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【発明の名称】 LSIテストパタン競合防止方式
【発明者】 【氏名】菅野 剛

【要約】 【課題】LSIの試験時間を短縮し入出力端子の競合動作を防止したLSIテストパタンを作成する。

【解決手段】競合ポイント検出部6はLSIテストパターン5の競合ポイントを検出し、競合発生ポイント情報7を出力する。競合パタン修正部8は競合発生ポイント情報7をもとに競合ポイントでのLSIテストパタン5を修正し、LSI非競合テストパタン9を出力する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 LSIの入出力端子に与えたテストパタンの信号が競合する競合ポイントを検出し、この検出した競合発生ポイント情報により前記テストパタンの競合ポイントを修正し、LSIの非競合テストパタンを出力することを特徴とするLSIテストパタン競合防止方式。
【請求項2】 LSIのテストパタンを入力し、このテストパタンの競合ポイントを検出し、競合発生ポイント情報を出力する競合ポイント検出手段と;前記競合発生ポイント情報をもとに、前記テストパタンを修正し、LSIの非競合テストパタンを出力する競合パタン修正部と;を備えたことを特徴とするLSIテストパタン競合防止方式。
【請求項3】 前記テストパタンは、前記LSIの回路接続情報および機能試験情報の論理シミュレーション結果にもとづき、テストパタン生成手段により生成されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のLSIテストパタン競合防止方式。
【請求項4】 前記非競合テストパタンは、前記競合発生ポイント情報に基づき前記テストパタンを、テストパタン修正手段により生成されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のLSIテストパタン競合防止方式。
【請求項5】 前記テストパタン生成手段を汎用の論理シミュレータで行なうことを特徴とする請求項3記載のLSIテストパタン競合防止方式。
【請求項6】 前記テストパタン修正手段を汎用の計算機で行なうことを特徴とする請求項4記載のLSIテストパタン競合防止方式。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はLSIテストパタン競合防止方式に関し、特にLSI入出力端子の競合動作を防止したテストパタンを作成するLSIテストパタン競合防止方式に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にLSIテスタの試験パタンを生成する場合、LSIの双方向端子の入出力を切り換えるときに信号の競合が発生し正しい試験を実施することができない場合が有り、このため入出力の競合を防止することが必要となる。
【0003】図6は従来のLSIテストパタン競合防止方式の動作を説明するタイムチャートである。
【0004】従来のLSIテストパタン競合防止方式は、入出力の切り換え時のタイミングで競合による動作エラーが発生しないようにマスクパタンを挿入している。
【0005】図6を参照すると、入出力制御信号3が出力から入力に変化し、かつこの変化ポイントで入出力データ信号2の値が異なる場合、入出力制御信号3を除きクロック信号1および入出力データ信号2を、クロック信号1の半周期分の間前の状態を継続させるマスクパタン4を挿入した信号状態にすることにより、入出力の競合動作を防止している。
【0006】このようなテストパタンの競合動作防止技術の一例として、例えば特開平3−158776号公報記載の「LSIのテストパタン作成方式」が知られている。
【0007】この公報では、LSI全体をシミュレーションモデル化し、論理シミュレーション結果に対してLSIの入出力端子について状態値を抽出し、この抽出した状態値からLSIのテストパタンを生成する技術が記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のLSIテストパタン競合防止方式は、入出力端子の競合ポイントにマスクパタンを挿入しているため、テストパタン数が多くなりLSIの試験時間が長くなるという欠点を有している。
【0009】本発明の目的は、LSIの試験時間を短縮し入出力端子の競合動作を防止したLSIテストパタンを作成するLSIテストパタン競合防止方式を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のLSIテストパタン競合防止方式は、LSIの入出力端子に与えたテストパタンの信号が競合する競合ポイントを検出し、この検出した競合発生ポイント情報により前記テストパタンの競合ポイントを修正し、LSIの非競合テストパタンを出力することを特徴としている。LSIのテストパタンを入力し、このテストパタンの競合ポイントを検出し、競合発生ポイント情報を出力する競合ポイント検出手段と;前記競合発生ポイント情報をもとに、前記テストパタンを修正し、LSIの非競合テストパタンを出力する競合パタン修正部と;を備えたことを特徴としている。
【0011】前記テストパタンは、前記LSIの回路接続情報および機能試験情報の論理シミュレーション結果にもとづき、テストパタン生成手段により生成されることを特徴としている。
【0012】前記非競合テストパタンは、前記競合発生ポイント情報に基づき前記テストパタンを、テストパタン修正手段により生成されることを特徴としている。
【0013】なお、前記テストパタン生成手段を汎用の論理シミュレータで行なうことを特徴としている。
【0014】また、前記テストパタン修正手段を汎用の計算機で行なうことを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0016】図1は本発明のLSIテストパタン競合防止方式の一つの実施の形態を示すブロック図である。
【0017】図1に示す本実施の形態は、LSIテストパターン5の競合ポイントを検出する競合ポイント検出部6と、競合ポイントでのLSIテストパタン5を修正する競合パタン修正部8とからから構成されている。
【0018】図2は競合ポイント発生情報を示す説明図である。
【0019】次に、図1および図2を参照して本実施の形態の動作をより詳細に説明する。
【0020】競合ポイント検出部6はLSIテスタ(図示せず)の論理シミュレーションで作成したLSIテストパタン5を入力し、テスト対象となるLSI(図示せず)の双方向端子に対する入出力の切り換え時に発生する競合発生ポイント情報7を出力する。
【0021】競合パタン修正部8は競合発生ポイント情報7とLSIテストパタン5を入力し、競合ポイントに対してLSIテストパタン5を修正し、LSI非競合テストパタン9を出力する。
【0022】競合ポイント検出部6では、LSIテストパタン5を時系列に任意の単位時刻毎に読みとり、競合ポイントの検索を行なう。任意の時刻のテストパタンで入出力制御信号3が出力モードから入力モードに変化し、かつ入出力データ信号2が変化するかどうかを検出し、変化があればその入出力データの信号名と時刻とを図2に示す競合発生ポイント情報7として出力する。図2ではLSI端子の各入出力データを示すDATA0,DATA1,DATA2が、クロック信号1の40ns目で競合している情報を表示している。
【0023】競合パタン修正部8ではLSIテストパタン5を、時系列に任意の単位時刻毎に読みとり、競合ポイント検出部6で作成した競合発生ポイント情報7をもとに、その競合ポイントに入出力データ信号2の変化前の状態値を変化後の一単位時刻に上書きする。上述の処理をLSIテストパタン5の終了時刻まで繰り返し、LSI非競合テストパタン9を生成する。
【0024】図3は図1の動作の詳細を示す説明図である。
【0025】図4は競合ポイント検出動作を示すタイムチャートである。
【0026】図5は競合ポイント修正動作を示すタイムチャートである。
【0027】なお、図4,5において図6に示す構成要素に対応するものは同一の参照数字または符号を付し、その説明を省略する。
【0028】図3を参照すると、論理シミュレーションプログラム12と、テストパタン生成プログラム14と、テストパタン修正プログラム17とで構成されている。
【0029】論理シミュレーションプログラム12では、LSIの回路接続情報10と機能試験情報11とを入力し、シミュレーション結果情報13を出力する。テストパタン生成プログラム14ではシミュレーション結果情報13を、単位時間にサンプリングしテストパタン情報15を出力し、このときLSIの双方向端子の入出力制御信号3と入出力データ信号2とを参照して、競合ポイントを検出し競合発生ポイント情報7を出力する。
【0030】テストパタン修正プログラム17では、テストパタン情報15と競合発生ポイント情報7とを入力し、LSI非競合テストパタン9を出力する。
【0031】次に図4を参照すると、入出力制御信号3が出力モードから入力モードに変化し、かつ入出力データ信号2が入出力制御信号3の変化前データ19(“0”)と変化後データ20(“1”)とで異なる場合、この異なるポイントを競合ポイント21として検出する。
【0032】図5を参照すると、競合発生ポイント情報7で検出した競合ポイント21の前後のデータにより、入出力制御信号3の変化に対応した入出力データ信号2の変化後のデータe24(“1”)を、変化前のデータd23(“0”)にホールドする。従って、クロック信号1の40ns目の立ち上がりで読み取らずに、次の60ns目の立ち上がりのタイミング22で競合しないポイントのデータを読み取る。このとき実際にLSIが取り込むクロック信号1の立ち上がりのタイミング22より以前の状態値に修正されるので、実動作に何の変化も起きない。
【0033】上述のようにLSIテストパタン5を競合ポイント検出部6により、実際に競合する信号とその時間を検出し、修正のための競合発生ポイント情報7を出力する。その後、競合パタン修正部8により、競合発生ポイント情報7をもとにLSIテストパタン5を自動的に修正し、入出力動作が競合しないLSI非競合テストパタン9を生成出力する。
【0034】なお、LSIテストパタン5の生成を汎用の論理シミュレータで行ない、またLSIテストパタン5の修正を汎用の計算機で行なうことが可能である。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のLSIテストパタン競合防止方式は、テストパタンにマスクパタンを挿入することなく競合動作を防止できるので、LSIのテスト時間を短縮できるという効果を有している。
【出願人】 【識別番号】000232254
【氏名又は名称】日本電気通信システム株式会社
【出願日】 平成9年(1997)11月26日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】京本 直樹 (外2名)
【公開番号】 特開平11−160403
【公開日】 平成11年(1999)6月18日
【出願番号】 特願平9−324704