| 【発明の名称】 |
コンタクトプローブの配線切り換え機構 |
| 【発明者】 |
【氏名】石井 利昇
【氏名】植木 光芳
【氏名】松田 厚
【氏名】立川 宣芳
【氏名】吉田 秀昭
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| 【要約】 |
【課題】コンタクトプローブのパターン配線の変更を簡単且つ容易に行う。
【解決手段】コンタクトプローブ5にNi基合金からなるライン5…を配列したパターン配線6を設ける。2本のライン5A、5Bを分断し、隙間10A、10Bを開けて先端側ライン5A−1、5B−1の端部に端子11、13を設け、基端側端子5A−2、5B−2の端部に端子12、14を設ける。接続配線板16はグラウンド17、フィルム層18、接着剤層19を積層して直線ライン20とV字ライン21を設ける。接続配線板16をライン5A、5Bの分断された部分に接続し、直線ライン20を介して先端側ライン5B−1と別の基端側ライン5A−2を接続し、V字ライン21を介して先端側ライン5A−1と別の基端側ライン5B−2を接続する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 フィルム層の上に複数本のラインが配列されたパターン配線が備えられ、これらのパターン配線の各先端が前記フィルム層から突出してコンタクトピンとされてなるコンタクトプローブにおいて、前記パターン配線のラインの少なくとも一部が分断されていると共に、第二ラインが備えられた配線部材が設けられ、分断された前記ラインを、前記配線部材の第二ラインを介して他の分断された前記ラインと接続することで、前記コンタクトプローブのパターン配線を変更するようにしたことを特徴とする配線切り換え機構。 【請求項2】 前記配線部材は、金属層からなるグラウンドとフィルム層が積層され、該フィルム層に接着剤層を介して前記第二ラインが固定されてなることを特徴とする請求項1記載の配線切り換え機構。 【請求項3】 前記分断されたラインと前記第二ラインの少なくとも一方に端子が設けられ、これらのラインは前記端子を介して接続されていることを特徴とする請求項1または2記載の配線切り換え機構。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、半導体チップや液晶パネル等の端子等にコンタクトピンを接触させて電気的なテストを行うために用いられるコンタクトプローブに関する。 【0002】 【従来の技術】半導体ICチップや液晶パネル等の電気テストに用いられるコンタクトプローブとして、例えば特開平6−313788号公報に開示されているように、フォトリソ法によって製作されているものがある。この公報に開示されたコンタクトプローブでは、ポリイミド樹脂等からなるフィルム層に接着剤を介して複数のNi基合金等の導電性金属からなるパターン配線が熱圧着等によって固定配列されている。また、近年では、フィルム層のパターン配線と反対側の面にCu等の金属層からなるグラウンドを積層して接地したものも提案されている。これによって、コンタクトプローブの先端近くまでインピーダンスマッチングをとることが可能となり、高周波域での電気テストを行う場合でも反射雑音による悪影響を防ぐことができ、しかもコンタクトピンの位置ずれも防止できる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、コンタクトプローブのNi基合金等によるパターン配線をフォトリソ法等で製作するには、パターン配線が多ピン化されていることもあって、その設計に多大の時間がかかる。また、一度露光用のフォトマスクを設計して製造を開始した後、パターン配線を構成する各配線ラインの設計にミスが発見されたり、或いは設計変更があったりする場合、タングステンタイプであればはんだを外して配線を付け替えればよいが、コンタクトプローブのフィルム層にNi基合金等からなるパターン配線を固定したタイプでは、部分的に配線の変更を行うことはできず、パターン配線全体の設計と製作を最初からやり直す必要があった。このような作業は、極めて煩雑である上に製作コストの著しい増大を招くものであった。 【0004】本発明は、このような課題に鑑みて、パターン配線の配線の変更を低コストで簡単且つ容易に行うことができる、コンタクトプローブの配線切り換え機構を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明に係るコンタクトプローブの配線切り換え機構は、フィルム層の上に複数本のラインが配列されたパターン配線が備えられ、これらのパターン配線の各先端がフィルム層から突出してコンタクトピンとされてなるコンタクトプローブにおいて、パターン配線のラインの少なくとも一部が分断されていると共に、(第二の配線をなす)第二ラインが備えられた配線部材が設けられ、分断されたラインを、配線部材の第二ラインを介して他の分断されたラインと接続することで、コンタクトプローブのパターン配線を変更するようにしたことを特徴とするものである。従って、コンタクトプローブのパターン配線を部分的にまたは全体に変更する場合、分断されたラインに対して配線部材の第二ラインを用いて接続し直すことで、コンタクトプローブの分断されたラインを第二ラインを介して別の分断されたラインに接続することができ、パターン配線の変更を簡単且つ容易にできる。 【0006】また、配線部材は、金属層からなるグラウンドとフィルム層が積層され、このフィルム層に接着剤層を介して第二ラインが固定されて構成されていてもよい。ラインのパターン配線の変更部分となる第二ラインにもフィルム層に重ねてグラウンドが設けられていることで、コンタクトプローブの持つインピーダンスマッチング等の特性が損なわれることはない。尚、この場合、コンタクトプローブにおいても、金属層からなるグラウンドと樹脂フィルム層が積層され、この樹脂フィルム層に接着剤層を介してパターン配線をなす複数本のラインが固定されている。 【0007】また、コンタクトプローブの分断されたラインと第二ラインの少なくとも一方に、はんだや金等のバンプで形成された端子が設けられ、これらのラインは端子を介して接続されていてもよい。端子を介した接続は、圧着若しくは導電性接着剤によってなされてもよい。コンタクトプローブの分断されたラインと第二ラインを端子を介して接続することで、端子の高さ分だけパターン配線をなすラインと第二ラインとが高さ方向にずれ、互いに接触してショートすることを防止できる。しかも導電性接着剤を用いることで、接続と導通を確実に行える。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1乃至図5により説明する。図1は実施の形態によるコンタクトプローブのパターン配線を示す平面図、図2は図1のA−A線縦断面図、図3は図1に示すコンタクトプローブのラインの一部を切断した状態を示す斜視図、図4は第二ラインの配線が示された接続配線板の斜視図、図5は図4に示す接続配線板のB−B線断面図である。図1及び図2に示すコンタクトプローブ1において、例えばCu等の金属層からなるグラウンド2上にポリイミド樹脂等からなる樹脂のフィルム層3が積層されている。フィルム層3上には、接着剤層4を介して多数のライン5からなるパターン配線6が配列されて固定されている。各ライン5は例えばNi基合金等の金属からなり、コンタクトプローブ1の幅が狭くなった先端部1aから突出する各コンタクトピン5aを含んでいる。 【0009】また、各ライン5…は、先端部1aではコンタクトプローブ1の横幅が狭いためにライン間隔が狭く平行に設定され、基端側に向けて途中から漸次間隔が広げられた後、幅広の基端部1bでは、互いに広いライン間隔で平行に設定されている。この基端部1bでは、すべてのライン5…に亘って例えば長方形の窓部8が、グラウンド2、フィルム層3及び接着剤層4を除去して形成され、この窓部8を通して各ライン5が図示しないプリント基板の各端子と導通されるようになっている。尚、グラウンド2がコンタクトピン5aの先端部付近まで延在することによって、コンタクトプローブ1の先端近くまでインピーダンスマッチングをとる設計が可能となり、高周波域での電気テストを行う場合でも反射雑音による悪影響を防ぐことができ、しかもコンタクトピン5aの位置ずれも防止できることになる。 【0010】図1に示すコンタクトプローブ1の基端部1bに平行に多数配列されたライン5…の一部、例えば2本のライン5,5(これを便宜的にライン5A、5Bとする)について、図3に示すように途中で分断し、必要な長さ分だけラインを切除して隙間10A、10Bを形成する。このような各ライン5A、5Bについて、隙間10A、10Bを挟んで先端部1a側を先端側ライン5A−1、5B−1、基端側(窓部8側)を基端側ライン5A−2、5B−2とする。分断された各ライン5A−1、5A−2、5B−1、5B−2の隙間10A、10Bに臨む端部には、それぞれ端子11,12,13,14が各ラインの面から上方に突出して取り付けられている。尚、各端子11,12,13,14は、例えばワイヤボンダーを用いて金バンプをパターン配線6の各ライン5A−1、5A−2、5B−1、5B−2の端部に突出形成させて、端子としたものである。 【0011】他方、コンタクトプローブ1とは別に、分断された各ライン5A、5Bに連結して配線の変更を行うための接続配線板16が図4及び図5に示されている。図4及び図5に示す接続配線板16は、例えば四角形板状とされ、Cu等の金属層からなるグラウンド17上にポリイミド樹脂等からなる樹脂のフィルム層18が積層され、更にフィルム層18上に接着剤からなる接着剤層19を介して例えばNi基合金等からなる2本の第二ライン20,21が配設されている。従って、接続配線板16の積層構造は図2に示すコンタクトプローブ1の構造と同一である。2本の第二ライン20,21のうち、一方の直線ライン20は、ライン5Aの基端側ライン5A−2の端子12とライン5Bの先端側ライン5B−1の端子13とを斜めに接続するための配線であり、接続配線板16の平面視で対角方向に延在する直線状に形成されている。また、他方のV字ライン21は、ライン5Aの先端側ライン5A−1の端子11とライン5Bの基端側ライン5B−2の端子14とを斜めに接続するための配線であり、直線ライン20と干渉しないように、接続配線板16の平面視で直線ライン20を囲うように略V字状に形成されている。尚、直線ライン20とV字ライン21は互いに接触しないように分離して配設されている。 【0012】上述のように構成されたコンタクトプローブ1と接続配線板16を用いて、コンタクトプローブ1のパターン配線6を一部変更する場合、次のようにして行なわれる。まず、図4に示す接続配線板16を反転させて、第二ライン20,21のうちの直線ライン20の両端を、ライン5Aの基端側ライン5A−2の端子12とライン5Bの先端側ライン5B−1の端子13とに重なるように接触させ、例えば銀ペースト等の導電性接着剤を用いてそれぞれ固着させる。これによって、同時に、V字ライン21の両端がライン5Aの先端側ライン5A−1の端子11とライン5Bの基端側ライン5B−2の端子14とに接触させられ、同じく導電性接着剤でそれぞれ固着させる。このようにして、図1及び図3で示すように、ライン5Aの基端側ライン5A−2とライン5Bの先端側ライン5B−1とが直線ライン20を介して接続されて通電可能とされ、同時にライン5Aの先端側ライン5A−1とライン5Bの基端側ライン5B−2とがV字ライン21を介して接続されて通電可能とされる。しかも第二ラインである直線ライン20,V字ライン21は端子の高さだけパターン配線6の各ライン5…より高い位置にあるために両者が接触することはない。これによって、パターン配線6の一部を簡単に変更できることになる。 【0013】上述のように本実施の形態によれば、コンタクトプローブ1のパターン配線6について、その一部のライン5A、5Bの配線について、簡単且つ容易に変更することができ、その際、元のライン5A、5Bの一部を切断すると共に、切除部分に接続配線板16を装着して第二ライン20、21を連結するだけであるから、製作コストも低廉である。しかも、変更した第二ライン20、21についてもコンタクトプローブ1と同様に接続配線板16のグラウンド2で接地してあるから、変更用の第二ライン20,21についてもインピーダンスマッチングをとることができ、パターン配線6を変更した後のコンタクトプローブ1で、高周波域でのテストを行う場合にも反射雑音による悪影響を防ぐことができる。 【0014】尚、パターン配線6において、配線を変更すべきライン5の数は上述の実施の形態で示した2本のライン5A、5Bに限定されることなく、3本またはそれ以上であってもよい。またパターン配線6のすべてのライン5…について分断して、接続配線板16の対応する適宜配線の第二ラインを接続してパターン配線の変更を全体に亘って行うこともできる。次にパターン配線6の配線切り換え機構について、上述の実施の形態と相違する他の例を変形例として図6及び図7により説明する。図6は変形例によるコンタクトプローブの平面図、図7は接続配線板の斜視図である。尚、上述の実施の形態と同一の部材には同一の符号を用いてその説明を省略する。図6に示すコンタクトプローブ30において、多数のライン5…が配列されたパターン配線6において、間に分断しない1本のライン5を挟んでその両側の3本のライン5を分断してこれらをそれぞれライン5C、5D、5Eとする。 【0015】分断されたライン5C、5D、5Eについて、それぞれ隙間10C、10D、10Eをおいて先端部1a側を先端側ライン5C−1、5D−1、5E−1、基端側(窓部8側)を基端側ライン5C−2、5D−2、5E−2とする。そして、先端側ライン5C−1、5D−1、5E−1の隙間10C、10D、10Eに臨む端部には金バンプ等で形成された端子31,32,33がそれぞれ設けられ、また基端側ライン5C−2、5D−2、5E−2の隙間10C、10D、10Eに臨む端部には同様に端子34、35、36がそれぞれ設けられている。 【0016】他方、図7に示すように、先端側ライン5C−1、5D−1、5E−1と基端側ライン5C−2、5D−2、5E−2を配線変更して接続するための配線接続板38には、グラウンド17と積層されたフィルム層18上に接着剤からなる接着剤層19を介して例えばNi基合金等の金属からなる3本の第二ライン39,40,41が配設されている。3本の第二ライン39、40,41のうち、長さの大きい直線ライン39は、ライン5Cの先端側ライン5C−1の端子31とライン5Eの基端側ライン5E−2の端子36とを接続するための斜めの配線である。また、長さの短い直線ライン40は、ライン5Cの基端側ライン5C−2の端子34とライン5Dの先端側ライン5D−1の端子32とを接続するための斜めの配線である。また、L字ライン41は、ライン5Dの基端側ライン5D−2の端子35とライン5Eの先端側ライン5E−1の端子33とを接続するための配線であり、長短の直線ライン39、40と干渉しないように、接続配線板16の平面視で略L字状に形成されている。尚、各第二ライン39,40,41は互いに接触しないように分離して配設されている。 【0017】従って、図7に示す接続配線板38を反転させて、第二ライン39,40,41を、パターン配線6のライン5C、5D、5Eに対向させて、長さの大きい直線ライン39を、先端側ライン5C−1の端子31と基端側ライン5E−2の端子36とに接続し、長さの短い直線ライン40を、基端側ライン5C−2の端子34と先端側ライン5D−1の端子32とに接続し、L字ライン41を、基端側ライン5D−2の端子35と先端側ライン5E−1の端子33とに接続して導電性接着剤で互いに固定すればよい。 【0018】尚、上述の実施の形態等では、コンタクトプローブ1のパターン配線6の分断されたライン5A〜5Eの端部に端子を設けることとしたが、これに代えて接続配線板16,38の各第二ラインの両端に端子を設けるようにしてもよい。或いは両方に端子を設けてもよい。また、実施の形態では、接続配線板16,38を設けるコンタクトプローブ1のパターン配線6のライン分断位置を幅広の基端部1bとしたが、ライン分断位置は、幅狭の先端部1aでもよいし、先端部1aと基端部1bの間の幅が変化する領域でもよい。接続配線板16,38は配線部材を構成する。 【0019】 【発明の効果】上述のように、本発明に係るコンタクトプローブの配線切り換え機構は、コンタクトプローブのラインの少なくとも一部が分断されていると共に、第二ラインが備えられた配線部材が設けられ、分断されたラインを、配線部材の第二ラインを介して他の分断されたラインと接続させることで、コンタクトプローブのパターン配線を変更するようにしたから、コンタクトプローブのラインを分断した位置から第二ラインを介して別のラインの分断した位置に接続することができ、パターン配線の変更を簡単且つ容易にできる。しかも配線を変更すべき部分のみを配線部材によって変更すればよいから、設計及び製作の全面的なやり直しが必要でなく簡単且つ容易に、しかも低コストで製作できる。 【0020】また、配線部材は、金属層からなるグラウンドとフィルム層が積層され、このフィルム層に接着剤層を介して第二ラインが固定されているから、パターン配線の変更部分においてもコンタクトプローブの持つインピーダンスマッチング等の特性が損なわれることはない。また、コンタクトプローブの分断されたラインと第二ラインの少なくとも一方に端子が設けられ、これらのラインは端子を介して接続されているから、端子の高さ分だけパターン配線をなすラインと第二ラインとが上下方向にずれてショートすることを防止でき、しかも導電性接着剤等を用いることで、接続と導通を確実に行える。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006264 【氏名又は名称】三菱マテリアル株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)11月28日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】志賀 正武 (外11名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−160357 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)6月18日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−329246 |
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