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【発明の名称】 CMOS論理LSIのIDDQ測定装置および測定方法
【発明者】 【氏名】中條 浩司

【要約】 【課題】プルアップ回路を内蔵したCMOS論理LSIのIDDQ (静止時電源電流)を高精度で測定する。

【解決手段】入力レベルがハイのときは、CMOS論理LSI2の入力端子7はその電源端子5と略同電位となりプルアップ抵抗4にはほとんど電流は流れない。入力レベルがローのときは、電源端子5からプルアップ抵抗4に流れ込んだ電流は、図2に示すように、入力信号源に流れ出し、CMOS論理LSIのGND端子7に接続された測定ユニット1に流れ込まない。よって、測定ユニット1にはプルアップ抵抗4の電流が流れ込まず、IDDQ を高精度で測定できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 CMOS論理LSIの電源端子に電源を接続し、前記CMOS論理LSIのGND端子に測定ユニットを接続し、前記CMOS論理LSIの入力端子にハイ,ローの信号を供給する信号源を接続することを特徴とするCMO論理LSIのIDDQ 測定装置。
【請求項2】 第1の測定モードにおいて、CMOS論理LSIの電源端子に電源を接続し、そのCMOS論理LSIのGND端子に、内蔵の電圧発生装置の出力をGNDレベルとした測定ユニットを接続し、第2の測定モードにおいて、CMOS論理LSIの電源端子に、内蔵の電圧発生装置の出力を電源レベルとした前記測定ユニットを接続し、そのCMOS論理LSIのGND端子にGNDを接続し、前記第1の測定モード,前記第2の測定モードのいづれにおいてもCMOS論理LSIの入力端子にハイ,ローの信号を供給する信号源を接続することを特徴とするCMOS論理LSIのIDDQ の測定装置。
【請求項3】 CMOS論理LSIの電源端子に電源を供給し、前記CMOS論理LSIの入力端子にハイ,ローの信号を供給し、前記CMOS論理LSIのGND端子からの電流を測定することを特徴とするCMOS論理LSIのIDDQ の測定方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LSIの電気的特性測定に関し、特にCMOS論理LSIの静止時電源電流(以下IDDQ と記す)の測定に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、CMOS論理LSIのIDDQ を測定する場合には、図3に示す様に、CMOS論理LSI2の電源端子(VDD)5に電圧発生装置を含む電流測定装置(以下、測定ユニットという)1を取り付け、内部回路の状態を静止させる為に入力端子7をハイ(=VDD)もしくはロー(=GND)のレベルに固定し、出力端子8は開放とする。そして測定ユニット1において、その電圧発生装置よりVDDレベルの電圧を発生させ、そのときの電流をIDDQ として取得する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述した測定方法において、CMOS論理LSI内部にプルアップ抵抗(プルアップ回路)を持つ入力端子が存在する場合、この入力端子をGNDレベルに固定した状態でIDDQ を測定しようとすると図4に示すように、プルアップ抵抗4を通る電流の経路が発生し、測定ユニット1ではIDDQ +電源VDD/プルアップ抵抗値を測定してしまうという問題があった。
【0004】また、この入力端子の状態がGNDレベルにある時のCMOS論理LSIの内部回路の状態におけるIDDQ の測定が不可能となってしまう問題があった。
【0005】本発明は、このような状況のもとでなされたもので、プルアップ回路を内蔵したCMOS論理LSIのIDDQ 測定を高精度で行うことのできる、CMOS論理LSIのIDDQ 測定装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため本発明では、CMOS論理LSIのIDDQ 測定装置を次の(1),(2)のとおりに、そしてCMOS論理LSIのIDDQ 測定方法を次の(3)のとおりに構成する。
【0007】(1)CMOS論理LSIの電源端子に電源を接続し、前記CMOS論理LSIのGND端子に測定ユニットを接続し、前記CMOS論理LSIの入力端子にハイ,ローの信号を供給する信号源を接続するCMO論理LSIのIDDQ 測定装置。
【0008】(2)第1の測定モードにおいて、CMOS論理LSIの電源端子に電源を接続し、そのCMOS論理LSIのGND端子に、内蔵の電圧発生装置の出力をGNDレベルとした測定ユニットを接続し、第2の測定モードにおいて、CMOS論理LSIの電源端子に、内蔵の電圧発生装置の出力を電源レベルとした前記測定ユニットを接続し、そのCMOS論理LSIのGND端子にGNDを接続し、前記第1の測定モード,前記第2の測定モードのいづれにおいてもCMOS論理LSIの入力端子にハイ,ローの信号を供給する信号源を接続するCMOS論理LSIのIDDQ の測定装置。
【0009】(3)CMOS論理LSIの電源端子に電源を供給し、前記CMOS論理LSIの入力端子にハイ,ローの信号を供給し、前記CMOS論理LSIのGND端子からの電流を測定するCMOS論理LSIのIDDQ の測定方法。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態をCMOS論理LSIのIDDQ 測定装置の実施例により詳しく説明する。なお本発明は装置に限らず、測定方法の形で実施することができる。
【0011】
【実施例】図1は実施例である“CMOS論理LSIのIDDQ 測定装置”の回路図である。図示のようにスイッチ9とスイッチ10をA側に切り換え、IDDQ の測定ユニット1をCMOS論理LSI2のGND端子6に,電源VDDをCMOS論理LSI2の電源端子5に接続する。
【0012】この時、測定ユニット1内蔵の電圧発生装置の出力をGNDレベルとすると、測定ユニット1にはプルアップ抵抗4に流れる電流の影響は受けない。すなわち、入力端子7をローレベルにした場合、電源VDDからCMOS論理LSI2の電源5を通り、CMOS論理LSI2内のプルアップ抵抗4に流れ込んだ電流は、図2のaに示すように、入力端子7よりCMOS論理LSI2外に流れ出る。このため、CMOS論理LSI2のGND端子6に接続した測定ユニット1には図2のaに示すようにプルアップ抵抗Rの電流は流れ込まない。また、入力端子7をハイレベルとした場合、入力端子7が電源端子5と略同電位となりプルアップ抵抗4にほとんど電流が流れず、測定ユニット1にはプルアップ抵抗4の電流は流れ込まない。そこで、入力端子7の状態(ハイ,ロー)の組み合わせを様々に変える事で内部回路の状態を変化させ、IDDQ を測定する。
【0013】IDDQ 以外の測定を行う際には、スイッチ9,10をB側に切り換え、測定ユニット内蔵の電圧発生装置の出力を電源VDDレベルとして測定を行う。なおプルアップ回路をもたないCMOS論理LSIであれば、スイッチ9とスイッチ10を共にB側に切り換えることでIDDQ 測定が可能となる。
【0014】以上説明したように、本実施例によれば、プルアップ回路を内蔵したCMOS論理LSIのIDDQ 測定が、その入力端子の状態にかかわらず正確に行うことができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明よれば、プルアップ回路の電流に左右されることなく、CMOS論理LSIのIDDQ を高精度で測定することができる。
【出願人】 【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
【出願日】 平成9年(1997)7月8日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】丹羽 宏之 (外1名)
【公開番号】 特開平11−23647
【公開日】 平成11年(1999)1月29日
【出願番号】 特願平9−182347