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【発明の名称】 IC試験装置のタイミング発生装置
【発明者】 【氏名】有働 清健

【要約】 【課題】回路規模を大きくすることなく、所定の分解能で任意のタイミングに信号を発生できるようにする。

【解決手段】カウンタ手段は、基準クロックをカウントし、複数ビットの第1のデータに対応した時間が経過した時点でカウント信号を出力する。遅延手段は、このカウント信号を複数ビットの第2のデータに対応した時間だけ遅延してタイミング信号をIC試験装置内の他の機器に出力する。メモリ手段は、第1及び第2のデータの合計ビット数よりも少ないビット数で構成された第3のデータを複数記憶し、その中からアドレス信号に対応した第3のデータを出力する。選択手段は、第3のデータの最上位ビットに基づいて、遅延手段を用いた細かな時間設定が必要か否かを判断し、細かな時間設定が必要な場合には、第3のデータの一部を第2のデータとして遅延手段に供給し、それ以外の場合には、第3のデータをそのまま第1のデータとしてカウンタ手段に供給する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 基準クロックをカウントし、複数ビットの第1のデータに対応した時間が経過した時点でカウント信号を出力するカウンタ手段と、このカウント信号を複数ビットの第2のデータに対応した時間だけ遅延してタイミング信号を出力する遅延手段と、前記第1及び第2のデータの合計ビット数よりも少ないビット数で構成された第3のデータを複数記憶し、その中からアドレス信号に対応した第3のデータを出力するメモリ手段と、前記第3のデータの一部のデータに基づいて、前記第3のデータの中で前記カウンタ手段に供給される前記第1のデータ及び前記遅延手段に供給される前記第2のデータを選択する選択手段とを備えたことを特徴とするIC試験装置のタイミング発生装置。
【請求項2】 前記メモリ手段は前記カウンタ手段と同じビット数で構成されていることを特徴とする請求項1に記載のIC試験装置のタイミング発生装置。
【請求項3】 前記選択手段は、前記第3のデータの最上位ビット又は最下位ビットのデータに基づいて、前記第3のデータを所定のビット数だけシフトして、又はシフトしないで前記第1及び第2のデータを前記カウンタ手段及び前記遅延手段に選択的に供給することを特徴とする請求項1に記載のIC試験装置のタイミング発生装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICデバイス(集積回路)の電気的特性を検査するIC試験装置のタイミング発生装置に係り、特にICデバイスの1ピンに対して複数エッジのタイミング信号を発生することのできるIC試験装置のタイミング発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】性能や品質の保証されたICデバイスを最終製品として出荷するためには、製造部門、検査部門の各工程でICデバイスの全部又は一部を抜き取り、その電気的特性を検査する必要がある。IC試験装置はこのような電気的特性を検査する装置である。IC試験装置は、被測定ICに所定の試験用パターンデータを与え、それによる被測定ICの出力データを読み取り、被測定ICの基本的動作及び機能に問題が無いかどうかを被測定ICの出力データから不良情報を解析し、電気的特性を検査している。IC試験装置におけるファンクション試験は被測定ICの入力端子にパターン発生手段から所定の試験用パターンデータを与え、それによる被測定ICの出力データを読み取り、被測定ICの基本的動作及び機能に問題が無いかどうかを検査するものである。すなわち、ファンクション試験は、アドレス、データ、書込みイネーブル信号、チップセレクト信号などの被測定ICの各入力信号の入力タイミングや振幅などの入力条件などを変化させて、その出力タイミングや出力振幅などを試験したりするものである。
【0003】図3は従来のIC試験装置の概略構成を示すブロック図である。IC試験装置は大別してテスタ部50とIC取付装置70とから構成される。テスタ部50は制御手段51、DC測定手段52、タイミング発生手段53、パターン発生手段54、ピン制御手段55、ピンエレクトロニクス56、フェイルメモリ57及び入出力切替手段58から構成される。テスタ部50はこの他にも種々の構成部品を有するが、本明細書中では必要な部分のみが示されている。制御手段51はIC試験装置全体の制御、運用及び管理等を行うものであり、マイクロプロセッサ構成になっている。従って、図示していないが、制御手段51はシステムプログラムを格納するROMや各種データ等を格納するRAM等を有する。制御手段51は、DC測定手段52、タイミング発生手段53、パターン発生手段54、ピン制御手段55及びフェイルメモリ57にテスタバス(データバス、アドレスバス、制御バス)69を介して接続されている。制御手段51は、直流試験用のデータをDC測定手段52に、ファンクション試験開始用のタイミングデータをタイミング発生手段53に、テストパターン発生に必要なプログラムや各種データ等をパターン発生手段54に出力する。この他にも制御手段51は各種のデータをテスタバス69を介してそれぞれの構成部品に出力している。また、制御手段51は、DC測定手段52内の内部レジスタ、フェイルメモリ57及びピン制御手段55内のパス/フェイル(PASS/FAIL)レジスタ63Pから試験結果を示すデータ(直流データやパス/フェイルデータFail)を読み出して、それらを解析し、被測定IC71の良否を判定する。
【0004】タイミング発生手段53は、制御手段51からのタイミングデータを内部メモリに記憶し、それに基づいてパターン発生手段54、ピン制御手段55及びフェイルメモリ57に高速の動作クロックCLKを出力すると共にデータの書込及び読出のタイミング信号PHをピン制御手段55やフェイルメモリ57に出力する。従って、パターン発生手段54、ピン制御手段55及びフェイルメモリ57の動作速度は、この高速動作クロックCLKによって決定し、被測定IC71に対するデータ書込及び読出のタイミングはこのタイミング信号PHによって決定する。フォーマッタ60からピンエレクトロニクス56に出力される試験信号P2、及びI/Oフォーマッタ61から入出力切替手段58に出力される切替信号P6の出力タイミングはタイミング発生手段53からのタイミング信号PHに応じて制御される。また、タイミング発生手段53は、パターン発生手段54からのタイミング切替用制御信号CHを入力し、それに基づいて動作周期や位相等を適宜切り替えるようになっている。
【0005】パターン発生手段54は、制御手段51からのパターン作成用のデータ(マイクロプログラム又はパターンデータ)を入力し、それに基づいたパターンデータPDをピン制御手段55のデータセレクタ59に出力する。すなわち、パターン発生手段54はマイクロプログラム方式に応じた種々の演算処理によって規則的な試験パターンデータを出力するプログラム方式と、被測定ICに書き込まれるデータと同じデータを内部メモリ(パターンメモリと称する)に予め書き込んでおき、それを被測定ICと同じアドレスで読み出すことによって不規則(ランダム)なパターンデータ(期待値データ)を出力するメモリストアド方式で動作する。
【0006】ピン制御手段55はデータセレクタ59、フォーマッタ60、I/Oフォーマッタ61、コンパレータロジック回路62及びパス/フェイル(PASS/FALI)レジスタ63Pから構成される。データセレクタ59は、各種の試験信号作成データ(アドレスデータ・書込データ・読み書き制御信号)P1、切替信号作成データP5及び期待値データP4を記憶したメモリで構成されており、パターン発生手段54からのパターンデータをアドレスとして入力し、そのアドレスに応じた試験信号作成データP1及び切替信号作成データP5をフォーマッタ60及びI/Oフォーマッタ61に、期待値データP4をコンパレータロジック回路62にそれぞれ出力する。フォーマッタ60は、データセレクタ59からの試験信号作成データ(アドレスデータ・書込データ、読み書き制御信号)P1をタイミング発生手段53からのタイミング信号PHに同期したタイミングで加工して所定の印加波形を作成し、それを試験信号P2としてピンエレクトロニクス56のドライバ64に出力する。I/Oフォーマッタ61はデータセレクタ59からの切替信号作成データP5をタイミング発生手段53からのタイミング信号PHに同期したタイミングで加工して所定の印加波形を作成し、それを切替信号P6として入出力切替手段58に出力する。
【0007】コンパレータロジック回路62は、ピンエレクトロニクス56のアナログコンパレータ65からの出力P3と、データセレクタ59からの期待値データP4とをタイミング発生手段53からのタイミングで比較判定し、その判定結果を示すパス/フェイルデータFailをパス/フェイルレジスタ63P及びフェイルメモリ57に出力する。パス/フェイルレジスタ63Pは、ファンクション試験においてコンパレータロジック回路62によってフェイル(FAIL)と判定されたかどうかを記憶するレジスタである。ピンエレクトロニクス56は、複数のドライバ64及びアナログコンパレータ65から構成される。アナログコンパレータ65はIC取付装置70のそれぞれの入出力端子に対して1個ずつ設けられており、入出力切替手段58を介してドライバ64といずれか一方が接続されるようになっている。入出力切替手段58は、I/Oフォーマッタ61からの切替信号P6に応じてドライバ64及びアナログコンパレータ65のいずれか一方と、IC取付装置70の入出力端子との間の接続状態を切り替えるものである。
【0008】ドライバ64は、IC取付装置70の入出力端子、すなわち被測定IC71のアドレス端子、データ入力端子、チップセレクト端子、ライトイネーブル端子等の信号入力端子に、入出力切替手段58を介して、ピン制御手段55のフォーマッタ60からの試験信号P2に応じたレベルの信号を印加し、所望のテストパターンを被測定IC71に書き込む。アナログコンパレータ65は、被測定IC71のデータ出力端子から入出力切替手段58を介して出力される信号を入力し、基準電圧VOH,VOLと比較し、その比較結果を読出データP3としてコンパレータロジック回路62に出力する。通常、アナログコンパレータ65は基準電圧VOH用と基準電圧VOL用の2つのコンパレータから構成されるが、図では省略してある。フェイルメモリ57は、コンパレータロジック回路62から出力されるパス/フェイルデータFailをパターン発生手段54からのアドレス信号PGADに対応したアドレス位置にタイミング発生手段53からの高速動作クロックCLKのタイミングで記憶するものである。フェイルメモリ57は被測定IC71が不良だと判定された場合にその不良箇所などを詳細に解析する場合に用いられるものである。このフェイルメモリ57に記憶されたパス/フェイルデータFailは制御手段51によって読み出され、図示していないデータ処理用の装置に転送され、解析される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のIC試験装置のタイミング発生手段53は、1エッジ分のタイミング信号PHを発生するものとして、図4に示すような一例のものが考えられる。このようなタイミング発生手段53は28ビット×1kw(キロワード)のメモリ回路6と、フリップフロップ回路5と、20ビット構成のカウンタ回路3と、8ビット構成のデータで制御される遅延回路4とを含んで構成されている。メモリ回路6は、10ビット構成のリアルタイムタイミングコントロール信号、すなわちアドレス信号ADRの入力に応じて、28ビット構成のデータをフリップフロップ回路5を介してカウンタ回路3及び遅延回路4に出力する。このとき、メモリ回路6の下位8ビットQ0〜Q7のデータは遅延回路4に供給され、残りの上位20ビットQ8〜Q27のデータはカウンタ回路3に供給される。カウンタ回路3は、基準クロックCLKをカウントし、メモリ回路6からの上位20ビットのデータに対応した時間が経過した時点で出力信号を遅延回路4に出力する。例えば、基準クロックCLKの周波数が250MHzだとすると、カウンタ回路3は最大4msの時間内において4nsの分解能で任意のタイミングに出力信号を遅延回路4に出力することになる。遅延回路4は、メモリ回路6からの下位8ビットのデータに対応して、カウンタ回路3からの出力信号を最大4nsの時間内において15.6psの分解能で任意の時間だけ遅延させるものである。従って、カウンタ回路3と遅延回路4とによって、最大4msの範囲内において15.6psの分解能で任意のタイミングにタイミング信号PHを発生することができる。ところが、被測定IC71をパーピン方式で検査する場合、タイミング発生手段53は1ピン当たり最大で6エッジ分のタイミング信号PHを発生することができなければならない。従って、被測定IC71のピン数が1000ピンだとすると、タイミング発生手段53は6000エッジ分のタイミング信号PHを出力することができなけばならない。すなわち、タイミング発生手段53は図4のような回路を6000個分備えなければならないこととなり、その回路規模も非常に大がかりになるという問題を有していた。本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、回路規模を大きくすることなく、所定の分解能で任意のタイミングに信号を発生することのできるIC試験装置のタイミング発生装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係るIC試験装置の試験信号発生装置は、基準クロックをカウントし、複数ビットの第1のデータに対応した時間が経過した時点でカウント信号を出力するカウンタ手段と、このカウント信号を複数ビットの第2のデータに対応した時間だけ遅延してタイミング信号を出力する遅延手段と、前記第1及び第2のデータの合計ビット数よりも少ないビット数で構成された第3のデータを複数記憶し、その中からアドレス信号に対応した第3のデータを出力するメモリ手段と、前記第3のデータの一部のデータに基づいて、前記第3のデータの中で前記カウンタ手段に供給される前記第1のデータ及び前記遅延手段に供給される前記第2のデータを選択する選択手段とを具えたものである。カウンタ手段の計時可能な時間間隔は、基準クロックの周波数に基づいて決定される。例えば、基準クロックの周波数が250MHzの場合には、カウンタ手段は最小分解能4nsで計時することになる。遅延手段はこのカウンタ手段の最小分解能よりも小さな分解能でカウント信号を遅延して、タイミング信号としてIC試験装置内の他の機器に出力する。従来はこれらのカウンタ手段及び遅延手段に供給される第1及び第2のデータを全て記憶していたが、この発明ではメモリ手段にこれらのデータよりも少ないビット数の第3のデータを記憶するものを用いるようにした。選択手段は、この第3のデータの一部のデータ(例えば最上位ビット)に基づいて、第3のデータの中でカウンタ手段に供給される第1のデータと、遅延手段に供給される第2のデータとを選択して供給する。具体的には、メモリ手段とカウンタ手段とを同じビット数で構成し、遅延手段を用いた細かな時間設定が必要な場合には、第3のデータの一部を第2のデータとして遅延手段に供給し、それ以外の場合には、第3のデータをそのまま第1のデータとしてカウンタ手段に供給するようにした。これによって、回路規模を大きくすることなく、所定の分解能で任意のタイミングに信号を発生することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を添付図面に従って説明する。図1は、本発明のタイミング発生装置の1エッジの位相信号を発生する具体的な回路構成を示す図である。図2は、図1の具体的回路がどのように動作するのかその動作概念を示す図であり、図2(A)はメモリ回路1の最上位ビットQ19がローレベル“0”の場合(レンジ0)を示し、図2(B)はハイレベル“1”の場合(レンジ1)を示す。なお、以下の実施の形態では、図4の従来技術と同レベルの性能、すなわち、最大4msの時間内において15.6psの分解能で任意のタイミングで信号PHを発生することのできるタイミング発生装置の構成について説明する。
【0012】図1において、カウンタ回路3と遅延回路4は、図4の従来のものと同じ構成である。すなわち、カウンタ回路3は、基準クロックCLKをカウントし、セレクタ回路2からの上位20ビットQ8〜Q27のデータに対応した時間が経過した時点で出力信号を遅延回路4に出力する。例えば、基準クロックが250MHzだとすると、カウンタ回路3は最大4msの時間内において4nsの分解能で任意のタイミングで出力信号を遅延回路4に出力する。遅延回路4は、セレクタ回路2からの下位8ビットQ0〜Q7のデータに対応して、カウンタ回路3からの出力信号を最大4nsの時間内において15.6psの分解能で任意に遅延し、それをタイミング信号PHとして出力する。メモリ回路1は、10ビット構成のリアルタイムタイミングコントロール信号、すなわちアドレス信号ADRの入力に応じた20ビットQ0〜Q19のデータを出力する。このとき、メモリ回路1の最上位ビットQ19の出力は、次段のセレクタ回路2の選択端子SELに供給される。また、下位19ビットQ0〜Q18のデータは、セレクタ回路2のA入力端子A0〜A18、並びにB入力端子B9〜B27にそれぞれ並列的に供給される。
【0013】セレクタ回路2はセレクタ端子SELの入力信号、すなわちメモリ回路1の最上位ビットQ19のデータの状態(ローレベル“0”又はハイレベル“1”)に応じて、A入力端子A0〜A27又はB入力端子B0〜B27のいずれか一方の入力データを選択的に出力端子Q0〜Q27から出力する。すなわち、メモリ回路1の最上位ビットQ19がローレベル“0”の場合はA入力端子A0〜A27が選択され、ハイレベル“1”の場合はB入力端子B0〜B27が選択される。セレクタ回路2の上位9ビットQ19〜Q27に対応するA入力端子A19〜A27は接地され、ローレベル“0”に対応するデータが常時入力している。また、セレクタ回路2の下位9ビットQ0〜Q8に対応するB入力端子B0〜B8も接地され、ローレベル“0”に対応するデータが常時入力している。セレクタ回路2の出力端子Q0〜Q7から出力される下位8ビットのデータは遅延回路4に供給され、出力端子Q8〜Q27から出力される上位20ビットのデータはカウンタ回路3に供給される。すなわち、セレクタ回路2は、メモリ回路1の下位19ビットQ0〜Q18のデータを、最上位ビットQ19のデータに応じて9ビット相当分シフトするデータシフト回路として動作する。
【0014】メモリ回路1の最上位ビットQ19がローレベル“0”のレンジ0の場合には、メモリ回路1の下位19ビットQ0〜Q18のデータがそのままセレタク回路2の下位19ビットQ0〜Q18のデータとして出力される。すなわち、図2(A)に示すように遅延回路4にはメモリ回路1の下位8ビットQ0〜Q7のデータが、カウンタ回路3の下位11ビットにはメモリ回路1の11ビットQ8〜Q18のデータが、カウンタ回路3の上位9ビットにはローレベル“0”のデータがそれぞれ入力される。これによって、カウンタ回路3は最大4μsの時間内において4nsの分解能で任意のタイミングで出力信号を遅延回路4に出力するようになる。なお、遅延回路4は、カウンタ回路3からの出力信号を最大4nsの時間内において15.6psの分解能で任意に遅延し、それをタイミング信号PHとして出力する。従って、レンジ0の場合には、カウンタ回路3と遅延回路4とで最大4μsの時間内に15.6psの分解能で任意にタイミング信号PHを出力することができる。
【0015】一方、メモリ回路1の最上位ビットQ19がハイレベル“1”のレンジ1の場合には、メモリ回路1の下位19ビットQ0〜Q18のデータは9ビット分上位方向にシフトされて、セレクタ回路2の上位19ビットQ9〜Q27のデータとして出力される。すなわち、図2(B)に示すように遅延回路4及びカウンタ回路3の最下位ビットにはローレベル“0”のデータが、カウンタ回路3の上位19ビットにはメモリ回路1の19ビットQ0〜Q18のデータがそれぞれ入力される。これによって、カウンタ回路3は最大4msの時間内において8nsの分解能で任意のタイミングで出力信号を遅延回路4に出力するようになる。なお、遅延回路4には、ローレベル“0”のデータだけが入力しているので、遅延時間はゼロとなり、カウンタ回路3からの出力がそのままタイミング信号PHとして出力することになる。従って、レンジ1の場合には、カウンタ回路3と遅延回路4とで最大4μsの時間内に8nsの分解能で任意にタイミング信号PHを出力することができる。
【0016】なお、上述の実施の形態では、メモリ回路1とカウンタ回路3の構成ビット数が同じ20ビット構成の場合について説明したが、両者の構成ビット数は互いに異なっていてもよいことはいうまでもない。また、上述の実施の形態では、セレクタ回路2のビットシフト量が9ビットの場合について説明したが、これ以外のシフト量でもよいことはいうまでもない。シフト量が少なくなると、カウンタ回路の最大計時時間や遅延回路の最大遅延時間も変動する。さらに、上述の実施の形態では、セレクタ回路を用いてビットシフトする場合について説明したが、これ以外の方法でビットシフトするようにしてもよい。
【0017】
【発明の効果】本発明のIC試験装置のタイミング発生装置によれば、回路規模を大きくすることなく、所定の分解能で任意のタイミングに信号を発生することができるという効果がある。
【出願人】 【識別番号】000233480
【氏名又は名称】日立電子エンジニアリング株式会社
【出願日】 平成9年(1997)6月30日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】飯塚 義仁
【公開番号】 特開平11−23674
【公開日】 平成11年(1999)1月29日
【出願番号】 特願平9−189271