トップ :: G 物理学 :: G01 測定;試験




【発明の名称】 IC試験装置、IC試験方法及び記憶媒体
【発明者】 【氏名】鈴木 努

【要約】 【課題】設定された試験信号の周波数が適切であるか否かの判断を、高い周波数域において実行することが可能なIC試験装置を提供すること。

【解決手段】比較器11において、試験周波数設定メモリ12内に格納された試験周波数と、被試験デバイス2が処理可能な最大周波数である適合値10aとを比較し、試験周波数が適合値10aよりも大きい場合には検出信号11aを出力する。IC試験装置1は、この検出信号11aを検知するとともに被試験デバイス2の試験を中止する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】被試験デバイスに出力される試験信号の周波数を設定する設定手段と、この設定手段によって設定された試験信号の周波数が、前記被試験デバイスが処理することが可能な範囲を逸脱した異常値であるか、或いは正常値であるか判定する異常値判定手段と、前記設定手段によって設定された周波数の試験信号を被試験デバイスに対して出力し、前記試験信号に基づいて該被試験デバイスに処理を実行させる試験手段と、この試験手段によって前記被試験デバイスに処理を実行させて得られた結果を判定する判定手段と、を備えるIC試験装置において、前記異常値判定手段は、前記設定手段によって設定された周波数と、前記被試験デバイスが処理することが可能な周波数の最大値とを比較することによって、前記異常値か或いは前記正常値かを判定すること、を特徴とするIC試験装置。
【請求項2】前記試験手段は、前記設定手段によって設定された周波数が前記異常値判定手段によって正常値と判定された場合にのみ前記試験信号を出力すること、を特徴とする請求項1記載のIC試験装置。
【請求項3】被試験デバイスに出力される試験信号の周波数を設定し、この設定された試験信号の周波数が、前記被試験デバイスが処理することが可能な範囲を逸脱した異常値か或いは正常値かを判定し、前記設定された周波数が、前記被試験デバイスが処理可能な正常値であった場合に、前記設定された周波数において試験信号を被試験デバイスに対して出力して、前記試験信号に基づいて該被試験デバイスに処理を実行させ、前記被試験デバイスに処理を実行させて得られた結果を判定すること、を特徴とするIC試験方法。
【請求項4】コンピュータが実行可能なプログラムを格納した記憶媒体であって、被試験デバイスに出力される試験信号の周波数を設定するコンピュータが実行可能なプログラムコードと、この設定された試験信号の周波数が、前記被試験デバイスが処理することが可能な範囲を逸脱した異常値であるか、或いは正常値であるかを判定するコンピュータが実行可能なプログラムコードと、前記設定された周波数が、前記被試験デバイスが処理可能な正常値であった場合に、前記設定された周波数において試験信号を被試験デバイスに対して出力して、前記試験信号に基づいて該被試験デバイスに処理を実行させるコンピュータが実行可能なプログラムコードと、前記被試験デバイスに処理を実行させて得られた結果を判定するコンピュータが実行可能なプログラムコードと、を含むプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒体。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基準値以上の周波数で入力される信号を検出する周波数監視装置に係り、詳細には、IC試験装置において、試験信号の周波数が基準値以上に設定されたことを検知する周波数監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】IC(Integrated Circuit)、LSI(Large Scale Integrated circuit)等の半導体集積回路は、製造段階において、製品間に多少の特性のばらつきを生じる場合がある。従って、このようなICやLSIの特性が基準を満たしているか否かを判断するために試験が行われる。
【0003】図1は、IC試験装置の構成を示すブロック図である。この図1に示すIC試験装置1は、アドレス発生器3、クロック発生器30、制御信号発生器5、ファンクション試験部6、及びファンクション試験部6に接続された被試験デバイス2から構成される。
【0004】この図1に示すIC試験装置1によって実行される被試験デバイス2の試験は、まず、予め設定されたクロック周波数に基づいて、クロック発生器30からクロック信号が出力され、このクロック信号に従ってアドレス発生器3からアドレス信号が出力される。そして、このアドレス信号とクロック信号が同時に入力されることによって、制御信号発生器5により制御信号が生成され、ファンクション試験部6に対して出力される。
【0005】ファンクション試験部6は、被試験デバイス2に対して制御信号を出力して、この制御信号に基づいて処理を実行させる。被試験デバイス2によって処理が実行されて処理結果が出力されると、ファンクション試験部6はこの処理結果をもとに、被試験デバイス2の特性が基準を満たしているか否かを判断する。
【0006】ところが、クロック発生器30においてクロック周波数が設定される際に、作業者の操作、あるいは設定を行うプログラムのミスによって、被試験デバイス2の最高動作周波数を超える周波数が設定されることがあった。この場合、被試験デバイス2の特性を正確に試験することが不可能である等の不都合が生じるので、被試験デバイス2の最高動作周波数を超えるクロック周波数が設定されたことを検知する回路が備えられていた。
【0007】図3は、図1のクロック発生器30内において、従来用いられていた構成を示すブロック図である。同図に示すように、クロック発生器30は、試験周波数設定メモリ32、カウンタ33、試験クロック発生回路34、及び監視回路35から構成される。
【0008】試験周波数設定メモリ32は、予め設定されたクロック周波数に関するデータを格納する。カウンタ33は、試験周波数設定メモリ32に格納されているデータを読み出して、このデータに基づいて計数を実行し、計数終了とともに試験クロック発生回路34に対して信号を出力する。試験クロック発生回路34は、カウンタ33から信号が入力されると、クロック信号34aを生成して制御信号発生器5に出力する。
【0009】試験クロック発生回路34から出力されたクロック信号34aは、制御信号発生器5に出力されるとともに監視回路35に対して出力され、監視回路35は、このクロック信号34aが被試験デバイス2の最動作周波数を越えているか否かを検知し、越えている場合には検出信号35aを出力する。
【0010】IC試験装置1は、この検出信号監視回路35aが出力されたことにより、被試験デバイス2の試験を中止する等の措置を実行する。
【0011】図4は、監視回路35の内部構成を示すブロック図である。この図4に示すように、監視回路35は、監視回路35は、遅延回路42,46の他、フリップフロップ41,45、ゲート回路43、論理積回路44によって構成される。
【0012】フリップフロップ41には、試験クロック発生回路34からクロック信号34aがS入力端子から入力され、遅延回路42に対して信号41aを出力する。そして、クロック信号34が“L”(Low 信号)から“H”(High信号)に切り替えられることによってセットされ、信号41aを“L”から“H”に切り替える。
【0013】遅延回路42は、フリップフロップ41から入力される信号41aを遅延させてゲート回路43に出力する。従って、信号41aが“L”から“H”に切り替えられると、ゲート回路43に出力する信号を一定時間後に“L”から“H”に切り替える。ゲート回路43は、遅延回路42から入力された信号を論理積回路44に対して出力するとともに、遅延回路46に対して遅延信号43aとして出力する。
【0014】遅延回路46では遅延信号43aをさらに遅延させ、信号46aとしてフリップフロップ41に出力するので、遅延信号43aが“L”から“H”に切り替えられると、一定時間後に信号46aを“H”に切り替える。
【0015】フリップフロップ41のD入力端子には、常に“L”信号が入力されている。また、遅延回路46から入力される信号46aはクロックパルス入力端子に入力されるので、信号46aが“H”に切り替えられることによって、この信号46aの変化に同期して信号41aを“H”から“L”に切り替える。
【0016】一方、論理積回路44は、通常、フリップフロップ45に対して信号44aを“L”信号として出力し、ゲート回路43から出力された遅延信号43aと試験クロック発生回路34から出力されたクロック信号34aとが、ともに“H”となった場合にのみ、信号44aを“H”に切り替えて出力する。
【0017】フリップフロップ45は、信号44aが“H”に切り替えられることによってセットされ、検出信号35aを“H”に切り替える。また、リセット信号40aが“H”に切り替えられるとリセットされ、初期状態に戻る。
【0018】図5は、図4の監視回路35の動作を示すタイムチャートである。この図5に従って、監視回路35の動作について説明する。
【0019】まず、時刻Trにおいて、リセット信号40aのパルスが入力されると、クロック信号34a、信号41a、遅延信号43a、信号46a、信号44a、検出信号35aが“L”に切り替えられる。
【0020】T1において、クロック信号34aのパルスが入力されると、フリップフロップ41がセットされることによって信号41aが“H”に切り替えられる。信号41aが“H”に切り替えられて遅延回路42に入力されると、ゲート回路43に入力される信号が一定時間後に切り替えられ、ゲート回路43から出力される遅延信号43aはT2において“H”に切り替えられる。
【0021】さらに、遅延信号43aは遅延回路46によって遅延され、信号46aはT3において“H”に切り替えられ、フリップフロップ41に入力される。
【0022】信号46aは、“H”に切り替えられるとクロックパルスとしてフリップフロップ41に入力されるので、フリップフロップ41から出力される信号41aは、信号46aが“H”に切り替えられるT3で、“L”に切り替えられる。
【0023】その後、T1でクロック信号34aのパルスが入力されてから時間t1が経過したT4において再びクロック信号34aのパルスが入力されると、上記の一連の動作が繰り返される。
【0024】ところが、T5においてクロック信号34aのパルスが入力された後、時間t2が経過した後に、T6においてクロック信号34aのパルスが入力されると、上記とは異なる動作によって検出信号35aが出力される。
【0025】即ち、T5において、クロック信号34aのパルスが入力されることにより、信号41aが“H”に切り替えられ、一定時間後に遅延信号43aが“H”に切り替えられる。
【0026】ここで、時刻T6においては、信号46aは遅延回路46によって遅延されているために“H”に切り替えられていない。このため、フリップフロップ41から出力される信号41aは“H”の状態であり、論理積回路44には“H”入力がなされている。
【0027】従って、T6においてクロック信号34aのパルスが入力されると、論理積回路44に入力される信号はともに“H”となり、論理積回路44から出力される信号44aは“H”に切り替えられる。
【0028】信号44aが“H”に切り替えられることにより、フリップフロップ45がセットされるので検出信号35aは“H”に切り替えられ、異常値を検出した旨が検知される。
【0029】以上のように監視回路35によれば、クロック信号34aが入力される周期は、遅延回路42及び遅延回路46が信号を遅延する時間によって決定される一定の基準よりも長い周期であれば問題なく動作が行われ、該一定の基準よりも短い周期であれば検出信号35aが出力される。クロック信号34aの周期が短い場合とは、即ち周波数が高いことを示す。従って、基準よりも高い周波数のクロック信号34aが入力された場合には検出信号35aが出力されることになる。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の監視回路35を利用したIC試験装置においては、回路素子によって信号を遅延させることによって周波数の閾値を設定しているため、回路素子の個体差による影響を受けるという問題があった。
【0031】即ち、同様のIC試験装置を複数作成しても、各装置間のばらつきが生じ、各装置毎の微調整が必要となっていたため、大きな労力を要し、生産効率の向上を妨げていた。また、遅延回路の性質上、例えば0.1ns(ナノ秒)以下の細かい調整等ができないため、周波数の微妙な設定や、特に非常に高い周波数における厳密な設定ができないという問題があった。これによって、処理速度が高速である被試験デバイスの試験を行うことが難しく、半導体デバイスの技術的進歩に対応することが難しくなっていた。
【0032】この発明は、上記問題点を解決するため、設定された試験信号の周波数が適切であるか否かの判断を、高い周波数域において実行することが可能なIC試験装置を提供することを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、被試験デバイスに出力される試験信号の周波数を設定する設定手段と、この設定手段によって設定された試験信号の周波数が、前記被試験デバイスが処理することが可能な範囲を逸脱した異常値であるか、或いは正常値であるか判定する異常値判定手段と、前記設定手段によって設定された周波数の試験信号を被試験デバイスに対して出力し、前記試験信号に基づいて該被試験デバイスに処理を実行させる試験手段と、この試験手段によって前記被試験デバイスに処理を実行させて得られた結果を判定する判定手段と、を備えるIC試験装置において、前記異常値判定手段は、前記設定手段によって設定された周波数と、前記被試験デバイスが処理することが可能な周波数の最大値とを比較することによって、前記異常値か或いは前記正常値かを判定すること、を特徴としている。
【0034】この請求項1記載の発明のIC試験装置によれば、設定手段により、被試験デバイスに出力される試験信号の周波数を設定し、異常値判定手段により、設定された試験信号の周波数が、被試験デバイスが処理することが可能な範囲を逸脱した異常値であるか、或いは正常値であるか判定し、試験手段により、設定された周波数の試験信号を被試験デバイスに対して出力して、試験信号に基づいて該被試験デバイスに処理を実行させ、判定手段により、被試験デバイスに処理を実行させて得られた結果を判定するを備えるIC試験装置において、異常値判定手段は、設定手段によって設定された周波数と、被試験デバイスが処理することが可能な周波数の最大値とを比較することによって、異常値か或いは正常値かを判定する。
【0035】従って、設定される試験信号の周波数、及び、被試験デバイスが処理する事ができる周波数がともに非常に高い周波数であっても、異常値と正常値の判定を厳密に行うことができる。これによって、被試験デバイスが非常に高性能なものであっても問題なく試験を行うことができる。さらに、複数のIC試験装置間の特性のばらつきを解消するための調整に割かれていた労力を省くことができるので、生産効率を大きく向上させることができる。
【0036】また、例えば、被試験デバイスが処理可能な周波数をその都度設定する事が可能な構成とすれば、処理可能な周波数が全く異なる被試験デバイスに対しても速やかに対応することができる。
【0037】請求項2記載の発明は、請求項1記載のIC試験装置において、前記試験手段は、前記設定手段によって設定された周波数が前記異常値判定手段によって正常値と判定された場合にのみ前記試験信号を出力すること、を特徴としている。
【0038】この請求項2記載の発明のIC試験装置によれば、請求項1記載のIC試験装置において、試験手段は、設定手段によって設定された周波数が異常値判定手段によって正常値と判定された場合にのみ試験信号を出力する。
【0039】従って、異常値である周波数が設定されたにも関わらず、該異常値に基づいて試験信号が生成されることがなくなるので、無駄な動作を省くことによって、より一層の効率化を図ることができる。
【0040】請求項3記載の発明は、被試験デバイスに出力される試験信号の周波数を設定し、この設定された試験信号の周波数が、前記被試験デバイスが処理することができる範囲を逸脱した異常値か或いは正常値かを判定し、前記設定された周波数が、前記被試験デバイスが処理可能な正常値であった場合に、前記設定された周波数において試験信号を被試験デバイスに対して出力して、前記試験信号に基づいて該被試験デバイスに処理を実行させ、前記被試験デバイスに処理を実行させて得られた結果を判定すること、を特徴としている。
【0041】この請求項3記載の発明のIC試験方法によれば、被試験デバイスに出力される試験信号の周波数を設定し、この設定された試験信号の周波数が、被試験デバイスが処理することができる範囲を逸脱した異常値か或いは正常値かを判定し、設定された周波数が、被試験デバイスが処理可能な正常値であった場合に、設定された周波数において試験信号を被試験デバイスに対して出力して、試験信号に基づいて該被試験デバイスに処理を実行させ、被試験デバイスに処理を実行させて得られた結果を判定する。
【0042】請求項4記載の発明は、コンピュータが実行可能なプログラムを格納した記憶媒体であって、被試験デバイスに出力される試験信号の周波数を設定するコンピュータが実行可能なプログラムコードと、この設定された試験信号の周波数が、前記被試験デバイスが処理することができる範囲を逸脱した異常値であるか、或いは正常値であるかを判定するコンピュータが実行可能なプログラムコードと、前記設定された周波数が、前記被試験デバイスが処理可能な正常値であった場合に、前記設定された周波数において試験信号を被試験デバイスに対して出力して、前記試験信号に基づいて該被試験デバイスに処理を実行させるコンピュータが実行可能なプログラムコードと、前記被試験デバイスに処理を実行させて得られた結果を判定するコンピュータが実行可能なプログラムコードと、を含むプログラムを格納したことを特徴としている。
【0043】この請求項4記載の発明の記憶媒体によれば、コンピュータが実行可能なプログラムを格納した記憶媒体であって、被試験デバイスに出力される試験信号の周波数を設定するコンピュータが実行可能なプログラムコードと、この設定された試験信号の周波数が、被試験デバイスが処理することができる範囲を逸脱した異常値であるか、或いは正常値であるかを判定するコンピュータが実行可能なプログラムコードと、設定された周波数が、被試験デバイスが処理可能な正常値であった場合に、設定された周波数において試験信号を被試験デバイスに対して出力して、試験信号に基づいて該被試験デバイスに処理を実行させるコンピュータが実行可能なプログラムコードと、被試験デバイスに処理を実行させて得られた結果を判定するコンピュータが実行可能なプログラムコードと、を含むプログラムを格納する。
【0044】従って、設定される試験信号の周波数、及び、被試験デバイスが処理する事ができる周波数がともに非常に高い周波数であっても、異常値と正常値の判定を厳密に行うことができる。これによって、被試験デバイスが非常に高性能なものであっても問題なく試験を行うことができる。また、複数のIC試験装置間の特性のばらつきを解消するための調整に割かれていた労力を省くことができるので、生産効率を大きく向上させることができる。さらに、異常値である周波数が設定されたにも関わらず、該異常値に基づいて試験信号が生成されることがなくなるので、無駄な動作を省くことによって、より一層の効率化を図ることができる。
【0045】また、例えば、被試験デバイスが処理可能な周波数をその都度設定する事が可能な構成とすれば、処理可能な周波数が全く異なる被試験デバイスに対しても速やかに対応することができる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態について、図1及び図2の図面を参照しながら説明する。
【0047】図1は、本発明の実施の形態としてのIC試験装置の構成を示すブロック図である。尚、図1に示すIC試験装置において、クロック発生器4の内部構成をのぞく部分については、上記従来のIC試験装置1と同様の構成であるので、同符号を付して説明を省略する。
【0048】図2は、図1のクロック発生器4の内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、クロック発生器4は、試験周波数設定メモリ12、カウンタ13、試験周波数発生器14及び比較器11によって構成されている。なお、試験周波数設定メモリ12には入力装置が接続されているが、図示しない。
【0049】試験周波数設定メモリ12は、入力装置(図示省略)によって入力される試験周波数を記憶する記憶媒体を備え、比較器11或いはカウンタ13から入力される読み出し信号に従って該記憶媒体内に格納された試験周波数を示す試験周波数信号12aを比較器11或いはカウンタ13に対して出力する。
【0050】尚、試験周波数設定メモリ12が備える記憶媒体は、磁気的、光学的記録媒体、若しくは半導体メモリ等によって構成され、試験周波数設定メモリ12に固定的に備えたもの、或いは着脱自在に設けたものであっても良い。
【0051】カウンタ13は、試験周波数設定メモリ12から入力される試験周波数信号12aに基づいて計数を実行し、計数が狩猟する毎に試験周波数発生器14に対して信号を出力する。
【0052】試験周波数発生器14は、カウンタ13から信号が入力されると、この信号に同期することによって、試験周波数で発振されるクロック信号を出力する。
【0053】比較器11はA,Bの2個の入力端子を備え、A入力端子からは試験周波数設定メモリ12から出力された試験周波数信号12aが入力され、B入力端子からは被試験デバイス2が処理可能な最大周波数である適合値10aが入力される。そして、これら2個の入力端子から入力された試験周波数信号12aが示す試験周波数と適合値10aとを比較し、B入力端子から入力された適合値10aよりも試験周波数が大きい場合には、検出信号11aを出力する。
【0054】このクロック発生器4によれば、試験周波数設定メモリ12内に格納された試験周波数が、試験周波数設定メモリ12に格納され、この試験周波数がカウンタ13に出力されるとともに比較器11に出力される。そして、比較器11において、試験周波数と、被試験デバイス2が処理可能な周波数の最大値である適合値10aとを比較し、試験周波数が適合値10aよりも大きい場合には、検出信号11aを出力する。
【0055】そして、制御信号発生器5(図1)において検出信号11aを検知すると、IC試験装置は被試験デバイス2の試験を実行を中止する。
【0056】以上のように、本発明の実施の形態であるIC試験装置1によれば、被試験デバイス2が処理可能な周波数の最大値よりも高い周波数が試験値周波数として設定された場合には、比較器11によって検出信号11aが出力され、この検出信号11aを検知することによって、異常な試験周波数に基づいた被試験デバイス2の試験を防止する事ができる。
【0057】尚、図2に示すクロック発生器4においては、試験周波数設定メモリ12からカウンタ13と比較器11とに対してそれぞれ試験周波数信号12aが出力される構成としたが、試験周波数設定メモリ12から直接カウンタ13に試験周波数信号12aを出力せずに、比較器11において適合値10aよりも小さいと判断された試験値についてのみ、比較器11からカウンタ13に対して出力される構成とすることも可能である。
【0058】この構成によれば、比較器11によって比較されていない試験周波数がカウンタ13に出力されることがないので、異常値に基づいて被試験デバイス2の試験が実行されるのを、より確実に防止することができる。
【0059】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、設定される試験信号の周波数、及び、被試験デバイスが処理する事ができる周波数がともに非常に高い周波数であっても、異常値と正常値の判定を厳密に行うことができる。これによって、被試験デバイスが非常に高性能なものであっても問題なく試験を行うことができる。さらに、複数のIC試験装置間の特性のばらつきを解消するための調整に割かれていた労力を省くことができるので、生産効率を大きく向上させることができる。
【0060】請求項2記載の発明によれば、異常値である周波数が設定されたにも関わらず、該異常値に基づいて試験信号が生成されることがなくなるので、無駄な動作を省くことによって、より一層の効率化を図ることができる。
【0061】請求項3及び4記載の発明によれば、設定される試験信号の周波数、及び、被試験デバイスが処理する事ができる周波数がともに非常に高い周波数であっても、異常値と正常値の判定を厳密に行うことができる。これによって、被試験デバイスが非常に高性能なものであっても問題なく試験を行うことができる。また、複数のIC試験装置間の特性のばらつきを解消するための調整に割かれていた労力を省くことができるので、生産効率を大きく向上させることができる。さらに、異常値である周波数が設定されたにも関わらず、該異常値に基づいて試験信号が生成されることがなくなるので、無駄な動作を省くことによって、より一層の効率化を図ることができる。
【出願人】 【識別番号】000117744
【氏名又は名称】安藤電気株式会社
【出願日】 平成9年(1997)11月26日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司 (外1名)
【公開番号】 特開平11−160401
【公開日】 平成11年(1999)6月18日
【出願番号】 特願平9−324891