| 【発明の名称】 |
バッテリ残量測定装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】松林 徹
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| 【要約】 |
【課題】電源がオフされたときであっても正確にバッテリの残量を測定すること。
【解決手段】3つのランプを有する表示部1と、この表示部でのランプの点灯、点滅等を制御する表示制御部2と、バッテリ12の電圧値に基づいてバッテリ残量を測定する残量測定部3と、バッテリ12の電圧を測定する電圧測定モジュールと、モータ11へのモータ電流を測定する電流測定モジュール7とを備えている。さらに、電動車両を駆動するモータ11と、このモータを制御するモータコントローラ5とを備えている。しかも、残量判定部3は、バッテリから電力の供給が開始された時には第1の換算表による各電圧値に対して当該第1の換算表による値よりも小さいバッテリ残量と判定する電力投入時判定手段3Dを備えている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 バッテリの電圧値を測定する電圧値測定部と、この電圧値に応じた前記バッテリの残量を記録した第1の換算表に基づいて当該バッテリの残量を判定する残量判定部と、この残量判定部の判定結果に応じてバッテリ残量を表示する表示部とを備え、前記残量判定部が、前記バッテリから電力の供給が開始された時には前記第1の換算表による各電圧値に対して当該第1の換算表による値よりも少ないバッテリ残量と判定する電力投入時判定手段を備えたことを特徴とするバッテリ残量測定装置。 【請求項2】 バッテリの電圧値を測定する電圧値測定部と、この電圧値に応じて前記バッテリの残量を判定する残量判定部と、この残量判定部の判定結果に応じてバッテリ残量を表示する表示部とを備え、前記残量判定部が、前記電圧値に応じたバッテリの残量を記憶した第1の換算表と、前記バッテリから電力の供給が開始された時に使用する第2の換算表とを備えたことを特徴とするバッテリ残量測定装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、バッテリ残量測定装置に係り、特に、電動自転車などの電動車両に用いられるバッテリの残存容量を測定するバッテリ残量測定装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、バッテリ電圧と負荷電流とから、バッテリの残存容量の判定を行っている。例えば、特開平8−136627号公報には、電動自転車に用いるバッテリの残存容量検出装置が開示されている。この従来例では、バッテリの出力電圧と無負荷時における出力電圧とからバッテリの残存容量を求めることで、一時的な大電流によるバッテリ電圧の低下が生じても、正確にバッテリ残量を検出することを図っている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電源が一旦オフとされると、バッテリ電圧が回復してしまうため、この回復したバッテリ電圧に基づくと、バッテリの残量を誤判定してしまう、という不都合があった。特に、一旦判定したバッテリ残量が、電源をオフオンすると増加してしまうこととなり、すると、バッテリの使用を強制的に停止すべき容量以下まで放電してしまう可能性があった。 【0004】 【発明の目的】本発明は、係る従来例の有する不都合を改善し、特に、電源がオフされたときであっても正確にバッテリの残量を測定することができるバッテリ残量測定装置を提供することを、その目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、バッテリの電圧値を測定する電圧値測定部と、この電圧値に応じたバッテリの残量を記録した第1の換算表に基づいて当該バッテリの残量を判定する残量判定部と、この残量判定部の判定結果に応じてバッテリ残量を表示する表示部とを備えている。しかも、残量判定部が、バッテリから電力の供給が開始された時には第1の換算表による各電圧値に対して当該第1の換算表による値よりも少ないバッテリ残量と判定する電力投入時判定手段を備えた、という構成を採っている。 【0006】バッテリから電力の供給が開始された時というのは、例えば、メインスイッチがオンとされた後からモータに電流が流せるようになるまでの間である。残量判定部は、例えば、このバッテリからモータへの電力の供給が開始された時の、あるバッテリ残量未満であるか否かを測定するときの判定電圧値V0を、それ以降でモータ停止後所定時間以降の判定電圧値V1よりも高く設定する。 【0007】これにより、残量判定部は、電源がオンとされ、バッテリからその負荷に対して電力が供給されたときには、通常と異なる判断基準によりバッテリの残量を測定する。すなわち、バッテリから電力の供給が開始された時には、第1の換算表による各電圧値に対して当該第1の換算表による値よりも小さいバッテリ残量と判定する。電源が一旦オフとされると、バッテリの電圧は回復するため、残量判定部が、第1の換算表による値よりも小さいバッテリ残量と判定すると、この回復した電圧に応じたバッテリ残量が求められる。従って、電源をリセットすることで電圧が回復した場合であっても、前回判定したバッテリ残量を越える残量と判定することが無くなる。これにより前述した目的を達成しようとするものである。 【0008】また、このような第1の換算表による値よりも小さいバッテリ残量を記憶した第2の換算表を電源投入時に使用する構成としてもよい。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。 【0010】図1は、本発明によるバッテリ残量測定装置の構成を示すブロック図である。本実施形態によるバッテリ残量測定装置は、電動車両の動力源となるバッテリの残量を測定するのに好適であり、電動車両としては、電動自動車や、電動自転車などがある。そして、これらの電動車両のうち、ガソリンエンジンやペダル踏力を電動モータでアシストする種類のものでは、アシストのオンオフが繰り返されるため、特にその効果を奏する。 【0011】本実施形態による電動車用のバッテリ残量測定装置は、3つのランプを有する表示部1と、この表示部でのランプの点灯、点滅等を制御する表示制御部2と、バッテリ12の電圧値に基づいてバッテリ残量を測定する残量測定部3と、バッテリ12の電圧を測定する電圧測定モジュールと、モータ11へのモータ電流を測定する電流測定モジュール7と、バッテリ12の温度を測定するバッテリ温度測定部13とを備えている。さらに、電動車両を駆動するモータ11と、このモータを制御するモータコントローラ5とを備えている。 【0012】残量判定部3は、バッテリから電力の供給が開始された時には第1の換算表による各電圧値に対して当該第1の換算表による値よりも小さいバッテリ残量と判定する電力投入時判定手段3Dを備えている。 【0013】図2は電動アシスト自転車に装着した表示部の一例を示す説明図であり、この例では、図3に示すように3つのバッテリ残量を用いて4段階の表示を行う。このため、本実施形態では、バッテリ温度別に、3種類のバッテリ残量のときの電圧と電流の相関関係を定義した変換表に基づいてバッテリの残量を判定する。この変換表は、残量判定部3のメモリ3Aに格納されている。 【0014】本実施形態では、変換表は2種類定義されている。第1の変換表は、通常使用するものであり、第2の変換表は、メインスイッチ4がオンとされた後一定時間に用いるものである。バッテリ電圧は、図4に示すように、電力が消費されると低下していくが、電源がオフとされると、低下した電圧は回復する。本実施形態による第2の変換表は、この電源投入直後の回復した電圧に応じた変換表であり、この第2の変換表を用いることで、電源のオフオンがなされて電圧が回復しても、前回よりも多いバッテリ残量を表示することが無くなる。 【0015】具体的には、あるバッテリ残量以下と判定されて、赤ランプを点灯させた後、電源のオフオンがなされると、電圧が回復してしまい、赤ランプの点滅に変化してしまう。この電源のオフオンが繰り返されると、実際には過放電でありながらバッテリの使用の強制停止が行われないこととなるが、本実施形態では、電源の投入直後は電圧が回復しているものとして、第2の変換表によりバッテリ残量を判定するため、このような過放電が生じない。 【0016】判定電圧値V0x,V1xと、電流に対する判定電圧値との関係を図5に示す。図5(A)はバッテリ残量64%の時の電圧と電流の関係を示すグラフ図である。図5(B)はバッテリ残量32%、図5(C)はバッテリ残量10%の特性を示す図である。図中、V11,V12,V13は第1の換算表であり、V01,V02,V03は第2の換算表である。電源投入直後にはV01,V02,V03を用いてバッテリ残量を判定することで、電源をオフにしたときの電圧の回復の影響を除去する。この換算表は、バッテリ温度ごとに設けると良い。 【0017】次に、本実施形態の動作を図6のフローチャートを参照して説明する。まず、メインスイッチがオンとされてから2秒経過したか否かを判定する(ステップS1)。メインスイッチがオンとされてから2秒経過していない場合には、バッテリ電圧がモータオフ時の残量判定電圧値V0x未満の場合、残量レベルを変更する(ステップS7)。 【0018】一方、2秒経過している場合には、モータオフか否かを確認し、モータがオンの場合には、バッテリ電圧がモータ電流値に応じた残量判定電圧値未満の状態を3秒以上判定した場合に、バッテリ残量を変更する(ステップS8)。さらに、モータオフである場合には、モータオフ後5秒経過しているときには、ステップS4に進む。このステップS4では、バッテリ電圧がモータオフ時の残量判定電圧値未満の場合に、残量レベルを変更する。さらに、残量レベルが0のときには、バッテリフェイルの判定を行う(ステップS6)。たとえば、バッテリ容量不足による制御停止などをおこなう。 【0019】上述したように本実施形態によると、メインスイッチをオンにした直後にモータをオフとした場合の残存容量判定電圧値を、それ以降の判定電圧値と異なる値に設定したため、リセット時にバッテリ電圧が回復しても、リセット前と同じ残量表示が行われるため、過放電を有効に防止でき、さらに、バッテリ残量が電源のリセット直後に増加したと表示されてしまう不都合を的確に防止することができる。 【0020】 【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能するので、これによると、電力投入時判定手段が、バッテリから電力の供給が開始された時には、第1の換算表による各電圧値に対して当該第1の換算表による値よりも小さいバッテリ残量と判定ため、電源のオフによって回復した電圧に応じたバッテリ残量を求めることができ、従って、電源をリセットすることで電圧が回復した場合であっても、前回判定したバッテリ残量を越える残量と判定することが無くなり、このため、過放電を有効に防止することができる従来にない優れたバッテリ残量測定装置を提供することができる。 【0021】さらに、バッテリから電力の供給が開始された時に、予め定められた第2の換算表によるバッテリ残量の判定を行っても、同様の効果を奏する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002082 【氏名又は名称】スズキ株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)7月8日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】高橋 勇
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| 【公開番号】 |
特開平11−23681 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月29日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−197829 |
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