| 【発明の名称】 |
電圧降下警報回路 |
| 【発明者】 |
【氏名】酒田 ▲ゆう▼治
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| 【要約】 |
【課題】電圧降下を段階的に発光体により表示する。
【解決手段】トランジスタTr1、Tr3のベース回路に直列に、それぞれブリーダ抵抗R1、R2、R3を設ける。各トランジスタTr1、Tr3に、二色LEDランプLD1、LD2を作動させる回路を設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】トランジスタのベース回路に使用されるブリーダ抵抗が、トランジスタのベースより電源電圧のプラス側の抵抗器の抵抗値とマイナス側の抵抗器の抵抗値の比をとり、電源電圧の降下によりトランジスタのVBEが変化して、それによりスイッチ作用が働くことを利用して、発光体が点燈又は発光したり、ブザー又はリレーを作動させたりすることにより、電源電圧の降下の段階を判断できる複数の回路を設けたことを特徴とする電圧降下警報回路。 【請求項2】回路をモジュール化した請求項1記載の電圧降下警報回路。 【請求項3】回路の各発光体やブザー、又はリレーを除く部分を集積回路とした請求項1または2記載の電圧降下警報回路。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電源電圧の電圧降下を発光体により表示、又は警報する回路に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の警報回路は、単に入力電圧が一定値以下になると発光体により表示するものであった。また、回路として複雑で大掛りなものであった。(例えば特開昭53−36640号、特開平7−99734号)【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来の電圧降下警報回路は、一定電圧と入力電圧の二種類の電源が必要だったり、回路が複雑で大掛りのために一次電池や二次電池を使用した電気機器等に利用することが不便であった。 【0004】本発明は、一次電池、二次電池などの電圧降下や回路の電圧降下の監視などに利用するため簡単に装着できて、車両や電動工具など振動や衝撃の発生するものに装着しても簡単に故障しない回路を目的としている。しかも、回路が簡単で装着時にも、場所を大きく取らないことを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の警報回路は、ベース・エミッタ間の電圧VBEが約0.6V(シリコントランジスタ、スレシホールド・レベル)以上のときはベース電流が流れてそのトランジスタが作動して、それ以下の電圧に下がるとベース電流が止まり、トランジスタの作動が止まる。そこで、ブリーダ抵抗の抵抗比を(電源電圧・ベース)間電圧対(ベース・エミッタ)間電圧の比を(電源電圧・ベース)間電圧対0.6Vになるように設定して、電源電圧が下がってくるとベース電圧も0.6V以下に下がるので、ベース電流が止まりコレクタ電流が止まることを利用した回路を基本に構成したものである。 【0006】一方、従来例にあっては、ブリーダ抵抗の比を1対ではなく複数に設定して、それぞれのトランジスタのベース電圧が電源電圧の降下で0.6V以下に下がり動作が停止することにより、それを発光体の発光又は点燈により表示したり、ブザーの発振により確認をしたり、又は、リレーやフォト・カプラなどにより他の回路を作動させたりするものである。 【0007】 【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例に基づき図面を参照して説明する。本発明の実施例1を図1に基づいて説明する。図1は実施例1の回路図である。回路は4個のNPN型トランジスタTr1〜Tr4と1個のPNP型トランジスタTr5、抵抗器R1〜R8、及び電圧降下表示用にプラス側リード線1本とマイナス側リード線2本の二色LEDランプLD1、LD2より構成されている。抵抗器R1〜R3はブリーダ抵抗器、R6、R7は二色LEDランプLD1、LD2の電流制限抵抗器である。 【0008】そして、トランジスタTr1、Tr3のベース電圧をスレシホールドの 0.6Vとしてブリーダ抵抗R1〜R3の抵抗値の設定は数1で行った。そして、電源電圧が通常電圧のときは、トランジスタTr1、Tr3のベースにかかる電圧がスレシホールド電圧より高いので、ベースからエミッタに電流が流れて、トランジスタTr1、Tr3のコレクタからエミッタに電流が流れる。したがって、トランジスタTr2、Tr4のベースに電圧がかからず、トランジスタTr2、Tr4は作動しない。そして、二色LEDランプLD1、LD2は発光しない。 【0009】しかし、電源電圧が下がってくると、最初にトランジスタTr3のベース電圧がスレシホールド電圧より低くなり、ベース電流が流れずトランジスタTr3の動作が停止する。それで、トランジスタTr4のベースに電圧がかかり作動してLEDランプLD2が発光する。そして、さらに電圧が下がるとトランジスタTr1のベース電圧がスレシホールド電圧より低くなり動作が停止する。そこで、トランジスタTr2のベースに電圧がかかりトランジスタTr2が作動して、LEDランプLD1が発光する。 【0010】また、PNP型トランジスタTr5は二番目に発光したLEDランプLD1が発光したときLEDランプLD2の発光を阻止するためのものである。トランジスタTr4が作動して、LEDランプLD2が発光していて、トランジスタTr2の動作が停止して、LEDランプLD1が発光していないときは、トランジスタTr1が作動しているのでコレクタ・エミッタ間に電流が流れている。そこで、トランジスタTr5のエミッタ・ベースの電流がトランジスタTr1のコレクタ・エミッタに流れる。そして、トランジスタTr5が作動しているので、LEDランプLD2の発光ができる。 【0011】しかし、トランジスタTr1が動作を停止してトランジスタTr2のベースに電圧がかかるとトランジスタTr5のベース電流が流れずトランジスタTr5の動作が停止する。そこで、LEDランプLD2の発光も停止する。そして、LEDランプLD1だけ発光する。 【0012】本発明の実施例2を図2の回路図に基づいて説明する。回路は、2個のNPN型トランジスタTr1、Tr4と5個のPNP型トランジスタTr2、Tr3、Tr5、Tr6、Tr7、及び11個の抵抗器R1〜R11、そして、電圧降下表示用にプラス側リード線2本、マイナス側リード線1本の二色LEDランプLD3、LD4より構成されている。そして、抵抗器R1〜R3はブリーダ抵抗器、R10、R11は二色LEDランプLD3、LD4の電流制限抵抗器である。また、ブリーダ抵抗器R1〜R3の抵抗値は数1で設定した。 【数1】
【0013】まず、電源電圧が降下すると最初にトランジスタTr4の動作が停止する。次にトランジスタTr5のベース電流が止まり、トランジスタTr5の動作が停止する。そこで、トランジスタTr5が作動していたとき、トランジスタTr5のエミッタ・コレクタ電流でトランジスタTr6のベース電流の流れを阻止していたものが無くなるので、トランジスタTr6のベース電流が流れて作動する。 【0014】そこで、LEDランプLD3が発光する。そして、さらに電圧が降下すると、トランジスタTr1の動作が停止して、トランジスタTr2の動作が停止する。そこで、トランジスタTr3が作動してLEDランプLD4が発光する。また、トランジスタTr1、Tr2の動作が停止すると、トランジスタTr7のベース電流が止まり、トランジスタTr7の動作が停止して、それまで発光していたLEDランプLD3の発光が止まりLEDランプLD4だけ発光する。 【0015】実施例3を図3の回路図に基づいて説明する。回路は、6個のNPN型トランジスタTr1〜Tr6、2個のPNP型トランジスタTr7、Tr8、12個の抵抗器R1〜R12、3個のLEDランプLE1〜LE3より構成されている。抵抗器R1〜R4はブリーダ抵抗、R10〜R12はLEDランプLE1〜LE3の電流制限抵抗器である。また、ブリーダ抵抗R1〜R4の抵抗値は数2で設定した。 【数2】
【0016】まず電源電圧が降下すると、最初にトランジスタTr5が動作を停止する。そして、トランジスタTr6が作動するのでLEDランプLE3が発光する。さらに電圧が降下するとトランジスタTr3の動作が停止してトランジスタTr4が作動する。そしてLEDランプLE2が発光する。そして、さらに電圧が降下するとトランジスタTr1が動作を停止してトランジスタTr2が作動する。そこで、LEDランプLE1が発光する。 【0017】また、トランジスタTr8はLEDランプLE3が発光している時点では作動しているが、LEDランプLE2が発光するときにはトランジスタTr8は作動できなくなるので、LEDランプLE3は消灯する。トランジスタTr7もLEDランプLE1が発光するとトランジスタTr7の動作が停止するので、LEDランプLE2が消灯する。 【0018】実施例4を図4の回路図に基づいて説明する。回路は3個のNPN型トランジスタTr1、Tr4、Tr7及び8個のPNP型トランジスタTr2、Tr3、Tr5、Tr6、Tr8、Tr9、T10、T11、16個の抵抗器R1〜R16、3個のLEDランプLE1〜LE3より構成されている。その中の抵抗器R1〜R4はブリーダ抵抗、抵抗器R14〜R16はLEDランプLE1〜LE3の電流制限抵抗器である。そして、ブリーダ抵抗R1〜R4の抵抗値は数2で設定した。 【0019】まず電源電圧が降下すると、最初にトランジスタTr7が動作を停止するのでトランジスタTr8のベース電流が止まり、動作が停止する。そこで、トランジスタTr9のベース電流が流れ始めるので作動してLEDランプLE1が発光する。さらに電圧が降下するとトランジスタTr4の動作が停止してトランジスタTr5も停止する。そして、LEDランプLE2が発光する。そして、さらに電圧が降下するとトランジスタTr1、Tr2の動作が停止することによりトランジスタTr3が作動してLEDランプLE3が発光する。 【0020】トランジスタT11はトランジスタTr4、Tr5の動作が停止するとベース電流が止まり、動作を停止してLEDランプLE1が消灯する。トランジスタT10の場合も同様でトランジスタTr1、Tr2の動作の停止でトランジスタT10の動作も停止して、LEDランプLE2が消灯してLEDランプLE3だけが発光する。 【0021】実施例5を図5の回路図に基づいて説明する。回路は6個のNPN型トランジスタTr1〜Tr6、2個のPNP型トランジスタTr7、Tr8、9個の抵抗器R1〜R9、3個のランプLP1〜LP3より構成されている。これは図3の回路図の電圧降下表示用のLEDランプLE1〜LE3の代わりに、ランプLP1〜LP3を用いたものである。但し、ランプLP1〜LP3に流れる電流が大きいのでトランジスタTr2、Tr4、Tr6、Tr7、Tr8はコレクタ電流の定格の大きなものを使用している。 【0022】実施例6を図6の回路図に基づき説明する。回路は3個のNPN型トランジスタTr1、Tr4、Tr7と8個のPNP型トランジスタTr2、Tr3、Tr5、Tr6、Tr8、Tr9、T10、T11と13個の抵抗器R1〜R13、3個のランプLP1〜LP3より構成している。この回路も、前記の図4の回路図の電圧降下表示用のLEDランプLE1〜LE3の代わりにランプLP1〜LP3を用いたものである。 【0023】ランプLP1〜LP3は消費電流が大きいので、トランジスタTr3、Tr6、Tr9、T10、T11はコレクタ電流の定格の大きなものを使用している。 【0024】実施例7を図7の回路図に基づいて説明する。この回路は、図3に示す回路図の電圧降下により最後に発光するLEDランプLE1に並列にリレーRLとダイオードDを設けたもので、ダイオードDはサージ電圧吸収用である。 【0025】実施例8を図8の回路図に基づき説明する。この回路は、図4に示す回路図の電圧降下により最後に発光するLEDランプLE3に並列にブザーBuを設けたものである。電圧降下により最後にLEDランプLE3が発光するとともにブザーBuが発振する。 【0026】 【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。二色LEDランプを使用した回路の場合は、二次電池の放電終止点を超えた過放電の防止による電池寿命の延命とともに、放電終止点に近づいたことを知らせる警告表示の二段階表示ができる。また、二色LEDランプにも大きく分けて二種類あるが(プラスリード線2本、マイナスリード線1本のものとプラスリード線1本、マイナスリード線2本)、どの種類にも利用できる。 【0027】また、図1ではトランジスタTr5、抵抗器R8、図2ではトランジスタTr7を外した場合には、二番目の発光のとき二色とも発光することになる。そして、図3から図8の三段階表示の場合は放電終止点までの電池の状態をより細かく表示できる。それから、三段階以上に増やせばさらに細かい表示ができる。 【0028】さらに、ブザーやリレーを設けたものは、放電終止表示だけでなくブザーによる発振音やリレーによる他の回路や電源に切り替えができてより安全である。 【0029】かくして、本発明警報回路は、一次電池使用製品にあっては、カメラ類、ラジカセ類に使用することができ、二次電池使用製品にあっては、車両(特に電気自動車)、携帯電話、家電製品(電動工具、掃除機、カミソリ、携帯パソコンなど)ほとんど全ての製品に使用可能である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】391022810 【氏名又は名称】酒田 ▲ゆう▼治
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)12月12日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】恒田 勇
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| 【公開番号】 |
特開平11−174093 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−362837 |
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