| 【発明の名称】 |
LSI半導体装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】大尾 欣也
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| 【要約】 |
【課題】LSI半導体チップに内蔵しているPLL回路の出力周波数の測定を、LSI半導体チップの外部に特殊な周波数測定装置を用いることなく可能とする。
【解決手段】LSI半導体チップ1にPLL回路2を内蔵し、PLL回路2の出力する被測定周波数信号7の周波数をカウントするPLL周波数測定回路8もLSI半導体チップ1に内蔵することにより、外部に特殊な周波数測定装置を必要とせずに、LSIテスタ5のみで周波数測定を可能とする。PLL周波数測定回路8は、PLL回路2から出力されるパルス信号中のパルス数を計数するnビットカウンタ12と、nビットカウンタ12の計数期間を増減制御する計数期間制御回路17とで構成し、nビットカウンタ12の出力信号をPLL周波数測定回路8の出力信号としている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 LSI半導体チップと、このLSI半導体チップに内蔵されパルス信号を生成して前記LSI半導体チップの内部主回路へ供給するPLL回路と、前記PLL回路から出力されるパルス信号の周波数を測定するPLL周波数測定回路とを備え、前記PLL周波数測定回路の出力信号を前記LSI半導体チップより外部へ出力するようにしたことを特徴とするLSI半導体装置。 【請求項2】 PLL周波数測定回路を、PLL回路から出力されるパルス信号のパルス数を計数するカウンタと、前記カウンタの計数期間を増減制御する計数期間制御回路とで構成し、前記カウンタの出力信号をPLL周波数測定回路の出力信号としたことを特徴とする請求項1記載のLSI半導体装置。 【請求項3】 カウンタのビット数と計数期間の長さを所定値に設定することにより、所望の周波数測定精度を得るようにしたことを特徴とする請求項2記載のLSI半導体装置。 【請求項4】 カウンタの各ビットの出力値を出力またはデコードするデコード回路を設け、前記デコード回路の出力をPLL周波数測定回路の出力信号としたことを特徴とする請求項2記載のLSI半導体装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はLSI半導体チップに内蔵されたPLL(フェーズ・ロックド・ループ)回路を有するLSI(大規模集積回路)半導体装置に関するもので、特にPLL回路の出力パルス信号の周波数を測定するPLL周波数測定回路の構成に係る。 【0002】 【従来の技術】従来より、LSI半導体チップに内蔵しているPLL回路の周波数測定は、LSI半導体チップの外部に周波数測定装置を設け、周波数測定装置の出力信号をLSIテスタに加えることにより行われる。具体的には、LSI半導体チップに内蔵されたPLL回路を動作させ、このPLL回路の出力パルス信号、すなわち被測定周波数信号を周波数測定装置に入力し、周波数測定装置において、被測定周波数信号を1/m分周(mは任意の正整数)し、分周信号の例えば1個のハイレベルの期間中に発生する基準クロックの個数をカウントし、そのカウント値をLSIテスタに入力する。LSIテスタでは、周波数測定装置から入力されるカウント値に基づく演算によって何々ヘルツという形態の周波数測定結果として出力するようになっている。なお、上記のLSIテスタとしては、例えば、アドバンテスト社製のT33XXシリーズ(T3341等)が用いられる。 【0003】以下、LSI半導体装置において、LSI半導体チップに内蔵しているPLL回路のパルス信号の周波数測定の従来例について、図面を参照しながら詳しく説明する。図4はLSI半導体チップにPLL回路を内蔵している従来のLSI半導体装置の周辺部の構成を示す概略図である。図4において、1はLSI半導体チップであり、ロジック回路(内部主回路)1a等を形成している。2はLSI半導体チップ1に内蔵したPLL回路であり、所定周波数のパルス信号を生成してLSI半導体チップ1のロジック回路(内部主回路)1aへ供給する。3は被測定周波数出力端子であり、この被測定周波数出力端子3からPLL回路2のパルス信号が被測定周波数信号としてLSI半導体チップ1の外部へ出力される。4は周波数測定装置であり、PLL回路2から出力される被測定周波数信号の周波数を測定、具体的には、被測定周波数信号を1/m分周した信号の例えば、ハイレベルの期間内に生じる基準パルスの個数を計数し、測定結果を出力する。5はLSIテスタであり、周波数測定装置4から出力されるパルス数の計数値と分周比とに基づき、被測定周波数信号の周波数を何々ヘルツの形態で出力する。6はLSIテスタ5より出力される周波数測定結果である。 【0004】以上のように構成された装置について、以下その動作を説明する。まず、LSI半導体チップ1に内蔵されたPLL回路2を動作させると、PLL回路2から被測定周波数信号であるパルス信号が出力され、LSI半導体チップ1の被測定周波数出力端子3から外部へ出力される。つぎに、被測定周波数出力端子3から周波数測定装置4へ被測定周波数信号が供給され、周波数測定装置4において、被測定周波数信号の周波数が測定され、具体的には、被測定周波数信号を1/m分周した信号の例えば、ハイレベルの期間内に生じる基準パルスの個数が計数される。そして、周波数測定装置4の出力信号がLSIテスタ5へ送られ、LSIテスタ5でパルス数の計数値と分周比とに基づく演算処理が行われ、LSIテスタ5から被測定周波数信号の周波数が何々ヘルツの形態で周波数測定結果6として出力される。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来のLSI半導体装置では、LSI半導体チップ1に内蔵しているPLL回路2の周波数測定は、一般的な構成のLSIテスタ5のみでは不可能であり、特殊な周波数測定装置4を設ける必要があり、PLL回路2のパルス信号の周波数測定を容易に行うことができなかった。 【0006】本発明はこのような問題に鑑み、LSI半導体チップ外部に特殊な周波数測定装置を用いることなく、LSIテスタだけで容易にPLL回路のパルス信号の周波数測定を可能とするLSI半導体装置を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載のLSI半導体装置は、LSI半導体チップと、このLSI半導体チップに内蔵されパルス信号を生成してLSI半導体チップの内部主回路へ供給するPLL回路と、PLL回路から出力されるパルス信号の周波数を測定するPLL周波数測定回路とを備え、PLL周波数測定回路の出力信号をLSI半導体チップより外部へ出力するようにしたことを特徴とする。 【0008】この構成によると、PLL周波数測定回路の出力信号をLSIテスタに加えて演算処理するだけで、LSI半導体チップ外部に特殊な周波数測定回路を用いることなく、LSI半導体チップに内蔵されたPLL回路の出力パルス信号の周波数を容易に測定することができる。本発明の請求項2記載のLSI半導体装置は、請求項1記載のLSI半導体装置において、PLL周波数測定回路を、PLL回路から出力されるパルス信号のパルス数を計数するカウンタと、カウンタへのパルスの計数期間を増減制御する計数期間制御回路とで構成し、カウンタの出力信号をPLL周波数測定回路の出力信号としたことを特徴とする。 【0009】この構成によると、計数期間制御回路に制御信号を入力してカウンタにおける計数期間を調整することにより、カウンタのビット数を変更しなくても、測定可能な周波数範囲を調整することができる。たとえば、計数期間を短くすれば、高い周波数まで測定が可能となる。本発明の請求項3記載のLSI半導体装置は、請求項2記載のLSI半導体装置において、カウンタのビット数と計数期間の長さを所定値に設定することにより、所望の周波数測定精度を得るようにしたことを特徴とする。 【0010】この構成によると、カウンタのビット数と計数期間の長さの設定を比例して変更することによって、周波数測定精度を変更することができる。例えば、カウンタのビット数を2倍にし、計数期間を2倍にすれば、周波数測定精度を2倍に上げることができる。本発明の請求項4記載のLSI半導体装置は、請求項2記載のLSI半導体装置において、カウンタの各ビットの出力値を出力またはデコードするデコード回路を設け、デコード回路の出力をPLL周波数測定回路の出力信号としたことを特徴とする。 【0011】この構成によると、カウンタの各ビットの出力値が周波数値へと変わる。また、デコードすることによって、出力ビットの調整ができる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明のLSI半導体装置の実施の形態について、PLL周波数測定のための構成も含めて、図面を参照しながら説明する。図1はLSI半導体チップにPLL回路を内蔵している本発明の実施の形態におけるLSI半導体装置の周辺部の構成を示す概略図である。図1において、1はLSI半導体チップであり、ロジック回路(内部主回路)1a等を形成している。2はLSI半導体チップ1に内蔵したPLL回路であり、所定周波数のパルス信号を生成してLSI半導体チップ1のロジック回路(内部主回路)1aへ供給する。 【0013】8はPLL周波数測定回路であり、PLL回路2から出力されるパルス信号が被測定周波数信号として供給され、PLL回路2から出力される被測定周波数信号の周波数を測定、具体的には、被測定周波数信号の所定期間内のパルス数を計数する。7は周波数測定信号出力端子であり、PLL周波数測定回路8によるパルス数の計数値をLSI半導体チップ1の外部へ出力する。5は従来例に示したものと同じLSIテスタであり、PLL周波数測定回路8から出力されるパルス数の計数値と被測定周波数信号を計数する期間の長さとに基づき、被測定周波数信号の周波数を何々ヘルツの形態で出力する。6はLSIテスタ5より出力される周波数測定結果である。図4の従来例との違いは、PLL周波数測定回路8をLSI半導体チップ1に内蔵した点である。 【0014】図2は本発明の実施の形態のLSI半導体装置におけるPLL周波数測定回路8の概略ブロック図を示すものである。図2において、9は被測定周波数信号であり、図1のPLL回路2より出力された信号である。10はLSIテスタ5から供給される計数期間可変制御信号である。11はLSIテスタ5から供給されるリセット信号である。12はnビットカウンタ(nは任意の正整数)であり、nビットパラレル出力端子13を有している。14はANDゲートであり、15,16はそれぞれラッチ(Dフリップフロップ)であり、これらはnビットカウンタ12の計数期間を増減制御する計数期間制御回路17を構成している。なお、計数期間可変制御信号10およびリセット信号11はLSIテスタ5の共通のテスト用の端子から入力されることになる。また、PLL周波数測定回路8における計測期間はLSI外部より入力する信号で制御され、パターンプログラムで作られる。 【0015】図4は、図3に示したPLL周波数測定回路8の各部の動作波形を示すタイムチャートである。図4において、(a)は被測定周波数信号9を示し、(b)はリセット信号11を示し、(c)はラッチ16の出力信号を示し、(d)は計測期間可変制御信号10を示し、(e)はラッチ15の出力信号を示し、(f)はANDゲート14の出力信号を示し、(g)はnビットカウンタ12のnビットパラレル出力端子13の出力値を示している。なお、リセット信号11の立ち上がりからラッチ16の出力信号の立ち上がりまでに1クロック以上開いているが、これは回路遅延分を考慮したからである。 【0016】以上のように構成されたLSI半導体装置について、その動作を説明する。まず、LSI半導体チップ1に内蔵しているPLL回路2を動作させ、PLL回路2より被測定周波数信号9を出力させてPLL周波数測定回路9へ入力させる。また、PLL周波数測定回路8へ入力するリセット信号11は初期状態をローレベル(以下、Lレベルと記す)とし、同じく計測期間可変制御信号10は初期状態をハイレベル(以下、Hレベルと記す)とする。 【0017】その結果、PLL周波数測定回路8では、初期状態において、ラッチ16に対してLレベルのリセット信号11が入力され、それをラッチ16が被測定周波数信号9の立ち下がりで取り込んで保持し、ラッチ16の出力状態がLレベルに確定し、ラッチ16のLレベルの出力がnビットカウンタ12のリセット端子に加えられることで、nビットカウンタ12がリセットされる。その結果、nビットパラレル出力端子13は、初期状態では16進数で0となる。 【0018】またこのときに、ラッチ15に対してHレベルの計測期間可変制御信号10が入力され、それをラッチ15が被測定周波数信号9の立ち下がりで取り込んで保持し、ラッチ16の出力状態がLレベルに確定する。その結果、ラッチ15のHレベルの出力がANDゲート14に入力されることで、ANDゲート14が開き、被測定周波数信号9がnビットカウンタ12へ入力可能となる。ただし、このとき、nビットカウンタ12はリセット状態にあり、カウントアップはされない。 【0019】その後、リセット信号11がHレベルに変化し、それをラッチ16が被測定周波数信号9の立ち下がりで取り込んで保持し、ラッチ16の出力状態がHレベルに変化し、ラッチ16のHレベルの出力がnビットカウンタ12のリセット端子に加えられることで、nビットカウンタ12のリセット状態が解除される。その結果、nビットカウンタ12は、ANDゲート14を通して入力される被測定周波数信号9のパルス数、つまり立ち上がりの個数のカウントを開始することになる。 【0020】その後、所定時間が経過して、計測期間可変制御信号10がLレベルに変化し、ラッチ15の出力状態がLレベルに変化し、ラッチ15のLレベルの出力がANDゲート14に加えられることで、ANDゲート14が閉じ、被測定周波数信号9のnビットカウンタ12への入力が禁止される。その結果、nビットカウンタ12は、カウントアップを停止することになり、nビットカウンタ12のnビットパラレル出力端子13から最終的に出力されるカウント値は、ラッチ16の出力がHレベルに変化してnビットカウンタ12のリセットが解除された時からラッチ15の出力がLレベルに変化してnビットカウンタ12への被測定周波数信号9の入力が禁止された時までの期間X(μsec)である。 【0021】つまり、Hレベルに変化したリセット信号11を被測定周波数信号9でラッチした状態から、Lレベルに変化した計測期間可変制御信号10を被測定周波数信号9の信号でラッチした状態になるまでの期間X(μsec)、被測定周波数信号9がnビットカウンタ12まで伝搬し、nビットカウンタ12でカウントアップされ、そのカウント値がnビットパラレル出力端子13より出力される。 【0022】nビットパラレル出力端子13より出力される信号をLSIテスタ5で、つぎの数式測定したい周波数〔Hz〕=nビットカウンタのカウント値/X(μsec) に従って、PLL回路2の出力周波数を算出し、周波数測定結果6として出力する。 【0023】例えば、nビットカウンタ12のビット数が10(n=10)でX(μsec)が12(μsec)の場合、周波数は、1024/(12×10-6) で求められ、カウント値に1ビットの誤差がある場合、その誤差は、±0.08MHzになる。 【0024】以上のように、この実施の形態のLSI半導体装置によれば、LSI半導体チップ1にPLL周波数測定回路8をPLL回路2とともに内蔵したことにより、PLL周波数測定回路8の出力信号をLSIテスタ5に加えて演算処理するだけで、LSI半導体チップ1の外部に特殊な周波数測定回路を用いることなく、LSI半導体チップ1に内蔵されたPLL回路2の出力パルス信号の周波数を容易に測定することができる。 【0025】また、PLL周波数測定回路8をPLL回路2から出力されるパルス信号のパルス数を計数するnビットカウンタ12と、nビットカウンタ12へのパルスの計数期間を増減制御する計数期間制御回路17とで構成し、nビットカウンタ12の出力信号をPLL周波数測定回路8の出力信号としたので、計数期間制御回路17に計数期間制御信号を入力してnビットカウンタ12における計数期間を調整することにより、nビットカウンタ12のビット数を変更しなくても、測定可能な周波数範囲を調整することができる。たとえば、計数期間を短くすれば、高い周波数まで測定が可能となる。 【0026】また、カウンタのビット数と計数期間の長さを所定値に設定することにより、所望の周波数測定精度を得るようにしたので、nビットカウンタ12のビット数と計数期間の長さの設定を比例して変更することによって、周波数測定精度を変更することができる。例えば、nビットカウンタ12のビット数を2倍にし、計数期間を2倍にすれば、周波数測定精度を2倍に上げることができる。 【0027】なお、上記の実施の形態では、nビットカウンタ12の各ビットの出力をそのまま出力してLSIテスタ5へ供給するようにしたが、これに代えて、カウンタの各ビットの出力値をデコードするデコード回路を設け、デコード回路の出力をPLL周波数測定回路の出力信号としてLSIテスタ5へ供給するようにしてもよい。 【0028】このデコード回路では、nビットカウンタ12の出力のそのまま出力する場合と、デコードして出力する場合がある。デコードを行うことにより端子数を減少させることができ、またファンクションテストなどで、期待値比較で判定する方法をとることができる。 【0029】 【発明の効果】請求項1記載のLSI半導体装置によれば、PLL周波数測定回路の出力信号をLSIテスタに加えて演算処理するだけで、LSI半導体チップ外部に特殊な周波数測定回路を用いることなく、LSI半導体チップに内蔵されたPLL回路の出力パルス信号の周波数を容易に測定することができる。したがって、よりPLL回路の周波数測定に自由度を提供することができる。 【0030】請求項2記載のLSI半導体装置によれば、計数期間制御回路に制御信号を入力してカウンタにおける計数期間を調整することにより、カウンタのビット数を変更しなくても、測定可能な周波数範囲を調整することができる。請求項3記載のLSI半導体装置によれば、カウンタのビット数と計数期間の長さの設定を比例して変更することによって、周波数測定精度を変更することができる。 【0031】請求項4記載のLSI半導体装置によれば、端子数を減少させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)7月1日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】宮井 暎夫
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| 【公開番号】 |
特開平11−23662 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月29日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−175534 |
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