| 【発明の名称】 |
プローブ |
| 【発明者】 |
【氏名】竹内 伸成
【氏名】柳沢 幸樹
【氏名】菊池 潤
【氏名】伴城 暢一
【氏名】遠藤 善雄
【氏名】品川 満
【氏名】永妻 忠夫
【氏名】松広 一良
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| 【要約】 |
【課題】高感度であってかつ温度依存性が低いプローブを得ること。
【解決手段】測定時に信号線に当接される金属ピン5と、リチウムナイオベートが円柱形状に形成されてなり、金属ピン5を介して結合された電界強度に応じて屈折率が変化する電気光学結晶7と、その内部に電気光学結晶7が嵌合された第1の導熱部材21と、第1の導熱部材21を介して間接的に電気光学結晶7の温度を検出する温度検出器22と、熱伝導率が高い金属等が略長尺形状に形成された第2の導熱部材23と、ペルチェ効果により吸熱作用および発熱作用を生じさせる電子冷却素子24と、温度検出信号Stから得られる検出温度から、温度設定値信号Ssから得られる設定温度を減算して、減算結果を減算信号Sgとして出力する減算器26と、減算信号Sgを所定の増幅率で増幅して、増幅結果を電流Iとして出力する増幅器27とを有している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被測定信号により生じる電界の強度に応じてその屈折率が変化する電気光学結晶の中を透過するレーザ光の偏光状態に基づいて前記被測定信号を検出するプローブにおいて、前記電気光学結晶の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段の検出結果に基づいて、前記電気光学結晶の温度を一定に制御する温度制御手段とを具備することを特徴とするプローブ。 【請求項2】 前記温度制御手段は、熱伝導率が高い材料から構成され、その一端部が前記電気光学結晶に接するように設けられた導熱部材と、その一端部が前記導熱部材の他端部に接合され、供給される電流の方向に応じてその一端部において発熱作用または吸熱作用を生じさせる電子冷却手段と、前記温度検出手段の検出結果が一定温度になるような前記電流を前記電子冷却手段へ供給する電流供給手段とを具備することを特徴とする請求項1に記載のプローブ。 【請求項3】 前記温度制御手段は、その一端部が前記電気光学結晶に接するように設けられ、供給される電流の方向に応じてその一端部において発熱作用または吸熱作用を生じさせる電子冷却手段と、前記温度検出結果が一定温度になるような前記電流を前記電子冷却手段へ供給する電流供給手段とを具備することを特徴とする請求項1に記載のプローブ。 【請求項4】 前記電子冷却手段は、ペルチェ素子であることを特徴とする請求項2または3に記載のプローブ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、測定器における被測定信号の入力に用いられるプローブに関する。 【0002】 【従来の技術】近時、例えば、2.4Gbpsという超高速なビットレートの信号を扱う被測定回路の信号測定には、被測定回路に擾乱を与えることなく測定可能な電気光学サンプリングオシロスコープが用いられている。 【0003】この電気光学サンプリングオシロスコープは、(1)信号を測定する際に、グランド線を必要としないため、測定が容易(2)電気光学プローブの先端にある金属ピンが回路系から絶縁されているので高入力インピーダンスを実現でき、その結果被測定点の状態をほとんど乱すことがない(3)光パルスを利用することからGHzオーダーまでの広帯域測定が可能といった特徴があることから、高速化が進む通信情報システムの測定に特に用いられている。 【0004】また、上記電気光学サンプリングオシロスコープには、被測定信号によって発生する電界を電気光学結晶に対して作用させた状態で、該電気光学結晶にレーザ光が入射されると、レーザ光の偏光状態が変化するという原理を用いたプローブが用いられている。 【0005】図2は、上述した電気光学サンプリングオシロスコープに用いられるプロープによる測定原理を説明する図である。この図において、1はプリント基板であり、このプリント基板1の表面には、信号線2およびグランド線3が各々形成されている。4は、上述した電気光学サンプリングオシロスコープ(図示略)に接続されたプローブであり、信号線2を伝送する被測定信号を検出する。このプローブ4は、金属ピン5、絶縁体6、電気光学結晶7および反射鏡8から概略構成されている。 【0006】金属ピン5は、その先端部分がテーパ状に形成されており、測定時に信号線2に当接される。絶縁体6は、円板形状をしており、その裏面中央部には、金属ピン5の端部が取り付けられている。すなわち、金属ピン5は、絶縁体6により保持されている。7は、BSO(Bi12SiO20)が円柱形状に形成されてなる電気光学結晶であり、結合された電界強度Eに応じて、一次の電気光学変化であるポッケルス効果によりその屈折率が変化するという、光学的性質を有している。 【0007】反射鏡8は、電気光学結晶7の裏面に蒸着された誘電体多層膜ミラーであり、電気光学結晶7を透過したレーザ光Laを反射する。電気光学結晶7は、反射鏡8を介して絶縁体6の表面に接合されている。 【0008】上記構成において、金属ピン5の先端部が信号線2に当接されると、信号線2を伝送している被測定信号のレベルに応じた電界Eが電気光学結晶7と結合される。これにより、ポッケルス効果によって電気光学結晶7の屈折率が電界Eの強度に応じて変化する。この状態において、レーザ光Laが電気光学結晶7の表面に入射されると、電気光学結晶7内部を伝搬しているレーザ光Laの偏光状態が変化する。 【0009】そして、偏光変化を受けたレーザ光Laは、反射鏡8により反射された後、電気光学結晶7の表面から出射され、図示しない受光部に受光される。さらに、受光部の出力信号から偏光状態を把握することにより、信号線2を伝送している被測定信号が検出される。なお、上述した動作原理の詳細については、品川ら:”EOSによるハンディ型ハイインピーダンスプローブ”、第15回光波センシング技術研究会 講演論文集 応用物理学会・光波センシング技術研究会、1995年5月、pp.123−129を参照されたい。 【0010】図3は、従来の電気光学サンプリングオシロスコープに用いられるプローブの具体的構成を示す概略側面図である。この図において、図2の各部に対応する部分には同一の符号を付けその説明を省略する。図3に示すプローブ4において、9は、略円筒形状のケースであり、円筒形状の円筒部9bと、該円筒部9bの一端部にテーパ形状に形成され、かつ軸線に沿って貫通穴が形成された先端部9aとを有している。この先端部9aには、上述した金属ピン5、絶縁体6、電気光学結晶7および反射鏡8が各々収容されている。 【0011】10は、コネクタ11と図示しないレーザ発生装置との間を接続する偏光保持光ファイバである。上記レーザ発生装置は、直線偏光のレーザ光Laを発生する。また、コネクタ11は、その出射端11aから出射されるレーザ光Laが電気光学結晶7および反射鏡8に対して垂直に入射される位置に配設されている。12は、コネクタ11の左方に配設されたコリメートレンズであり、レーザ光Laを平行光に変換する。 【0012】13は、コリメートレンズ12の左方に配設された偏光ビームスプリッタであり、紙面に対して平行なレーザ光Laの偏光成分を直進させるとともに、上記紙面に対して垂直なレーザ光Laの偏光成分を、レーザ光Laの直進方向に対して90度曲げて直進させる。14は、偏光ビームスプリッタ13の左方に配設されたファラディ素子であり、偏光ビームスプリッタ13を透過したレーザ光Laの偏光を紙面に対して45度回転させる。 【0013】15は、ファラディ素子14の左方に、結晶軸方位が22.5度傾くように配設された1/2波長板であり、ファラディ素子14により回転された偏光を紙面に対して平行にする。16は、1/2波長板15の左方に配設された偏光ビームスプリッタであり、偏光ビームスプリッタ13と同一構成とされている。17は、偏光ビームスプリッタ16の左方に配設された波長板であり、偏光ビームスプリッタ16を透過したレーザ光Laの強度バランスを調整することにより、最終的に得られるプローブ4の出力信号のS/N(Signal/Noise)比を調整する。 【0014】18は、偏光ビームスプリッタ16の上方に配設された第1のフォトダイオードであり、偏光ビームスプリッタ16により分岐されたレーザ光Laを第1の検出信号S1に変換して、これを図示しない差動増幅器へ出力する。19は、偏光ビームスプリッタ13の上方に配設された第2のフォトダイオードであり、偏光ビームスプリッタ13により分岐されたレーザ光Laを第2の検出信号S2に変換して、これを図示しない差動増幅器へ出力する。 【0015】上記構成において、図3に示す金属ピン5の先端部が信号線2(図2参照)に当接されると、信号線2を伝送している被測定信号のレベルに応じた電界Eが電気光学結晶7と結合される。これにより、電気光学結晶7の屈折率が電界Eの強度に応じて変化する。この状態において、図示しないレーザ光発生装置からレーザ光Laが出射されると、該レーザ光Laは、コネクタ11の出射端11aから出射された後、コリメートレンズ12、偏光ビームスプリッタ13、ファラディ素子14、1/2波長板15、偏光ビームスプリッタ16および波長板17を介して電気光学結晶7の表面に入射される。 【0016】この結果、電気光学結晶7内部を伝搬しているレーザ光Laの偏光状態が変化する。そして、偏光変化を受けたレーザ光Laは、反射鏡8により反射された後、電気光学結晶7の表面から出射され、偏光ビームスプリッタ16により分岐される。上記分岐された一方のレーザ光Laは、第1のフォトダイオード18により第1の検出信号S1に変換され、該第1の検出信号S1は、差動増幅器へ入力される。 【0017】また、偏光ビームスプリッタ16により分岐された他方のレーザ光Laは、偏光ビームスプリッタ13により第2のフォトダイオード19方向へ分岐された後、第2のフォトダイオード19により第2の検出信号S2に変換される。そして、該第2の検出信号S2は、差動増幅器に入力される。これにより、差動増幅器においては、第1の検出信号S1と第2の検出信号S2とが差動増幅された後、差動増幅された信号がプローブ4の出力信号として電気光学サンプリングオシロスコープの入力端子に入力される。この結果、電気光学サンプリングオシロスコープの表示部には、信号線2を伝送している被測定信号の波形等が表示される。 【0018】 【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のプローブにおいては、電気光学結晶7としてBSOを用いている。しかしながら、上記BSOは、図4に示すように温度依存性が低いという利点を有するものの、感度が低いという欠点がある。従って、BSOを用いた従来のプローブにおいては、微弱な被測定信号を高感度で測定することができないという欠点があった。そこで、電気光学結晶7として上述したBSOに代えて、図4に示すLiNbO3(LN)を用いた場合には、同図に示すように感度が高いという利点を有するものの、温度依存性が高いという欠点があった。本発明はこのような背景の下になされたもので、高感度であってかつ温度依存性が低いプローブを提供することを目的とする。 【0019】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明は、被測定信号により生じる電界の強度に応じてその屈折率が変化する電気光学結晶の中を透過するレーザ光の偏光状態に基づいて前記被測定信号を検出するプローブにおいて、前記電気光学結晶の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段の検出結果に基づいて、前記電気光学結晶の温度を一定に制御する温度制御手段とを具備することを特徴とする。また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のプローブにおいて、前記温度制御手段は、熱伝導率が高い材料から構成され、その一端部が前記電気光学結晶に接するように設けられた導熱部材と、その一端部が前記導熱部材の他端部に接合され、供給される電流の方向に応じてその一端部において発熱作用または吸熱作用を生じさせる電子冷却手段と、前記温度検出手段の検出結果が一定温度になるような前記電流を前記電子冷却手段へ供給する電流供給手段とを具備することを特徴とする。また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のプローブにおいて、前記温度制御手段は、その一端部が前記電気光学結晶に接するように設けられ、供給される電流の方向に応じてその一端部において発熱作用または吸熱作用を生じさせる電子冷却手段と、前記温度検出結果が一定温度になるような前記電流を前記電子冷却手段へ供給する電流供給手段とを具備することを特徴とする。また、請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載のプローブにおいて、前記電子冷却手段は、ペルチェ素子であることを特徴とする。 【0020】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態によるプローブの要部の構成を示す一部裁断断面図である。図1において、図3の各部に対応する部分には同一の符号を付けその説明を省略する。ただし、図1に示す電気光学結晶7としては、図4に示すリチウムナイオベート(LN)が用いられている。このリチウムナイオベートは、前述したように感度および温度依存性が共に高いという性質を有している。 【0021】また、図1においては、第1の導熱部材21、温度検出器22、第2の導熱部材23、電子冷却素子24、放熱器25、減算器26および増幅器27が新たに設けられており、かつ図3に示す偏光保持光ファイバ10、コネクタ11、・・・、第2のフォトダイオード19から構成される光学系素子の図示が省略されている。 【0022】図1に示すプローブ20において、第1の導熱部材21は、熱伝導率が高い金属等が、例えば、厚肉円筒形状に形成されてなり、その内部には、電気光学結晶7が嵌合されている。温度検出器22は、第1の導熱部材21の外周面に取り付けられており、第1の導熱部材21を介して間接的に電気光学結晶7の温度を検出する。この温度検出器22は、例えば、サーミスタであり、検出結果を温度検出信号Stとして出力する。 【0023】第2の導熱部材23は、熱伝導率が高い金属等が略長尺形状に形成されてなり、ケース9の内周面に沿うように、先端部9aから円筒部9bの途中に至るまで配設されている。この第2の導熱部材23の一端部23aは、第1の導熱部材21の外周面に接合されている。また、上記第2の導熱部材23としては、一例としてヒートパイプが用いられる。 【0024】電子冷却素子24は、ペルチェ効果により吸熱作用および発熱作用を生じさせるペルチェ素子であり、第1種の導体と該第1の導体の両端部に各々接合された2つの第2種の導体とからなり、かつ第1の接合部24aおよび第2の接合部24bを有している。この電子冷却素子24の第1の接合部24aは、第2の導熱部材23の他端部23bに接合されている。 【0025】すなわち、電子冷却素子24においては、供給される電流Iが接地方向に流れたとき、第1の接合部24aで吸熱作用が生じるとともに、第2の接合部24bで発熱作用が生じる。ここで、第1の接合部24aおよび第2の接合部24bにおける吸熱量および発熱量は、電流Iに比例する。 【0026】放熱器25は、ケース9の円筒部9bに取り付けられており、その一端面25aが電子冷却素子24の第2の接合部24bに接合され、かつその他端面25bが大気中に露出している。この放熱器25は、電子冷却素子24の第2の接合部24bにおける発熱作用による熱エネルギを大気中に放出する役目をしている。 【0027】減算器26は、温度検出器22より入力される温度検出信号Stから得られる検出温度から、図示しない制御部より入力される温度設定値信号Ssから得られる設定温度を減算して、減算結果を減算信号Sgとして出力する。ここで、温度設定値信号Ssから得られる設定温度は、一定値である。増幅器27は、減算信号Sgを所定の増幅率で増幅して、増幅結果を電流Iとして電子冷却素子24へ出力する。 【0028】次に、上述した一実施形態によるプローブの動作について説明する。図1において、今、電気光学結晶7(第1の導熱部材21)の温度(以下、実温度と称する)は、温度設定値信号Ssより得られる設定温度より高い状態にあるものとする。従って、電気光学結晶7(第1の導熱部材21)の実温度は、温度検出器22により検出され、温度検出器22からは、上記温実度に対応する温度検出信号Stが減算器26へ出力されている。 【0029】これにより、減算器26は、温度検出信号Stより得られる実温度から、温度設定値信号Ssより得られる設定温度を減算する。このときの減算結果の符号は、実温度が設定温度より高いため、正である。従って、減算器26からは、正の減算信号Sgが増幅器27へ出力される。そして、上記正の減算信号Sgは、増幅器27により増幅され、増幅器27からは、接地方向に流れる正の電流Iが電子冷却素子24へ出力される。 【0030】これにより、電子冷却素子24においては、第1の接合部24aに吸熱作用が生じることにより、第1の接合部24aおよび第2の導熱部材23の他端部23bの温度が低下する。従って、今、第2の導熱部材23においては、一端部23aの温度に比して他端部23bの温度が低い状態とされる。この結果、電気光学結晶7の熱エネルギーが第1の導熱部材21、第2の導熱部材23を介して電子冷却素子24の第1の接合部24aへ移動することにより、電気光学結晶7の温度が徐々に低下する。 【0031】一方、電子冷却素子24においては、第2の接合部24bに発熱作用が生じることにより、該発熱作用により生じた熱エネルギが放熱器25を介して大気中に放出される。そして、今、電気光学結晶7の実温度が設定温度と等しくなると、減算器26の減算結果がゼロとなり、この結果、減算器26から出力されている減算信号Sgがゼロとなり、さらに電流Iがゼロとなる。これにより、電気光学結晶7の温度は、一定値たる設定温度と同値になる。 【0032】そして、今、電気光学結晶7(第1の導熱部材21)の実温度が、温度設定値信号Ssより得られる設定温度より低くなったとする。このとき、減算器26の減算結果の符号は、実温度が設定温度より低いため、負である。従って、減算器26からは、負の減算信号Sgが増幅器27へ出力される。そして、上記負の減算信号Sgは、増幅器27により増幅される。この結果、接地から電子冷却素子24を経由して増幅器27へは、負の電流Iが流れる。 【0033】これにより、電子冷却素子24においては、第1の接合部24aに発熱作用が生じることにより、第1の接合部24aおよび第2の導熱部材23の他端部23bの温度が上昇する。従って、今、第2の導熱部材23においては、一端部23aの温度に比して他端部23bの温度が高い状態とされる。この結果、第2の導熱部材23の他端部23bの熱エネルギーが第2の導熱部材23、第1の導熱部材21を介して電気光学結晶7へ移動することにより、電気光学結晶7の温度が徐々に上昇する。 【0034】一方、電子冷却素子24においては、第2の接合部24bに吸熱作用が生じることにより、放熱器25を介して大気中の熱エネルギが第2の接合部24bに吸熱される。そして、今、電気光学結晶7の実温度が設定温度と等しくなると、減算器26の減算結果がゼロとなり、この結果、減算器26から出力されている減算信号Sgがゼロとなり、さらに電流Iがゼロとなる。これにより、電気光学結晶7の温度は、一定値たる設定温度と同値となる。なお、上述した一実施形態によるプローブにおける被測定信号の検出動作については、図3を参照して説明した動作と同様であるため、その説明を省略する。 【0035】以上説明したように、本発明の一実施形態によるプローブによれば、周囲の温度にかかわらず、電気光学結晶7の実温度が一定温度に制御されるので、プローブ20における測定結果の温度依存性を低くすることができる。すなわち、上述した一実施形態によるプローブによれば、電気光学結晶7として、感度が高いリチウムナイオベートを用いているので、感度を高くすることができかつ温度依存性を低くすることができる。 【0036】以上図面を参照して本発明の実施形態によるプローブについて説明してきたが、具体的な構成は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。例えば、一実施形態によるプローブにおいては、電気光学結晶7としてLNを用いた例について説明したが、これに限定されることなく、温度依存性がある電気光学結晶であればいかなるものを用いてもよい。 【0037】また、上述した一実施形態によるプローブにおいては、電子冷却素子24および放熱器25を円筒部9bに設けた例について説明したが、スペース上の問題がなければ電子冷却素子24および放熱器25を先端部9aに設けるようにしてもよい。 【0038】さらに、上述した一実施形態によるプローブにおいては、図1に示す第2の導熱部材23を設けることなく、第1の導熱部材21(または電気光学結晶7)に直接、電子冷却素子24を設ける構成としてもよい。この場合には、第2の導熱部材23が不要となるためコストを安くすることができるとともに、電気光学結晶7と電子冷却素子24との間の距離が短くなるため、熱エネルギのエネルギロスを少なくすることができる。 【0039】さらに、上述した一実施形態によるプローブにおいては、電気光学結晶7として、LNを用いた例について説明したが、これに限定されることなく、上記LNに代えてBTO(Bi12TiO20)またはCdTeを用いてもよい。加えて、上述した一実施形態によるプローブにおいては、図1に示す絶縁体6を設けることなく、金属ピン5の端部を、反射鏡8を介して電気光学結晶7の端面に取り付けてもよい。 【0040】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、温度制御手段により電気光学結晶の温度が一定に制御されるので、温度依存性が高くかつ高感度な電気光学結晶を用いても周囲の温度にかかわらず安定した測定精度を得ることができる。また、請求項3に記載の発明によれば、導熱部材が不要であるため、請求項2に記載の発明に比して、コストを安くすることができるとともに、電気光学結晶と電子冷却手段との間の距離が短くなるため熱エネルギのエネルギロスを少なくすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000117744 【氏名又は名称】安藤電気株式会社 【識別番号】000004226 【氏名又は名称】日本電信電話株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)12月15日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】志賀 正武 (外11名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−174089 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−345570 |
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