| 【発明の名称】 |
集積回路のテスト容易化回路 |
| 【発明者】 |
【氏名】溝川 卓
【氏名】平山 勝啓
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| 【要約】 |
【課題】スキャン設計された集積回路において、組み合わせ回路に対し、テストパターンを作成することなく、そのタイミング検証を行う。
【解決手段】スキャンライン110を経て各スキャンフリップフロップ103に対し、組み合わせ回路102のテスト信号値を設定する。次に、スイッチ107を切り替え、各フリップフロップ103の反転出力端子NQの出力を自己のフリップフロップ103の端子DTに入力することを2回繰り返して、テスト信号値の伝搬開始タイミングを設定する。前記伝搬開始タイミングの所定時間後に、端子104の切り替え信号により、組み合わせ回路102の出力を各スキャンフリップフロップ103のD端子に取り込み、スキャンライン110を経て外部出力する。以上の動作を、前記所定時間を異ならせて繰り返す。外部出力された各値を所望値と比較しすれば、組み合わせ回路のトータル遅延値を把握できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 スキャン設計され、内部にスキャンフリップフロップを有する集積回路のテスト容易化回路であって、前記スキャンフリップフロップの状態値を、外部から入力される制御信号に基いて反転させる反転回路を備えることを特徴とする集積回路のテスト容易化回路。 【請求項2】 前記反転回路は、スキャンフリップフロップの反転出力端子の出力信号と、スキャン信号とを入力し、この両信号のうち何れか一方を、前記外部から入力される制御信号としての切り替え信号により選択して前記スキャンフリップフロップに入力するスイッチより成ることを特徴とする請求項1記載の集積回路のテスト容易化回路。 【請求項3】 2個のスキャンフリップフロップの間又はスキャンフリップフロップと入出力端子との間に組み合わせ回路又はアナログブロックが配置され、前記反転回路は、前記切り替え信号により、スキャン信号を選択して前記スキャンフリップフロップにテスト信号値を設定した後、前記切り替え信号により、スキャンフリップフロップの反転出力端子の出力信号を選択して前記スキャンフリップフロップの状態値を反転し、その後、更に、前記スキャンフリップフロップの反転出力端子の出力信号を選択して前記スキャンフリップフロップの状態値を反転させて、前記テスト信号値を前記組み合わせ回路又はアナログブロックに伝搬させる開始タイミングを設定することを特徴とする請求項2記載の集積回路のテスト容易化回路。 【請求項4】 前記スキャンフリップフロップは、前記反転回路によるテスト値の伝搬開始タイミングから所定時間の経過後、組み合わせ回路又はアナログブロックからの出力値を取り込むことを特徴とする請求項3記載の集積回路のテスト容易化回路。 【請求項5】 前記テスト値の伝搬開始タイミングからの所定時間は、微少時間づつ異なる複数の時間用意されることを特徴とする請求項4記載の集積回路のテスト容易化回路。 【請求項6】 スキャンフリップフロップに取り込まれた組み合わせ回路又はアナログブロックからの出力値は、スキャンラインを経て外部に出力されることを特徴とする請求項5記載の集積回路のテスト容易化回路。 【請求項7】 バウンダリースキャン設計され、コア回路の外周囲に配置されたアップデート用フリップフロップを備えた集積回路のテスト容易化回路であって、前記アップデート用フリップフロップの状態値を、外部から入力される制御信号に基いて反転させる反転回路を備えることを特徴とする集積回路のテスト容易化回路。 【請求項8】 前記コア回路は、スキャン設計され、内部にスキャンフリップフロップを有する請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5記載の集積回路のテスト容易化回路として構成されることを特徴とする請求項7記載の集積回路のテスト容易化回路。 【請求項9】 前記反転回路は、アップデート用フリップフロップの反転出力端子の出力信号と、スキャン信号とを入力し、この両信号のうち何れか一方を、前記外部から入力される制御信号としての切り替え信号により選択して前記アップデート用フリップフロップに入力するスイッチより成ることを特徴とする請求項7又は請求項8記載の集積回路のテスト容易化回路。 【請求項10】 組み合わせ回路又はアナログブロックを有するコア回路の外周囲にバウンダリースキャンセルが配置され、前記バウンダリースキャンセルは、シフト用フリップフロップと、前記アップデート用フリップフロップとを有し、前記反転回路は、前記切り替え信号により、前記シフト用フリップフロップを経たスキャン信号を選択して前記アップデート用フリップフロップにテスト信号値を設定した後、前記切り替え信号により、前記アップデート用フリップフロップの反転出力端子の出力信号を選択して前記アップデート用フリップフロップの状態値を反転し、その後、更に、前記アップデート用フリップフロップの反転出力端子の出力信号を選択して前記アップデート用フリップフロップの状態値を反転させて、前記テスト信号値を前記組み合わせ回路又はアナログブロックに伝搬させる開始タイミングを設定することを特徴とする請求項7又は請求項8記載の集積回路のテスト容易化回路。 【請求項11】 前記シフト用フリップフロップは、前記反転回路によるテスト値の伝搬開始タイミングから所定時間の経過後、組み合わせ回路又はアナログブロックからの出力値を取り込むことを特徴とする請求項10記載の集積回路のテスト容易化回路。 【請求項12】 前記テスト値の伝搬開始タイミングからの所定時間は、微少時間づつ異なる複数の時間用意されることを特徴とする請求項11記載の集積回路のテスト容易化回路。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、スキャン設計又はバウンダリースキャン設計した集積回路のACタイミング検証やアナログ特性の評価を容易に行う集積回路のテスト容易化回路に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、スキャン設計された集積回路は、順序回路のフリップフロップをスキャン可能な構成にし、且つ各フリップフロップ間をスキャンラインで接続して、これ等を外部入力端子及び外部出力端子と接続することにより、各スキャンフリップフロップの値を任意の値に設定したり、各スキャンフリップフロップの値を外部に出力して、容易な検査を可能としたものである。 【0003】このような検査容易化設計を行えば、集積回路の機能検証用のパターン作成が容易になり、DA(Design Automation) ツール(ATPG(Automatic TestPattern Generator)等)により、高い検出率のテストパターンを自動生成することが可能である。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、近年では、半導体集積回路の高機能化、高速化に伴い論理回路は複雑化している。従って、スキャン設計等を用いてテスト容易化を実現して機能検証を十分行っていても、信号の送受タイミングに起因して、集積回路が所望の動作スピードで正しく動作しない場合が発生する。その原因の1つは、2個のフリップフロップ間、又は入出力端子とフリップフロップとの間に位置する組み合わせ回路の論理が複雑なこと、また、ゲート及び配線の遅延時間が大きいことが挙げられる。従って、組み合わせ回路のタイミング検証を行って、集積回路が所望の動作スピードで正しく動作することを確認することが重要である。 【0005】しかしながら、前記のようにスキャン設計された集積回路では、機能検証のテストパターン作成は比較的容易であるが、タイミング検証のテストパターンはその作成が困難である。その結果、従来では、別途、スキャン機能を使わずに、順序回路に対するテストパターンを作成して、タイミング検証する必要がある課題があった。 【0006】また、半導体集積回路では、DAコンバータやADコンバータ等のアナログブロックを含む場合に、そのアナログブロック単体でその特性を評価することが必要となる場合がある。 【0007】しかしながら、DAコンバータ等の特性評価のためには、同時に複数の信号値を変更する必要があるものの、スキャン設計された集積回路では、同時に複数の信号値を変更して設定できないため、アナログ特性を評価することが困難である課題があった。 【0008】本発明は、前記課題に着目し、その目的は、スキャン設計された集積回路にタイミング検証用のテスト回路を組み込み、このテスト回路を用いて、任意のスピードで、2個のスキャンフリップフロップ間及び入出力端子とフリップフロップとの間に位置する組み合わせ回路、又はDAコンバータ等のアナログブロックに対し、そのタイミング検証を行うことにより、順序回路に対するテストパターンを作成することなく、半導体集積回路のタイミング検証を容易に実現することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するため、本発明では、所望のテスト値を組み合わせ回路に伝搬させる開始タイミングを設定可能な構成を採用する。 【0010】すなわち、請求項1記載の発明の集積回路のテスト容易化回路は、スキャン設計され、内部にスキャンフリップフロップを有する集積回路のテスト容易化回路であって、前記スキャンフリップフロップの状態値を、外部から入力される制御信号に基いて反転させる反転回路を備えることを特徴とする。 【0011】また、請求項2記載の発明は、前記請求項1記載の集積回路のテスト容易化回路において、前記反転回路は、スキャンフリップフロップの反転出力端子の出力信号と、スキャン信号とを入力し、この両信号のうち何れか一方を、前記外部から入力される制御信号としての切り替え信号により選択して前記スキャンフリップフロップに入力するスイッチより成ることを特徴とする。 【0012】更に、請求項3記載の発明は、前記請求項2記載の集積回路のテスト容易化回路において、2個のスキャンフリップフロップの間又はスキャンフリップフロップと入出力端子との間に組み合わせ回路又はアナログブロックが配置され、前記反転回路は、前記切り替え信号により、スキャン信号を選択して前記スキャンフリップフロップにテスト信号値を設定した後、前記切り替え信号により、スキャンフリップフロップの反転出力端子の出力信号を選択して前記スキャンフリップフロップの状態値を反転し、その後、更に、前記スキャンフリップフロップの反転出力端子の出力信号を選択して前記スキャンフリップフロップの状態値を反転させて、前記テスト信号値を前記組み合わせ回路又はアナログブロックに伝搬させる開始タイミングを設定することを特徴とする。 【0013】加えて、請求項4記載の発明は、前記請求項3記載の集積回路のテスト容易化回路において、前記スキャンフリップフロップは、前記反転回路によるテスト値の伝搬開始タイミングから所定時間の経過後、組み合わせ回路又はアナログブロックからの出力値を取り込むことを特徴とする。 【0014】更に加えて、請求項5記載の発明は、前記請求項4記載の集積回路のテスト容易化回路において、前記テスト値の伝搬開始タイミングからの所定時間は、微少時間づつ異なる複数の時間用意されることを特徴とする。 【0015】また、請求項6記載の発明は、前記請求項5記載の集積回路のテスト容易化回路において、スキャンフリップフロップに取り込まれた組み合わせ回路又はアナログブロックからの出力値は、スキャンラインを経て外部に出力されることを特徴としている。 【0016】更に、請求項7記載の発明の集積回路のテスト容易化回路は、バウンダリースキャン設計され、コア回路の外周囲に配置されたアップデート用フリップフロップを備えた集積回路のテスト容易化回路であって、前記アップデート用フリップフロップの状態値を、外部から入力される制御信号に基いて反転させる反転回路を備えることを特徴とする。 【0017】加えて、請求項8記載の発明は、前記請求項7記載の集積回路のテスト容易化回路において、前記コア回路は、スキャン設計され、内部にスキャンフリップフロップを有する請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5記載の集積回路のテスト容易化回路として構成されることを特徴とする。 【0018】更に加えて、請求項9記載の発明は、前記請求項7又は請求項8記載の集積回路のテスト容易化回路において、前記反転回路は、アップデート用フリップフロップの反転出力端子の出力信号と、スキャン信号とを入力し、この両信号のうち何れか一方を、前記外部から入力される制御信号としての切り替え信号により選択して前記アップデート用フリップフロップに入力するスイッチより成ることを特徴とする。 【0019】また、請求項10記載の発明は、前記請求項7又は請求項8記載の集積回路のテスト容易化回路において、組み合わせ回路又はアナログブロックを有するコア回路の外周囲にバウンダリースキャンセルが配置され、前記バウンダリースキャンセルは、シフト用フリップフロップと、前記アップデート用フリップフロップとを有し、前記反転回路は、前記切り替え信号により、前記シフト用フリップフロップを経たスキャン信号を選択して前記アップデート用フリップフロップにテスト信号値を設定した後、前記切り替え信号により、前記アップデート用フリップフロップの反転出力端子の出力信号を選択して前記アップデート用フリップフロップの状態値を反転し、その後、更に、前記アップデート用フリップフロップの反転出力端子の出力信号を選択して前記アップデート用フリップフロップの状態値を反転させて、前記テスト信号値を前記組み合わせ回路又はアナログブロックに伝搬させる開始タイミングを設定することを特徴とする。 【0020】更に、請求項11記載の発明は、前記請求項10記載の集積回路のテスト容易化回路において、前記シフト用フリップフロップは、前記反転回路によるテスト値の伝搬開始タイミングから所定時間の経過後、組み合わせ回路又はアナログブロックからの出力値を取り込むことを特徴とする。 【0021】加えて、請求項12記載の発明は、前記請求項11記載の集積回路のテスト容易化回路において、前記テスト値の伝搬開始タイミングからの所定時間は、微少時間づつ異なる複数の時間用意されることを特徴とする。 【0022】以上の構成により、本発明では、複数のフリップフロップに対して組み合わせ回路等のテスト値を与えた後は、反転回路により、その各フリップフロップの状態値の反転値(反転テスト値)が自己のフリップフロップに与えられる。更に、前記反転回路により、再度、各フリップフロップの状態値の反転値(テスト値)が自己のフリップフロップに与えられ、これにより、各フリップフロップから各テスト値をその次段の組み合わせ回路又はアナログブロックに伝搬させる開始タイミングが同時に設定される。 【0023】その後は、前記伝搬開始タイミングから所定時間経過時に、前記各組み合わせ回路等からの出力値を各フリップフロップに取り込み、この動作を前記所定時間を異ならせて繰り返えし、その組み合わせ回路等からの各出力値を所望値と比較、チェックすれば、次段の組み合わせ回路等のゲート入力から次段のフリップフロップへの信号入力までの組み合わせ回路等のトータルの遅延時間を把握できる。従って、スキャンフリップフロップ間又はバウンダリースキャンセル間の組み合わせ回路又はアナログブロックのタイミング検証を、タイミング検証用のテストパターンを作成することなく、行うことができる。 【0024】 【発明の実施の形態】 (第1の実施の形態)以下、本発明の第1の実施の形態について図1を参照しながら説明する。 【0025】図1において、101は集積回路デバイスであって、組み合わせ回路102と、3個のスキャンフリップフロップ103とを有する。各スキャンフリップフロップ103は、組み合わせ回路102の出力に接続された通常入力端子Dと、スキャン端子DTと、この通常入力とスキャン信号との切り替え信号(モード切り替え信号)104を受ける端子NTと、出力端子Qと、反転出力端子NQと、クロック信号106を受けるクロック端子CLKとを有する。各フリップフロップ103は、スキャン端子DTにスキャンライン110を介して前段のフリップフロップ103の出力端子Qが接続される。最前段のフリップフロップ103のスキャン端子DTにはスキャン入力端子105が接続され、最終段のフリップフロップ103の出力端子Qには、スキャン出力端子109が接続される。これ等の構成は、図10に示す従来の集積回路デバイスと同様である。 【0026】本実施の形態の集積回路デバイス101は、更に、各スキャンフリップフロップ103に対応してスイッチ(反転回路)107を備える。各スイッチ107は、スキャン入力端子105と、対応するスキャンフリップフロップ103の反転出力端子NQとの出力とを受け、外部から入力される切り替え信号(制御信号)108に応じて、その何れか一方の出力信号を選択して、その選択した信号を、対応するスキャンフリップフロップ103のスキャン端子DTに入力する。 【0027】次に、本集積回路デバイスの動作を説明する。 【0028】初めに、モード切り替え信号104により、各スキャンフリップフロップ103をスキャン端子DTから信号を入力するようなシフトモードに設定すると共に、切り替え信号108により、各スイッチ107を、スキャン入力端子105側を選択するように切り替える。これにより、スキャン入力端子105から、スキャンライン110を経由して各スキャンフリップフロップ103に対して、スキャンフリップフロップ間の組み合わせ回路102のテスト信号値を設定する。 【0029】次に、モード切り替え信号108を切り替えることにより、各スイッチ107を、対応するスキャンフリップフロップ103の反転出力端子NQの出力を選択するよう切り替えて、各スキャンフリップフロップ103のスキャン端子DTにその反転出力端子NQの出力(前記テスト信号の反転値)を入力するモードに設定し、信号106を1クロック動作させて、各スキャンフリップフロップ103の内部状態値をトグルさせる。 【0030】続いて、信号106を更に1クロック動作させて、再度、各スキャンフリップフロップ103の内部状態値をトグルさせる。これにより、前記所望のテスト信号を次段の組み合わせ回路102に伝搬させる開始タイミングが設定される。この際、外部入力から直接組み合わせ回路102に伝搬している信号も同期をとって所望の信号値に確定させる。 【0031】次に、モード切り替え信号104により、スキャンフリップフロップ103を、端子Dから通常信号を受けるようなキャプチャモードに設定する。その後、前記テスト値の伝搬開始タイミングを設定した先のクロックからの経過時間を適宜に設定して、信号106を1クロック動作させ、組み合わせ回路102からの各出力値を各スキャンフリップフロップ103に取り込む。 【0032】その後は、モード切り替え信号104により、スキャンフリップフロップ103を、スキャン端子DTから信号を入力するシフトモードに設定すると共に、モード切り替え信号108により、各スイッチ107を、スキャン信号を選択するよう切り替えて、各スキャンフリップフロップ103の値をスキャンライン110を経てスキャン出力端子109から順次外部に取り出す。 【0033】前記キャプチャモードでのクロックのタイミング(即ち、テスト値の伝搬開始タイミングからの経過時間)を若干異なる値に変更して、以上の動作を繰り返し、その各動作でキャプチャする値を所望値と比較、チェックすれば、組み合わせ回路102のトータル遅延値を正確に測定することができる。このことは、スキャンフリップフロップ103が3個以上の場合も同様であるのは勿論である。 【0034】図2は、図1の集積回路デバイスの以上の動作のタイミングを示す。 【0035】(変形例)図3は、内部状態値をトグルさせたくないスキャンフリップフロップ304を含む場合の集積回路デバイスの構成を示す。同図では、内部状態値をトグルさせたいスキャンフリップフロップ103が反転出力端子NQの出力を取り込む際に、内部状態値をトグルさせたくないスキャンフリップフロップ304では、その出力端子Qの出力を取り込む構成として、内部状態値を変化させない。即ち、スイッチ107´には、内部状態値をトグルさせたくないスキャンフリップフロップ304の出力端子Qの出力が入力される構成である。その他の構成は図1と同様であるので、同一部分に同一符号を付して、その説明を省略している。 【0036】図4は、本変形例で示した図3の集積回路デバイスの動作のタイミングを示したものである。 【0037】図5は、2個のスキャンフリップフロップ103、103間が組み合わせ回路102である場合の動作タイミングの例を示す。同図(b)において、504は、スキャンフリップフロップ103とスイッチ107とを合せた回路を示す。 【0038】また、図6は、スキャンフリップフロップ103と外部端子の間にアナログブロック604がある場合の動作タイミングの例を示す。同図(b)において、605は、外部端子に接続された測定器であって、アナログブロック604の出力を測定する。 【0039】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。 【0040】図11は、本実施の形態の集積回路デバイスの構成を示し、バウンダリスキャン設計された集積回路である。 【0041】同図において、1101はバウンダリスキャン設計された集積回路デバイスであって、コア回路1102と、このコア回路1102の周囲に配置された複数個(図では8個)のバウンダリースキャンセル1103と、これ等のスキャンセル1103に接続される入力/出力バッファ1104と、複数個のバウンダリースキャン用テスト端子1106を有するTAPコントローラ1105とを有する。前記各バウンダリースキャンセル1103は、バウンダリースキャンライン1120で直列に接続される。 【0042】前記各バウンダリースキャンセル1103は、同一構成であり、その内部構成を図7に示す。同図のバウンダリースキャンセル701において、702はシフト用フリップフロップ、703はアップデート用フリップフロップ、707はスイッチであって、通常信号入力端子705の通常信号と、スキャン信号入力端子706のスキャン信号とを、切り替え信号708に応じて切り替え、選択して、その選択した信号を前記シフト用フリップフロップ702の端子Dに入力する。シフト用フリップフロップ702の出力端子Qは、スキャン信号出力端子713と、前記アップデート用フリップフロップ703の端子Dとに接続される。また、709は他のスイッチであって、通常信号入力端子705の通常信号と、前記アップデート用フリップフロップ703の出力端子Qの出力とを、切り替え信号710に応じて切り替え、選択して、その選択した信号をバウンダリースキャンセル701の出力端子714から出力する。尚、704はアップデート用フリップフロップ703のリセット端子Rにリセット信号を入力する入力端子、711、712は各々前記2個のフリップフロップ702、703のクロック端子CKへのクロック信号の入力端子である。以上の構成は、図12に示した従来のバウンダリースキャンセルの構成と同様である。 【0043】本実施の形態のバウンダリースキャンセル701には、更に、第3のスイッチ(反転回路)715を有する。このスイッチ715は、シフト用フリップフロップ702の出力端子Qの出力と、アップデート用フリップフロップ703の反転出力端子NQの出力とを受け、外部から入力される切り替え信号(制御信号)716に応じてこの両出力信号のうち何れか一方を選択し、その選択した信号をアップデート用フリップフロップ703の端子Dに出力する。 【0044】次に、図7に示したバウンダリースキャンセル701の動作を説明する。 【0045】初めに、モード切り替え信号708により、スイッチ707を、スキャン信号入力端子706からのスキャン信号を選択するように切り替えて、シフト用フリップフロップ702を、スキャン信号を入力するモードに設定し、スキャン信号入力端子706からシフト用フリップフロップ702に所望のテスト信号値を設定する。 【0046】次に、切り替え信号716により、スイッチ715を、シフト用フリップフロップ702の出力端子Qの出力を選択するように切り替えて、その出力端子Qの出力をアップデート用フリップフロップ703に取り込む。 【0047】続いて、切り替え信号716により、前記スイッチ715を、アップデート用フリップフロップ703の反転出力端子NQの出力を選択するように切り替えて、アップデート用フリップフロップ703がその反転出力端子NQの出力(所望のテスト値の反転値)を入力するモードに切り換え、この状態で、信号712を1クロック動作させて、アップデート用フリップフロップ703の内部状態値をトグルさせる。 【0048】その後、更に、再度、信号712を1クロック動作させて、アップデート用フリップフロップ703の内部状態値をトグルさせる。これにより、所望のテスト信号値を次段の組み合わせ回路に伝搬させる開始タイミングが設定される。 【0049】次に、モード切り替え信号708により、スイッチ707を、通常入力端子705からの通常信号を選択するように切り替えて、その通常信号をシフト用フリップフロップ702の端子Dに入力する通常動作モードに設定する。そして、前記所望テスト値の伝搬開始タイミングを設定した先のアップデート用フリップフロップ703のクロックからの経過時間を適宜に設定して、信号711を1クロック動作させて、コア回路1102内の組み合わせ回路(図示せず)からの出力値をシフト用フリップフロップ702に取り込む。 【0050】更に、モード切り替え信号708により、スイッチ707を、スキャン信号入力端子706からのスキャン信号を選択するように切り替えて、そのスキャン信号をシフト用フリップフロップ702の端子Dに入力するスキャンモードに設定し、スキャンラインを活性化させて、シフト用フリップフロップ702の出力端子Qからの出力値をスキャン信号出力端子713から外部に取り出す。 【0051】前記通常動作モードでのクロックのタイミング(即ち、所望テスト値の伝搬開始タイミングからの経過時間)を若干異なる値に変更して、以上の動作を繰り返し、その各動作でシフト用フリップフロップ702が入力する値を所望値と比較、チェックすれば、組み合わせ回路のトータル遅延値を正確に測定することができる。 【0052】図8は、図7のバウンダリースキャンセル701の以上の動作のタイミングを示す。 【0053】(第3の実施の形態)次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。 【0054】本実施の形態の集積回路デバイスは、前記第1の実施の形態のスキャン設計された集積回路デバイスと、前記第2の実施の形態のバウンダリースキャン設計された集積回路デバイスとを組合せた集積回路デバイスである。具体的には、図11に示したバウンダリースキャン設計された集積回路デバイス1101において、コア回路1102の構成に、図3に示したスキャン設計された集積回路デバイスを採用したものである。従って、同一部分に同一符号を付して、その構成の説明を省略する。 【0055】以下、本実施の形態の集積回路デバイスの動作を説明する。 【0056】初めに、モード切り替え信号104により、スキャンフリップフロップ103、304を、スキャン端子DTから信号を入力するシフトモードに設定すると共に、モード切り替え信号108により、スイッチ107、107´を、スキャン信号を選択するように切り替えて、スキャンフリップフロップ103、304の端子DTにスキャン信号を入力するシフトモードに設定し、このシフトモードの下で、スキャン信号入力端子105から、フリップフロップ間の組み合わせ回路のテスト信号値をスキャンライン110を経由して各スキャンフリップフロップ103、304に設定する。同時に、並行して、図7の内部構成を持つバウンダリースキャンセル1103にも、TAPコントローラ1105により、バウンダリースキャン用テスト端子1106からバウンダリスキャンライン1120を通してキャプチャ動作時のテスト信号値を設定する。 【0057】次に、切り替え信号108、716(図7参照)を使用して、コア回路1102のスキャンフリップフロップ103及びバウンダリースキャンセル1103を各々1クロック動作させて各内部状態値をトグルさせる。 【0058】更に、再度、1クロック動作させて、コア回路1102のスキャンフリップフロップ103及びバウンダリースキャンセル1103の各内部状態値をトグルさせる。これにより、所望のテスト信号値を次段の組み合わせ回路に伝搬させる開始タイミングが設定される。 【0059】次に、モード切り替え信号104及びTAPコントローラ1105の制御により、コア回路1102のスキャンフリップフロップ103、304及びバウンダリースキャンセル1103を通常動作モードに設定し、この通常動作モードの下で、前記テスト値の伝搬開始タイミングを設定した先のクロックから適宜の経過時間を置いて1クロック動作させ、組み合わせ回路102からの出力値をコア回路1102のスキャンフリップフロップ103、304及びバウンダリースキャンセル1103に取り込む。 【0060】更に、モード切り替え信号104により、スキャンフリップフロップ103、304を、スキャン端子DTから信号を入力するシフトモードに設定すると共に、切り替え信号108により、各スイッチ107、107´を、スキャン信号を選択するよう切り替えて、各スキャンフリップフロップ103、304の値をスキャンライン110を経てバウンダリースキャンセル1103に出力すると共に、このバウンダリースキャンセル1103において、切り替え信号710により、スイッチ709を通常信号入力端子705の信号を選択するよう切り替えて、前記各スキャンフリップフロップ103、304の値をスキャン出力端子109から順次外部に取り出す。また、これと並行して、図7のモード切り替え信号708により、スイッチ707を、スキャン信号入力端子706からのスキャン信号を選択するよう切り替えて、シフト用フリップフロップ702にスキャン信号を入力するモードに設定し、このシフトモードの下で、TAPコントローラ906の制御により、シフト用フリップフロップ702の出力値をスキャン出力端子713からバウンダリースキャン用テスト端子1106を経て外部に取り出す。 【0061】以上の動作で、組み合わせ回路102からの出力値を取り込むクロックのタイミング(テスト値の伝搬開始タイミングからの経過時間)を少しづつ変更して、その各動作に対する出力値を所望値と比較、チェックすることにより、組み合わせ回路102のトータル遅延値を正確に測定することができる。 【0062】前記第1の実施の形態では、外部入力から直接組み合わせ回路102に伝搬している信号も、テスト値の伝搬開始タイミングと同期をとって所望の信号値に確定させる必要があるが、本実施の形態では、このような外部からの特別な制御を要することなく、組み合わせ回路のトータルの遅延時間をチェックすることが可能である。 【0063】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の集積回路のテスト容易化回路によれば、スキャンフリップフロップ又はバウンダリースキャンセル間の組み合わせ回路又はアナログブロックのタイミング検証を、テストパターンを作成することなく、簡易に実施することが可能な効果を奏する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)7月7日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】前田 弘 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−23660 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月29日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−180882 |
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