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【発明の名称】 バーンインボード
【発明者】 【氏名】北吹 順一

【要約】 【課題】半導体デバイスを高密でかつ簡単に装着できるバーンインボードを提供する。

【解決手段】第1の絶縁基板11の上面上には、半導体デバイス21がその内部に装填される複数の凹部12が形成されている。第1の絶縁基板11に重ね合わされる第2の絶縁基板13には、凹部12内に装着された半導体デバイス21の凹部12から露出する各ピン22に接触する複数の電圧印加用電極14と、電圧印加用電極14に電気的に接続された配線15が形成されている。配線15はコネクタ部に電気的に接続されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 半導体デバイスがその内部に装填される複数の凹部が上面上に形成された第1の絶縁基板、前記凹部内に装着された前記半導体デバイスの前記凹部から露出する各ピンに接触する複数の電圧印加用電極が設けられかつ前記電圧印加用電極に電気的に接続された配線を有する第2の絶縁基板、および、前記配線に電気的に接続されたコネクタ部を具備することを特徴とするバーンインボード。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バーンインボードに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、パッケージングされた多ピンタイプの半導体デバイスに対してバーンインテストが行われている。このバーンインないしはバーンインテストでは、複数の半導体デバイスが取り付けられたバーンインボードを、バーンイン検査装置の恒温槽内に設けられたコネクタに接続し、この恒温槽内の昇温した状態で半導体デバイスに電圧を印加する等して不良な半導体デバイスを特定している。
【0003】このバーンインボード50は、図5に示すように、その表面上に互いに間隔を隔てて配列された複数のソケット51を備え、これらのソケット51に、例えばTQFPパッケージの半導体デバイス(図示せず)が装着されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ソケット51は、図6に示すように、いわゆるオープントップソケットであり、レバーによりトップ52を開いた後、ベース53の所定箇所に半導体デバイスを位置合わせし、はめ込み、次いでトップ52を閉じることにより、半導体デバイスを装着している。このため、全てのソケット51に半導体デバイスを装着するのにかなり手間と時間を要する。また、ソケット51のトップ52を開け閉めするためのスペースを確保する必要があること、また、ソケット51が一般に半導体デバイスよりも大きいこと等の理由で、1枚のバーンインボード50に取り付けられるソケット51の数には制限がある。このため、1枚のバーンインボード50あたりの半導体デバイスの実装数に限界がある【0005】本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、半導体デバイスを高密でかつ簡単に装着できるバーンインボードを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、半導体デバイスがその内部に装填される複数の凹部が上面上に形成された第1の絶縁基板、前記凹部内に装着された前記半導体デバイスの前記凹部から露出する各ピンに接触する複数の電圧印加用電極が設けられかつ前記電圧印加用電極に電気的に接続された配線を有する第2の絶縁基板、および、前記配線に電気的に接続されたコネクタ部を具備することを特徴とするバーンインボードを提供する。
【0007】本発明のバーンインボートに装着される半導体デバイスは、多ピンタイプであって、QFP、TQFP、SOP、TSOP、BGA、PGA等の薄型表面実装パッケージのものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0009】図1は、本発明のバーンインボードの第1実施形態を示す平面図である。図2は、図1に示すバーンインボードを示す一部断面図である。
【0010】以下に説明する第1実施形態では、パッケージがTQOP/QFPタイプでピン数が100ピンの半導体デバイスの場合を例に挙げて説明する。
【0011】図1に示すバーンインボード10は、略長方平板状の第1の絶縁基板11を具備する。この第1の絶縁基板11の上面には、半導体デバイスを装填するための凹部12が複数形成されている。これらの凹部12は、第1の絶縁基板11の長手方向に沿って互いに複数列に形成される。
【0012】凹部12の形状やサイズは、半導体デバイスに対応させる。凹部12の深さは、半導体デバイスの厚みよりも若干浅くする。このような凹部12の構成により、図2に示すように、半導体デバイス21を裏返しにした状態で凹部12に装着した場合に、半導体デバイス21のピン22が第1の絶縁基板11の上面上に露出する。
【0013】第1の絶縁基板11の上には、第1の絶縁基板11と同様のサイズおよび形状の第2の絶縁基板13が重ねられる。図2に示すように、第2の絶縁基板13の下面、すなわち第1の絶縁基板11の凹部12が形成された上面に対向する面には、複数の電圧印加用電極14が設けられている。これらの電圧印加用電極14は、図3に示すように、第2の絶縁基板13の下面上に、第1の絶縁基板13と第2の絶縁基板14とを重ね合わせた場合に、凹部12から露出した半導体デバイス21のピン22に接触するように配列されている。
【0014】第2の絶縁基板13の上面または下面には、さらに、各電圧印加用電極14に接続された配線15が形成されている。配線15は、例えば、第2の絶縁基板13の表面または裏面に形成されたプリント配線であり得る。なお、配線15は、第2の絶縁基板13内に内蔵されていても良い。
【0015】さらに、第2の絶縁基板13には、コネクタ部16が設けられている。コネクタ部16は、配線15を介して各電圧印加用電極14と電気的に接続されている。このコネクタ部16は、図4に示すように、バーンインボード10をバーンイン検査装置30の恒温槽31内に設けられたソケット32に接続される。ソケット32は、制御部33に接続されている。これにより、制御部33から、ソケット32、コネクタ部16、配線15を介して電圧印加用電極14に電力が供給される。
【0016】この例では、コネクタ部16を第2の絶縁基板13に設けたが、第1の絶縁基板11に設けても良い。この場合、第2の絶縁基板13設けられた配線15とコネクタ部16との間を電気的に接続する基板間接続構造を設ける。
【0017】以上のような構成からなるバーンインボード10への半導体デバイス21の装填は次の通り行うことができる。例えば、半導体デバイス21を、裏返した状態で、第1の絶縁基板11の上面に形成された凹部12内に装填する。この際に、凹部12の形状およびサイズは半導体デバイス21に対応させてあるので特別な位置合わせを行う必要がない。次いで、第1の絶縁基板11に、第2の絶縁基板13を重ね合わせる。この際、第2の絶縁基板13の下面上に、第1の絶縁基板11と第2の絶縁基板13とを重ね合わせた場合に、凹部12から露出した半導体デバイス21のピン22に接触するように電圧印加用電極14が配列されているので、特別な位置合わせを行うことなく、ピン22と電圧印加用電極14を確実かつ容易に互いに接触させることができる。このように、半導体デバイス21の装着は自己整合的に行うことができる。
【0018】このように、本実施形態にかかるバーンインボード10によれば、各半導体デバイス21毎に別個独立したソケットが不要になる。このため、1枚のバーンインボード10あたりの半導体デバイス21の実装数が増加する。また、ソケットに比べて半導体デバイスの装填および排出が容易になる。さらに各半導体デバイス21の位置決めがそのパッケージの外寸に従って自己整合的に行われるため、位置決めを特に行う必要がない。これらの結果、半導体デバイス21についてのバーンイン検査のコストを低減し、スループットの向上が図られる。
【0019】以上説明した実施形態では、パッケージがTQOPの半導体デバイスを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、QFP、TSOP、BGA、SOP、PGAのような種々のタイプのパッケージの半導体デバイスのためのバーンインボードに適用できる。また、本実施形態ではピン数が100ピンである場合について例示したがピン数は特に限定されない。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のバーンインボードは、半導体デバイスが装着される複数の凹部がその上面に形成された第1の絶縁基板と、凹部内に装着された半導体デバイスの前記凹部から露出する各ピンに接触する複数の電圧印加用電極が下面上に設けられかつ電圧印加用電極に電気的に接続された配線を具備する第2の絶縁基板とを具備し、凹部内に半導体デバイスを装着した後に第1の絶縁基板に第2の絶縁基板を重ね合わせることにより、半導体デバイスのピンと電圧印加用電極とを自己整合的に接触させることができるので、別個独立したソケットが不要になり、バーンインボードへの半導体デバイスの実装密度を高くできると共に、半導体デバイスの装着および排出が容易になるため、バーンイン検査のコストを低減しかつスループットの向上を実現できる。
【出願人】 【識別番号】000004123
【氏名又は名称】日本鋼管株式会社
【出願日】 平成9年(1997)6月27日
【代理人】
【公開番号】 特開平11−23650
【公開日】 平成11年(1999)1月29日
【出願番号】 特願平9−172157