| 【発明の名称】 |
ジッター発生回路 |
| 【発明者】 |
【氏名】野々山 巳広
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| 【要約】 |
【課題】クロック信号に応答して作動するシステムやICへジッターを有するクロック信号を発生するジッター発生回路に関し、クロック信号に応答して作動するシステムやICの耐ジッター量を測定する、または許容ジッター規格を検査する場合に不可欠なジッターを有するクロック信号の発生を容易に実現すること。
【解決手段】入力されたクロック信号を信号遅延手段とクロック分周手段で受けそれぞれの出力信号の駆動能力を電流制御手段により調整し、その接続信号を論理ゲートへ入力するように構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】クロック信号に応答して作動するシステムやICへクロック信号を発生するクロック発生回路において、発振器から出力されたクロック信号を入力とする信号遅延手段と、同じく前記クロック信号を入力とするクロック分周手段と、前記信号遅延手段の出力に少なくとも1つ直列接続された第1の電流制御手段と、前記クロック分周手段の出力に少なくとも1つ直列接続された第2の電流制御手段と、前記第1及び第2の電流制御手段出力を接続した信号を入力とし、システムやICへ供給するクロック信号を出力とする論理ゲートとを具備したことを特徴とするジッター発生回路。 【請求項2】請求項1記載のジッター発生回路であって、発振器から出力されたクロック信号を入力とする前記信号遅延手段が、異なる論理ゲート遅延を有する複数の信号線と前記信号線を選択する切り替えスイッチを具備することにより、遅延量を任意に選択可能にしたことを特徴とするジッター発生回路。 【請求項3】請求項1記載のジッター発生回路であって、発振器から出力されたクロック信号を入力とする前記信号遅延手段が、異なる配線遅延を有する複数の信号線と前記信号線を選択する切り替えスイッチを具備することにより、遅延量を任意に選択可能にしたことを特徴とするジッター発生回路。 【請求項4】請求項1記載のジッター発生回路であって、発振器から出力されたクロック信号を入力とする前記クロック分周手段が、異なる分周比を有する複数の分周回路と前記分周回路を選択する切り替えスイッチを具備することにより、分周比を任意に選択可能にしたことを特徴とするジッター発生回路。 【請求項5】請求項1記載のジッター発生回路であって、前記第1及び第2の電流制御手段の少なくとも一方を可変抵抗とし、許容電流値を任意に選択可能にしたことを特徴とするジッター発生回路。 【請求項6】請求項1乃至請求項5記載のジッター発生回路の何れかであって、前記ジッター発生回路がIC内部に存在し、テストモード切り替えにより使用可能になることを特徴とするジッター発生回路。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、クロック信号に応答して作動するシステムやICへジッターを有するクロック信号を発生するジッター発生回路に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、クロック信号に応答して作動するシステムやICへ入力する前記クロック信号には、前記システムやICの動作保証のため、前記クロック信号に対し、許容ジッター値が規定されている。ジッターとは、クロック信号の本来のデューティにおける変化点に対する変化点のずれを言う。低周波クロック信号で作動するシステムの場合は、特に許容ジッター値の規定を行っていないものが大半を占めているが、マイクロプロセッサに代表される高周波クロック信号で作動するシステムやICの場合、許容ジッター値の規定は動作保証のため不可欠である。 【0003】システムやICの入力クロック信号に対する許容ジッター値の規定は、前記システムやICが耐えうるジッター量(以後「耐ジッター量」と呼ぶ)で決定される。従って、前記システムやICの耐ジッター量の測定を行わなければならず、その測定に不可欠なジッターを有するクロック信号の生成には専用発生器を用いたり、専用回路を構成し実現していた。また、許容ジッター規格を有するシステムやICの検査には、検査用治具に外付けの専用回路が必要となっていた。しかし、専用発生器は高額のためコストの増大を招き、専用回路もまた構成が複雑のため工数及びコストの増大を招いていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、クロック信号に応答して作動するシステムやICの耐ジッター量を測定する場合、または許容ジッター規格を検査する場合に不可欠なジッターを有するクロック信号の発生を容易に実現することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】クロック信号に応答して作動するシステムやICへクロック信号を発生するクロック発生回路において、発振器から出力されたクロック信号を入力とする信号遅延手段と、同じく前記クロック信号を入力とするクロック分周手段と、前記信号遅延手段の出力に少なくとも1つ直列接続された第1の電流制御手段と、前記クロック分周手段の出力に少なくとも1つ直列接続された第2の電流制御手段と、前記第1及び第2の電流制御手段出力を接続した信号を入力とし、システムやICへ供給するクロック信号を出力とする論理ゲートとを具備することによって達成される。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明について実施例に基づいて詳細に説明する。 【0007】図1は本発明のジッター発生回路のブロック図を示している。図1において1は発振器等から出力されたクロック信号が入力される入力端子、2は前記入力端子1より入力されたクロック信号に遅延を付加する信号遅延手段、3は前記入力端子1より入力されたクロック信号を分周するクロック分周手段、4は前記信号遅延手段2から出力された信号の駆動能力を決定する第1の電流制御手段、5は前記クロック分周手段3から出力された信号の駆動能力を決定する第2の電流制御手段、6は前記第1の電流制御手段4の出力と前記第2の電流制御手段の出力の接続信号を入力とする論理ゲート、7は前記論理ゲート6の出力信号をクロック信号に応答して作動するシステムやIC等へ伝える出力端子である。 【0008】図2、図3は本発明のジッター発生回路の一例を示している。図2、図3において図1と対応する部分には同じ符号を記す。図2において8は前記信号遅延手段2中に並列に複数設けられた遅延信号線のうち、第1の遅延信号線に遅延素子として挿入されたバッファ回路、9、10は第2の遅延信号線に遅延素子として挿入されたバッファ回路、11は前記第1の遅延信号線、または前記第2の遅延信号線を任意選択するための切り替えスイッチ、12は前記クロック分周手段3中に並列に複数設けられた分周回路のうち、第1の分周回路(1/2分周)を構成するフリップフロップ回路、13、14は第2の分周回路(1/4分周)を構成するフリップフロップ回路、15は前記第1の分周回路の出力、または前記第2の分周回路の出力を任意選択するための切り替えスイッチ、16は前記切り替えスイッチ11により選択された遅延信号の駆動能力を決定する電流制御用の可変抵抗、17は前記切り替えスイッチ15により選択された分周回路出力信号の駆動能力を決定する電流制御用の可変抵抗、18は前記可変抵抗16の出力と前記可変抵抗17の出力の接続信号を入力とするバッファ回路である。また、図3において19は前記信号遅延手段2中に並列に複数設けられた遅延信号線のうち、第1の遅延信号線に遅延素子として挿入された配線抵抗、20は前記第1の遅延信号線に遅延素子として挿入された配線容量、21、22は第2の遅延信号線に遅延素子として挿入された配線抵抗、23、24は第2の遅延信号線に遅延素子として挿入された配線容量である。 【0009】図4は本発明のジッター発生回路をIC内部に設けた場合の一例を示す図である。図1〜図3と対応する部分には同じ符号を記す。図4において25はICに設けられたクロック信号入力端子、26、27は前記入力端子25の一般的な静電気保護素子、28は「L」レベルでテストモードとなるテストモード切り替え信号、29は前記テストモード切り替え信号28によって制御されるセレクタ、30は本発明のジッター発生回路、31はIC内部のクロック信号に応答して作動する内部回路である。 【0010】図5は図2における入出力例である。32は前記入力端子1より入力されたクロック信号波形、33は前記バッファ回路8の出力信号波形、34は前記フリップフロップ回路14の出力信号波形、35は前記バッファ回路18の入力信号波形、36は前記出力端子7から出力される信号波形である。 【0011】次に、図2のような構成において、図5の入出力例を参照しつつ動作を説明する。図2において、切り替えスイッチ11、15はそれぞれ前記第1の遅延信号線、前記第2の分周回路の出力を選択しているものとする。また可変抵抗16、17へは、抵抗値が(可変抵抗16>可変抵抗17)の関係になるよう任意の設定がされているものとする。いま入力端子1に図5に示す信号波形32のようなクロック信号が入力されたとすると、前記第1の遅延信号線に挿入されたバッファ回路8の出力波形は前記バッファ回路8の素子遅延分だけ遅れて図5に示す信号波形33のようになる。また、前記第2の分周回路の出力は1/4分周されて図5に示す信号波形34のようになる。次に、前記可変抵抗16の出力と前記可変抵抗17の出力の接続信号波形は図5に示す信号波形35のようになる。前記信号波形35の変化点の傾きの大小関係は前記可変抵抗16、17の抵抗値の大小関係で決定され、本例の場合は前記第1の遅延信号線に挿入された前記バッファ回路8の駆動能力よりも、前記第2のフリップフロップ回路14の駆動能力が大きくなる(可変抵抗16>可変抵抗17)ため、図示のような関係になる。従って、前記バッファ回路18の論理レベルを1/2VDDとすると出力端子7に出力される信号波形は、36のように前記クロック信号波形32に対してジッターを有するクロック信号が出力される。前述のように発生させるジッターの大きさは、前記可変抵抗16、17の大小関係、及び前記バッファ回路18の論理レベルで調整可能である。また、前記信号遅延手段2は図3に示すように配線負荷で代用でき、前記可変抵抗16、17は通常の抵抗素子で代用できることは言うまでもない。 【0012】図4に示すようにIC内部に本発明のジッター発生回路を内蔵し、前記テストモード切り替え信号28を「L」レベルにすることで、ジッターを有するクロック信号を内部回路へ入力すればジッター発生回路を外付けすることなく、容易にジッターを有するクロック信号をIC内部へ入力することができる。従って、ICの許容ジッター規格の検査を行う場合には、テストモード切り替えのみで行うことができる。 【0013】以上、このような構成によれば、ジッター発生回路を実現することができ、しかも簡単に構成することができる。 【0014】 【発明の効果】本発明によれば、クロック信号に応答して作動するシステムやIC等へジッターを有したクロック信号を容易に入力することができ、システムやICの耐ジッター量の測定、及び検査を簡単かつ低コストで行うことが可能となる。また、本発明の回路を応用すれば、将来、自己ジッター耐量測定も実現できるだろう。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002369 【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)7月3日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】鈴木 喜三郎 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−23666 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月29日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−178619 |
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