| 【発明の名称】 |
TFTアレー検査方法および検査装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】伊藤 豊
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| 【要約】 |
【課題】液晶組み込み前にTFTアレーのITO画素電極と画素トランジスタとの接続不良の検出を可能とするTFTアレー検査方法および検査装置を得る。
【解決手段】TFTアレーチップの外部取り出し電極パッド6にプローブ針16を接触させ、同時にTFTアレーチップのITO画素電極5に積層膜17の最表面の誘電体薄膜11を接触させ、プローブ針16および導電体薄膜12に電位を与え、画素トランジスタを導通させてITO画素電極に電荷を蓄え、画素トランジスタを非導通とした後、再度画素トランジスタを導通させて蓄えた電荷を放出させ、電荷が放出された信号線の電位変化を検出するものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ITO画素電極とともにキャパシタを形成するための導電体を前記ITO画素電極に接近させた状態で電位を与え、画素トランジスタを導通させて前記ITO画素電極に電荷を与え、前記画素トランジスタを非導通とした後に前記画素トランジスタを導通させて前記画素トランジスタを通して前記電荷を放出させ、この放出電荷を検出することを特徴とするTFTアレー検査方法。 【請求項2】 TFTアレーチップの外部取り出し電極パッドに接触して電流電圧を印可および測定するプローブ針と、前記プローブ針と前記外部取り出し電極パッドとの接触時にTFTアレーチップのITO画素電極と接触する積層膜とを備え、前記積層膜は最表面の誘電体薄膜と、その下層の電位を与えることが可能な導電体薄膜とからなることを特徴とするTFTアレー検査装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、液晶駆動用TFTアレーの検査方法および検査装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】近年、液晶表示装置は、ビデオのファインダーや液晶テレビあるいは液晶プロジェクタ等に多く使用され、画素数も平成9年現在、100万画素レベルの素子もあり、さらに拡大の一途をたどっている。画素数の増加とともに加工最小寸法ともあいまって、拡散工程での不良画素の発生も増加している。 【0003】従来、TFTアレー拡散終了後、液晶組立前のTFTアレー動作確認検査は、電極パッドにプローブカードに付属した針を当て、電極パッドに電位を与えることで、導通,短絡や各画素への書き込み,読み出し等の検査を行い、不良画素を検出していた。以下図面を参照しながら、従来のTFTアレーの評価方法の一例について説明する。 【0004】図4は液晶組み込み前のTFTアレーチップの一画素分の断面模式図である。51は透明基板、52はITO画素電極、53は画素トランジスタ、54は付加容量、55はシリコン薄膜、56はゲート絶縁膜、57はトランジスタゲート線、58は容量ゲート線、59は画素電極側コンタクト、60は信号線側コンタクト、61は信号線、62は画素電極下配線である。 【0005】図5は液晶組み込み前のTFTアレーチップの等価回路概念図である。71は信号線選択回路、72はゲート線選択回路、73は外部取り出し電極パッドである。従来、外部取り出し電極パッド73にプローブカードを用いてプローブ針を当て、電圧を印可し、信号線選択回路71,ゲート線選択回路72を動作させて特定の信号線61,トランジスタゲート線57を選択することによりセルの不良検査を行っていた。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の構成では、ITO画素電極52の容量は下層配線とのごく小さな寄生容量のみで、ある画素トランジスタ53を導通させて付加容量54に電荷を書き込めても、ITO画素電極52には電荷を書き込むことはできなかった。したがって、ITO画素電極52と画素トランジスタ53が電気的に接続しているかどうかの検査が不可能で、液晶組み込み前にITO画素電極52と画素トランジスタ53との接続不良を検出できないという課題を有していた。 【0007】この発明は上記課題に鑑み、液晶組み込み前にTFTアレーのITO画素電極と画素トランジスタとの接続不良の検出を可能とするTFTアレー検査方法および検査装置を提供するものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】請求項1記載のTFTアレー検査方法は、ITO画素電極とともにキャパシタを形成するための導電体をITO画素電極に接近させた状態で電位を与え、画素トランジスタを導通させてITO画素電極に電荷を与え、画素トランジスタを非導通とした後に画素トランジスタを導通させて画素トランジスタを通して電荷を放出させ、この放出電荷を検出することを特徴とするものである。 【0009】請求項2記載のTFTアレー検査装置は、TFTアレーチップの外部取り出し電極パッドに接触して電流電圧を印可および測定するプローブ針と、プローブ針と外部取り出し電極パッドとの接触時にTFTアレーチップのITO画素電極と接触する積層膜とを備え、積層膜は最表面の誘電体薄膜と、その下層の電位を与えることが可能な導電体薄膜とからなることを特徴とするものである。 【0010】この発明のTFTアレー検査方法および検査装置によると、TFTアレーのITO画素電極と導電体とでキャパシタを形成してITO画素電極に電荷を書き込み蓄積することが可能となり、ITO画素電極に蓄積した電荷の放出による信号線の電位変化の有無の検出により、液晶組み込み前の画素トランジスタとITO画素電極の接続不良の判定が行える。 【0011】 【発明の実施の形態】この発明の一実施の形態を図1ないし図3に基づいて説明する。図1は、TFTアレー検査装置の断面模式図を示している。図1において、1は石英やガラス等からなる透明基板、2はTFTの一チップ領域、3は画素セルアレー領域、4は周辺回路領域、5はITO画素電極、6はアルミニウムやアルミニウム合金等からなる外部取り出し電極パッドである。また、10はプローブカード、11はポリエステルやポリエチレン等からなり厚みが0.1μm〜5μm程度の誘電体薄膜、12はAl,Cu,Au等あるいはそれらの合金からなり厚みが0.5μm〜10μm程度の導電体薄膜、13はスポンジやゴム等からなる弾性体、14は裏打ち板、15は固定アーム、16はタングステン等からなるプローブ針である。なお、誘電体薄膜11,導電体薄膜12にて積層膜17が構成されている。 【0012】図2は、TFTアレー検査装置適用時の液晶組み込み前のTFTアレーチップの一画素分の断面模式図である。21は画素トランジスタ、22は付加容量、23はシリコン薄膜、24はゲート絶縁膜、25はトランジスタゲート線、26は容量ゲート線、27は画素電極側コンタクト、28は信号線側コンタクト、29は信号線、30は画素電極下配線である。 【0013】図2から解るように、導電体薄膜12が存在しなければITO画素電極5は下層における信号線29等との間のわずかな寄生容量しか持たない。そこで、図1に示すように、プローブカード10に誘電体薄膜11,導電体薄膜12の積層膜17を具備し、プローブ針16が透明基板1上の外部取り出し電極パッド6に接触する時に、誘電体薄膜11の表面がITO画素電極5に接触するように構成する。導電体薄膜12の裏側に弾性体13を設けることにより、TFTアレー基板表面の凹凸に合わせて誘電体薄膜11の表面が自由に変形し、誘電体薄膜11とITO画素電極5の接触面積を大きくすることができるが、TFTアレー表面の凹凸が小さければ弾性体13は必ずしも必要ではない。なお、ここでは誘電体薄膜11,導電体薄膜12の積層膜17をプローブカード10に具備したが、プローブカード10とは切り離した構造としてもよい。 【0014】図2に示すように、誘電体薄膜11とITO画素電極5が接触した時、導電体薄膜12とITO画素電極5とでキャパシタが形成される。以下、このキャパシタの容量をITO画素電極容量と称する。TFTアレー検査装置の適用時におけるTFTアレーの等価回路概念図を図3に示す。31はゲート線選択回路、32は信号線選択回路、33a,33b,33c,33dは付加された第1,第2,第3,第4のITO画素電極容量、21a,21b,21c,21dは第1,第2,第3,第4の画素トランジスタである。図3においては図面の都合上、画素は4画素しか示されていないが実際の素子では数十万画素を有するものである。TFTアレー検査装置の導電体薄膜12には電位が与えられる構造となっており、導電体薄膜12を接地し容量ゲート線26をフローティング状態とし、各画素トランジスタ21a〜21dを導通させることで、各ITO画素電極容量33a〜33dに電荷を蓄積することが可能となる。 【0015】次に、このTFTアレー検査装置を使って、実際のTFTアレーの検査方法について説明する。図3において導電体薄膜12の電位を例えば0Vとし、容量ゲート線26a,26bはフローティング状態とする。そして、信号線選択回路32を用いて例えば第2の信号線29bのみ10Vとし他の信号線29は0Vとする。そして、ゲート線選択回路31で例えば第2のトランジスタゲート線25bの電位を14Vとする。すると第4の画素トランジスタ21dが導通して第4のITO画素電極容量33dに電荷が書き込まれる。次に、第2のトランジスタゲート線25bの電位をしきい値以下に下げ第4の画素トランジスタ21dを非導通とした後、第2の信号線29bの電位を例えば0Vとし、再び第2のトランジスタゲート線25bを例えば14Vに引き上げ第4の画素トランジスタ21dを導通状態とし、第4のITO画素電極容量33dに書き込まれた電荷を第2の信号線29bに放出させる。 【0016】この時、第2の信号線29bの電位変化を検出する。もし、図2に示す画素電極側コンタクト27が導通していない、あるいは画素電極下配線30が断線している等の不良があれば、図3における第4のITO画素電極33dには電荷は書き込まれていないため、電荷の放出による第2の信号線29bの電位変化は検出されず、不良画素として判定することが可能である。このように、液晶組み込み前の画素トランジスタ21とITO画素電極5の接続不良の判定が可能となる。 【0017】 【発明の効果】この発明のTFTアレー検査方法および検査装置によると、TFTアレーのITO画素電極と導電体とでキャパシタを形成してITO画素電極に電荷を書き込み蓄積することが可能となり、ITO画素電極に蓄積した電荷の放出による信号線の電位変化の有無の検出により、液晶組み込み前の画素トランジスタとITO画素電極の接続不良の判定が行える。よって、接続不良を有する不良チップに液晶を組み込むという大きなコストロスを避けることができ、生産コストの低減が図れるという効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005843 【氏名又は名称】松下電子工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)7月1日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】宮井 暎夫
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| 【公開番号】 |
特開平11−23638 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月29日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−175532 |
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