| 【発明の名称】 |
半導体装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】鈴木 征一
|
| 【要約】 |
【課題】テープキャリア上に搭載される、多電源の回路本体を含む半導体素子により形成される半導体装置のバーインテストの低コスト化を図る。
【解決手段】半導体装置を形成する半導体素子1は、回路本体16と、PMOSトランジスタによるスイッチ17、18および19、インバータ20、分圧抵抗22、23およびプルアップ抵抗21を含むテスティング回路15とを備えて構成される。回路本体16に対する供給電源の数は、VDD電源端子11より供給される電源電圧、VSS電源端子14より供給される電源電圧およびVCC電源端子24より供給される電源電圧を含む3種類であり、回路本体16の機能に応じて多電源回路に類している。当該半導体素子1の入力端子9、出力端子10、VDD電源端子11、VSS電源端子14、VCC電源端子24およびテスティング端子12は、それぞれ半導体装置のリードおよびパッドに接続されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 テープキャリア上に複数の半導体素子を搭載して形成され、当該複数の半導体素子に対するバーインテストを同時に行うための電源ラインを備えており、前記複数の半導体素子が、それぞれ固有の基本機能を有する回路本体と、当該回路本体の機能テストならびにバーインテストの実施に対応して供給印加される複数の電源電圧源からの電源電圧を切替制御するテスト制御手段とを少なくとも備えて構成される半導体装置において、バーインテスト時において、前記半導体素子のバーインテスト用VDD電源端子より印加され、前記回路本体の第1の電源端子に供給されるバーインテスト用電源電圧、ならびに当該半導体素子のVSS電源端子に印加され、当該回路本体の第2の電源端子に供給される電源電圧とともに、前記バーインテスト用電源電圧の抵抗分圧により生成される電圧を多電源電圧の代替え電圧として、前記回路本体に供給するように機能する少なくとも1個以上の抵抗分圧回路と、機能テスト時の電源電圧の供給経路をバーインテスト時の電源電圧の供給経路に切替えるスイッチ手段と、当該スイッチ手段のオン・オフを制御するスイッチ制御信号を生成出力する電源電圧切替手段とを、少なくとも前記テスト制御手段内に備えて構成されることを特徴とする半導体装置。 【請求項2】 前記電源電圧切替手段が、前記半導体素子のバーインテスト用VDD電源端子およびVSS電源端子より印加される電源電圧の供給を受けて、前記半導体素子のテスティング端子に設定されるレベル信号を反転し、所定のスイッチ制御信号として出力するインバータと、前記バーインテスト用VDD電源端子と前記インバータの入力端との間に挿入接続されるプルアップ抵抗と、を備えて構成されることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。 【請求項3】 前記スイッチ手段が、前記バーインテスト用VDD電源端子と前記回路本体の第1の電源端子との間に挿入接続され、前記スイッチ制御信号によりオン・オフ制御される第1のスイッチ手段と、前記バーインテスト用VDD電源端子と前記抵抗分圧回路の高電位側の端末との間に挿入接続され、前記スイッチ制御信号によりオン・オフ制御される第2のスイッチ手段と、前記抵抗分圧回路の電圧分割点と前記回路本体の第3の電源端子との間に挿入接続され、前記スイッチ制御信号によりオン・オフ制御される第3のスイッチ手段と、を備えて構成されることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。 【請求項4】 前記抵抗分圧回路が、前記第2のスイッチ手段と前記VSS電源端子との間に接続される第1および第2の抵抗により形成され、当該第1および第2の抵抗の接続点に対応する電圧分割点が、前記回路本体の第3の電源端子に接続されることを特徴とする請求項1および3記載の半導体装置。 【請求項5】 前記第1のスイッチ手段が、ソースが前記バーインテスト用VDD電源端子に接続され、ゲートが前記インバータの出力端に接続されて、ドレインが前記回路本体の第1の電源端子に接続される第1のPMOSトランジスタにより構成され、前記第2のスイッチ手段が、ソースが前記バーインテスト用VDD電源端子に接続され、ゲートが前記インバータの出力端に接続されて、ドレインが前記抵抗分割回路の高電位側の端末に接続される第2のPMOSトランジスタにより構成され、前記第3のスイッチ手段が、ソースが前記抵抗分割回路の電圧分割点に接続され、ゲートが前記インバータの出力端に接続されて、ドレインが前記回路本体の第2の電源端子に接続される第3のPMOSトランジスタにより構成されることを特徴とする請求項3および4記載の半導体装置。 【請求項6】 テープキャリア上に複数の半導体素子を搭載して形成され、当該複数の半導体素子に対するバーインテストを同時に行うための電源ラインを備えており、前記複数の半導体素子が、それぞれ固有の基本機能を有する回路本体と、当該回路本体の機能テストならびにバーインテストの実施に対応して供給印加される複数の電源電圧源からの電源電圧を切替制御するテスト制御手段とを少なくとも備えて構成される半導体装置において、前記テスト制御手段が、陽極側が前記半導体装置のバーインテスト用VDD電源端子が接続され、陰極側が前記回路本体の第1の電源端子に接続される第1のダイオードと、前記バーインテスト用VDD電源端子と、前記半導体素子の第2の電源端子との間に挿入接続され、電圧分割点が前記回路本体の第3の電源端子に接続される抵抗分圧回路と、陽極側が前記抵抗分圧回路の電圧分割点に接続され、陰極側が前記回路本体の第3の電源端子に接続される第2のダイオードと、を備えて構成され、機能テスト時においては、前記回路本体の第1の電源端子に印加される所定の電源電圧に対比して前記バーインテスト用VDD電源端子に印加される電源電圧を低電位に抑制し、前記第1および第2のダイオードをオフ状態に設定するとともに、バーインテスト時においては、前記第1の電源端子に対する所定の電源電圧の供給を停止し、前記バーインテスト用VDD電源端子より正規のバーインテスト用VDD電源電圧を印加して、前記第1および第2のダイオードをオン状態に設定することを特徴とする半導体装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置に関し、特にテープキャリア方式により実装された半導体素子に、機能テスト用の通電回路を設けて構成される半導体装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の半導体装置における半導体素子については、初期不良品を排除するために、製造直後において当該半導体素子に対する機能テストが行われているが、その後において経時的に現れてくる不良については、製造後一定時間デバイスに通電をして、不良品を除去するためのバーインテストが行われている。通常、このバーインテストにおいては、高温にて経時的に現れる不良の発生を加速させて行うことが多い。 【0003】一般に、本発明の対象とする、複数個の半導体素子を、一つのテープに搭載して、所謂テープキャリア方式により実装されている半導体素子においては、構成要素の半導体素子に含まれる回路本体は、主としてドライバとしての機能を有する半導体集積回路であり、従って、高耐圧としての対応機能を有するとともに、コントロール系の電源とドライバ系の電源が輻輳して存在しており、所謂多電源素子としての性質を有している。このような回路本体を含む半導体素子に対して、上記のバーインテストを行う場合には、各半導体素子に対して同時に通電を行うことが必要となるが、対応する半導体素子内の回路本体が多電源であるために、各半導体素子に対して、共通してバーインテスト用の電源を供給することに関して、当該バーインテスト実行上の困難な問題が存在している。 【0004】上述のように、半導体素子に対してバーインテストを行う場合には、一般に、各半導体素子に対して同時に通電を行うために、それぞれの半導体素子に対しては、共通してバーインテスト用の電源ラインが設けられている。その従来例として、図1、図4および図5には、特開平06−310578号公報に示されている半導体装置における外観構成を示す部分平面図、および当該半導体装置に含まれる第1および第2の半導体素子の回路構成図が示されている。この従来例においては、長尺フィルムにより形成されるテープキャリア1の幅方向の中央部位には、複数個のデバイスホール3が配列形成されており、またテープキャリア2の両側には、多数個のスプロケットホール4が配列されている。また、このテープキャリア2の片面には、銅箔等の導電膜によりデバイスホール3に臨んでリード5とパッド6が形成されており、同様に、テープキャリア2の両側に沿って、バーインテスト用VDDライン7とVSSライン8が延設されている。そして、前記デバイスホール3には、それぞれに半導体素子1が搭載されている。この半導体素子1は、図示されてはいないが、例えば、電極に設けられているバンプを、前記リード5にボンディングする等の手法によって搭載される。 【0005】この従来の半導体装置における第1の半導体素子の回路構成が図4に示される。回路本体16は、半導体素子1の本来の機能回路である。図4において、当該半導体素子1は、入力端子9、出力端子10、バーインテスト用VDD電源端子13、VDD電源端子11およびテスティング端子12に対応して、回路本体16と、PMOSトランジスタにより形成されるスイッチ29、インバータ30およびプルアップ抵抗31を含むテスティング回路15とを備えて構成される。なお、入力端子9、出力端子10、VDD電源端子11およびテストティング端子12は、それぞれ図1に示されるリード5およびパッド6に接続されている。 【0006】この半導体装置について機能テストを行う場合には、テープキャリア2に搭載されている各半導体素子1の機能テストがそれぞれ独立に行われる。即ち、図4において、テスティング端子12が“L”レベルに設定されると、インバータ31を介してスイッチ29を形成するPMOSトランジスタはOFFとなり、回路本体16は、バーインテスト用VDD電源端子13より切離される。この状態において、VDD電源端子11およびVSS電源端子14より供給される電源電圧の入力を受けて、入力端子9および出力端子10を、パッド6を利用して、外部のテスト装置に接続することにより、当該半導体素子1の機能テストが、他の半導体素子から独立した状態で行われる。この機能テストの結果、半導体素子1に不良品が発見される場合には、当該半導体素子1は、テープキャリア2から機械的に打ち抜いて除去される。 【0007】上記の機能テストの結果良品となった半導体素子1に対してバーインテストを行う場合には、VDD電源端子11に電圧を印加することなく、バーインテスト用VDDライン7とVSSライン8には所定の電圧が印加される。また同時に、図4におけるティスティング端子12をオープン状態として、インバータ30には、プルアップ抵抗31による“H”レベルが印加され、その出力の“L”レベルをゲートに受けて、スイッチ29はON状態となる。これにより、バーインテスト用VDD電源端子13より供給されるバーインテスト用電源電圧が回路本体16に供給され、他の半導体素子とともに回路本体16のバーインテストが実施される。 【0008】従って、この半導体装置においては、機能テスト時には、テスティング端子12に“L”レベルの信号を入力して、回路本体16をバーインテスト用VDDライン7から切離して、独立してテストを行うことが可能となり、また、バーインテスト時には、テスティング端子12に“H”レベルの信号を入力することにより、テープキャリア2上の全ての半導体素子にバーインテスト用VDDライン7が接続されて共通に通電され、バーインテストが行われる。 【0009】また、図5は、本半導体装置における第2の半導体素子の回路構成を示す図である。図5において、当該半導体素子1は、入力端子9、出力端子10、バーインテスト用VDD電源端子13、VDD電源端子11およびVSS電源端子14に対応して、回路本体16と、ダイオード32を含むテスティング回路12とを備えて構成される。なお、入力端子9、出力端子10、VDD電源端子11およびテストティング端子12は、それぞれ図1に示されるリード5およびパッド6に接続されている。 【0010】この半導体装置について機能テストを行う場合には、機能テストを行う半導体素子1のVDD電源端子11に所定の電源電圧が供給され、パーインテスト用VDD電源端子13が接続されているバースライン用VDDライン7には、VDD電源端子11に供給されている電圧値よりも、ダイオード32のVF 電圧分だけ低い電圧が印加される。これにより、ダイオード32には逆バイアス電圧が印加される状態となってOFFし、半導体素子1における回路本体16は、バースライン用VDDライン7より切離された状態となる。これにより、テープキャリア2に搭載されている各半導体素子は、個々に分離された状態となり、入力端子9および出力端子10を、パッド6を介して外部のテスト装置に接続することにより、当該半導体素子1の機能テストが、他の半導体素子から独立した状態で行われる。この機能テストの結果、半導体素子1に不良品が発見される場合には、当該半導体素子1は、テープキャリア2から機械的に打ち抜いて除去される。 【0011】上記の機能テストの結果良品となった半導体素子1に対してバーインテストを行う場合には、VDD電源端子11に電圧を印加することなく、パーインテスト用VDDライン7とVSSライン8に所定の電圧が印加される。これにより、ダイオード32はON状態となり、回路本体16には、バーインテスト用VDD電源端子13より所定のバーインテスト用電圧が印加される。この場合には、テープキャリア2上の全ての半導体素子における回路本体に対して同時に電圧が印加され、各半導体素子それぞれのバーインテストが行われる。 【0012】上述したように、図4および図5における半導体素子1の回路本体16の場合には、当該回路本体16に対する電源は、VDD電源端子11およびVSS電源端子14より印加される2電源のみであるが、回路本体16に供給される電源の種類が増大することに伴ない、冒頭に説明したように、バーインテスト時における困難な問題が生じてくる。 【0013】 【発明が解決しようとする課題】上述した従来のテープキャリア方式により実装される半導体装置においては、当該半導体装置を形成する半導体素子の回路本体は、主としてドライバとしての機能を有する半導体集積回路であり、従って、高耐圧としての対応機能を有するとともに、コントロール系の電源とドライバ系の電源が輻輳して存在しており、所謂多電源素子としての性質を有している。このような多電源の回路本体を含む半導体素子に対して、上記のバーインテストを行う場合には、各半導体素子に対して同時に通電を行うことが必要とはなるが、対応する半導体素子に含まれる各回路本体が多電源回路素子であるために、それぞれの半導体素子に対して、共通に、そして同時にバーインテスト用の電源を供給することには、実行面において極めて困難の問題があり、そのためには所要工数が増大してコスト上の障碍要因になるという欠点がある。 【0014】 【課題を解決するための手段】第1の発明の半導体装置は、テープキャリア上に複数の半導体素子を搭載して形成され、当該複数の半導体素子に対するバーインテストを同時に行うための電源ラインを備えており、前記複数の半導体素子が、それぞれ固有の基本機能を有する回路本体と、当該回路本体の機能テストならびにバーインテストの実施に対応して供給印加される複数の電源電圧源からの電源電圧を切替制御するテスト制御手段とを少なくとも備えて構成される半導体装置において、バーインテスト時において、前記半導体素子のバーインテスト用VDD電源端子より印加され、前記回路本体の第1の電源端子に供給されるバーインテスト用電源電圧、ならびに当該半導体素子のVSS電源端子に印加され、当該回路本体の第2の電源端子に供給される電源電圧とともに、前記バーインテスト用電源電圧の抵抗分圧により生成される電圧を多電源電圧の代替え電圧として、前記回路本体に供給するように機能する少なくとも1個以上の抵抗分圧回路と、機能テスト時の電源電圧の供給経路をバーインテスト時の電源電圧の供給経路に切替えるスイッチ手段と、当該スイッチ手段のオン・オフを制御するスイッチ制御信号を生成出力する電源電圧切替手段とを、少なくとも前記テスト制御手段内に備えて構成されることを特徴としている。 【0015】なお、前記第1の発明において、前記電源電圧切替手段は、前記半導体素子のバーインテスト用VDD電源端子およびVSS電源端子より印加される電源電圧の供給を受けて、前記半導体素子のテスティング端子に設定されるレベル信号を反転し、所定のスイッチ制御信号として出力するインバータと、前記バーインテスト用VDD電源端子と前記インバータの入力端との間に挿入接続されるプルアップ抵抗と、を備えて構成してもよく、また、前記スイッチ手段は、前記バーインテスト用VDD電源端子と前記回路本体の第1の電源端子との間に挿入接続され、前記スイッチ制御信号によりオン・オフ制御される第1のスイッチ手段と、前記バーインテスト用VDD電源端子と前記抵抗分圧回路の高電位側の端末との間に挿入接続され、前記スイッチ制御信号によりオン・オフ制御される第2のスイッチ手段と、前記抵抗分圧回路の電圧分割点と前記回路本体の第3の電源端子との間に挿入接続され、前記スイッチ制御信号によりオン・オフ制御される第3のスイッチ手段と、を備えて構成してもよい。 【0016】更に、前記抵抗分圧回路は、前記第2のスイッチ手段と前記VSS電源端子との間に接続される第1および第2の抵抗により形成され、当該第1および第2の抵抗の接続点に対応する電圧分割点が、前記回路本体の第3の電源端子に接続されるようにしてもよく、前記第1のスイッチ手段は、ソースが前記バーインテスト用VDD電源端子に接続され、ゲートが前記インバータの出力端に接続されて、ドレインが前記回路本体の第1の電源端子に接続される第1のPMOSトランジスタにより構成し、前記第2のスイッチ手段は、ソースが前記バーインテスト用VDD電源端子に接続され、ゲートが前記インバータの出力端に接続されて、ドレインが前記抵抗分割回路の高電位側の端末に接続される第2のPMOSトランジスタにより構成して、前記第3のスイッチ手段は、ソースが前記抵抗分割回路の電圧分割点に接続され、ゲートが前記インバータの出力端に接続されて、ドレインが前記回路本体の第2の電源端子に接続される第3のPMOSトランジスタにより構成するようにしてもよい。 【0017】また、第2の発明の半導体装置は、テープキャリア上に複数の半導体素子を搭載して形成され、当該複数の半導体素子に対するバーインテストを同時に行うための電源ラインを備えており、前記複数の半導体素子が、それぞれ固有の基本機能を有する回路本体と、当該回路本体の機能テストならびにバーインテストの実施に対応して供給印加される複数の電源電圧源からの電源電圧を切替制御するテスト制御手段とを少なくとも備えて構成される半導体装置において、前記テスト制御手段が、陽極側が前記半導体装置のバーインテスト用VDD電源端子が接続され、陰極側が前記回路本体の第1の電源端子に接続される第1のダイオードと、前記バーインテスト用VDD電源端子と、前記半導体素子の第2の電源端子との間に挿入接続され、電圧分割点が前記回路本体の第3の電源端子に接続される抵抗分圧回路と、陽極側が前記抵抗分圧回路の電圧分割点に接続され、陰極側が前記回路本体の第3の電源端子に接続される第2のダイオードと、を備えて構成されており、機能テスト時においては、前記回路本体の第1の電源端子に印加される所定の電源電圧に対比して前記バーインテスト用VDD電源端子に印加される電源電圧を低電位に抑制し、前記第1および第2のダイオードをオフ状態に設定するとともに、バーインテスト時においては、前記第1の電源端子に対する所定の電源電圧の供給を停止し、前記バーインテスト用VDD電源端子より正規のバーインテスト用VDD電源電圧を印加して、前記第1および第2のダイオードをオン状態に設定することを特徴としている。 【0018】 【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照して説明する。 【0019】図1は本発明の1実施形態の構成概要を示す平面図である。この構成概要自体については、前述の図1そのものであり、既に説明したとうりである。本発明の主眼とするところは、当該構成において、多電源の回路本体を含む半導体素子により形成される半導体装置のバーインテストに当り、従来のコスト上の障碍要因を排除することのできる半導体装置を実現することにある。図1については、説明が重複するが、長尺フィルムにより形成されるテープキャリア2の幅方向の中央部位には、複数個のデバイスホール3が配列形成されており、またテープキャリア2の両側には、多数個のスプロケットホール4が配列されている。また、このテープキャリア2の片面には、銅箔などの導電膜により、デバイスホール3に臨んでリード5とパッド6が形成されており、同様にテープキャリア2の両端に沿って、バーインテスト用VDDライン7とVSSライン8が布設されている。上記のデバイスホール3に対しては、それぞれ半導体素子1が個別に搭載されている。 【0020】図2は、第1の発明の半導体装置における半導体素子の1実施形態の回路構成を示す図である。図2に示されるように、本実施形態の半導体素子1は、入力端子9、出力端子10、バーインテスト用VDD電源端子13、VDD電源端子11、VSS電源端子14、VCC電源端子24およびテスティング端子12に対応して、回路本体16と、PMOSトランジスタにより形成されるスイッチ17、18および19、インバータ20、分圧抵抗22および23、およびプルアップ抵抗21を含むテスティング回路15とを備えて構成される。なお、本実施形態の半導体素子1に含まれる回路本体16に対する供給電源の数は、VDD電源端子11、VSS電源端子14およびVCC電源端子24より、それぞれ供給印加される電源を含む3種類である。また入力端子9、出力端子10、VDD電源端子11およびテスティング端子12は、それぞれ図1に示されるリード5およびパッド6に接続されている。 【0021】この半導体装置について機能テストを行う場合には、テープキャリア2に搭載されている各半導体素子1の機能テストがそれぞれ独立に行われる。即ち、図2において、テスティング端子12が“L”レベルに設定されると、インバータ20を介してスイッチ17、18および19は全てOFF状態となり、回路本体16は、バーインテスト用VDD電源端子13および分圧抵抗22および23の電圧分割点より切離される。この状態においては、半導体素子1は、テープキャリア2上に搭載されている他の全ての半導体素子より分離されて独立した状態となり、VDD電源端子11、VSS電源端子14およびVCC電源端子24より供給される電源電圧を受けて、当該半導体素子1単独の機能テストが行われる。 【0022】またバーインテストを行う場合には、バーインテスト用VDDライン7とVSSライン8には所定の電圧が印加される。また同時に、ティスティング端子12をオープン状態として、図2のインバータ20には、プルアップ抵抗21による“H”レベルが印加され、その出力の“L”レベルをゲートに受けて、スイッチ17、18および19は全てON状態となる。これにより、バーインテスト用VDD電源端子13より供給されるバーインテスト用電源電圧が回路本体16に供給されるとともに、当該バーインテスト用電源電圧と、VSS電源端子14の電源電圧との電位差の抵抗分割電圧が、VCC電源端子からの代替電源電圧として回路本体16に印加される。このようにして、当該半導体素子1に対するバーインテストが実施されるが、本実施形態においては、多電源の回路本体16に対応して、VDD電源端子11、VCC電源端子24よりは電源電圧が供給されることはなく、バーインテスト用電源電圧とVSS電源端子14の電源電圧が供給印加されるのみである。即ち、回路本体16が多電源回路であるにもかわらず、前述の従来例の場合と同様に、バーインテスト用VDD電源端子13より印加されるバーインテスト用電源電圧と、VSS電源端子14の電源電圧が供給印加されるのみである。即ち、多電源回路に伴なう前記問題に対応して、ティスティング回路15の内部に抵抗分割回路を設け、印加されるバーインテスト用電圧を分割処理することにより、多電源からの電源電圧供給に対する代替機能を負わせることにより、当該多電源の回路本体を含む半導体素子に対して、容易にバーインテストを実行することができる。 【0023】図3は、第2の発明の半導体装置における半導体素子の1実施形態の回路構成を示す図である。図3において、当該半導体素子1は、入力端子9、出力端子10、バーインテスト用VDD電源端子13、VDD電源端子11、VSS電源端子14およびVCC電源端子24に対応して、回路本体16と、ダイオード25および26、および分圧抵抗27および28を含むテスティング回路15とを備えて構成される。なお、入力端子9、出力端子10およびVDD電源端子11は、それぞれ図1に示されるリード5およびパッド6に接続されている。 【0024】この半導体装置について機能テストを行う場合には、機能テストを行う半導体素子1のVDD電源端子11に電源電圧が供給され、パーインテスト用VDD電源端子13が接続されているパーインテスト用VDDライン7には、VDD電源端子11に供給される正規の電圧値よりも、ダイオード26のVF 電圧分だけ低い電圧が印加される。これにより、ダイオード26には逆バイアス電圧が印加される状態となってOFFし、また、バーインテスト用電源電圧とVSS電源端子14の電圧の電位差の、分圧抵抗27と分圧抵抗28による抵抗分割電圧は、VCC電源より供給される電圧値よりも、ダイオード25のVF 電圧分だけ低い電圧となるように設定される。これにより、ダイオード25も逆バイアス電圧が印加される状態となってOFFし、半導体素子1における回路本体16は、バーインテスト用VDD電源端子13および分圧抵抗27および28の電圧分割点より切離される。この状態においては、半導体素子1は、テープキャリア2上に搭載されている他の全ての半導体素子より分離されて独立した状態となり、入力端子9および出力端子10を、パッド6を介して外部のテスト装置に接続することにより、VDD電源端子11およびVSS電源端子14より供給される電源電圧を受けて、当該半導体素子1単独の機能テストが行われる。この機能テストの結果、半導体素子1に不良品が発見される場合には、当該半導体素子1は、テープキャリア2から機械的に打ち抜いて除去される。 【0025】上記の機能テストの結果良品となった半導体素子1に対してバーインテストを行う場合には、VDD電源端子11およびVCC電源端子25に対して、それぞれ電圧を印加することなく、バーインテスト用VDD電源端子13に対しては所定のバーインテスト用電源電圧が印加されて、これにより、ダイオード25および26は共にON状態となり、回路本体16には、バーインテスト用VDD電源端子13からのバーインテスト用電源電圧が印加され、また分圧抵抗27と分圧抵抗28による抵抗分割電圧は、VCC電源電圧に相当する電圧として回路本体16に供給されて、バーインテストが実行される。また、この場合には、テープキャリア2上の全ての半導体素子における回路本体に対して同時に電圧が印加され、各半導体素子それぞれのバーインテストが行われる。 【0026】即ち、第2の発明の半導体装置における半導体素子の本実施形態においても、前記第1の発明の場合と同様に、ティスティング回路15の内部に抵抗分割回路を設け、印加されるバーインテスト用電圧を分割処理することにより、多電源の回路本体を含む半導体素子に対して、容易にバーインテストを実行することができる。 【0027】 【発明の効果】以上説明したように、本発明は、半導体装置を形成する半導体素子内の多電源の回路本体に対応して、当該半導体素子の機能テスト時においては、所定のスイッチ手段により、前記回路本体に対するバーインテスト用電源電圧ならびに関連する電圧源の供給経路を遮断することにより、当該半導体素子単体の機能テストを行うことを可能とするとともに、バーインテスト時においては、前記スイッチ手段により、バーインテスト用電源電圧ならびに関連する電圧源の前記回路本体に対する供給経路を全て導通状態とし、バーインテスト用VDD電源端子より印加されるバーインテスト用電源電圧に併せて、当該バーインテスト用電圧を抵抗分割して得られる分割電圧を、多電源電圧の代替えとして回路本体に供給することにより、多電源の回路本体を含む半導体素子のバーインテストを、低コストにて容易に実行することができるという効果がある。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000004237 【氏名又は名称】日本電気株式会社
|
| 【出願日】 |
平成9年(1997)11月27日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】京本 直樹 (外2名)
|
| 【公開番号】 |
特開平11−160391 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)6月18日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−326677 |
|