| 【発明の名称】 |
電圧センサ |
| 【発明者】 |
【氏名】中嶋 清
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| 【要約】 |
【課題】ドロッパ抵抗の発熱による磁気回路への熱的影響を排除でき、小型化や高密度実装の要求に十分に対応し得る電圧センサを提供する。
【解決手段】ドロッパ抵抗26及び磁気回路ユニット24を備えるセンサ本体14を、ドロッパ抵抗26が外部に露出するようにハウジング10に収容し、ハウジング10のドロッパ抵抗26が露出している開口面をカバー12で覆って一体化してなる電圧センサであって、前記カバー12は、ハウジング10に被嵌された状態においてドロッパ抵抗26を搭載したプリント基板20の表面に至る隔壁32と、該カバー12を形成し、ドロッパ抵抗26と対面する箇所に放熱用スリット34が開口された壁面とによりドロッパ抵抗26を包囲することを特徴とする圧電センサ。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ドロッパ抵抗及び磁気回路ユニットを備えるセンサ本体を、ドロッパ抵抗が外部に露出するようにハウジングに収容し、ハウジングのドロッパ抵抗が露出している開口面をカバーで覆って一体化してなる電圧センサであって、前記カバーは、ハウジングに被嵌された状態においてドロッパ抵抗を搭載したプリント基板の表面に至る隔壁と、該カバーを形成し、ドロッパ抵抗と対面する箇所に放熱用スリットが開口された壁面とによりドロッパ抵抗を包囲することを特徴とする圧電センサ。 【請求項2】 センサ本体が、ドロッパ抵抗を搭載した第一のプリント基板と、磁気回路ユニットを搭載した第二のプリント基板とから構成されるとともに、前記第一及び第二のプリント基板を磁気回路ユニットがハウジング内に収容され、かつドロッパ抵抗が外部に露出するように配置してハウジングに収容したことを特徴とする請求項1に記載の電圧センサ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は電圧センサに関し、より詳細にはドロッパ抵抗からの発熱が磁気回路ユニットに伝熱することを防止した電圧センサに関する。 【0002】 【従来の技術】電圧センサの一つに、「ゼロ磁束法」と呼ばれる測定原理に基づき構成されるものがある。この電圧センサは、図4に示されるように、測定電圧V1をドロッパ抵抗RDにより電流IINに変換し、これを磁気回路1の一次巻線2に流す一方、磁気回路1の二次巻線3側に形成された空隙内にホール素子4を配置して構成され、測定電圧源からの電流IINにより磁気回路1の空隙に発生した磁束をホール素子4で検知するとともに電圧に変換し、この電圧出力を増幅素子5、相補型トランジスタ6、6で構成される増幅回路により増幅し、これを二次巻線3に電流として流し、その出力電流IOUT を得るものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記した「ゼロ磁束法」に基づく電圧センサはドロッパ抵抗RDを必須部品として備えるため、このドロッパ抵抗RDからの発熱は避けられず、測定電圧V1が大きくなるほどその発熱量も大きくなり、磁気回路1や周辺回路要素に影響を及ぼす場合も出てくる。一般的に磁気特性は熱に対して敏感であり、特に磁気回路1への熱的影響を排除することが重要である。 【0004】しかしながら、電圧センサは、ドロッパ抵抗RDや磁気回路1を一括してハウジング内に収容し、測定電圧側及び外部機器側への接続のためのリード線を外部に引出して使用されるのが一般的であり、多くの場合ドロッパ抵抗RDと磁気回路1とが近接している。しかも、近年では省スペース化のためにハウジングの小型化や実装の高密度化の要求が高まっており、上記したドロッパ抵抗RDからの発熱対策が大きな課題となっている。特に、電気自動車のバッテリのように、高電圧源を有する装置や機器での電圧センサの使用を考慮すると、この発熱の問題は極めて重大である。 【0005】本発明は上記の状況に鑑みてなされたものであり、ドロッパ抵抗の発熱による磁気回路への熱的影響を排除でき、小型化や高密度実装の要求に十分に対応し得る電圧センサを提供することを目的としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】前記目的は、本発明の、(1)ドロッパ抵抗及び磁気回路ユニットを備えるセンサ本体を、ドロッパ抵抗が外部に露出するようにハウジングに収容し、ハウジングのドロッパ抵抗が露出している開口面をカバーで覆って一体化してなる電圧センサであって、前記カバーは、ハウジングに被嵌された状態においてドロッパ抵抗を搭載したプリント基板の表面に至る隔壁と、該カバーを形成し、ドロッパ抵抗と対面する箇所に放熱用スリットが開口された壁面とによりドロッパ抵抗を包囲することを特徴とする圧電センサ、及び、(2)センサ本体が、ドロッパ抵抗を搭載した第一のプリント基板と、磁気回路ユニットを搭載した第二のプリント基板とから構成されるとともに、前記第一及び第二のプリント基板を磁気回路ユニットがハウジング内に収容され、かつドロッパ抵抗が外部に露出するように配置してハウジングに収容したことを特徴とする上記(1)に記載の電圧センサ、により達成される。本発明の上記電圧センサは、ドロッパ抵抗と磁気回路ユニットとが隔壁により熱的に遮断され、更にドロッパ抵抗からの発熱は放熱用スリットから外部に放出されるため、高電圧源を有する機器や装置でも正確かつ安定した電圧測定が可能となり、また小型化や高密度実装を実現できる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明に係る電圧センサの分解斜視図、図2は同組立状態を示す外観斜視図、図3は同断面図を示している。 【0008】図示されるように、本発明の電圧センサは、上面開口した矩形状のハウジング10と、ハウジング10の開口面を蓋するカバー12と、ハウジング10内に収容される電圧センサ本体14と、カバー12の上部に引出される測定電圧入力用のリード線16、およびカバー12の一側部に引出される外部機器接続用のリード線18とから概略構成されている。測定電圧入力用のリード線16には、絶縁を目的としてコルゲートチューブ36が巻装され、端子38に測定電圧源が接続される。また、リード線18の一方の端部にはコネクタ40が接続されており、図示は省略される外部機器との接続を可能としている。 【0009】センサ本体14は、図4に示した回路を形成するように成される。即ち、ドロッパ抵抗26と、図示は省略される磁気回路、一次及び二次卷線、ホール素子、増幅素子、相補型トランジスタを図4の如く結線してなる磁気回路ユニット24とを備える。ここで、センサ本体14は、単一のプリント基板にドロッパ抵抗26や磁気回路ユニット24を搭載して構成してもよいが、小型化や実装高密度化のために複数のプリント基板に分割し、ハウジング10の形状に合致するように立体的に結合させて構成することが好ましい。 【0010】その場合、センサ本体14は、その表面が略2分され、一方のエリアにドロッパ抵抗26が搭載され、他方のエリアに測定電圧入力用リード線16の接続用端子並びに第二のプリント基板22を挿通可能な開口21が形成された第一のプリント基板20と、その表面が略2分され、一方のエリアに磁気回路ユニット24を搭載し、他方のエリアに外部機器接続用リード線18が接続された第二のプリント基板22とを、図4に示す回路を形成するように結合して構成される。また、第一のプリント基板20と第二のプリント基板22とは、第一のプリント基板20の開口21から第二のプリント基板22の外部機器接続用リード線18が接続された側の端部が突出するように直交配置される。上記の構成により、センサ本体14は、第二のプリント基板22の磁気回路ユニット24が第一のプリント基板のドロッパ抵抗26が搭載された面とは反対側に位置する立体配置を採る。 【0011】一方、ハウジング10の開口縁内側には段部10aが形成されており、第一のプリント基板20を、そのドロッパ抵抗26の搭載面が露出するように嵌合させることにより、センサ本体14は、磁気回路ユニット24がハウジング10の内部に収容された状態でハウジング10に係止される。そして、ハウジング10の開口面、即ちドロッパ抵抗26が露出した面に、カバー12を被嵌し、その四周をボルト28で締付けて係止することによって電圧センサの組み付けが完了する。組み付け完了状態を図2に示す。 【0012】カバー12の内部には、図3に示すように、第二のプリント基板22の外部機器接続用リード線18の接続側端部を挟持する挟持片30が垂設されている。また、カバー12の内部には、第一のプリント基板20の略中央部に相当する位置から第一のプリント基板20の表面に当接するように延びる隔壁32が垂設されている。従って、カバー12を被嵌した状態において、ドロッパ抵抗26は、カバー12の壁面及び隔壁32により包囲されるため、ドロッパ抵抗26から発生した熱が磁気回路ユニット24に伝導することはない。更に、カバー12を形成する壁面には、ドロッパ抵抗26と対面する箇所に複数の放熱用スリット34が形成されており、ドロッパ抵抗26から発生した熱を外部に放出することができる。 【0013】以上のように、カバー12により、ドロッパ抵抗26は熱的に遮蔽され、更にドロッパ抵抗26から発生した熱が外部に放出されるため、磁気回路ユニット24への熱的影響は完全に排除される。 【0014】また、カバー12の上部には、リード線16を引出すための開口12aが、コルゲートチューブ36の外径よりも小径となるように形成されており、コルゲートチューブ36を伸長してその外径を小さくした状態で開口12aに押し込むことにより、コルゲートチューブ36がカバー12の内部で拡開してリード線16の抜けを防止する構造となっている、【0015】 【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係る電圧センサは、ドロッパ抵抗が熱的に遮蔽され、更にドロッパ抵抗から発生した熱が外部に放出されるため、磁気回路ユニットへの熱的影響を完全に解消することができる。従って、高電圧源を有する機器や装置でも問題無く使用でき、また小型化や高密度実装を実現できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006895 【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)12月24日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】萩野 平 (外4名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−183527 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月9日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−355392 |
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