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【発明の名称】 電源装置
【発明者】 【氏名】加藤 玄道

【氏名】永井 和俊

【氏名】西井 一成

【氏名】田中 稔之

【氏名】岩佐 隆司

【要約】 【課題】電池の内部インピーダンスのばらつきにより、電池寿命表示がしきい値付近で不安定になるのを防ぐ。

【解決手段】電池1と、前記電池1の給電をオンオフするスイッチ2と、前記スイッチ2により給電し電圧を一定に保つレギュレータ3と、前記レギュレータ3より給電する負荷回路4と、前記スイッチ2より電池電圧を入力するA/D変換器6と、前記スイッチ2がオフ時もデータ保持する不揮発メモリ17と、前記A/D変換器6が入力した電池電圧が所定の電圧を下回ったとき電池寿命データを前記不揮発メモリ19に記述し、かつ所定のタイミングで前記電池寿命データを読み出す制御部5と、前記電池寿命データの読み出し結果を表示する電池寿命表示手段7からなり、電池寿命表示手段7は不揮発メモリ17への記述によって制御されるので表示のちらつき等がなく安定したものとなる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】電池と、前記電池の給電をオンオフするスイッチと、前記スイッチにより給電し電圧を一定に保つレギュレータと、前記レギュレータより給電される負荷回路と、前記スイッチの後段より電池電圧を入力するA/D変換器と、前記スイッチがオフ時もデータ保持する不揮発メモリと、前記A/D変換器が入力した電池電圧が第1の電圧を下回ったとき電池寿命データを前記不揮発メモリに記述し、かつ所定のタイミングで前記電池寿命データを読み出す制御部と、前記電池寿命データの読み出し結果を表示する電池寿命表示手段からなる電源装置。
【請求項2】制御部は、A/D変換器が入力した電池電圧が第1の電圧よりも高い第2の電圧を上回ったとき、不揮発メモリに記述した電池寿命データを消去することを特徴とする請求項1記載の電源装置。
【請求項3】A/D変換器は、負荷回路が動作しているタイミングでレギュレータの2次側より電源電圧を入力することを特徴とする請求項1記載の電源装置。
【請求項4】A/D変換器は、スイッチのオン直後のタイミングでレギュレータの1次側より電源電圧を入力し、かつ負荷回路は前記スイッチのオンから所定時間動作しないことを特徴とする請求項1記載の電源装置。
【請求項5】電池と、前記電池より給電され電圧を一定に保つレギュレータと、前記レギュレータから給電され所定電流以下に制限する定電流回路と、前記定電流回路の後段より給電される負荷駆動回路と、前記定電流回路の前段より給電されるマイコンからなる電源装置。
【請求項6】定電流回路の電流設定値は、レギュレータの供給可能電流よりも低く、かつ負荷駆動回路の安定時の電流よりも高く設定したことを特徴とする請求項5記載の電源装置。
【請求項7】負荷回路は、赤外線を集光する集光手段と、前記集光手段の光軸上に配し前記赤外線を電気信号に変換する焦電センサと、前記集光手段と前記焦電センサの間にあって前記赤外線を断続的に遮断するチョッパと、前記焦電センサと熱結合したサーミスタと、前記焦電センサの出力信号を増幅する信号処理回路と、前記チョッパを駆動する負荷駆動回路と、前記信号処理回路と前記サーミスタの出力信号から温度を演算するマイコンと、前記マイコンの演算結果を表示する温度表示手段からなる請求項1ないし6のいずれか1項記載の電源装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電源装置、特に人の鼓膜付近が発する赤外線から体温を求めて表示する耳孔体温計等の電池を利用した機器の電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の電源装置は図7に示すようなものが一般的であった。具体例として、ここでは、人の鼓膜付近が発する赤外線から体温を求めて表示する耳孔体温計を示している。図7において、乾電池2個を直列接続して構成した電池1はスイッチ2を介してレギュレータ3に3Vを給電する。レギュレータ3はDC−DCコンバータであり、5Vに昇圧して安定化し負荷回路4に給電する。
【0003】制御部5はスイッチ2がオンしている間A/D変換器6を介して電池電圧を入力し、レギュレータ3が5Vに昇圧可能な電池電圧の低圧側の保証値(仮に2.5Vとする)を下回ったら電池寿命であると判断する。これを受けて電池寿命表示手段7(消費電力の少ないLCDを用いる)は使用者に電池寿命を告知し、電池交換を促す。
【0004】電池1には内部インピーダンスがあるため、電流変動によって電圧が不安定になる。そこでしきい値にヒステリシスを設定し、しきい値ぎりぎりで変動した場合でも表示がちらつくことがないようになっている。
【0005】図8は負荷回路4の内部ブロック図である。センサユニット8において導波管で構成した集光手段9は鼓膜付近から発せられる赤外線を集めて、焦電センサ10に集光する。チョッパ11は集光手段9と焦電センサ10の間にあって往復動作し、赤外線を周期的に遮断する(チョッパは圧電素子によって駆動する)。
【0006】チョッパ11の内側は鏡面になっており、焦電センサ10はチョッパ11によって測定対象と自分を交互に見ることで、測定対象と焦電センサ10の温度(以下、自己温度と称す)との差に比例した交流信号を出力する。この交流信号から測定対象と自己温度との差を逆算し、サーミスタ12で求めた自己温度を加算することで、測定対象の温度を求めることができる。
【0007】信号処理回路13は、焦電センサ10から発せられる微小な交流信号をマイコン14に取り込み可能な電圧まで増幅するための交流アンプである。負荷駆動回路15は、チョッパ11を圧電素子で動作させるために高電圧パルスを出力する必要があり昇圧回路で構成されている。昇圧回路は昇圧比に比例して効率が低下し消費電流が増えるので、測定時のみ動作する。温度表示手段16は、電池寿命表示手段7と同様にLCDによって構成される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の電源装置では以下のような課題があった。
【0009】(1)一般に乾電池の内部インピーダンスは温度等で変動しやすく、特に放電の進んだ電池は出力電圧が不安定になりやすい。ヒステリシスをつけたことでちらつきまでは起こらないにせよ、しきい値近くでは測定の度に電池交換の表示がついたり消えたりして、使用者の誤解をまねく恐れがある。
【0010】(2)上記の課題を解決する手段として、いったん電池寿命と判断したら表示を継続するという方法があるが、電源スイッチを切るとその状態が解除されるので、しきい値近くでは電源をオンする度に電池交換の表示がついたり消えたりして、使用者の誤解を招く恐れがある。
【0011】(3)従来の電源装置は、電池の出力電圧と予め実験により求めたレギュレータの入出力特性とから性能保証できる限界点を判断するものであるが、実際にはレギュレータの入出力特性にはばらつきがあるので、実際の限界よりもばらつき分手前で電池交換の表示をつけなければならない。
【0012】(4)一般に電池は、通電を開始すると内部インピーダンスによる発熱で温度が上昇し、それにより内部インピーダンスが下がるので通電からの時間経過とともに電圧が上昇する。また電流変動の大きな負荷にあっては、それ自体の電圧変動も加算されるので、正確な電池電圧の検出を行うことが困難であった。
【0013】(5)負荷駆動回路は昇圧回路を内蔵しているが、2次側電圧が設定値に達するまでは通電率が最高となるので、測定開始の度に大きな突入電流が流れる。一方、レギュレータには電流供給能力内であっても急激な電流変動に起因する過渡特性がある。従って測定開始時に負荷駆動回路に突入電流が流れると、測定毎にマイコンの電源電圧が過渡急変し、それによりマイコンが暴走を引き起こす恐れがあった。
【0014】(6)レギュレータには電流供給能力があり、それを超える電流を流すと電圧が下がる特性がある。ここで負荷駆動回路の突入電流が流れレギュレータの電流供給能力を超えると、マイコンの電源電圧が一時低下しそれによってリセットがかかって電池の早切れに至る恐れがあった。
【0015】本発明は上記課題を解決するもので、簡単な構成により上記課題を解決することのできる電源装置を提供するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決するために、電池と、前記電池の給電をオンオフするスイッチと、前記スイッチにより給電し電圧を一定に保つレギュレータと、前記レギュレータより給電する負荷回路と、前記スイッチより電池電圧を入力するA/D変換器と、前記スイッチがオフ時もデータ保持する不揮発メモリと、前記A/D変換器が入力した電池電圧が第1の電圧を下回ったとき電池寿命データを前記不揮発メモリに記述し、かつ所定のタイミングで前記電池寿命データを読み出す制御部と、前記電池寿命データの読み出し結果を表示する電池寿命表示手段からなるものである。
【0017】上記発明によれば、電池はスイッチを介してレギュレータに給電し、レギュレータは電圧を安定化して負荷回路に給電し、制御部はA/D変換器が入力した電池電圧から電池寿命を判断して不揮発メモリに記述するので、いったん電池寿命と判定したら電源オフ後も判定を保持する。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明は、電池と、前記電池の給電をオンオフするスイッチと、前記スイッチにより給電し電圧を一定に保つレギュレータと、前記レギュレータより給電される負荷回路と、前記スイッチの後段より電池電圧を入力するA/D変換器と、前記スイッチがオフ時もデータ保持する不揮発メモリと、前記A/D変換器が入力した電池電圧が第1の電圧を下回ったとき電池寿命データを前記不揮発メモリに記述し、かつ所定のタイミングで前記電池寿命データを読み出す制御部と、前記電池寿命データの読み出し結果を表示する電池寿命表示手段とからなる。
【0019】そして、電池はスイッチを介してレギュレータに給電し、レギュレータは電圧を安定化して負荷回路に給電し、制御部はA/D変換器が入力した電池電圧から電池寿命を判断して不揮発メモリに記述するので、いったん電池寿命と判定したら電源オフ後も判定を保持する。
【0020】さらに、制御部は、A/D変換器が入力した電池電圧が第1の電圧よりも高い第2の電圧を上回ったとき、前記不揮発メモリに記述した電池寿命データを消去するものである。
【0021】そして、制御部はA/D変換器により電池電圧を入力し、第1の発明において寿命と判定した第1の電圧よりも高い第2の電圧を上回ったとき不揮発メモリに記述した電池寿命データを消去するので、ヒステリシス効果によって安定した電池寿命判定の解除動作を得ることができる。
【0022】さらに、A/D変換器は、負荷回路が動作しているタイミングでレギュレータの2次側より電源電圧を入力するものである。
【0023】そして、制御部はA/D変換器により負荷回路が検温動作を行っているタイミングでレギュレータの2次側の電圧を入力するので、レギュレータの電流供給能力の限界を直接検知する。
【0024】さらに、A/D変換器は、スイッチのオン直後のタイミングでレギュレータの1次側より電源電圧を入力し、かつ負荷回路は前記スイッチのオンから所定時間動作しないものである。
【0025】そして、制御部はA/D変換器によりスイッチがオンした直後の電池が冷えて消費電力が少ないタイミングでレギュレータの1次側の電圧を入力し、一方、負荷回路はこの間動作しないので、最も低い電池電圧を安定して入力する。
【0026】また、電池と、前記電池より給電され電圧を一定に保つレギュレータと、前記レギュレータから給電され所定電流以下に制限する定電流回路と、前記定電流回路の後段より給電される負荷駆動回路と、前記定電流回路の前段より給電されるマイコンからなるものである。
【0027】そして、チョッパは赤外線を断続的に遮断し、信号処理回路は焦電センサの出力する電気信号を増幅し、定電流回路はレギュレータからの給電を所定電流以下に制限する。負荷駆動回路は定電流回路より給電してチョッパを駆動し、温度演算部はレギュレータより給電して信号処理回路とサーミスタの出力値を演算し温度に変換するので、温度演算部は負荷駆動部がオンするときの突入電流による電圧低下の影響を受けにくく、安定した動作をする。
【0028】さらに、定電流回路の電流設定値は、レギュレータの供給可能電流よりも低く、かつ負荷駆動回路の安定時の電流よりも高く設定したものである。
【0029】そして、定電流回路は負荷駆動回路のオン時にレギュレータの供給可能電流よりも低い電流値で制限をかけるので、温度演算部は負荷駆動部がオンするときの突入電流による電圧低下の影響を受けることはあり得ず、ただし安定時は前記負荷駆動部が必要とする電流以上を供給するので、安定した動作をする。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0031】(実施例1)図1は本発明の実施例1の電源装置のブロック図である。図1において、乾電池を2個直列接続して構成した電池1はスイッチ2を介してレギュレータ3に3Vを給電する。レギュレータ3はDC−DCコンバータであり、5Vに昇圧して安定化し負荷回路4に給電する。
【0032】制御部5はスイッチ2がオンしている間A/D変換器6を介して電池電圧を入力し、レギュレータ3が5Vに昇圧可能な電池電圧の低側の保証値(仮に2.5Vとする)を下回ったら電池寿命であると判断する。これを受けて電池寿命表示手段7(消費電力の少ないLCDを用いる)は使用者に電池寿命を告知し、電池交換を促す。以上は従来例と同様である。
【0033】制御部5は、いったん電池寿命と判断すると不揮発メモリ17にこれを記憶し、また電源投入時にその情報を読み出す。これにより、電池1の内部インピーダンスと電流変動によって電池電圧が不安定になっても、しきい値ぎりぎりで電池寿命表示がちらつくことがない。
【0034】(実施例2)図2は本発明の実施例2の電源装置の制御部5のフローチャートである。実施例1で、電池寿命と判定した電圧V1よりも所定電圧(0.2〜0.3V)だけ高い電圧V2を上回ったとき、不揮発メモリ17に記述した電池寿命データを消去する。
【0035】これにより実施例1で電源オフ中に保持される電池寿命データが、新品電池に交換されたとき解除されることとなり、さらにV1とV2に電圧差を付けたことによるヒステリシス効果で、安定した動作を得ることができる。
【0036】(実施例3)図3は本発明の実施例3の電源装置のブロック図である。図3において、制御部5はA/D変換器6を介してレギュレータ3の2次側電圧を、負荷回路4が検温しているタイミングに検出し所定の電圧以下になったら電池寿命と判定する。レギュレータ3はDC−DCコンバータであり、電池1が所定電圧以下になると昇圧できなくなって2次側電圧が低下する。一般に負荷回路4は検温中に消費電流が増加するので、その時点のレギュレータ3昇圧条件が最も厳しい。レギュレータ3の2次側電圧が安定ならば、検出精度の低下には至らないので、この点の電圧低下を観測することがシステムの寿命を最も的確に把握することになる。
【0037】(実施例4)図4は本発明の実施例4の電源装置のスイッチ2オンからの時間経過と電池電圧の関係を示したタイミングチャートである。図3で示すスイッチ2のオンで立ち上がったレギュレータ3の1次側電圧は、安定なTa期間を経て発熱により内部インピーダンスが下がり電圧が上昇するTb期間に入る。電池の温度が安定したところで電圧の上昇は止まるTc期間にはいるが、Td期間で負荷を動作させると電流が一時的に増えるので電圧が下がる。
【0038】この現象は、室温が高いときよりも低いときの方が顕著に現れる。これは、発熱による温度上昇が大きく、その分内部インピーダンスの変化が大きいためである。
【0039】一方、負荷回路4はスイッチ2のオンからTe期間は動作しない構成としたので、Ta期間で電池電圧をとることできわめて安定な電池寿命判定を行うことができる。
【0040】(実施例5)図5は本発明の実施例5の電源装置のブロック図である。図5のセンサユニット8において、導波管で構成した集光手段9は鼓膜付近から発せられる赤外線を集めて、焦電センサ10に集光する。チョッパ11は集光手段9と焦電センサ10の間にあって往復動作し、赤外線を周期的に遮断する(チョッパは圧電素子によって駆動する)。
【0041】チョッパ11の内側は鏡面になっており、焦電センサ10はチョッパ11によって測定対象と自分を交互に見ることで、測定対象と焦電センサ10の温度との差に比例した交流信号を出力する。この交流信号から測定対象と自己温度との差を逆算し、サーミスタ12で求めた自己温度を加算することで、測定対象の温度を求めることができる。
【0042】信号処理回路13は、焦電センサ10から発せられる微小な交流信号をマイコン14に取り込み可能な電圧まで増幅するための交流アンプである。負荷駆動回路15は、チョッパ11を圧電素子で動作させるために高電圧パルスを出力する必要があり昇圧回路で構成されている。昇圧回路は昇圧比に比例して効率が低下し消費電流が増えるので、測定時のみ動作するさせる。温度表示手段16は電池寿命表示手段7と同様にLCDによって構成される。以上は従来例と同様である。
【0043】負荷駆動回路15はチョッパ11の動作開始時に突入電流が流れ、そのままだとレギュレータ3の2次側電圧全体が低下してしまうので、定電流回路18を介して電流供給する。この構成だと負荷駆動回路15オン時に定電流回路18の2次側電圧は低下するが1次側は低下にくいので、安定電源を必要とする信号処理回路13やマイコン14はここから電源をとる構成とする。
【0044】(実施例6)図6は本発明の実施例6の電源装置の出力特性図で、図5で示すレギュレータ3の出力電圧と出力電流の特性(VI特性)図である。
【0045】2次側の電圧は所定電流以下ならばフィードバック制御がかかって一定電圧を維持することができるが、ある時点から低下し始める。このときの電流をI1とし負荷駆動回路15の安定動作時の消費電流をI3としたとき、定電流回路18の設定値I2がI1>I2>I3となるように設定する。
【0046】このようなシステムの電池寿命では、負荷駆動回路15がオン時の突入電流によりマイコンの電源電圧が低下してシステムリセットがかかるので、突入電流を抑えて電源電圧の低下を抑えることにより、いっそうの長寿命化を図ることができる。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、次に示すような有利な効果を有する。
【0048】(1)電池電圧が低下して電池寿命になったことを不揮発メモリに記憶するようにしたので、電源をいったんオフしても電池寿命であることを保持しており、電池電圧がしきい値ぎりぎりでも電源を入れる度に寿命判定が切り替わることがない。また、電池の内部インピーダンスと電流変動により電池電圧が不安定になったときでも電源を入れる度に寿命判定が切り替わることもない。
【0049】(2)電池寿命と判定した電圧より高い所定電圧を検出したら不揮発メモリ中の電池寿命データを消去するので、電源オフ時も保持できるようにした電池寿命データを、新品電池に交換したときに解除することができる。また、電池寿命と判定する電圧よりも解除する電圧を高く設定したヒステリシス効果により、安定した判定動作を得ることができる。
【0050】(3)電源レギュレータ2次側の電圧(負荷回路に供給される電圧)を検温中に測定して電池寿命と判定するようにしたので、電池の内部インピーダンスや電源レギュレータの昇圧能力のばらつきにかかわらず、電池寿命を的確に検出することができる。
【0051】(4)電源レギュレータ1次側の電圧をスイッチのオン直後に測定し、かつその期間は負荷回路を動作禁止としたので、電池の内部インピーダンスや、室温によって電池電圧の検知が影響を受けることがない。また、負荷変動によって電池電圧の検知が影響を受けることがない。
【0052】(5)チョッパを駆動するための負荷駆動回路が定電流回路を介して電源レギュレータより給電し、マイコン及び信号処理回路は電源レギュレータから直接給電するようにしたので、負荷駆動回路の動作時の突入電流を定電流回路で抑えてマイコンの電源電圧が低下しにくいようにし、電池の長寿命化が図れる。また、センサ信号処理回路の電源電圧が安定するため、精度が向上する。
【0053】(6)定電流回路の設定を電源レギュレータの電流供給能力以下に抑えることとしたので、負荷駆動回路の動作時の突入電流を定電流回路で抑えてマイコンの電源電圧が低下し得ないようにし、さらなる電池の長寿命化が図れる。また、センサ信号処理回路の電源電圧がきわめて安定するため、更なる精度向上が実現可能となる。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成9年(1997)7月8日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】滝本 智之 (外1名)
【公開番号】 特開平11−23679
【公開日】 平成11年(1999)1月29日
【出願番号】 特願平9−182027