧と、前記差動回路の他方の入力に加えられる高電圧の入力信号と、前記第1の電源と第3の電源とを電源とするインバータ回路と、前記カレントミラー回路とインバータ回路との間に設けられたレベルシフト回路とで構成したことを特徴とする高電圧レベルの検出回路。 【請求項2】 前記レベルシフト回路は、前記第1の電源と前記インバータ回路の入力に設けられた抵抗素子と、アノードが前記インバータ回路の入力に接続された第1のダイオードと、前記第3の電源にアノードが接続されカソードが前記第1のダイオードのカソードに接続される第2のダイオードと、前記第1のダイオードのカソードと前記第2の電源との間に設けられた第3のトランジスタとで構成したことを特徴とする請求項1記載の高電圧レベルの検出回路。 【請求項3】 前記第3のトランジスタのゲートとドレイン間には、ツェナーダイオードが設けられていることを特徴とする請求項2記載の高電圧レベルの検出回路。 【請求項4】 前記差動回路の高電圧が入力される第1のトランジスタとこのトランジスタの負荷である第4のトランジスタとの間に第5のトランジスタを設け、この第5のトランジスタのゲートを所定の電圧に固定したことを特徴とする請求項1又は2記載の高電圧レベルの検出回路。 【請求項5】 前記第1の電源の電圧は正電圧であり、前記第2の電源の電圧は負電圧であり、前記第3の電源の電圧はグランド電位であることを特徴とする請求項1乃至4のいづれかに記載の高電圧レベルの検出回路。 【請求項6】 少なくとも前記差動回路とカレントミラー回路とインバータ回路とレベルシフト回路とは半導体基板の一主面上に形成したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の高電圧レベル検出回路。 【請求項7】 高電圧の信号を低電圧のロジック信号に変換する方法であって、第1の電源と、第2の電源と、第3の電源とを備え、前記高電圧の信号を第1の電源と第2の電源との間に設けられた差動回路に入力し、この差動回路で前記高電圧の信号を基準電圧と比較し、比較結果をレベルシフト回路を介して第1の電源と第3の電源との間に設けられたインバータ回路に導いて低電圧のロジック信号を得るようにしたことを特徴とする高電圧レベルの検出方法。 【請求項8】 第1の電源の電圧が3〜5V、第2の電源の電圧が−200V〜−50Vであることを特徴とする請求項7記載の高電圧レベルの検出方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は高電圧の信号を低電圧のロジック信号に変換するのに好適な高電圧レベルの検出回路とその方法に関する。 【0002】 【従来の技術】約−200〜−50V程度の高電圧の信号を3〜5V又は0Vの低電圧のロジック信号に変換するような回路は従来提供されていなかった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記した点に鑑み、特に、約−200〜−50V程度の高電圧の信号を3〜5V又は0Vの低電圧のロジック信号に変換するような回路とその方法を提供するものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を達成するため、基本的には、以下に記載されたような技術構成を採用するものである。即ち、本発明に係わる高電圧レベルの検出回路の第1態様は、第1の電源と、第2の電源と、第3の電源とを備え、前記第1の電源と第2の電源とを電源とする第1のトランジスタと第2のトランジスタとからなる差動回路と、前記差動回路の負荷であるカレントミラー回路と、前記差動回路の一方の入力に加えられる基準電圧と、前記差動回路の他方の入力に加えられる高電圧の入力信号と、前記第1の電源と第3の電源とを電源とするインバータ回路と、前記カレントミラー回路とインバータ回路との間に設けられたレベルシフト回路とで構成したことを特徴とするものであり、又、第2態様は、前記レベルシフト回路は、前記第1の電源と前記インバータ回路の入力に設けられた抵抗素子と、アノードが前記インバータ回路の入力に接続された第1のダイオードと、前記第3の電源にアノードが接続されカソードが前記第1のダイオードのカソードに接続される第2のダイオードと、前記第1のダイオードのカソードと前記第2の電源との間に設けられた第3のトランジスタとで構成したことを特徴とするものであり、又、第3態様は、前記第3のトランジスタのゲートとドレイン間には、ツェナーダイオードが設けられていることを特徴とするものであり、又、第4態様は、前記差動回路の高電圧が入力される第1のトランジスタとこのトランジスタの負荷である第4のトランジスタとの間に第5のトランジスタを設け、この第5のトランジスタのゲートを所定の電圧に固定したことを特徴とするものであり、又、第5態様は、前記第1の電源の電圧は正電圧であり、前記第2の電源の電圧は負電圧であり、前記第3の電源の電圧はグランド電位であることを特徴とするものであり、又、第6の態様は、少なくとも前記差動回路とカレントミラー回路とインバータ回路とレベルシフト回路とは半導体基板の一主面上に形成したことを特徴とするものである。 【0005】又、本発明に係わる高電圧レベルの検出方法の第1の態様は、高電圧の信号を低電圧のロジック信号に変換する方法であって、第1の電源と、第2の電源と、第3の電源とを備え、前記高電圧の信号を第1の電源と第2の電源との間に設けられた差動回路に入力し、この差動回路で前記高電圧の信号を基準電圧と比較し、比較結果をレベルシフト回路を介して第1の電源と第3の電源との間に設けられたインバータ回路に導いて低電圧のロジック信号を得るようにしたことを特徴とするものであり、又、第2の態様は、第1の電源の電圧が3〜5V、第2の電源の電圧が−200V〜−50Vであることを特徴とするものである。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明に係る高電圧レベルの検出回路は、第1の電源と、第2の電源と、第3の電源とを備え、前記第1の電源と第2の電源とを電源とする第1のトランジスタと第2のトランジスタとからなる差動回路と、前記差動回路の負荷であるカレントミラー回路と、前記差動回路の一方の入力に加えられる基準電圧と、前記差動回路の他方の入力に加えられる高電圧の入力信号と、前記第1の電源と第3の電源とを電源とするインバータ回路と、前記カレントミラー回路とインバータ回路との間に設けられたレベルシフト回路とで構成したものであるから、約−200〜−50V程度の高電圧の信号を3〜5V又は0Vの低電圧のロジック信号に簡単な回路で、しかも、確実に変換することが可能になった。 【0007】 【実施例】以下に、本発明の具体例を図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明に係わる高電圧レベルの検出回路の具体例の構造を示す図であって、図には、第1の電源VDDと、第2の電源VSSと、第3の電源GNDとを備え、前記第1の電源VDDと第2の電源VSSとを電源とする第1のトランジスタTR1と第2のトランジスタTR2とからなる差動回路DEFと、前記差動回路DEFの負荷であるカレントミラー回路CMと、前記差動回路DEFの一方の入力に加えられる基準電圧Vrefと、前記差動回路DEFの他方の入力に加えられる高電圧の入力信号Vinと、前記第1の電源VDDと第3の電源GNDとを電源とするインバータ回路INVと、前記カレントミラー回路CMとインバータ回路INVとの間に設けられたレベルシフト回路SHとで構成した高電圧レベルの検出回路が示されており、又、前記レベルシフト回路SHは、前記第1の電源VDDと前記インバータ回路INVの入力に設けられた抵抗素子R1と、アノードが前記インバータ回路INVの入力に接続された第1のダイオードD1と、前記第3の電源GNDにアノードが接続されカソードが前記第1のダイオードD1のカソードに接続される第2のダイオードD2と、前記第1のダイオードD1のカソードと前記第2の電源VSSとの間に設けられた第3のトランジスタTR10とで構成した高電圧レベルの検出回路が示されており、又、前記第3のトランジスタTR10のゲートとドレイン間には、ツェナーダイオードZD1が設けられている高電圧レベルの検出回路が示されており、又、前記差動回路DEFの高電圧が入力される第1のトランジスタTR1とこのトランジスタの負荷である第4のトランジスタTR6との間に第5のトランジスタTR11を設け、この第5のトランジスタTR11のゲートを所定の電圧に固定した高電圧レベルの検出回路が示されており、又、前記第1の電源の電圧VDDは正電圧(+5V)であり、前記第2の電源VSSの電圧は負電圧(−150V)であり、前記第3の電源GNDの電圧はグランド電位(0V)であることを特徴とする高電圧レベルの検出回路が示されている。 【0008】次に、本発明を更に詳細に説明する。図1は、本発明の第1の具体例を示す回路図であり、図2は、動作を説明する図である。初めに、本発明の構成を説明すると、差動回路DFFをなすPchの電界効果トランジスタ(以下、FETという)TR1,TR2のソースは定電流回路を構成するPchのFETTR3のドレインに接続していて、FETTR3のソースは、第1の電源である5V電源に接続している。そして、FETTR3のゲートはダイオード接続したPchのTR4,TR5から成る定電圧回路で一定の電圧に保たれている。 【0009】差動回路DFFのFETTR2のゲートには基準電圧Vrefが加えられ、差動回路のFETTR1のゲートには、高電圧の信号Vinが加えられ、この差動回路で高電圧の信号Vinが基準電圧Vrefと比較される。差動回路のFETTR1、FETTR2のドレインには、夫々NchのFETTR6、FETTR7から成るカレントミラー回路が設けられ、FETTR6、FETTR7のドレインが夫々FETTR1、FETTR2のドレインに、又、FETTR6、FETTR7のソースが第2の電源である−150V電源VSSに接続している。 【0010】又、5V電源VSSと第3の電源GNDであるグランド(電位0V)との間にはPchのFETTR8とNchのFETTR9から成るインバータ回路INVが設けられ、FETTR8のソースが第1の電源に、FETTR9のソースがグランドGNDに夫々接続していて、FETTR8のゲートがFETTR9のゲートに接続していて、又、FETTR8のドレインとFETTR9のドレインが接続していて、FETTR8(FETTR9)のドレインにロジック出力が得られるように構成している。 【0011】前記したカレントミラー回路CMとインバータ回路INVとの間に設けられたレベルシフト回路SHが設けられている。このレベルシフト回路SHは、前記5V電源VDDと前記インバータ回路INVの入力に設けられた抵抗素子R1と、アノードが前記インバータ回路INVの入力に接続された第1のダイオードD1と、前記グランドGNDにアノードが接続されカソードが前記第1のダイオードD1のカソードに接続される第2のダイオードD2と、前記第1のダイオードD1(第2のダイオードD2)のカソードにドレインが接続され前記第2の電源VSSにソースが接続されるFETTR10と、FETTR10のゲート・ソース間に設けたツェナーダイオードZD1(ツェナー電圧15V)とで構成している。 【0012】そして上記各回路を構成するFETTR1〜TR10、ダイオードD1、D2、抵抗素子R1、ツェナーダイオードZD1は半導体基板上に一体に形成されている。このように構成した本発明の高電圧レベルの検出回路において、入力信号Vinの電圧が基準電圧Vrefより大である場合、FETTR1はOFFになり、FETTR10もOFFになり、従って、ツェナーダイオードZD1のためにFETTR9がONになり、出力にはLレベルが出力される。 【0013】この場合、FETTR10のゲート電位は、FETTR6を介して−150Vとなっている。一方、入力信号Vinの電圧が基準電圧Vrefより小である場合、FETTR1はONになり、従って、ノードBの電位は−135Vとなり、これによりFETTR10がONになる。 【0014】この時、ダイオードD1、D2がONになり、しかも、ダイオードD1、D2の作用によりインバータ回路INVのゲートの電位が0Vに成るように各素子の定数が設定されているからFETTR8がONになり、この場合、出力にはHレベルが出力される。図2はこの状態を示した図である。図3は、本発明の第2の具体例を示す回路図である。 【0015】この回路では、図1のツェナーダイオードZD1を用いずに、FETTR1とFETTR6の間にNchのFETTR11を設け、FETTR11のソースをFETTR6のドレインに、又、FETTR11のドレインをFETTR1のドレインに接続し、ゲートをツェナーダイオードZD2で所定の電圧に固定している。 【0016】この為、ツェナーダイオードZD2のアノードを第3の電源VSSに、ツェナーダイオードZD2のカソードをFETTR11のゲートに接続し、ツェナーダイオードZD2に抵抗素子R2を介して所定の電流を流している。この場合、ツェナーダイオードZD2のツェナー電圧を、FETTR10のゲート・ソース電圧+FETTR11のゲート・ソース電圧+α(バラツキをカバー出来る電圧であれば良い)に設定すれば、ノードBの電圧を一定に保つことが出来る。 【0017】この回路では、ツェナーダイオードZD1の持つ接合容量の影響を排除することが出来るから、FETTR10がONからOFFになる場合、小さい遅延時間でOFFになる。従って、出力信号の立ち上がりの遅延時間(レベル検出時間)が図1の回路に比べ小さくなり、高速動作が可能になる。図4は、図3の回路と図1の回路の遅延時間を比較したグラフであり、VDD=5V、VSS=−150V、ZD2=23V、ZD1=15Vで、入力信号として振幅150V、周期8μsecの矩形波、矩形波の立上がり・立下がり時間は0.5μsecの場合のシミュレーション結果を示すものである。REF電圧−120〜−50Vの範囲では、立上がり判定においては0〜30nsec、立下がり判定においては10nsec遅延時間が小さい。 【0018】これはTR10のゲート・ソース間にZD1が無いので、ZD1の接合容量への電荷蓄積時間が無くなり遅延時間が小さくなるためである。図5は、ツェナーダイオードZD2を用いる代わりに抵抗R1、R2を用いてFETTR11のゲート電圧を所定の電圧に保持している。この回路では、ツェナーダイオードを用いていないので、図3に比べると製造プロセス上のバラツキが小さくなり、製造が容易になる。 【0019】なお、図1の回路では、ツェナーダイオードZD1を用いたが、このツェナーダイオードZD1を用いないで回路を構成してもよい。又、上記説明では、第1の電源の電圧を5V、第2の電源の電圧を−150Vとして説明したが、第1の電源の電圧は3〜5Vでもよいし、又、第2の電源の電圧は−200〜−50Vの範囲に設定しても、本発明の効果を達成出来る。 【0020】 【発明の効果】本発明に係る高電圧レベルの検出回路は上述のように構成したので、約−140〜−50V程度の高電圧の信号を5V又は0Vの低電圧のロジック信号に簡単な回路で、しかも、確実に変換することが可能になった。本発明の回路は、PDP(プラズマ・ディスプレイ・パネル)などの画質を調整するために高圧電源をパネル1枚ごとに調整する機器に搭載するような場合に好適である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004237 【氏名又は名称】日本電気株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)12月25日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】畑 泰之
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| 【公開番号】 |
特開平11−183530 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月9日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−356568 |
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