| 【発明の名称】 |
バーイン試験方法及び装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】前崎 義博
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| 【要約】 |
【課題】LSI等の電子部品毎に最適なバーイン試験の周囲温度を設定し、信頼度の高いバーイン試験を行うこと。
【解決手段】電子部品2aの電源端子に電圧Vccを供給しない状態で、バーイン試験時の電子部品の発熱部21aの温度を周囲温度Taとして、前記電子部品2aの入力端子に測定電流Iaを印加した時の電圧Vaを測定し、次に、前記電子部品2aの前記電源端子に電圧Vccを供給した状態で、前記周囲温度Taを変化して、前記入力端子に前記測定電流Iaを印加した時の電圧と前記測定した電圧Vaが等しくなる周囲温度を定め、該定めた周囲温度Taをバーイン試験温度とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】電子部品の電源端子に電圧を供給しない状態で、バーイン試験時の電子部品の発熱部の温度を周囲温度として、前記電子部品の入力端子に測定電流を印加した時の電圧(Va)を測定し、次に、前記電子部品の前記電源端子に電圧を供給した状態で、前記周囲温度を変化して、前記入力端子に前記測定電流を印加した時の電圧と前記測定した電圧(Va)が等しくなる周囲温度を定め、該定めた周囲温度をバーイン試験温度とすることを特徴としたバーイン試験方法。 【請求項2】電子部品の現在の周囲温度(Ta)と、前記電子部品の電源端子に供給される電圧と、該電源端子の電源電流と、予め指定された前記電子部品の発熱部と周囲間の熱抵抗とから前記発熱部の現在温度(Tn)を求め、次に、前記求めた現在温度(Tn)とバーイン試験時の前記発熱部の温度を比較し、該比較結果が等しくなるまで前記周囲温度(Ta)の変化と前記現在温度(Tn)の求めを繰り返し、該比較結果が等しくなる周囲温度(Ta)をバーイン試験温度とすることを特徴としたバーイン試験方法。 【請求項3】電子部品の電源端子に電圧を供給する電源供給部と、前記電子部品の周囲温度を制御する温度制御部と、前記電子部品の入力端子の電圧を測定する測定部と、測定データの比較をする測定データ比較部とを備え、前記測定データ比較部は、前記電子部品の電源端子に電圧を供給しない状態で、バーイン試験時の前記電子部品の発熱部の温度を周囲温度として、前記電子部品の入力端子に測定電流を印加した時の電圧(Va)を測定し、次に、前記電源供給部から前記電子部品の電源端子に電圧を供給した状態で、前記温度制御部で周囲温度を変化して、前記入力端子に前記測定電流を印加した時の電圧と前記測定した電圧(Va)が等しくなる周囲温度を定め、該定めた周囲温度をバーイン試験温度とすることを特徴としたバーイン試験装置。 【請求項4】電子部品の電源端子に電圧を供給する電源供給部と、前記電子部品の周囲温度を制御する温度制御部と、前記電源端子の電源電流を測定する電源電流測定部と、測定データの比較をする測定データ比較部とを備え、前記測定データ比較部は、前記電子部品の現在の周囲温度(Ta)と、前記電子部品の電源端子に供給される電圧と、該電源端子の電源電流と、予め指定された前記電子部品の発熱部と周囲間の熱抵抗とから前記発熱部の現在温度(Tn)を求め、次に、前記求めた現在温度(Tn)とバーイン試験時の前記発熱部の温度を比較し、該比較結果が等しくなるまで前記周囲温度(Ta)の変化と前記現在温度(Tn)の求めを繰り返し、該比較結果が等しくなる周囲温度(Ta)をバーイン試験温度とすることを特徴としたバーイン試験装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、半導体部品等の電子部品のバーイン試験の周囲温度を自動で設定できるようにするバーイン試験方法及び装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来1台のコンピュータ等に使用するLSI(大規模集積回路)は、同一シリーズのLSIでも数百種類にもなり、それらのLSIの信頼性を高めるために、全数のバーイン試験を数十時間実施し、初期不良や潜在している不良を取り除いている。 【0003】バーイン試験とは、LSIをソケットが搭載されたボードに装着し、密閉された槽内のコネクタ部にそのボードを挿入し、コネクタを通してLSIの電源端子に電圧を供給し、さらに槽内の温度を高温状態に一定に保つことである。 【0004】バーイン試験では、同一シリーズのLSIの温度供給は、シリーズの電源電流の平均値から1種類の温度のみ定められていた。しかしながら、LSIは、機能の違いにより、ゲート数及び使用する回路が異なっており、電源電流も異なるものであった。 【0005】また、半導体チップにダイオードなどの温度センサーを予め形成しておき(即ちダイオードのI−V特性がどの温度に対応しているかを予め基礎データとして記録しておき)、温度センサーからTj(チップ温度)を求め、温度抵抗(熱抵抗)を用いた計算式により、バーイン試験温度を設定するものがあった(特開平5−29417号公報参照)。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】前記のような従来のものは、次のような課題があった。 ■:同一シリーズのLSIの温度供給を1種類の温度のみと定めた場合、集積度の高いLSIは、電源電流が平均値より多く流れオーバストレスになり、LSI自身を破壊したり、劣化を招く恐れがあった。 【0007】■:同一シリーズのLSIの温度供給を1種類の温度のみと定めた場合、集積度の低いLSIは、電源電流が平均値よりも少なく流れるため、温度加速が下がることになる。よって、期待している信頼度に到達しないでバーイン試験が終了することになるため、初期不良が潜在したまま出荷され、フィールド(使用場所)にて初期不良による不良が発生する恐れがあった。 【0008】■:温度センサーを形成するものは、温度センサーを特別に形成しなければならず、汎用性がなかった。本発明は、このような従来の課題を解決し、LSI等の電子部品毎に最適なバーイン試験の周囲温度を設定し、信頼度の高いバーイン試験を行うことを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明図である。図1中、2aは電子部品、3は電源供給部、4aは測定部、6は測定データ比較部、7は温度制御部、21aは発熱部、Taは周囲温度、Iaは測定電流、Vaは入力端子の電圧、Vccは電源電圧である。 【0010】本発明は前記従来の課題を解決するため次のように構成した。 (1):電子部品2aの電源端子に電圧Vccを供給しない状態で、バーイン試験時の電子部品の発熱部21aの温度を周囲温度Taとして、前記電子部品2aの入力端子に測定電流Iaを印加した時の電圧Vaを測定し、次に、前記電子部品2aの前記電源端子に電圧Vccを供給した状態で、前記周囲温度Taを変化して、前記入力端子に前記測定電流Iaを印加した時の電圧と前記測定した電圧Vaが等しくなる周囲温度を定め、該定めた周囲温度Taをバーイン試験温度とする。 【0011】(2):電子部品2aの現在の周囲温度Taと、前記電子部品2aの電源端子に供給される電圧Vccと、該電源端子の電源電流と、予め指定された前記電子部品2aの発熱部21aと周囲間の熱抵抗とから前記発熱部21aの現在温度Tnを求め、次に、前記求めた現在温度Tnとバーイン試験時の前記発熱部21aの温度を比較し、該比較結果が等しくなるまで前記周囲温度Taの変化と前記現在温度Tnの求めを繰り返し、該比較結果が等しくなる周囲温度Taをバーイン試験温度とする。 【0012】(3):電子部品2aの電源端子に電圧Vccを供給する電源供給部3と、前記電子部品2aの周囲温度Taを制御する温度制御部7と、前記電子部品2aの入力端子の電圧を測定する測定部4aと、測定データの比較をする測定データ比較部6とを備え、前記測定データ比較部6は、前記電子部品2aの電源端子に電圧Vccを供給しない状態で、バーイン試験時の前記電子部品2aの発熱部21aの温度を周囲温度Taとして、前記電子部品2aの入力端子に測定電流Iaを印加した時の電圧Vaを測定し、次に、前記電源供給部3から前記電子部品2aの電源端子に電圧Vccを供給した状態で、前記温度制御部で周囲温度Taを変化して、前記入力端子に前記測定電流Iaを印加した時の電圧と前記測定した電圧Vaが等しくなる周囲温度Taを定め、該定めた周囲温度Taをバーイン試験温度とする。 【0013】(4):電子部品2aの電源端子に電圧Vccを供給する電源供給部3と、前記電子部品2aの周囲温度Taを制御する温度制御部7と、前記電源端子の電源電流を測定する電源電流測定部と、測定データの比較をする測定データ比較部6とを備え、前記測定データ比較部6は、前記電子部品2aの現在の周囲温度Taと、前記電子部品2aの電源端子に供給される電圧Vccと、該電源端子の電源電流と、予め指定された前記電子部品の発熱部と周囲間の熱抵抗とから前記発熱部の現在温度Tnを求め、次に、前記求めた現在温度Tnとバーイン試験時の前記発熱部の温度を比較し、該比較結果が等しくなるまで前記周囲温度Taの変化と前記現在温度Tnの求めを繰り返し、該比較結果が等しくなる周囲温度Taをバーイン試験温度とする。 【0014】(作用)前記構成に基づく作用を説明する。電子部品2aの電源端子に電圧Vccを供給しない状態で、バーイン試験時の電子部品の発熱部21aの温度を周囲温度Taとして、前記電子部品2aの入力端子に測定電流Iaを印加した時の電圧Vaを測定し、次に、前記電子部品2aの前記電源端子に電圧Vccを供給した状態で、前記周囲温度Taを変化して、前記入力端子に前記測定電流Iaを印加した時の電圧と前記測定した電圧Vaが等しくなる周囲温度を定め、該定めた周囲温度Taをバーイン試験温度とする。このため、熱抵抗が判らなくても、電子部品に温度センサを設けることなく、自動で正確なバーイン試験温度を設定することができる。 【0015】また、電子部品2aの現在の周囲温度Taと、前記電子部品2aの電源端子に供給される電圧Vccと、該電源端子の電源電流と、予め指定された前記電子部品2aの発熱部21aと周囲間の熱抵抗とから前記発熱部21aの現在温度Tnを求め、次に、前記求めた現在温度Tnとバーイン試験時の前記発熱部21aの温度を比較し、該比較結果が等しくなるまで前記周囲温度Taの変化と前記現在温度Tnの求めを繰り返し、該比較結果が等しくなる周囲温度Taをバーイン試験温度とする。このため、電源電流を測定することで、電子部品に温度センサを設けることなく、自動でバーイン試験温度を設定することができる。 【0016】さらに、電源供給部3で電子部品2aの電源端子に電圧Vccを供給し、温度制御部7で前記電子部品2aの周囲温度Taを制御し、測定部4aで前記電子部品2aの入力端子の電圧を測定し、測定データの比較をする測定データ比較部6で、前記電子部品2aの電源端子に電圧Vccを供給しない状態で、バーイン試験時の前記電子部品2aの発熱部21aの温度を周囲温度Taとして、前記電子部品2aの入力端子に測定電流Iaを印加した時の電圧Vaを測定し、次に、前記電源供給部3から前記電子部品2aの電源端子に電圧Vccを供給した状態で、前記温度制御部で周囲温度Taを変化して、前記入力端子に前記測定電流Iaを印加した時の電圧と前記測定した電圧Vaが等しくなる周囲温度を定め、該定めた周囲温度をバーイン試験温度とする。このため、熱抵抗が判らなくても、電子部品に温度センサを設けることなく、自動で正確なバーイン試験温度を設定するバーイン試験装置を提供することができる。 【0017】また、電源供給部3で電子部品2aの電源端子に電圧Vccを供給し、温度制御部7で前記電子部品2aの周囲温度Taを制御し、電源電流測定部で前記電源端子の電源電流を測定し、測定データの比較をする測定データ比較部6で、前記電子部品2aの現在の周囲温度Taと、前記電子部品2aの電源端子に供給される電圧Vccと、該電源端子の電源電流と、予め指定された前記電子部品の発熱部と周囲間の熱抵抗とから前記発熱部の現在温度Tnを求め、次に、前記求めた現在温度Tnとバーイン試験時の前記発熱部の温度を比較し、該比較結果が等しくなるまで前記周囲温度Taの変化と前記現在温度Tnの求めを繰り返し、該比較結果が等しくなる周囲温度Taをバーイン試験温度とする。このため、電源電流を測定することで、電子部品に温度センサを設けることなく、自動でバーイン試験温度を設定するバーイン試験装置を提供することができる。 【0018】 【発明の実施の形態】半導体部品等の電子部品の故障率を経過時間で見ると、初期故障(不良)期、偶発故障期、磨耗故障期の3つの時期に分けられる。この初期故障期の初期不良(欠陥)を除去するためバーイン試験が行われる。バーイン試験は、短時間で終了するために、電子部品を高温状態にする温度加速を行う。 【0019】例えば、ある電子部品は、温度が10度(以下、温度は全て摂氏で示してある)上昇する毎に、温度加速がほぼ2倍になる場合がある。この場合、温度を通常より80度高い温度にすると28 =256倍の温度加速となる。このため、通常40度では1年の初期故障期が、120度では(1/256)年≒34時間と短くなる。 【0020】LSI等の電子部品は、バーイン試験において、種類、機能毎に初期不良が除去できる発熱部の温度(チップ温度)に保つために最適な周囲温度を供給する必要がある。 【0021】(1):熱抵抗を測定する場合の説明図2は熱抵抗を測定する場合の説明図、図3は特性による説明図、図4は電源端子に電圧を印加しない場合とする場合の説明図である。 【0022】a:装置構成の説明図2(a)は装置構成図である。図2(a)において、バーイン試験装置には、槽内1、LSI2、電源供給部3、DC測定部4、測定データ格納部5、測定データ比較部6、温度制御部7が設けてある。 【0023】槽内1は、LSI2の電源端子に電圧を供給するコネクタ部を有し、高温状態を長時間一定に保つため密閉されるものである。LSI2は、バーイン試験を行う電子部品である。電源供給部3は、LSI2の電源端子に電圧を供給するものである。DC測定部4は、LSI2の入力端子に微小電流(直流)を印加したときの電圧を測定するものである。測定データ格納部5は、測定時のデータを格納するものである。測定データ比較部6は、LSI2の電源端子に電圧を印加しない場合の特性と電圧を印加した場合の特性を比較しバーイン試験の槽内(周囲)温度を設定するものである。温度制御部7は、槽内1の温度を一定に制御するものである。 【0024】b:電圧測定の説明図2(b)は電圧測定の説明である。図2(b)において、槽内1の温度、即ち周囲温度がTaであり、LSI2の電源端子に電圧Vccを供給した時の電圧測定の例である。LSI2の信号の入力端子に測定電流である一定の微小電流Ia(例えば、チップ温度に影響のない5μA〜10μA)を印加する。この電流Iaは、主に増幅回路A等の内部回路の保護素子である保護ダイオードDを通り接地端子GNDに流れる。この時の、保護ダイオードDの端子間の電圧VaをDC測定部4で測定することになる。 【0025】図3(a)は入力端子のI−V特性である。図3(a)において、縦軸はLSI2の信号入力端子の電圧、横軸は前記入力端子に印加する電流である。周囲温度を50度、100度、150度とした場合において、LSI2の入力端子に印加する電流を変化して、その時の入力端子の電圧を測定した特性を示している。この特性では、周囲温度が50度→100度→150度のように温度が高くなると、I−V特性は徐々に急峻になり、一定の微小電流Ia(測定電流)を印加したときの測定電圧は増加している。 【0026】c:電源端子に電圧を印加しない場合とする場合の説明図3(b)は測定電圧と温度の関係(V−T特性)である。図3(b)において、縦軸はLSI2の信号の入力端子に一定の微小電流Iaを印加したときの測定電圧V、横軸は周囲温度Tである。図3(b)の特性(A)は、LSI2の電源端子に電圧を印加しない場合の特性であり、特性(B)は、LSI2の電源端子に電圧を印加した場合の特性である。この図で入力端子の電圧VがVaとなるのは特性(A)では150度(T1)であり、特性(B)では70度(T2)である。これはLSI2の電源端子に電圧を印加した場合で周囲温度が70度の時、チップ温度Tcは150度であることを示している。 【0027】図4(a)は電源端子に電圧を印加しない場合の説明である。図4(a)において、LSI2は、チップ21と該チップ21を囲むパッケージ22により構成されている。この場合、電源供給部3からLSI2には電源供給がされていないので、LSI2のチップ温度Tcと周囲温度Taは等しくなる。 【0028】図4(b)は電源端子に電圧を印加する場合の説明である。図4(b)において、LSI2は、チップ21と該チップ21を囲むパッケージ22により構成されている。この場合、電源供給部3からLSI2に電源供給がされているので、LSI2のチップ21は熱を発生する。このためチップ温度Tcは周囲温度Taより高くなる。 【0029】d:バーイン試験時にチップの温度を150度に設定する場合の説明バーイン試験時にチップの温度を150度に設定する場合の順序は、次の■〜■になる。 【0030】■:先ず、LSI2の電源端子に電圧を印加しない場合の特性(A)をとる(図3(b)参照)。この手段は、温度制御部7により周囲温度を100度〜150度まで5度刻みで設定し、LSI2の入力端子に一定の微小電流IaをDC測定部4より印加し、その時の電圧を測定データ格納部5に記録する。 【0031】■:次に、LSI2の電源端子に電圧を印加した場合の特性(B)をとる(図3(b)参照)。この手段は、電源供給部3よりLSI2の電源端子に電圧を印加した状態で、温度制御部7により周囲温度を50度〜100度まで5度刻みで設定し、LSI2の入力端子に一定の微小電流IaをDC測定部4より印加し、その時の電圧を測定データ格納部5に記録する。 【0032】■:測定データ比較部6により、LSI2の電源端子に電圧を印加しない場合の特性(A)の温度T1(150度)の電圧VaとLSI2の電源端子に電圧を印加した場合の特性(B)と一致する電圧Vaの温度T2(70度)をバーイン試験の周囲温度とする。そして、この周囲温度T2(70度)を温度制御部に設定し、バーイン試験を開始する。 【0033】なお、周囲温度を5度刻みで設定して測定したが、刻みを小さくすればより正確な特性を求めることができる。また、第3図の説明で、温度の増加により電圧が増加する場合であるが、逆に、温度の増加により電圧が減少する場合の電子部品であっても同様に本発明を適用することができる。 【0034】(2):電源電流を測定する場合の説明図5は電源電流を測定する場合の装置構成図、図6は電源電流を測定する場合のフローチャートである。 【0035】a:装置構成の説明図5において、バーイン試験装置には、槽内1、LSI2、電源供給部3、測定データ格納部5、測定データ比較部6、温度制御部7、電源電流測定部41が設けてある。 【0036】槽内1は、LSI2の電源端子に電圧を供給するコネクタ部を有し、高温状態を長時間一定に保つため密閉されるものである。LSI2は、バーイン試験を行う電子部品である。電源供給部3は、LSI2の電源端子に電圧を供給するものである。測定データ格納部5は、測定時のデータを格納するものである。測定データ比較部6は、設定したいLSI2のチップ温度Tcと現在のチップ温度Tnを比較するものである。温度制御部7は、槽内1の温度を一定に制御するものである。電源電流測定部41は、LSI2の電源端子の電流を測定するものである。 【0037】b:バーイン試験時にチップの温度を150度に設定する場合の説明バーイン試験時にチップの温度(Tc)を150度に設定する場合の順序は、次の■〜■になる。ここで、電源電圧は5V、チップと周囲の熱抵抗は2とする。この熱抵抗2は、チップの温度が1W(ワット)当たり2度周囲温度より上昇することを示している。 【0038】■:槽内1を50度の周囲温度に設定し、LSI2に電源を供給する。 ■:LSI2の電源電流を測定し、以下の演算を行い現在のチップ温度Tnを記録する。 【0039】電源電流×電源電圧×チップと周囲の熱抵抗+周囲温度(Ta)=現在のチップ温度(Tn) ここで、電源電流・・・・・・・・8A電源電圧・・・・・・・・5Vチップと周囲の熱抵抗・・2(℃/W) 周囲温度・・・・・・・・50℃現在のチップ温度Tn=8×5×2+50=130℃■:バーイン試験時のチップの温度Tc(この例では150度)と現在のチップ温度Tn(前記計算例では130度)を比較する。 【0040】■:チップの温度Tcと現在のチップ温度Tnが等しくない場合、周囲温度を微小温度α(この例では+5度)上昇する。 ■:チップの温度Tcと現在のチップ温度Tnが等しくなるまで前記■〜■項を繰り返す。 【0041】■:チップの温度Tcと現在のチップ温度Tnが等しくなった時をバーイン試験の周囲温度(この例では60度)として設定し、バーイン試験を開始する。なお、この例の周囲温度60度では、電源電流が9Aに変化している。 【0042】以下、図6の処理S1〜処理S8に従って、バーイン試験時にチップの温度(Tc)を150度に自動設定するフローを説明する。 S1:測定データ比較部6は、バーイン試験時のチップの温度Tcを150度に設定し処理S2に移る。 【0043】S2:測定データ比較部6は、温度制御部7に設定する周囲温度Taを45度にし処理S3に移る。 S3:測定データ比較部6は、温度制御部7に設定する周囲温度を+5度上昇し(Ta=Ta+5)処理S4に移る。なお、この温度上昇は細かくするほど、時間は必要とするが正確なバーイン試験の周囲温度を設定できる。 【0044】S4:測定データ比較部6は、電源供給部3よりLSI2に電源を供給し処理S5に移る。 S5:電源電流測定部41は、LSI2の電源電流を測定し、測定データ格納部5に格納し処理S6に移る。 【0045】S6:測定データ比較部6は、以下の演算を行い現在のチップ温度Tnを記録し、処理S7に移る。 電源電流×電源電圧×チップと周囲の熱抵抗+周囲温度(Ta)=現在のチップ温度(Tn) この例では、電源電流・・・・・・・・8A電源電圧・・・・・・・・5Vチップと周囲の熱抵抗・・2(℃/W) 周囲温度・・・・・・・・50℃これにより、現在のチップ温度Tn=8×5×2+50=130℃S7:測定データ比較部6は、バーイン試験時のチップの温度Tc=150度と現在のチップ温度Tn=130度を比較する。この比較でバーイン試験時のチップの温度Tcと現在のチップ温度Tnが等しい(又は略等しい)場合は処理S8に移り、もし等しくない場合は処理S3に戻る。 【0046】S8:測定データ比較部6は、チップの温度Tcと現在のチップ温度Tnが等しくなった時をバーイン試験の周囲温度(この例では60度)として温度制御部7に設定し、バーイン試験を開始する。 【0047】以上、実施の形態で説明したように、温度センサを特別に形成する方式でなく、デバイス端子のI−V特性とV−T特性から、最適のバーイン試験温度を設定するものであり、汎用性がある。また、I−V特性がどの温度に対応しているかを予め基礎データを記録しておく必要はなく、基礎データが全く存在しない状態で最適のバーイン試験温度を設定することが可能である。 【0048】なお、前記実施の形態では、バーイン試験時に電源電圧Vccは一定としたが、電源電圧Vccを高くすることもできる。電源電圧Vccを高くするとチップ温度が上昇するので、より温度加速を上げることができる。 【0049】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次のような効果がある。 (1):電子部品の電源端子に電圧を供給しない状態で、バーイン試験時の電子部品の発熱部の温度を周囲温度として、前記電子部品の入力端子に測定電流を印加した時の電圧Vaを測定し、次に、前記電子部品の前記電源端子に電圧を供給した状態で、前記周囲温度を変化して、前記入力端子に前記測定電流を印加した時の電圧と前記測定した電圧Vaが等しくなる周囲温度を定め、該定めた周囲温度Taをバーイン試験温度とするため、熱抵抗が判らなくても、電子部品に温度センサを設けることなく、自動で正確なバーイン試験温度を設定することができる。 【0050】(2):電子部品の現在の周囲温度Taと、前記電子部品の電源端子に供給される電圧と、該電源端子の電源電流と、予め指定された前記電子部品の発熱部と周囲間の熱抵抗とから前記発熱部の現在温度Tnを求め、次に、前記求めた現在温度Tnとバーイン試験時の前記発熱部の温度を比較し、該比較結果が等しくなるまで前記周囲温度Taの変化と前記現在温度Tnの求めを繰り返し、該比較結果が等しくなる周囲温度Taをバーイン試験温度とするため、電源電流を測定することで、電子部品に温度センサを設けることなく、自動でバーイン試験温度を設定することができる。 【0051】(3):測定データの比較をする測定データ比較部で、電子部品の電源端子に電圧を供給しない状態で、バーイン試験時の前記電子部品の発熱部の温度を周囲温度として、前記電子部品の入力端子に測定電流を印加した時の電圧Vaを測定し、次に、電源供給部から電子部品の電源端子に電圧を供給した状態で、前記温度制御部で周囲温度を変化して、前記入力端子に前記測定電流を印加した時の電圧と前記測定した電圧Vaが等しくなる周囲温度を定め、該定めた周囲温度をバーイン試験温度とするため、熱抵抗が判らなくても、電子部品に温度センサを設けることなく、自動で正確なバーイン試験温度を設定するバーイン試験装置を提供することができる。 【0052】(4):測定データの比較をする測定データ比較部で、電子部品の現在の周囲温度Taと、前記電子部品の電源端子に供給される電圧と、該電源端子の電源電流と、予め指定された前記電子部品の発熱部と周囲間の熱抵抗とから前記発熱部の現在温度Tnを求め、次に、前記求めた現在温度Tnとバーイン試験時の前記発熱部の温度を比較し、該比較結果が等しくなるまで前記周囲温度Taの変化と前記現在温度Tnの求めを繰り返し、該比較結果が等しくなる周囲温度Taをバーイン試験温度とするため、電源電流を測定することで、電子部品に温度センサを設けることなく、自動でバーイン試験温度を設定するバーイン試験装置を提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005223 【氏名又は名称】富士通株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)7月9日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】山谷 晧榮 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−23654 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月29日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−183662 |
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