| 【発明の名称】 |
静電放電防止型試験装置およびそのコンタクト |
| 【発明者】 |
【氏名】ムッティカ パッスチャ
【氏名】ビタヤ ソンプラン
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| 【要約】 |
【課題】ESDに敏感なデバイスを含むプリント回路板上の電気回路等のDUTを量産工程で試験するのに好適なESD防止型試験装置及びそのコンタクトを提供すること。
【解決手段】複数の接点33と対をなす解除アーム34が形成された一体のコンタクト30を絶縁ハウジング20に保持して、挿入開口21から挿入されるDUT50のESD敏感な回路点をESDから保護すると共に解除アーム34の押圧操作により接点33と回路点との接触を遮蔽してプロービング可能にする。コンタクト30の各接点33は解除アーム34により独立して作動可能である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】略平坦状の静電気敏感被試験デバイス(DUT)を試験する静電放電型試験装置において、前記DUTが挿入される開口を有するハウジングと、該ハウジングに固定され、複数の接点を有し前記ハウジングに挿入された前記DUTの複数の回路部に電気的接触するコンタクトとを具え、該コンタクトは前記各接点に隣接した解除アームを有し、駆動されると前記接点が前記回路部から遮断されることを特徴とする静電放電防止型試験装置。 【請求項2】複数のアクセス穴を有するカバーが前記ハウジングに取付けられ、前記コンタクトを覆い、前記アクセス穴を介してテストロープが前記DUTにアクセス可能にすることを特徴とする請求項1の静電放電防止型試験装置。 【請求項3】弾性金属板を打ち抜き折り曲げ加工により形成される静電放電防止型試験装置用コンタクトにおいて、ハウジングに保持する保持部と、該保持部から離れた位置に形成された複数の接点と、該接点に隣接して形成された複数の解除アームとを具え、該解除アームの押圧操作により対応する前記接点を弾性的に撓めることを特徴とする静電放電防止型試験装置用コンタクト。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、一般に試験装置、特に静電放電(ESD)に敏感な電気回路又はデバイス(以下被試験デバイス又はDUTという)用ESD防止試験装置及びそのコンタクトに関する。 【0002】 【従来の技術】最近の電気回路の大部分は1個以上の半導体デバイス(IC)を含むのが一般的である。低製造コスト、低消費電力、高実装密度を含む種々の利点の為に、多くのICは接合型トランジスタ技術でなくMOS(金属−酸化物−シリコン)トランジスタ技術を用いて製造される。 【0003】しかし乍ら、MOSトランジスタはESDに敏感であり、もし高静電に帯電した人体やテストプローブ等でアクセスすると静電気の放電を生じMOSトランジスタICを含む電気回路を破壊して動作不能にするか所定の性能が得られなくなる。そこで、組立られた電気回路は最終電子機器又は電子応用機器に組込み前に動作試験を行うのが一般的であるので、一般に回路基板や回路カードに組立てられた電気回路の取扱いを困難にする。 【0004】また、MOSトランジスタを含むIC以外にも、最近のコンピュータ用ハードディスクドライブ(HDD)の書込み/読出し(READ/WRITE)には磁気抵抗素子(MRデバイス)を使用している。このMRデバイスもMOSトランジスタと同様にESDに極めて敏感であることが知られている。 【0005】従って、MOSデバイスやMRデバイスの電極を最終組み込み前の取扱い中には例えば、接地してESDから保護している。このESD保護の従来技法には、次のものが提案されている。 【0006】(1)ESDに敏感なデバイス又はそれを含む電気回路をESDプラスチックシート又はバッグで覆うこと。 (2)半田付け、折り取り可能なプリント基板、又は金属クリップを用いてESDに敏感な回路部を短絡すること。 【0007】 【発明の解決課題】しかし乍ら、上述した如き従来の技法は、その作業に長時間を要するので、量産用に不適当である。これはESD敏感デバイスを含むプリント基板を組立工程中で動作試験(ファンクションテスト)する必要がある場合に特に顕著である。 【0008】従って、本発明の目的は、ESD敏感デバイスを含むDUTを静電放電破壊を生じることなく短時間で安全に試験可能なESD防止型試験装置及びそれに使用するコンタクトを提供することである。 【0009】 【課題解決する為の手段】本発明によるESD防止型試験装置は、DUTが挿入される開口を有するハウジングと、複数の接点及びこれら接点に隣接配置された解除アームを有するコンタクトとを具える。このコンタクトの接点は、ハウジングの開口内に挿入されるとき、DUTのESD敏感回路部と接触する。しかし、これら接点に隣接する解除アームがハウジング外に延び、オペレ−タが押圧操作すると、対応する接点と回路部との接触を解放(又は解除)する。この状態で試験装置によるプロービングを可能にする。テストプロ−ブのアクセスと解除アームの押圧操作は同じ操作で同時に(シングルアクション)実行可能である。 【0010】また、ESD防止型試験装置用コンタクトは、金属板を打ち抜き折り曲げ加工により形成する一体構造である。このコンタクトは、保持手段と、複数の接点と、各接点に隣接配置され接点を他の接点と独立して動作させる解除アームとを具える。 【0011】 【実施形態】以下、添付図を参照して本発明のESD防止型試験装置及びそのコンタクトの好適実施形態を詳細に説明する。 【0012】図1は、本発明によるESD防止型試験装置10の好適実施形態の分解斜視図である。このESD防止型試験装置10は、プラスチック製絶縁ハウジング20、コンタクト30及び底面カバー40を具える。この特定実施形態において、コンタクト30は単一の金属板、即ち一体部材であって、後で詳述する如く複数の接点を有する特定構造である。しかし、接点数及び形状は、特定用途に応じて適宜変更可能であることが容易に理解できよう。 【0013】図2は、図1のESD防止型試験装置10に使用されるコンタクト30の斜視図である。図3は、図1のESD防止型試験装置10の組立状態と、これにより試験されるDUT50の一部を示す斜視図である。図4は、図1のESD防止型試験装置10の内部構成を示す為に一部切欠いた図3と同様の図である。 【0014】次に図1乃至図4を参照して本発明のESD防止型試験装置10の構成を説明する。先ず、絶縁ハウジング20は略箱状であるが、前方側壁22に略矩形状開口21が形成され且つ頂壁26に6個のスロット23a−23d及び24a−24bが形成されている。図中には明示されていないが、この絶縁ハウジング20の底壁26は開放されており、図2に示すコンタクト30が挿入されると共に後述する底面カバー40にて覆われる。開口21は、図1及び図2には図示しないが、図3及び図4に部分的に示す例えば、電子回路が形成されたプリント基板であるDUTが挿入されるよう構成されている。 【0015】簡単に上述した如く、コンタクト30は薄い金属板を打ち抜き折り曲げ加工により形成された一体部材である。図2に最もよく示す如く、コンタクト30は両端から長手方向に向けて形成された中央スリット32a−32b、両端の4個の独立した接点33a−33d、これら接点に隣接して形成された4個の解除アーム34a−34d及び夫々両端の解除アーム34a−34c及び34b−34dの中央に位置する2個のアライメント(位置決め)兼ロック部材35a−35bが形成された略平坦なベース31を有する。これらアライメント兼ロック部材35a−35bには保持舌片36a−36bが形成されている。 【0016】コンタクト30は、これらアライメント兼ロック部材35a−35bを夫々絶縁ハウジング20の中央スロット24a−24bに圧入して絶縁ハウジング20内に保持固定される。中央スリット32a−32bを形成することにより、4個の接点33a−33dを独立して移動させることが可能であることに注目されたい。 【0017】アライメント兼ロック部材35a−35bは解除アーム34a−34dより短いか、図5を参照して後述する如くコンタクト30のベースを折り曲げている。コンタクト30が絶縁ハウジング20の開口21から内部に挿入され固定されると、解除アーム34a−34dが絶縁ハウジング20の頂壁25から上方に突出し、アライメント兼ロック部材(保持手段)35a−35bは絶縁ハウジング20内にとどまる。接点33a−33dと解除アーム34a−34dは保持手段35a−35bから離れているので、瀬点33a−33dは十分に弾性を有し且つ各解除アーム34a−34dを押圧操作するとコンタクト30の接点33a−33dとDUT50の対応する回路点間の接触を、他の接点と干渉することなく独立して電気的に切断又は遮蔽することが可能である(図3及び図4参照)。図4の矢印Pは、解除アーム34a−34cを作動する押圧力が加えられる方向を示す。 【0018】必須要件ではないが、好ましくは底面カバー40を使用して絶縁ハウジング20の開放している底面26を覆う。この底面カバー40には4個のアクセス穴41a−41dが形成され且つダブテール状保持突起42a−42dが絶縁ハウジング20の対応する相補形状の凹部27a−27dと係合する。コンタクト30は好ましくは従来の手段を用いて共通電位(例えば接地)に接続されることに留意されたい。 【0019】次に本発明のESD防止試験装置10の動作乃至作用を図5(A)乃至(C)を参照して説明する。図5(A)はDUT50が挿入されているESD防止型試験装置10を絶縁基板62上に取付けた複数のプローブコンタクト61を含み、リード64を介してメータ又は試験機器63に接続されたプローブユニット60に配置する直前の状態を示す。DUT50には複数のワイヤ又はケーブル51が接続され、DUT50が必要とする電源や信号を供給又は接続する。図5(A)において、DUT50はプローブユニット60に未接続状態であり、絶縁ハウジング20内に保持されるコンタクト30によりESD防止又は保護されている。 【0020】次に図5(B)はDUT50のプロービンク又は試験工程を示す(但し、試験機器63の図示は省略している)。駆動(押圧)力Pを任意の解除アーム34に印加すると、コンタクト30の接点33とDUT50の回路点間の電気的接触を遮断する。この状態下で、テストプローブ又はプローブピン61が底面力バー40のアクセス穴41を介してプロービングされる。 【0021】図5(C)は、DUT50のプロービングの別の方法を示す。即ち、ESD防止型試験装置10は、図5(A)及び(B)に対して上下反転させている。同図中では、駆動力PがESD防止型試験装置10の右端の解除アームのみに印加される。そこで、プローブピン61がDUT50の右側の回路点に(図中上面の)カバー40のアクセス穴41を介してアクセス、即ちプロービングされる。この際に、押圧ロッド70が駆動力Pを印加する手段として図示されているが、作業者の指等により押圧してもよいことは勿論である。 【0022】以上、本発明のESD防止型試験装置10及びそのコンタクト30の好適実施形態の構成及び作用を、添付図を参照して説明した。しかし、本発明は斯る特定実施形態に限定されるべきでなく、本発明の要旨を逸脱することなく種々の変形変更が可能であること勿論である。例えば、コンタクトの形状はベースから単に起立するのみではなく、反転したU字状又はV字状に折り返して、挿入されるDUTの表面を過度に削り取られないよう構成してもよい。4個以上の接点を形成するには、DUTの挿入方向に別体のコンタクトを複数個縦列配置してもよい。 【0023】 【発明の効果】上述の説明から理解さえる如く、本発明のESD防止型試験装置は、構成が極めて簡単で且つ部品点数も少なく、従って、極めて容易且つ安価に組立製造可能であると共にDUTの挿入等の作業性も従来装置に比して極めて良好である。しかもDUTをESDにより破壊から確実に保護することが可能であり、且つ耐久性を有するので、例えば、量産工程中で多数のDUTを順次試験するのに好適である。 【0024】また、本発明のESD防止型試験装置用コンタクトは薄い金属板を打ち抜き折曲げ加工により複数の接点と解除アームとを一体に形成し且つ独立して作動可能であるので、個別に形成し、取付ける場合に比べて極めて簡単、確実且つ安価であり、しかも複数の独立したコンタクトを相互接続する必要もないという効果を有する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】392030737 【氏名又は名称】ザ ウィタカー コーポレーション
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月31日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】廣瀬 一
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| 【公開番号】 |
特開平11−160390 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)6月18日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−316191 |
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