| 【発明の名称】 |
ジッタ測定装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】降幡 光志
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| 【要約】 |
【課題】量子化信号のジッタ測定において、ミューテイング時のメータ指針のオーバーアクションを防止する。
【解決手段】入力信号SINは、2値化回路2において量子化信号S2となり、ジッタ検出回路3においてジッタ検波される。パルス幅弁別回路8は、ノコギリ波発生回路31からのノコギリ波S31を受け取って、量子化信号のパルス幅を検出し、パルス幅が所定値以内の場合にトリガ・パルスS8を出力する。制御信号発生回路10は、トリガ・パルスが所定以上の頻度で到来した場合にスイッチ回路7を切り替えて、実効値変換回路5の入力をアース側に接続し、トリガ・パルスの到来頻度が低下した場合に、スイッチ回路7を切り替えて、実効値変換回路の入力にジッタ検波出力S3を供給する。実効値変換回路が演算に要する遅延時定数を有しているので、スイッチ回路を切り替えてもメータの入力が瞬時には0レベルにならず、メータ指針のオーバーアクションが抑制できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 量子化信号のジッタを測定するためのジッタ測定装置において、量子化信号のジッタ検波出力を得るためのジッタ検波手段と、ジッタ検波出力及び基準電圧の一方を選択的に出力するスイッチ手段と、スイッチ手段の出力が入力され、その実効値を演算して該値に対応する電圧を表示メータに供給するための実効値変換手段と、スイッチ手段を切り替え制御するための制御手段であって、量子化信号のパルス幅が予め設定した所定値以上の場合に、ジッタ検波出力を実効値変換手段に供給し、小さい場合に、基準電圧を供給するように、スイッチ手段を制御する制御手段とからなることを特徴とするジッタ測定装置。 【請求項2】 請求項1記載のジッタ測定装置において、量子化信号はEFM信号の2値化信号であることを特徴とするジッタ測定装置。 【請求項3】 請求項1または2記載のジッタ測定装置において、ジッタ検波手段は、量子化信号の時間幅に対応した振幅を有するノコギリ波を発生するノコギリ波発生回路と、該ノコギリ波をサンプリング/ホールドするサンプル/ホールド回路を含み、制御手段は、パルス幅弁別手段及び制御信号発生手段を含み、パルス幅弁別手段は、ノコギリ波発生回路からのノコギリ波の最大振幅が所定のスレショルド電圧以上にならない場合に、パルス幅が所定値より小さいことを表すトリガ・パルスを制御信号発生手段に供給するよう構成されており、制御信号発生手段は、トリガ・パルスの到来頻度が所定値以上の場合に、スイッチ手段を基準電圧側に切り替え、トリガ・パルスの到来頻度が所定値以下の場合に、スイッチ手段をジッタ検波出力側に切り替えるよう構成されていることを特徴とするジッタ測定装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の技術分野】本発明は、量子化信号のジッタを測定するためのジッタ測定装置に関し、特に、CD(コンパクト・ディスク)から再生されたEFM(eight to fourteen modulation)信号等のジッタを測定するためのジッタ測定装置に関する。 【0002】 【従来の技術】CDは、オーディオ信号の記録用として開発されたものであるが、その記憶容量を極めて大きくすることが可能であることから、コンピュータ用のCD−ROM及び家庭/教育用のCD−Iとして、広く使われるようになっている。CDはEFM方式で記憶されているが、該EFM方式とは、8ビットを14ビットに変換し、該14ビットに3ビットのマージン・ビットを加え、そして、それをNRZI記録(マーク長記録)する変調方式である。EFM方式で記憶されたCDから信号を再生するために、その記憶状態を光学的に読み取ってデータ及びクロックを抽出するが、抽出されたデータ及びクロックとの間、又はデータとデータとの間にジッタが存在すると、再生信号にゆらぎ等が生じてしまう。したがって、これらの間のジッタを測定して、それに基づいて適切に対処することが必要である。 【0003】このようなジッタ測定装置として、従来は図5に示される構成の測定器が用いられている。図5において、1は入力端子からの信号SINが供給される入力増幅器、2は入力信号を2値化するための2値化回路、3はジッタを検出するためのジッタ検出回路、4はバッファ回路、5は実効値変換回路、6はジッタ値を表示するためのメータである。2値化回路2は、比較器21とアシンメトリ回路22とを含み、ジッタ検出回路3は、ノコギリ波発生回路31、及びサンプル/ホールド(S/H)回路32を含んでいる。従来例のジッタ測定器はさらに、ジッタ値のメータへの供給をミューティングするためのミューティング手段を備えている。該ミューティング手段は、実効値変換回路5とメータ6との間に挿入されたスイッチ回路7、ノコギリ波発生回路31からの信号を監視して入力信号のパルス幅を弁別するためのパルス幅弁別回路8、入力信号SINのレベルを検出するためのレベル検出回路9、及び、パルス幅弁別回路8及びレベル検出回路9の出力に応答してスイッチ回路7を切り替え制御するための制御信号発生回路10を含んでいる。 【0004】ミューティング手段は、入力信号SINのパルス幅が所定値以下の場合、または入力信号の振幅レベルが所定値以下の場合に、メータ6でのジッタ値の表示を不能にするものである。例えば、欠陥があるCDから信号を読み取った場合、又は、トラック方向と傾きを持って読み取り走査した場合等において、読み取られたEFM信号のパルス幅は、3T(通常のパルス幅の最短のもの)よりも小さくなる場合がある。このような場合、ジッタ値をメータ6に表示する必要がなく、また表示したとしても、その値は適切なジッタ値とはならないので、ミューティング手段によりスイッチ回路7をアース側、すなわち基準電圧側に切り替えて、実効値変換回路5からの信号がメータ6に供給されないようにしている。また、入力信号SINの電圧レベルが回路の動作を満足するに必要なレベル以下である場合にも、ジッタ値を表示しないようメータ6への入力をミューティングしている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記した従来例のジッタ測定装置においては、以下のような問題点がある。図6の(A)〜(D)は、図5に示した従来例におけるジッタ検波出力S3、実効値変換回路の出力S5′、制御信号S10、及びスイッチ回路7の出力信号S7′の関係を表している。図6の(C)及び(D)から明らかなように、制御信号発生回路10からの制御信号S10によりスイッチ回路7が実効値変換回路5の出力側からアース側に切り替えられると、スイッチ回路7の出力信号S7、即ちメータ6の入力信号は、切り替え時点での実効値変換回路5の出力電圧レベルから急激に0レベルに変化する。このようなメータ6への入力電圧の変化により、メータ6の指針(ハリ)が値0の方向に急激に戻り、該急激な移動により、指針が機械的にオーバーアクションを生じてしまう。また、上記とは逆に、スイッチ回路7をアース側から実効値変換回路5側に切り替えた場合にも、電圧レベルの急激な変動により、メータ6の指針にオーバーアクションが生じてしまう。このようなオーバーアクションは、スイッチ回路7を切り替える直前における実効値変換回路5の出力電圧及び変化量レベルにその大きさが依存するものであるが、メータ6を監視しているオペレータに不快感を与えてしまい、また、メータ6の性能にも少なからず悪影響を与えてしまうものである。本発明の目的は、このような従来例の問題点を解決して、メータの指針のオーバーアクションを抑制することができるジッタ測定装置を提供することである。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記した目的を達成するために、本発明の量子化信号のジッタを測定するためのジッタ測定装置においては、量子化信号のジッタ検波出力を得るためのジッタ検波手段と、ジッタ検波出力及び基準電圧の一方を選択的に出力するスイッチ手段と、スイッチ手段の出力が入力され、その実効値を演算して該値に対応する電圧を表示メータに供給するための実効値変換手段と、スイッチ手段を切り替え制御するための制御手段であって、量子化信号のパルス幅が予め設定した所定値以上の場合に、ジッタ検波出力を実効値変換手段に供給し、小さい場合に、基準電圧を供給するように、スイッチ手段を制御する制御手段とからなることを特徴としている。 【0007】本発明の好適な実施例においては、量子化信号はEFM信号の2値化信号である。また好適な実施例においては、ジッタ検波手段は、量子化信号の時間幅に対応した振幅を有するノコギリ波を発生するノコギリ波発生回路と、該ノコギリ波をサンプリング/ホールドするサンプル/ホールド回路を含み、制御手段は、パルス幅弁別手段及び制御信号発生手段を含んでいる。パルス幅弁別手段は、ノコギリ波発生回路からのノコギリ波の最大振幅が所定のスレショルド電圧以上にならない場合に、パルス幅が所定値より小さいことを表すトリガ・パルスを制御信号発生手段に供給するよう構成されており、制御信号発生手段は、トリガ・パルスの到来頻度が所定値以上の場合に、スイッチ手段を基準電圧側に切り替え、トリガ・パルスの到来頻度が所定値以下の場合に、スイッチ手段をジッタ検波出力側に切り替えるよう構成されている。 【0008】 【実施の態様】図1は本発明のジッタ測定装置のブロック図を示しており、図1において、図4の従来例の装置と同一の構成要件には、同一の参照符号を付している。図1から明らかなように、本発明のジッタ測定装置においては、ミューティング用のスイッチ回路7を実効値変換回路5の前段に挿入したことを特徴としている。図2のタイミング波形図を参照して、図1に示されたジッタ測定装置の動作を説明する。なお、入力端子に供給される入力信号SINの電圧レベルが所定値以上であり、したがって、レベル検出回路9の出力が低レベルに保持されてミューティング動作に影響を与えないものとして説明する。図2の(A)は、入力信号SINを示しており、該信号SINは入力増幅器1を介して2値化回路2に供給され、2値化回路において図2の(B)に示される量子化信号S2に2値化される。そして、ジッタ検出回路3のノコギリ波発生回路31から、図2の(C)に示されるノコギリ波状の信号S31が出力され、さらにサンプル/ホールド回路32、バッファ回路4、スイッチ回路7を介して実効値変換回路5に供給されて所定の演算がなされる。得られた値は、メータ6において表示される。 【0009】ノコギリ波発生回路31からの信号S31はまた、パルス幅弁別回路8にも供給される。パルス幅弁別回路8は、信号S31のノコギリ波が所定のスレショルド値VTHを越えずに基準電圧レベルに戻ったかどうかを検出し、そして、その場合に基準電圧レベルに戻った時点で、トリガ・パルスを出力する。スレショルド値VTHは、量子化信号S2のパルス幅が所定のパルス幅(例えば3T)である場合に対応して設定されており、したがって、パスル幅弁別回路8は、量子化信号S2のパスル幅が所定幅より狭い場合に、該パルスの後縁で、図2の(D)に示されるトリガ・パルスS8を生成する。パルス幅弁別回路8からのトリガ・パルスS8は、スイッチ回路7を切り替え制御するための制御信号発生回路10に供給される。 【0010】制御信号発生回路10は、オン(起動)遅延時間TON、及びオフ(解除)遅延時間TOFFを有している。該回路10は、その出力信号である制御信号S10が低レベルのときに、図2の(D)に示されるトリガ・パルスS8が時点t1から所定の頻度(周波数)以上で時間TON以上継続的に供給されると、時間TONの経過後の時点t2で、制御信号S10を高レベルに反転する。そして、トリガ・パルスS8の供給が所定の頻度以下である状態が時間TOFFの間継続すると、その時点t3で制御信号S10を低レベルに反転する。オン遅延時間TONは、実効値変換回路5における遅延時間、すなわち実効値演算に要する時間とほぼ等しいか、又は所定時間長い時間に設定されており、入力信号SINにおける正常な波形部分のジッタ検波出力の実効値演算がほぼ完了してから、スイッチ回路7をアース側に切り替えるように設定されている。 【0011】図2の(E)には、制御信号S10が示されており、該信号S10が時点t2で高レベルになると、スイッチ回路7を図1に示した状態から切り替えて、実効値変換回路5の入力端子をアース端子に接続し、制御信号S10が低レベルに戻るまで、その状態を保持する。なお、図2においては、時間TONの期間に3つのトリガ・パルスS8が供給されたときに制御信号S10が高レベルに反転する状態を示しているが、より多数のトリガ・パルスの供給により制御信号S10を反転するようにしてもよい。制御信号の低レベル反転に関しても同様である。また、時間TON、TOFFはそれぞれ、一定値であっても、変動値であってもよい。 【0012】図3には、オン遅延時間TONが変動値である場合の制御信号発生回路10の一例が示されており、該回路10は、再トリガ・マルチバイブレータ101、第1の遅延回路102、第2の遅延回路103、及びOR回路104で構成されている。再トリガ・マルチバイブレータ101は、トリガ・パルスS8が入力されると、再トリガ時定数τTRIGと等しいモノマルチ出力を発生し、そして、トリガ・パルスが入力する度にリセットされて、モノマルチ出力の時間幅を更新する。第1及び第2の遅延回路102、103はそれぞれ、CR遅延回路で構成されている。第1の遅延回路102においては、コンデンサが、再トリガ・マルチバイブレータ101の出力が高レベルのときに充電時定数τONで充電され、低レベルに反転すると瞬時に放電され、そして、コンデンサの充電電圧が所定のスレショルド値以上のときに、高レベルの出力を発生する。第2の遅延回路103においては、コンデンサが、第1の遅延回路102からの出力が高レベルになると瞬時に充電され、低レベルのときに放電時定数τOFFで放電し、そして、コンデンサの充電電圧が所定のスレショルド値以上のときに高レベルの出力を発生する。第1及び第2の遅延回路の出力は、レベル検出回路9からの信号S9とともにOR回路104に供給される。 【0013】図3に示された制御信号発生回路においては、再トリガ・マルチバイブレータ101の出力により第1の遅延回路102が充放電されるので、トリガ・パルスS8が所定以上の頻度で到来することにより再トリガ・マルチバイブレータ101の出力のデュティ比が大きくなった場合にのみ、第1の遅延回路のコンデンサの電圧がスレショルド値を越えることができる。そして、スレショルド値を越える時点はデュティ比に依存しているので、オン遅延時間TONは一定値ではない。時定数τON、τOFFはそれぞれ、例えば、1ミリ秒、0.5ミリ秒程度に設定される。時定数τOFFは0秒であってもよく、この場合、第2の遅延回路103が不要となる。時定数τTRIGは、入力信号SINから抽出されるパルスの、例えば最長周期の数周期分等に設定され、例えば50μ秒程度である。制御信号発生回路10は、図3の構成以外の適宜の回路構成で実現できることは言うまでもない。例えば、図3の第1及び第2の遅延回路を、充電時定数τON及び放電時定数τOFFを有する1つのCR時定数回路で構成することもできる。この場合、オン遅延時間TON、及びオフ遅延時間TOFFのいずれも、一定値とはならない。 【0014】図4の(A)〜(D)は、本発明の一実施例における、入力信号が2.5T未満のパルス幅のパルスを含んでいる場合のジッタ検波出力S3、制御信号S10、スイッチ回路7の出力信号S7、及び実効値変換回路5の出力信号S5(すなわち、メータ6への入力)の波形図を表している。図4から明らかなように、本発明においては、ミューティング時に、メータ6へ供給される電圧レベルが急激に変動することがないので、メータ6の指針のオーバアクションを防止することができる。本発明のジッタ測定装置においては、EFM信号以外の入力信号であっても、ミューティング時にメータの指針のオーバアクションを抑制できることは勿論である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000115603 【氏名又は名称】リーダー電子株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)11月27日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】社本 一夫 (外5名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−160374 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)6月18日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−325817 |
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