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【発明の名称】 半導体集積回路
【発明者】 【氏名】尾崎 英晴

【要約】 【課題】パーシャルスキャンパステスト回路におけるオーバーヘッドを減らし、高速クロックを採用することが出来る半導体集積回路を提供する。

【解決手段】スキャン用フリップフロップSC−FF1,2,……,nが従属接続されてシフトレジスタを構成し、SC−FF1のデータ入力端には端子31からスキャンイン信号が供給され、それらのSC−FF1,2,……,nのクロック端CにはOR回路7を介して端子32からシフト専用クロックが供給されている。非スキャン用フリップフロップFF3,4,……,mの入力端にはそれぞれ所定の信号が供給され、クロック端Cには端子33からシステムクロックがそれぞれ供給されるとともに、このシステムクロックはさらにOR回路7の他方の入力端にも供給されている。つまり、OR回路7はシステムクロックまたはシフト専用クロックのいずれかをSC−FF1,2,……,nに供給する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数のフリップフロップ回路を従属接続してシフトレジスタ動作をさせることによってパーシャルスキャンパステストを行う半導体集積回路であって、通常動作時に使用する第1のクロックおよびスキャンパステストでシフト動作をさせる時に使用する第2のクロックの複数種類のクロックを設け、シフトレジスタ構成のスキャン用フリップフロップに供給するクロックとしては、前記第1のクロックおよび前記第2のクロックの論理をとって供給するクロック供給手段を備えることを特徴とする半導体集積回路。
【請求項2】 前記通常動作時と前記スキャンパス動作時とのクロック速度を異ならせて供給する請求項1記載の半導体集積回路。
【請求項3】 前記スキャンパス動作時に、前記第2のクロックの供給を遮断または論理レベルの一定レベルに固定する請求項1記載の半導体集積回路。
【請求項4】 前記通常動作時には全ての非スキャン用フリップフロップおよび前記スキャン用フリップフロップを動作させ、スキャンパステスト時にはシフトレジスタ構成に接続される前記スキャン用フリップフロップのみを動作させる請求項1記載の半導体集積回路。
【請求項5】 前記スキャン用および前記非スキャン用フリップフロップを含む論理回路中の信号伝達がクリティカルな個所であっても、このクリティカル対策用の信号遅延手段を用いることなく、前記通常動作時と前記スキャンパス動作時のクロック供給を異ならせる請求項1記載の半導体集積回路。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体集積回路に係わり、特に複数のフリップフロップ回路を従属接続してレジスタ構成として動作させることが出来るパーシャルスキャンパステスト回路を構成する半導体集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来のパーシャルスキャンパステスト回路は、順序回路を有する大規模な集積回路のテストをするときに用いられており、テスト時には、複数のフリップフロップ回路を従属接続してレジスタ構成として動作させることで順序回路の故障を検出することが出来る。その一例が特開平5−107308号公報に記載されている。同公報記載の集積回路試験方法は、その基本構成図を示した図5を参照すると、スキャン用フリップフロップとしてFFS1(71),FFS2(72),FFS3(73),FFS4(74)と、非スキャン用フリップフロップとして、FFN2(75),FFN3(76),FN4(77),FFN1(77)と、マルチプレクサMUX79,80,81,82とを有し構成されている。マルチプレクサMUX79,80はFFS1の出力が選択信号として用いられ、マルチプレクサMUX81,82はFFS2の出力が選択信号として用いられる。各マルチプレクサは選択信号が“1”の場合に限りFFS3およびFFS4に保持されている試験データをFFN1,2,3,4へ伝搬させ、選択信号が“0”の場合にFFN1,2,3,4それぞれが保持するデータを自身に帰還する。FFS1,2,3,4はスキャンモードにおいて、それぞれの出力が次段のSDIに入力されるようにチェーン接続される。
【0003】この基本構成の動作は、まず、スキャンモードにおいて、FFN1,2,3,4をアドレス指定するデータとアドレス指定されたFFN1,2,3,4にセットする試験データからなるスキャンデータをFFS1,2,3,4にセットする。例えば、FFS1に“1”、FFS2に“0”をセットすればFFS1の出力Qは“1”になり、この“1”によってFFN1およびFFN2が選択される。
【0004】その結果、マルチプレクサMUX78によりFFS3にセットされている試験データがFFN5に入力される。また、マルチプレクサMUX82によりFFS4にセットされている試験データがFFN4に入力され、システムクロックによってFFN1およびFFN2にセットされたデータが出力され、論理回路に送られる。つまり、スキャン用フリップフロップに設定された試験データを非スキャン用フリップフロップに移行させることにより非スキャン用フリップフロップに外部から任意の試験データを設定できるというものである。
【0005】一方、他の従来のパーシャルスキャンパステスト回路の一例が特開平8−105941号公報に記載されている。同公報記載のスキャンパス回路の構成図を示した図6を参照すると、このスキャンパス回路は、通常の非スキャン用フリップフロップFF83,84,85と、スキャンパス時にレジスタとして動作するスキャン用フリップフロップSCAN−FF86,87,88とを有し、SCAN−FF86,87,88はこの図では図示してないが第1,第2,第3のラッチ回路が含まれ、所定の回路を構成するFFのうち、自回路のクロック信号と異なるクロック信号が出力先の中の少なくとも一つで用いられているものをSCAN−FFに置き換えたものである。
【0006】SCAN−FF86,87,88には、SCAN INおよびSCAN OUTによりスキャンテスト用配線が施されている。またスキャンクロック信号としてそれぞれ2つのスキャンクロック信号SCLK1,SCLK2によってスキャン動作するようになっている。クロック制御回路SCD89,90,91はスキャンサンプル信号sampleによって所定値(例えば“1”)が設定されると、FF83,84,85およびSCAN−FF86,87,88それぞれへのクロック信号を所定値に固定する。
【0007】したがって、この回路の動作は、まずスキャンクロックSCLK1,SCLK2を用いてSCAN−FFをシフトレジスタとして動作させ、テストパターンをSCAN−FFに設定する。スキャンサンプル信号sample“1”に固定することで、user clockの値は破棄されている。この状態で、組み合わせ論理および通常のFFの動作の結果をSCAN−FFにセットする。
【0008】このとき、user clockが“0”の場合はスキャンクロックSCLK1を“1”に固定し、sample信号を立ち上げることで第1のラッチにfunction inputsの入力データがセットされる。この時SCAN−FF75,76の第1のラッチは動作しない。
【0009】逆に、user clockが“1”の場合はスキャンクロックSCLKを“1”に固定し、sample信号を立ち上げることで、SCAN−FF87の第1のラッチに他のデータが設定される。この時SCAN−FF86は動作しない。
【0010】再びシフト動作を行って、SCAN−FFの値を読み出し、それらの値と期待値パターンとの比較を行う。スキャンパス回路を用いてテストを行う場合には以上の動作を繰り返し行うというものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のパーシャルスキャンパステスト回路は、特開平5−107308号公報の場合は、スキャンデータの一部を非スキャン用フリップフロップを指定するためのアドレスデータとし、残りの部分をアドレス指定された非スキャン用フリップフロップに設定するアドレスデータとしてスキャンデータをスキャン用フリップフロップに設定するようにしているので、アドレス発生回路やマルチプレクサ等を回路に組み込む必要があり、スキャンパステストを行うための回路規模が大きくなるという欠点がある。
【0012】一方、特開平8−105941号公報の場合は、スキャンパス回路を構成する複数のフリップフロップのうち、自回路のクロック信号と異なるクロック信号が出力先のフリップフロップのうちの少なくとも一つで用いられているフリップフロップの一つにスキャン用フリップフロップを配置し、それらのスキャン用フリップフロップを従属接続する構成であり、スキャンパステスト時の動作によってフリップフロップを選択しているので、スキャンパス回路構成にしたくない論理回路であってもあらかじめスキャンパス回路構成にしなければならない場合がある。
【0013】本発明の目的は、上述した欠点に鑑みなされたものであり、半導体集積回路のテスト手法として知られるパーシャルスキャンパステスト回路におけるオーバーヘッドを減らし、高速クロックを採用することが出来る半導体集積回路を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体積分回路の特徴は、複数のフリップフロップ回路を従属接続してシフトレジスタ動作をさせることによってパーシャルスキャンパステストを行う半導体集積回路であって、通常動作時に使用する第1のクロックおよびスキャンパステストでシフト動作をさせる時に使用する第2のクロックの複数種類のクロックを設け、シフトレジスタ構成のスキャン用フリップフロップに供給するクロックとしては、前記第1のクロックおよび前記第2のクロックの論理をとって供給するクロック供給手段を備えることにある。
【0015】また、前記通常動作時と前記スキャンパス動作時とのクロック速度を異ならせて供給することができる。
【0016】さらに、前記スキャンパス動作時に、前記第2のクロックの供給を遮断または論理レベルの一定レベルに固定することもできる。
【0017】さらにまた、前記通常動作時には全ての非スキャン用フリップフロップおよび前記スキャン用フリップフロップを動作させ、スキャンパステスト時にはシフトレジスタ構成に接続される前記スキャン用フリップフロップのみを動作させることもできる。
【0018】また、前記スキャン用および前記非スキャン用フリップフロップを含む論理回路中の信号伝達がクリティカルな個所であっても、このクリティカル対策用の信号遅延手段を用いることなく、前記通常動作時と前記スキャンパス動作時のクロック供給を異ならせることもできる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の半導体集積回路は、回路内部に存在する複数のFFを従属接続してレジスタ回路として動作させるパーシャルスキャンテスト回路に供給するクロック信号を、シフトクロック専用クッロックおよびシステムクロックの2種類を用意してある。パーシャルスキャンテスト回路においては、シフト動作時にはパーシャルスキャンパス回路以外のフリップフロップが動作しないようにする必要があるが、通常動作時には、パーシャルスキャンパス回路以外のフリップフロップのみならず全てのフリップフロップにシステムクロック信号を供給し、シフトレジスタ動作時には、パーシャルスキャンパス回路のフリップフロップにのみシフト専用クロック信号が供給されるようにしている。
【0020】まず、本発明の半導体集積回路の基本構成を図面を参照しながら説明する。
【0021】図1は本発明の半導体集積回路の基本構成を示すブロック図である。同図を参照すると、スキャンパス時の構成を示し、スキャン用フリップフロップSC−FF1,2,……,nが従属接続されてシフトレジスタを構成し、SC−FF1のデータ入力端には端子31からスキャンイン信号が供給され、SC−FF2の出力は次段のSC−FF2のデータ入力端Dに、SC−FF2の出力はさらに次段のスキャン用フリップフロップSC−FFのデータ入力端Dにそれぞれ供給され、同様に順次SC−FFnへ供給され、それらのSC−FF1,2,……,nのクロック端CにはOR回路7を介してシフト専用クロック入力端子32からシフト専用クロックが供給されている。
【0022】スキャン用フリップフロップSC−FF1,2,……,n以外の非スキャン用フリップフロップFF11,12,……,1mの入力端にはそれぞれ所定の信号が供給され、クロック端Cにはシステムクロック入力端子33からシステムクロックがそれぞれ供給されるとともに、このシステムクロックはさらにOR回路7の他方の入力端にも供給されている。つまり、OR回路7はシステムクロックまたはシフト専用クロックのいずれかをSC−FF1,2,……,nに供給する。
【0023】上述した基本構成の動作説明用タイミングチャートを示した図2を併せて参照すると、まず通常動作時においては、シフト専用クロックはロウレベルに設定されているものとすると、非スキャン用フリップフロップFF11,12,……,1mはシステムクロック端子33からシステムクロックが直接供給され、それぞれの非スキャン用フリップフロップFF11,12,……,mは所定の動作をする。
【0024】一方、シフト専用クロックがロウレベルであるからOR回路7からも一義的にシステムクロックが出力され、スキャン用フリップフロップSC−FF1,2,……,nに供給される。そのクロックに応答してスキャンインデータがSC−FF1に読み込まれ、クロック1パルス毎に次段以降のスキャン用フリップフロップSC−FFへ順次シフトされる。
【0025】次に、スキャン時には、システムクロックはロウレベルに設定され、シフト専用クロックがアクティブになっているものとすると、OR回路7からは一義的にシフト専用クロックが出力され、スキャン用フリップフロップSC−FF1,2,……,nに供給される。そのクロックに応答してスキャンインデータがSC−FF1に読み込まれ、クロック1パルス毎に次段以降のスキャン用フリップフロップSC−FFへ順次シフトされる。
【0026】つまり、通常動作時にはスキャンFF1,2,……,nも非スキャン用フリップフロップFF12,12,……,1mもそれぞれフリプフロップとして所定の動作をし、スキャン時には、シフトレジスタ構成に接続されるスキャン用フリップフロップSC−FF1,2,……,nのみがスキャン動作をし、非スキャン用フリップフロップFF12,12,……,1mは動作しない。
【0027】上述した本発明の基本構成を基にした一実施の形態の構成図を示した図3を参照すると、この半導体集積回路は、データ入力端Dに入力信号のセレクタSEL21,22,……,2nのうちの1つの出力端をそれぞれ接続するスキャン用フリップフロップSC−FF1,2,……,nと、非スキャン用フリップフロップFF11,12,……,1mと、スキャン用フリップフロップSC−FF1,2,……,nにクロックを供給するOR回路7と、SC−FF1,2,……,nおよびFF1,2,……,m間の信号を送受する組み合わせ回路部8と、スキャンイン入力端子31と、シフト専用クロック入力端子32と、データ入力端子41,42,……,kと、システムクロック入力端子33と、スキャンアウト出力端子61と、データ出力端子51,52,……,5kとを有する。
【0028】その構成は、スキャンイン入力端子31がSEL21の一方の入力端に接続され、他方の入力端には組み合わせ回路部8の出力端O1が接続され、SEL21の出力端はSC−FF1のデータ入力端Dに接続される。
【0029】SC−FF1の出力端Qは組み合わせ回路8の入力端I1およびSEL22の一方の入力端に接続され、他方の入力端には組み合わせ回路部8の出力端O2が接続され、SEL22の出力端はSC−FF2のデータ入力端Dに接続される。
【0030】同様に、SC−FF(n−1)の出力端Qは組み合わせ回路8の入力端I(n−1)およびSEL2nの一方の入力端に接続され、他方の入力端には組み合わせ回路部8の出力端Onが接続され、SEL2nの出力端はSC−FFnのデータ入力端Dに接続され、SC−FFnの出力端Qは組み合わせ回路8の入力端Inおよびスキャンアウト端子61に接続される。
【0031】データ入力端子41,42,……,4kは組み合わせ回路部8の対応するデータ入力端I41,I42,……,I4kにそれぞれ接続され、組み合わせ回路部8の出力端O11は非スキャン用フリップフロップFF11のデータ入力端Dに接続され、FF11の出力端Qは組み合わせ回路部8の入力端I11に接続される。同様にm−1番目の組み合わせ回路部8の出力端O1m−1は非スキャン用フリップフロップFF1mのデータ入力端Dに接続され、FF1mの出力端Qは組み合わせ回路部8の入力端I1mに接続される。
【0032】組み合わせ回路部8の出力端O51,52,……,5kは信号出力端子51,52,……,5kにそれぞれ接続される。
【0033】システムクロック入力端子33は、非スキャン用フリップフロップFF11,12,……,1mのクロック入力端Cにそれぞれ接続され、かつ、OR回路7の一方の入力端に接続され、他方の入力端にはシフト専用クロック32が接続され、OR回路7の出力端はスキャン用フリップフロップSC−FF1,2,……,nのクロック端Cに接続される。
【0034】上述した構成からなる回路の動作を説明する。
【0035】従来のこの種の半導体集積回路におけるパーシャルスキャンテストでは、パーシャルスキャンテスト回路のシフトレジスタを構成するスキャン用フリップフロップに所定のスキャンデータを設定しまたはデータを読み出す場合、シフトレジスタのシフト動作によって順次にデータを設定し、またはデータを読み出す。
【0036】その場合、シフトレジスタのフリップフロップにデータをセットまたはデータを読み出す毎に、同一クロックで動作している非スキャン用フリップフロップの内部状態が変化すると、半導体集積回路全体の動作状態も変化してしまうことになり、テストが不可能になる。
【0037】そこで本実施の形態では、通常動作時に使用するシステムクロックおよびシフト動作をさせる時に使用するスキャン専用クロックの2種類のクロックを設け、シフトレジスタ構成のスキャン用フリップフロップに供給するクロックとしては、シフト専用クロックおよびシステムクロックの論理和をとって供給する。
【0038】例えば、スキャン専用クロックをロウレベルに設定した状態で、システムクロックを供給すると、OR回路7の出力には一義的にシステムクロックが出力されるので、スキャン用フリップフロップSC−FF1,2,……,nおよび非スキャン用フリップフロップF11,12,……,1mは共にシステムクロックが供給され、同一クロック動作をする。したがって、それぞれのフリップフロップにはこの半導体集積回路の所定の動作にしたがって転送されるデータが設定される。
【0039】一方、動作説明用のタイミングチャートを示した図4を併せて参照すると、パーシャルスキャンテスト時に、スキャン用フリップフロップSC−FF1,2,……,nにスキャン用のデータを設定するには、スキャンイン入力端子31からスキャンインデータA,B,C,……,を供給し、シフト専用クロック入力端子32からはシフト専用クロックを供給することによって、シフト動作をさせる。
【0040】例えば右シフトの場合、スキャンイン入力端子31から供給されたスキャンインデータA,B,C,……,はシフト専用クロック毎に順次右シフトされn個目のクロック期間を経過後にはスキャン用フリップフロップSC−FFnの出力端Qにはn回右シフトされたデータA,B,C,……,が出力されてくる。
【0041】この時、非スキャン用フリップフロップFF11,12,……,1mにはシステムクロックが供給されていないか、またはこの期間はシステムクロックはロウレベル一定にするので、これらの非スキャン用フリップフロップのクロック入力端子はロウレベル一定に維持され、データ入力端Dの入力レベルが変化しても保持内容P,Q,……,は変化せず、したがって、半導体集積回路の状態はスキャンパス動作の影響を受けることがない。
【0042】パーシャルスキャンテスト時に、スキャン用フリップフロップSC−FF1,2,……,nからスキャン用のデータを読み出す場合には、シフト専用クロック入力端子32からはシフト専用クロックを供給することによって、シフト動作をさせながらスキャンアウト出力端子61から先のシフト動作で設定されたスキャンインデータA,B,C,……,を順次読み出す。
【0043】この時も、非スキャン用フリップフロップFF11,12,……,1mにはシステムクロックが供給されていないので、これらの非スキャン用フリップフロップのクロック入力端子はロウレベル一定に維持されたままであり、非スキャン用フリップフロップFF11,12,……,1mからの読み出し動作によってデータ入力端Dの入力レベルが変化しても保持内容P,Q,……,は変化せず、したがって、半導体集積回路の状態はスキャンパス動作の影響を受けることがない。
【0044】なお、上述した実施の形態においては、OR回路を用いた例で説明したが、その出力信号の論理が同じであれば他の論理回路であってもよいし、外部からの供給を遮断してもよい。
【0045】また、通常動作時とスキャンパス動作時とのクロック速度を異ならせる、すなわち、スキャンパス動作時のクロック速度を高速にしてテスト動作の効率を上げるができる。
【0046】さらに、スキャン用および非スキャン用フリップフロップを含む論理回路中の信号伝達がクリティカルな個所にスキャンパス回路が入ると、回路の動作上のパフォーマンスが低下したが、本発明の半導体集積回路では非スキャン用フリップフロップのクロック信号経路には、信号遅延を起こす原因となる回路が全くないので、クリティカル個所に対する信号遅延対策の回路構成にする必要もなく、従来のスキャンパステスト回路よりもさらに高速なクロックが使用できる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体集積回路は、複数のフリップフロップ回路を従属接続してシフトレジスタ動作をさせることによってパーシャルスキャンパステストを行う半導体集積回路であって、通常動作時に使用するシステムクロックおよびスキャンパステストでシフト動作をさせる時に使用するシフト専用クロックの2種類のクロックを設け、シフトレジスタ構成のスキャン用フリップフロップに供給するクロックとしては、シフト専用クロックおよびシステムクロックの論理和をとって供給する手段を備えるので、通常動作時には全ての非スキャン用フリップフロップおよびスキャン用フリップフロップを動作させ、スキャンパステスト時にはシフトレジスタ構成に接続されるスキャン用フリップフロップのみを動作させることが出来、テスト効率のよい半導体集積回路を得ることが出来る。
【0048】また、従来は、回路中の信号伝達がクリティカルな個所にスキャンパス回路が入ると、回路の動作上のパフォーマンスが低下したが、本発明の半導体集積回路では非スキャン用フリップフロップのクロック信号経路には、信号遅延を起こす原因となる回路が全くないので、信号遅延対策の回路構成にする必要もなく、従来のスキャンパステスト回路よりもさらに高速なクロックが使用できる信頼性の向上した半導体集積回路が得られる。
【出願人】 【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
【出願日】 平成9年(1997)7月3日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】京本 直樹 (外2名)
【公開番号】 特開平11−23665
【公開日】 平成11年(1999)1月29日
【出願番号】 特願平9−178435