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【発明の名称】 半導体装置のテストシステム
【発明者】 【氏名】木田 智之

【要約】 【課題】複数ロット、複数品種を複数のテスタにまたがって仕掛けることを可能とする機構・構成を行うことによって稼働ロスを低減させる半導体装置のテストシステムの提供。

【解決手段】複数ロット、複数品種を複数のテスタにまたがって仕掛ける為の集合型ローダー105、アンローダー106と、個々がユニークの認識番号を有するパレットと、パレット搬送部104と、個々のパレットを認識・管理する為のバーコード及びバーコードリーダと、全情報を集中管理する為のホストコンピュータ109とネットワークを有している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】半導体装置の電気特性試験を行うための複数のテスタと、前記各テスタに接続され、前記テスタが有する複数のテストヘッドに対して半導体装置の電気的接触を図る複数のハンドラ機構であって、各々がユニークの認識番号を有するハンドラ機構と、複数の前記ハンドラ機構を連結し、複数のロットを複数の前記ハンドラ機構及び複数の前記テスタに対して供給搬送する搬送機構と、複数個の半導体装置を一つの単位として該搬送機構中を搬送する複数のパレットであって、各々がユニークな認識番号を有するパレットと、前記電気特性試験の前後にある半導体装置の製造工程と電気特性試験を行う工程間の半導体装置の移送を行うための複数の工程間トレーと、前記工程間トレーから前記パレットへ半導体装置を移載し、前記ハンドラ機構からの配送要求に基づいて、移載後のパレットを前記移送機構へ送り出すローダ機構と、前記搬送機構から送られてくる、前記ハンドラ機構及び前記テスタによって電気特性試験の実施を完了した複数の半導体装置を載せた前記パレットを収納し、更に、前記ホストコンピュータから受理する電気特性試験結果に基づいて前記工程間トレーに該半導体装置を分類しながら移載するアンローダ機構と、半導体装置毎に、電気特性試験を行う過程で関与したハンドラ認識番号、パレット認識番号及び電気特性試験結果情報を、前記ハンドラ機構、前記ローダ機構及びテスタから収集し、収集した情報を前記アンローダにアップロードするネットワーク及びホストコンピュータを備え、前記ホストコンピュータは、前記複数のハンドラ機構、及び前記複数のテスタから前記ネートワークを介して収集した個別情報をパレット認識番号に基づいてロット単位の情報に再構築し、前記ホストコンピュータに対し前記パレット認識番号と前記ロットの因果関係を定義する制御端末と、前記パレット認識番号を読み取って前記ハンドラ機構、ローダ機構、アンローダ機構に伝達する認識機構と、を有することを特徴とする半導体装置のテストシステム。
【請求項2】複数のテスタがネットワーク接続されてホストコンピュータと接続し、前記テスタは1又は複数のテストヘッドを備え、前記テストヘッドにはハンドラが接続し、前記複数のハンドラを連結し、複数のロットを複数の前記ハンドラ及び複数の前記テスタに対して供給搬送する搬送手段と、複数個の半導体装置を一つの単位とし前記搬送手段にて搬送される、ユニークな認識情報(ID)が付加されたパレットと、前記電気特性試験の前後にある半導体装置の製造工程と電気特性試験を行う工程間の半導体装置の移送を行うための工程間トレーから前記パレットへ半導体装置を移載し、前記ハンドラからの配送要求に基づいて、移載後のパレットを前記搬送手段へ送り出すローダと、前記搬送手段から送られてくる、前記ハンドラ及び前記テスタによって電気特性試験の完了した複数の半導体装置を載せた前記パレットを収納し、前記ホストコンピュータから受理する電気特性試験結果に基づいて前記工程間トレーに前記半導体装置を分類しながら移載するアンローダと、を備え、パレットID情報を認識し、該パレットID情報、ロット情報、テスタ、ハンドラ、テストプログラムの情報を前記ホストコンピュータで一元管理し、前記複数のハンドラを連結し、複数のロットを複数の前記ハンドラ及び複数の前記テスタに対して供給搬送する前記搬送手段での前記パレットの搬送を制御することにより、複数ロット、複数品種を仕掛けることができるようにしたことを特徴とするテストシステム。
【請求項3】複数のテスタがネットワーク接続されてホストコンピュータと接続し、前記テスタは1又は複数のテストヘッドを備え、前記テストヘッドにはハンドラが接続し、ローダ機構、アンローダ機構が前記複数のハンドラ及びテスタにまたがって接続し、全てのパレットにID情報を付加し、パレットID情報、ロット情報、テスタ、ハンドラ、テストプログラムの情報を前記ホストコンピュータで一元管理し、前記複数のハンドラを連結し、複数のロットを複数の前記ハンドラ及び複数の前記テスタに対して供給搬送する搬送手段での前記パレットの搬送を制御することにより、複数ロット、複数品種を仕掛けることができるようにしたことを特徴とするテストシステム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置のテストシステムに関し、特に、複数台のテスタを用いて1つ又は複数のロットとして構成された複数の半導体装置の電気特性試験を行うテストシステムに関する。本発明は、異なる種類の半導体装置から構成される複数の異種ロットを、複数のテスタを用いて電気特性試験を行うテストシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のICテスト装置として、例えば特開平5−26959号公報には、テスタの同時測定個数が増えてもテストヘッドおよびハンドラ本体の設計の必要がないICテスト装置の構成が提案されている。
【0003】図14は、上記特開平5−26959号公報に提案されるICテスト装置の構成を説明するための図である。図19は、ICテスト装置のテストヘッドの要部を拡大して示した斜視図である。
【0004】図14において、601はICの電気特性試験をするテスタ、602はテスタ601にケーブル603を通じて電気的に接続されているテストヘッド、607はテストヘッド602が接続され複数台並列に列設されたハンドラ本体、608は電気特性試験前のICが入ったパレット604を投入するローダ部、609はこのローダ部608から供給されたパレット604をそれぞれのハンドラ本体607へ搬送するためのパレット搬送部、610はそれぞれのハンドラ本体607から排出され、パレット搬送部609により送られてきた電気特性試験後のIC入りパレット604を収納するアンローダ、604は装置内でICを運搬する単位となるパレット、605は他の装置と当該装置の間でIC401を運搬する単位となる工程間トレーである。
【0005】また図19において、402は電気特性試験の際、IC401を挿入・保持する測定用ソケットであり、403はこのソケット402を複数個実装し、これらに対してテストヘッド602との電気的接続を図るテストボードである。
【0006】先ず、IC401のシステム内での流れと装置各部の動作について、図14及び図19を参照して説明する。
【0007】電気特性試験前のIC401が収納された工程間トレー605が投入されたローダ部608では、最初に、この工程間トレー605から当該装置専用のパレット604にIC401の移載され、その後このパレット604がパレット搬送部609へ供給される。ここでセットされる工程間トレーは1ロット分である。
【0008】パレット搬送部609は、順次、パレット604をそれぞれのハンドラ本体607へ供給する。それぞれのハンドラ本体607内ではパレット604内のIC401がテストヘッド602上に固定されたテストボード403に電気的に接続され、ケーブル603を通じてテスタ601により電気的内容がテストされる。
【0009】そして電気特性試験後のIC入りパレット604は、ハンドラ本体607よりパレット搬送部609へ排出され、アンローダ部610へ送られて収納される。
【0010】アンローダ部610内において、各々のパレット604に一端収納された電気特性試験後のIC401は、それぞれを処理した一意に決定できるハンドラ607から伝達された良否情報及びカテゴリ機構(以下この2種類のデータを「テスト結果情報」と称す)に基づいて、不良品及び各カテゴリ毎に用意された工程間トレー605に分類収納される。
【0011】以上はテスタ601における一回分の電気特性試験に関するIC401の流れ及び各部の動作説明であり、ローダ608内のパレット604をすべて試験し、アンローダ部610に収納するまで繰り返される。
【0012】次に、上述した動作を実現するための処理フローについて説明する。図15乃至図18は、その処理フローの詳細を説明するための図である。なお、上記特開平5−26959号公報には、図15乃至図18に示す処理フローは開示されていないが、図14に示したICテスト装置を、実際のテスト工程で機能させるために必要と判断された処理フローを示したものである。
【0013】・ステップ700〜705は、人手作業による装置各部(ローダ部608、テスタ601)の準備作業手順、・ステップ710〜720は、ローダ部608内部におけるパレット604の切り出し及び各ハンドラ607への供給動作に関わる制御手順、・ステップ730及び740〜742は、パレット搬送部609及び各ハンドラ607におけるパレット604及びIC401ハンドリング動作手順、・ステップ760〜766は、テスタ601内部における電気特性試験とハンドラ607に対する情報発信迄の制御手順、・ステップ770〜778は、電気特性試験終了後のIC401をテストヘッド602から回収し、次の未測定パレット604を配膳してもらうための情報発信迄の制御手順、・ステップ780は、パレット搬送部609におけるパレット604の回収及びアンローダ610に対する配送迄の制御手順、・ステップ790〜794は、アンローダ610において、ハンドラ607からの分類情報に基づいて回収したパレット604からIC401を工程間トレー605へ移載分類収納する迄の制御手順、を示している。
【0014】ステップ794で電気特性試験終了後のIC401を分類収納する際に、どのパレット604がどのハンドラ607で処理されたものかは、パレット604回収時の順序で認識している。例えば図14に示した構成の場合、アンローダ610に近い側から順番に1、2、3、4とする。この順序と各ハンドラ607から転送されて来る各IC401の良否情報、カテゴリ情報を対応させて分類の判断としていた。
【0015】また、ローダ部608にセットされるロットは1ロットであり、従って1台のテスタ601が試験するIC401は、1つのロットから供給されたものである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】被試験ICとしてDRAM(書き込み読み出し可能なメモリ)を対象に電気特性試験を行う場合、一般に、テスタ(メモリテスタ)601は、DRAMの種類がシングルビットI/Oのものであれば、例えば最大64個まで同時に測定することが可能である。
【0017】上記装置の場合には、1台のハンドラ(テストヘッド)あたり16個のICを処理できることになるが、実際の測定では、この16個は測定単位ではなく、64個毎のサイクルで処理されるため、ロットサイズ(ロットを構成するICの数量)が64の整数倍で無い場合、ロットの最後1回分の電気特性試験において端数が生じ、テスタ601に稼働ロスが発生することになる。
【0018】そして、電気特性試験は半導体装置工程の終盤工程であることから、試験工程迄の加工工程における歩留まり変動によって、ここで、常に、ロットサイズを64の整数倍に調整することは不可能である。このため、上記従来の装置では、常に稼働ロスが発生していることになる。
【0019】このように、ICの電気特性試験は、1台のテスタとこれに繋がる複数台のハンドラにより行われるが、大容量DRAM等ICのテスト時間長大化に伴い、1個でも端数が生じた場合でも、従来技術では、システム全体でこれを測定しなければならず、稼働ロスが大きい、という問題点を有している。
【0020】したがって、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、複数ロット、複数品種を複数のテスタにまたがって仕掛けることを可能とし、稼働ロスを低減させるテストシステムを提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため、本発明のテストシステムは、上に挙げた稼働ロスを防ぐ仕組みとして、電気特性試験を行うための複数のテスタと、これらのテスタに接続され且つ各テスタが有する複数のテスタと、これらのテスタに接続され且つ各テスタが有する複数のテストヘッドに対してICの電気的接触を図る複数のハンドラ機構で且つ個々それぞれに対して一意に振り当てた番号を有するハンドラ機構と、全てのハンドラ機構を連結し、複数のロットを複数のハンドラ機構及び複数テスタに対して供給搬送する搬送機構と、複数個のICを一つの単位として搬送機構中を搬送する複数のパレットで、且つ個々が一意の認識番号を有するパレットと、電気特性試験の前後にあるICの製造工程と電気特性試験を行う工程間のIC移送を行うための複数の工程間トレーと、工程間トレーからパレットへICを移載し、ハンドラ機構からの配送要求に基づいて移載後のパレットを移送機構へ送り出すからローダ機構と、搬送機構から送られてくる、ハンドラ機構及び前記テスタによって電気特性試験の実施を完了した複数のICを載せたパレットを収納し、更にホストコンピュータから受理する電気特性試験結果に基づいて工程間トレーにICを分類しながら移載するアンローダ機構と、IC毎に電気特性試験を行う過程で関与したハンドラ認識番号、パレット認識番号及び電気特性試験結果情報を、ハンドラ機構、ローダ機構及びテスタから収集し且つ収集した情報をアンローダにアップロードするネットワーク並びにホストコンピュータで、特に複数のハンドラ機構並びに複数のテスタから収集した個別情報をパレット認識番号に基づいてロット単位の情報に再構築するネットワーク並びにホストコンピュータと、ホストコンピュータに対しパレット認識番号とロットの因果関係を定義する制御端末と、パレット認識番号を読み取ってハンドラ機構、ローダ機構、アンローダ機構に伝達する認識機構を有している。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について説明する。本発明のテストシステムは、その好ましい実施の形態において、複数ロット、複数品種を複数のテスタにまたがって仕掛けるためのローダ機構、アンローダ機構と、複数個の半導体装置を一つの単位とし搬送手段で搬送する、ユニークな認識情報(ID)が付加されたパレットと、パレット搬送手段と、個々のパレットを認識・管理するためのバーコード及びバーコードリーダと、全情報を集中管理するためのホストコンピュータとネットワークを有している。
【0023】本発明の実施の形態においては、複数のハンドラを連結し、複数のロットを複数のハンドラ及び複数のテスタに対して供給搬送する搬送部を備え、ローダ機構は、電気特性試験の前後にある半導体装置の製造工程と電気特性試験を行う工程間の半導体装置の移送を行うための工程間トレーからパレットへ半導体装置を移載し、かつハンドラからの配送要求に基づいて、移載後のパレットを搬送手段へ送り出し、アンローダ機構は、搬送手段から送られてくる、ハンドラ及びテスタによって電気特性試験の完了した複数の半導体装置を載せたパレットを収納し、ホストコンピュータから受理する電気特性試験結果に基づいて工程間トレーに半導体装置を分類しながら移載する。
【0024】本発明の実施の形態においては、ローダ機構、アンローダ機構が複数のテスタにまたがって接続し、全てのパレットにID情報を付加し、パレットID情報、ロット情報の全てをホストコンピュータで制御し、パレット搬送部によりパレットの搬送等を制御することにより、複数ロット、複数品種を仕掛けることができる。
【0025】
【実施例】上記した本発明の実施の形態について更に詳細に説明すべく、本発明の実施例を図面を参照して以下に説明する。
【0026】[実施例1]図1は、本発明のテストシステムの一実施例の構成を示すブロック図である。図2乃至図5は、本発明のテストシステムの一実施例の動作手順を示すフローチャートである。また図6は、本発明のテストシステムの一実施例におけるIC移送用のパレットを示した斜視図である。図7は、本発明のテストシステムの一実施例におけるテストヘッドの要部を示した斜視図である。
【0027】図1において、101はテスタ、102はテストヘッド、103はハンドラ本体、104はパレット搬送部、105はローダ部、106はアンローダ部、107はパレット、108は制御端末、109はホストコンピュータ、109bはデータベース、114a、114b、114cはバーコードリーダ、605は工程トレーである。テスタ101、制御端末108、ホストコンピュータ109、アンローダ部106はネットワークを介して接続し、ローダ部105は制御端末108に接続する。
【0028】図1、図2乃至図5を参照して、本実施例の動作について以下に説明する。
【0029】図2のステップ201a〜205aは、テストシステムに対する被測定ロットの情報入力及び物理的にロットをローダ部105に仕掛ける段取作業に関する説明である。
【0030】テストシステムの外部では、ロットは、複数の工程間トレー605から構成されており、作業者は、先ずこれらの工程間トレー605を、ローダ部105に対して供給する(ステップ201a)。
【0031】工程間トレー605に搭載されたICはローダ部105内で、テストシステム中のみでIC搬送に使用するパレット107に移載されることになる。段取作業時点では、移載に使用するパレット107も同時に供給する。供給されるパレット107には、図3に示すように、各々に一意の識別情報(ID)としてバーコードID301が付されている。
【0032】ネットワーク接続された制御端末108から作業者のキーボード入力によって、当該ロットのロットサイズ(ロットを構成するICの個数)とロット番号とが入力され(ステップ202a)、また当該ロットの電気特性試験のためにセットした全てのパレット107について、バーコードID301が制御端末108付属のバーコードリーダ114aより入力される(ステップ203a)。
【0033】ここで、同じテストプログラムでテストできる他のロットが存在する場合(ステップ204aのYes分岐)、ローダ部105の許容量内であれば上記の手順(図2のステップ201a〜204a)の繰り返しにより、複数ロットを仕掛ける。
【0034】ローダ部105が満杯(full)になるか、あるいは同じテストプログラムでテストできる他ロットが無くなった時点(ステップ204aのNo分岐)で、ICの供給は終了し、次に作業者は、制御端末108からセットしたICの電気特性試験を行うのに必要なテストプログラム名を入力し(ステップ205a)、段取作業を終わる。
【0035】制御端末108のキーボード又はバーコードリーダ114aから入力された上記の各種データのうち、ロット番号、ロットサイズ、パレットIDの3種について、制御端末108は、これの情報を、テストシステム全体を管轄するホストコンピュータ109とローダ部105に、結線されたネットワークを通じて転送し、テストプログラム名については、ホストコンピュータ109に対してのみ転送する(図2のステップ210a、211a)。
【0036】ホストコンピュータ109では、制御端末108から入力された上記データを受信し、これらをデータベース109bに一時保存し、更に、テストプログラム名については、ネットワーク接続された全てのテスタ101へ送信する(図2のステップ220a〜222a)。
【0037】各テスタ101は、ホストコンピュータ109から転送されたテストプログラム名を受信すると(ステップ230a)、以前の電気特性試験の結果(テスト結果)を全てクリアし(ステップ231a)、受信したテストプログラムを自身のハードディスク装置(図1では不図示)から読み込んでテスタ101のメモリへ展開する(テストプログラムの自動ロード)(ステップ232a)。
【0038】上記ステップ210a〜232aの各処理は、制御端末108、ホストコンピュータ109、各テスタ101によって自動的に行われる。
【0039】各テスタ101でのテストプログラムロードが完了すると、テスタ101からホストコンピュータ109経由で制御端末108に、電気特性試験を行う準備ができた旨に表示がされ、この表示を待って、作業者は、制御端末108から作業開始のコマンドを入力する(ステップ240a)。
【0040】この信号を受けて、制御端末108は、ローダ部105の動作開始の指示を送信し(ステップ241a)、ローダ部105は、作業開始情報を受けて、自身が動作開始すると共に、ローダ部105の動作に関連して動作する必要のあるパレット搬送部104、ハンドラ本体103、アンローダ部106の動作も開始させる(ステップ240a〜251a)。
【0041】ローダ部105は、動作開始すると、先ずハンドラ本体103からパレット107の供給リクエスト信号があるか否かを確認し(ステップ215b)、リクエストが無い場合には以降の動作に入らない(待ち状態となる)。
【0042】リクエストを確認した場合には(ステップ215bのYes分岐)、リクエストを発信したハンドラ本体103がどのユニットであるかを判別し、また同時に、上記ステップ220aで制御端末108から送信された最初の被測定ロットに関する各種情報(ロット番号、ロットサイズ、パレットid)を受信する(ステップ220b)。
【0043】ハンドラ本体103とローダ部105との間は、パレット搬送部104を介して、各ハンドラ本体103毎にポートを設定するように、ネットワーク接続されており、これによって、ローダ部105では、各ハンドラのネットワークにおける、ユニークな論理アドレス(以下「ハンドラid」という)で知ることができる(図3のステップ225b)。
【0044】次に、ローダ部105では、供給されたロットに含まれるICの内、パレット107に移載されないまま残っているICの数量を演算して求め、これが正の数であることを確認する(ステップ230b)。
【0045】ここで、演算の結果が「0」以下である場合は、このロットに対する移載処理を終了し、供給された次のロットの各種データ読み取り、及び移載に取り掛かる。
【0046】次ロット情報が無い場合には(ステップ235bのNo分岐)、供給するロットが無いものとして全ての動作を終了する(ステップ299b)。
【0047】また演算結果(パレット107に移載されないまま残っているICの数量)が正の数である場合、続けて移載するICが収納すべきパレット107があるかどうかを光学的センサー等によって確認し、供給すべきパレット107が無い場合には(ステップ240bのNo分岐)、アラームを発して作業者の注意を喚起させ、同時に制御端末108はパレット107を追加供給を促す表示を行う(ステップ280b)。
【0048】ローダ部105は、パレット搬送部107との間、より詳細には、ローダ部105からパレット搬送部107への出口に取り付けられたバーコードリーダ114bによって、移載を完了した各パレット107に付されているバーコード301をパレットidとして読み取り(ステップ245b)、上記ステップ220bで読み取ったパレットidの何れかに該当することを確認した後(ステップ250b)、被測定ICを工程間トレー605からパレット107へ移載する(ステップ255b)。
【0049】ステップ250において、認識したパレットidが、上記ステップ220bで読み取ったパレットidの何れにも該当しない場合には、アラームを発して作業者の注意を喚起させ、同時に制御端末108はパレットidの確認要求を表示する(ステップ285b)。
【0050】移載を完了した被測定ICは個数をカウントして(ステップ257b)、ステップ230bの演算に用いられる。
【0051】ステップ257bの移載数のカウント処理は、ローダ部105内のIC移載アームのピック&プレイスヘッド部分には、吸着センサーが取り付けられており、移載動作と吸着センサー信号のOR(論理和)信号を取ることで、移載数をカウントできる。
【0052】次にローダ部105は移載を完了したパレット107の、ハンドラ本体103に対する供給動作に入る。
【0053】先ず、パレットの供給リクエストのあったハンドラ本体103に対し、被測定ICの移載を完了して、これから配送するパレット401のパレットid番号を送信し(ステップ260b)、続いてパレット搬送部104に対し、パレット401の届け先であるハンドラ本体103のハンドラidを送信し(ステップ265b)、その後このパレット107をパレット搬送部104に対して送り出す(ステップ270b)。
【0054】1枚のパレット107の配送を完了すると、他のハンドラ本体103からの同様の供給リクエストがあるか否かを調査し(ステップ275b)、供給リクエストがあれば、ステップ230bに戻り、上記した動作をリクエストが無くなるか、あるいは供給するロット(又は被測定IC)が無くなるまで繰り返す。
【0055】パレット搬送部104は、前記の如く、各ハンドラ本体103に対してローダ部105の延長線上のネットワークにあり、各ハンドラidを認識することができるため、ローダ部105から図3のステップ265bで受けた配送先情報(ハンドラid)にしたがって、パレット107を、目的のハンドラ本体103迄搬送する(図4のステップ210c、215c)。
【0056】図3のステップ260bで送信されたパレットidデータは、パレット搬送部104による実際のパレット107供給以前に、目的のハンドラ本体103に着信しており(図4のステップ220c)、パレット107が配送された時点で、ハンドラ本体103内部に設置されたバーコードリーダ404でパレット107に付されたバーコード301(図6参照)を読み取って、送信されたパレットidデータを一致するかを確認する。ここで、バーコードidが一致しなかった場合、ハンドラ本体103はアラームを発して動作を一時停止する。
【0057】バーコードidが一致した場合、ハンドラ本体103はパレット107からテストヘッド102の測定用ソケットへ被測定ICをセットする(図4のステップ225c)。被測定IC401、ソケット402、テストボード403の関係及びテスタ101による電気特性試験の実行については、前述の従来技術で説明したもの(図16のステップ742から図17のステップ776参照)と同様である。すなわち、ハンドラ103はテストスタート信号を送信し(図4のステップ230c)、テスタ101は、このテストスタート信号を受信して、被測定ICの電気特性テストを行い、テスト終了時テストエンド信号を送信し、被測定IC毎のテスト結果情報をハンドラ側に送信する(以上図4のステップ240c〜250c)。ハンドラ103は、テスタ101からのテストエンド信号を受信した時、テスト結果情報を受信し、テストヘッド102からパレット107へ被測定ICを戻し入れ、次のパレットを要求することになる(図5のステップ210d〜225d)。
【0058】パレット107、1枚分の電気特性試験が完了した時点で、ハンドラ本体103はテスタ101によるテスト結果情報及び電気特性試験を開始する前に、バーコードリーダ404で読み取ったパレットidを、ホストコンピュータ109及びパレット搬送部104に対して送信する(図5のステップ230d)。
【0059】パレット搬送部104は信号を受信すると、当該するハンドラ本体103から電気特性試験済の被測定ICを搭載したパレット107を回収し(ステップ235d)、更にアンローダ部106迄配信する(ステップ240d)。パレット搬送部104ではハンドラ本体103から送信されたデータを単なるパレット107回収のリクエストとして認識している。
【0060】ここまでの動作においてホストコンピュータ109に対して送信された情報は、全てホストコンピュータ109付属のデータベース109bに保存されており、データ構造は、図10に示すようなリスト構造になっている(データ構造(1)においてXは、パレットid)。
【0061】アンローダ部106は、パレット搬送部104から送られたパレット107について、先ずアンローダ部106の受入口に設けたバーコードリーダ114cによってパレットidを読み取り(ステップ245d)、パレットidをホストコンピュータ109に送信し(ステップ250d)、ホストコンピュータ109からのテスト情報の回答を待つ。
【0062】ホストコンピュータ109では、アンローダ部106から送られたパレットidを受信し(ステップ265d)、受信したパレットidを検索のキー情報として、データベース109bを検索し(ステップ270d)、キーにマッチするデータレコードを見つけた時点で、キー以下のリスト情報を全てアンローダ部106へ返送する(ステップ275d)。
【0063】アンローダ部106は、ホストコンピュータ109からの情報を受信し、この情報から先ずロット番号を認識し、2ブロック有している収納部の何方に当該パレット107を収容するかを判断する。即ち、既にこのロット番号を持った他のパレット107を処理している場合には、それと同じ収納部へこれを収納し、初めてのロット番号である場合には先着のロットが無い側の収納部へ収納する。
【0064】何れの収納部も空である場合は初期値に指定されたほうへ収納し、何れの収納部も異なるロット番号の先着ロットがある場合にはアラームを発して動作を一時停止し、何方かのロットを収納部から取り出すよう指示する。
【0065】受け付けたパレット107を何方の収納部で処理するかを決定した後、アンローダ部106は、ホストコンピュータ109からの情報よりテスト結果情報を認識して、これに基づいて不良品及びカテゴリ毎に用意された工程間トレー605に分類収納する(ステップ260d)。
【0066】以上は、1枚のパレット107及びそこに搭載された被測定ICに関する処理フローについて説明したものであり、ローダ部105内の全てのパレット107上のIC401を試験するまで繰り返される(ステップ245d〜275d)。
【0067】図11に示すデータ構造(2)は、複数のロットを、本実施例のテストシステムを用いて試験した場合に、ホストコンピュータ109のデータベース109bに蓄積される情報である。
【0068】[実施例2]次に、本発明の第2の実施例として、複数ロットに対し、複数のテストプログラムを用いて同一システム上で電気特性試験を行うことを可能とした構成について説明する。
【0069】本実施例は、その構成要素は、図1と同様であるため、説明は省略し、テストシステム動作フローについて、図8及び図9を参照して説明する。
【0070】図8のステップ501a〜507aは、テストシステムに対する被測定ロットの情報入力及び物理的にロットをローダ部105に仕掛ける段取作業に関する説明である。
【0071】前記第1の実施例と同様、作業者は、先ず被測定ICの搭載された工程間トレー605及びこれから使用するパレット107をローダ部105に対して供給する。以後、ステップ501a〜505aの動作手順については前記実施例と同様であるため、説明を省略する。
【0072】ステップ506a及び507aが前記実施例と相違する点である。
【0073】本実施例では仕掛けたロットについて、どのハンドラ本体103で電気特性試験を行うかを、制御端末108からの作業者入力によってシステムにインプットする。
【0074】入力されたデータは、ステップ510a、511aにおいてホストコンピュータ109に送信され、データベース109bに一時記憶されるが、ここでも前記実施例と異なり、データ構造として、各ロット番号毎に使用するハンドラidの属性を持つような構造体を形成する(図12のデータ構造(3)参照)。
【0075】また、データベース109b中には事前にテスタ101とハンドラ本体103の接続関係が、図13に示すデータ構造(4)の形式でマスタデータとして定義されており、ステップ522aにおいて各テスタ101へテストプログラム名を送信する際、ハンドラidをキーにしてテストプログラム名とテスタを引き当て、各々のテスタに必要なテストプログラム名を送信する。
【0076】例えば、データ構造(3)と(4)から、ハンドラidが11のものをキーにすると、テストプログラム名の1番がテスタ1番に送信される。
【0077】以下、ステップ530a〜551aの動作手順については前記実施例のステップ230a〜251aの動作手順と同様であるため、説明を省略する。
【0078】図8の最終ステップ551aで作業開始信号が上げられてから、パレット107の各ハンドラ本体103迄の配送動作手順を示したものが図9であり、前記実施例の図3に示した手順に相当している。一部ステップ526bが本実施例に特有の手順として存在し、これに準じてステップ520bの処理内容が異なる。
【0079】ステップ520aでは、制御端末108から送信された最初の被測定ロットに関する各種情報(ロット番号、ロットサイズ、パレットid、ハンドラid)を受信しており、ステップ515bにおいてハンドラ本体103側からの供給リクエストがある場合でも、供給しようとするロット番号をキーにして検索されるデータ構造(3)に記述されたハンドラidの中に、そのハンドラidが無い場合はパレット107の供給を行わない。
【0080】これ以後、IC収納迄の全てのステップは、前記実施例と同様であるため、説明を省略する。
【0081】以上に示したとおり、本実施例では、ステップ506a、507a、526bの3ステップを設け、更にステップ210a、220a、220bでの情報授受において、ハンドラidを加える変更(各々ステップ510a、520a、520b)を行うことにより、複数ロットに対する複数のテストプログラムによる電気特性試験を実現している。
【0082】例えば被測定ICとしてDRAMを用いる場合、容量4MBitの半導体装置と容量16MBitの半導体装置は、同じパッケージ外形形状とされていることがあり、この場合、ハンドラ本体103、ローダ部105、アンローダ部106、パレット搬送部104、といった機械的な位置決め機構を内部に有するユニットの調整無しに、テスタ101へ読み込ませるテストプログラムをソフト的に切り換えるだけで、同じシステムを両方に適用することができる。
【0083】本発明の実施例によれば、従来技術に比べて稼働ロスを低減させることができる。
【0084】・1ハンドラ本体当たりの取数:16個、・1テスタ当たりのハンドラ数:4台、・ロットサイズが、2,500を中心に±31個の範囲で一様に分布するとき、従来技術における理論的稼働ロス(機械系のジャミング等を考慮しない理論的ロス)が0.65%であるのに対し、本実施例では、0.16%まで低減(0.49%の低減)させることができる。
【0085】また定性的ではあるが、本実施例において、構造上、テストシステムは連続でICを供給できるため、内段取の外段取化を行うことが可能であり、上記定量的以上の効果を上げることができる。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、従来技術に比べて稼働ロスを低減させることができる、という効果を奏する。その理由は、本発明においては、ローダ機構、アンローダ機構が複数のテスタにまたがって接続し、全てのパレットにID情報を付加し、パレットID情報、ロット情報の全てをホストコンピュータで制御し、パレット搬送部によりパレットの搬送等を制御することにより、複数ロット、複数品種を仕掛けることができるようにしたことによる。
【出願人】 【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
【出願日】 平成9年(1997)7月7日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 朝道
【公開番号】 特開平11−23659
【公開日】 平成11年(1999)1月29日
【出願番号】 特願平9−196436