| 【発明の名称】 |
磁気共鳴装置用試料温度可変装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】小作富雄
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| 【要約】 |
【課題】抵抗値の異なるヒータを用いて温度制御を行なっても、ヒータが過熱してヒータ切れを起こしたり、ヒータ電源が切れて温度制御ができなくなったりしない試料温度可変装置を提供する。
【解決手段】デュワーに蓄えられた液体窒素中でヒータを加熱することによって低温の窒素ガスを気化・発生させ、そのガスを試料管に吹き付けることによって試料温度を制御するように構成すると共に、デュワー内の液体窒素が消費されてなくなると、前記ヒータを構成要素として含むブリッジ回路でヒータの温度が上昇して抵抗値が変化することに由来するバランスの崩れを検出して、ヒータへの電力供給を断つように構成した磁気共鳴装置用試料温度可変装置において、ヒータに直列に接続される可変抵抗器を設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】デュワーに蓄えられた液体窒素中でヒータを加熱することによって低温の窒素ガスを気化・発生させ、そのガスを試料管に吹き付けることによって試料温度を制御するように構成すると共に、デュワー内の液体窒素が消費されてなくなると、前記ヒータを構成要素として含むブリッジ回路でヒータの温度が上昇して抵抗値が変化することに由来するバランスの崩れを検出して、ヒータへの電力供給を断つように構成した磁気共鳴装置用試料温度可変装置において、ヒータに直列に接続される可変抵抗器を設けたことを特徴とする磁気共鳴装置用試料温度可変装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、磁気共鳴装置において用いられる試料温度可変装置に関する。 【0002】 【従来の技術】図1は、従来の磁気共鳴装置用試料温度可変装置のヒータ過熱断線防止機構を示したものである。図中、液体窒素1が入った液体窒素デュワー2内にヒータ3が挿入されている。ヒータ3に電流が流れると熱が発生し、液体窒素1が気化して低温の窒素ガス4が発生し、このガスが、図示しない試料測定部における室温以下の温度コントロール用ガスとして使用される。 【0003】液体窒素デュワー2内に挿入されたヒータ3は、過熱による断線を防止するために、抵抗器5、6、及び可変抵抗器7と組み合わせてブリッジ回路を形成している。そして、液体窒素1がデュワー2内にある場合は、ブリッジ回路がバランスするように可変抵抗器7の抵抗値が調整されている。このため、ブリッジ回路のb−d間に電圧は発生しない。 【0004】ところが、液体窒素1がなくなって、ヒータ3が空だき状態になると、ヒータ3の温度が上昇し、ヒータ3の抵抗値が増加することによってブリッジ回路のバランスが崩れ、ブリッジ回路のb−d間に電圧Vdが発生する。その結果、差動増幅器8の出力電圧は、比較器9の電圧Vsよりも大きくなり、リレー11を制御するドライバー10が作動して、ヒータ電源電圧Vhが自動的にオフとなり、過熱によるヒータ3の断線が未然に防止される。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、1つの磁気共鳴装置に複数個の液体窒素デュワー(例えば10リットルデュワーと30リットルデュワー)が付属されている場合、それぞれの液体窒素デュワー用ヒータの抵抗値は必ずしも同じ値ではないため、過熱防止用のブリッジ回路を組んだ場合、一方のヒータでバランスを取れるように可変抵抗器7を調整すると、他方のヒータではブリッジのバランスが取れず、液体窒素がなくなってもリレーが作動せず、ヒータの過熱・断線を引き起こしたり、あるいは液体窒素がデュワー内にあるのにリレーが作動して、ヒータ電源電圧が切れ、温度制御ができなくなるという問題があった。 【0006】本発明の目的は、上述した点に鑑み、抵抗値の異なるヒータを用いて温度制御を行なっても、ヒータが過熱してヒータ切れを起こしたり、ヒータ電源が切れて温度制御ができなくなったりしない試料温度可変装置を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するため、本発明の磁気共鳴用試料温度可変装置は、デュワーに蓄えられた液体窒素中でヒータを加熱することによって低温の窒素ガスを気化・発生させ、そのガスを試料管に吹き付けることによって試料温度を制御するように構成すると共に、デュワー内の液体窒素が消費されてなくなると、前記ヒータを構成要素として含むブリッジ回路でヒータの温度が上昇して抵抗値が変化することに由来するバランスの崩れを検出して、ヒータへの電力供給を断つように構成した磁気共鳴装置用試料温度可変装置において、ヒータに直列に接続される可変抵抗器を設けたことを特徴としている。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。図2は、本発明にかかる磁気共鳴装置用試料温度可変装置のデュワー部分である。図中、液体窒素1が入った液体窒素デュワー2内にヒータ3が挿入されている。ヒータ3に電流が流れると熱が発生し、液体窒素1が気化して低温の窒素ガス4が発生し、このガスが、図示しない試料測定部における室温以下の温度コントロール用ガスとして使用される。これらは図1と同じである。図2では、さらに、デュワー2内のヒータ3と直列になるように、ヒータ抵抗調整用可変抵抗器12がデュワー2外の回路部分に挿入されている。このヒータ抵抗調整用可変抵抗器12の使用方法は次の通りである。 【0009】まず、使用される複数のヒータの中で、最も高い抵抗値を持つヒータを図1のように接続し、デュワー内に液体窒素を充填した後、ブリッジ回路がバランスするように可変抵抗器7を調整する。 【0010】次に、図2に示すようなヒータ抵抗調整用可変抵抗器12を付加した他のヒータを図1のように接続し、ブリッジ回路がバランスするようにヒータ抵抗調整用可変抵抗器12を調整する。これによって、個々のヒータごとの抵抗値の違いがヒータ抵抗調整用可変抵抗器12で補正され、どのヒータを使用しても、同じようにブリッジ回路のバランスが取れるようになる。 【0011】尚、図2では、液体窒素デュワー2の外部にヒータ抵抗調整用可変抵抗器12が設けられているが、これは液体窒素デュワー2と一体型であってもよい。 【0012】その場合は、使用されるヒータの中で、最も高い抵抗値を持つヒータと組み合わされる液体窒素デュワーに付属するヒータ抵抗調整用可変抵抗器の値をゼロに調整し、デュワー内に液体窒素を充填した後、ブリッジ回路がバランスするように試料温度可変装置内の可変抵抗器を調整する。 【0013】次に、他の液体窒素デュワー及びヒータでブリッジ回路を構成し、デュワー内に液体窒素を充填した後、ブリッジ回路がバランスするように、液体窒素デュワー付属のヒータ抵抗調整用可変抵抗器を調整する。 【0014】 【発明の効果】以上述べたごとく、本発明の磁気共鳴装置用試料温度可変装置を用いれば、ヒータごとに抵抗値の違いがあっても、その違いを補正することができ、ブリッジ回路のバランスを取ることができるので、液体窒素がデュワー内にある場合にはヒータが正しく稼動し、液体窒素がなくなった場合にはヒータの過熱をくい止めるリレー回路が正しく作動するようなヒータ保護機構を提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004271 【氏名又は名称】日本電子株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)11月27日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−160405 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)6月18日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−326074 |
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