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【発明の名称】 ノイズ監視装置
【発明者】 【氏名】草野 傑

【要約】 【課題】取り付けが簡単で、誤動作防止、ひいては事故の未然防止に有効なノイズ監視装置を提供すること。

【解決手段】監視対象機器1と機器用交流電源コンセント4との間にシールド付き電源中継ケーブル3を使用する。シールド付き電源中継ケーブル3のアース線にアモルファス合金のコアを有するノイズセンサ6を取り付け、監視対象機器1に入り込むノイズを抽出する。ノイズセンサ6とノイズ監視装置本体5を同軸ケーブル7で結び、本体5の処理回路部でパルスに変換し、その大きさと数を時系列で監視、記録する。この連続監視でトレンドデータを蓄積し、誤動作前に立てるノイズに対する対策に資する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 監視対象機器と機器用交流電源コンセントとの間にシールド付き電源中継ケーブルを使用し、そのアース線に付設した、コアに検出コイルが巻装された構造のノイズセンサによって監視対象機器に入り込むノイズを抽出し、ノイズ監視装置本体の処理回路部でパルスに変換し、その大きさと数を時系列で監視、記録して、トレンドの把握に資するようにしたことを特徴とするノイズ監視装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気機器・電子装置にその電源部から入り込むノイズを監視し、誤動作防止、ひいては事故未然防止の対策に資するノイズ監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の電気機器・電子装置は、自体がノイズ発生源となったり、到来ノイズの影響を受けたりする。ノイズの発生はデリケートで、新しい機器の設置、配線ルートの変更などで、以前のノイズ発生状況と全く変わってしまう場合がある。その変化は、機器が誤動作して初めて知る、といったように大変気付き難い現象である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】現状ではノイズ発生(侵入)状況の変化をトレンドとして監視する専用機器がないため、機器が誤動作してから現場の調査を始めることになるが、常時ノイズ発生(侵入)状況を監視し、そのトレンドを把握できる監視装置があれば、誤動作する前にノイズに対する対策が立てられるようになり、事故の未然防止が図れる。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、監視対象機器に入り込むノイズをパルスに変換し、そのレベル、数を時系列に記録して判定データとすることにより、取り付けが簡単で、誤動作防止、ひいては事故の未然防止に有効なノイズ監視装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、監視対象機器と機器用交流電源コンセントとの間にシールド付き電源中継ケーブルを使用し、そのアース線に付設した、コアに検出コイルが巻装された構造のノイズセンサによって監視対象機器に入り込むノイズを抽出し、ノイズ監視装置本体の処理回路部でパルスに変換し、その大きさと数を時系列で監視、記録して、トレンドの把握に資するようにしたことを特徴とする。この場合、センサのコアにアモルファス合金を用いて、検出感度を高める。
【0006】
【発明の実施の形態】図1及び図2に本発明の一実施形態を示す。図1は全体構成図、図2は本体部の回路構成を示すブロック図である。
【0007】図1において、1は監視対象機器、2はこの監視対象機器1に付属する電源プラグ、3はシールド付き電源中継ケーブル、4は機器用交流電源コンセント、5はノイズ監視装置本体、6は前記シールド付き電源中継ケーブル3のアース線に取り付けたノイズセンサ、7は前記ノイズ監視装置本体5のセンサ入力端とノイズセンサ6の間を結ぶ同軸ケーブル、8はイーサネット、9はパソコンで、このパソコン9と前記ノイズ監視装置本体5との間はイーサネット8で接続している。また、前記ノイズセンサ6は、例えばアモルファス合金のコアに検出コイルを巻装した構造(CTやパルストランスと類似の構造)とする。
【0008】図2において、101は複数の機器を監視対象とした場合に複数、例えば3個のノイズセンサ6−1〜6−3からのノイズ検出信号を切り換える入力切換回路、102はフィルタ回路、103は増幅器(AMP)、104はパルス化回路、105はパルスを計数する計数回路、106は比較回路、107は警報出力回路、108はノイズの取捨基準を決めるレベル設定回路、109は判定基準値設定回路、110はカウント値蓄積回路、111はHDD(ハードディスクドライブ装置)、112はLANボードである。前記フィルタ回路102から警報出力回路107は、前記入力切換回路101の後段に直列一列に構成しており、前記パルス化回路104には前記レベル設定回路108から、前記比較回路106には前記判定基準値設定回路109から各々の設定信号を与え、また前記計数回路105の出力を分岐して、前記カウント値蓄積回路110に入力させている。前記HDD111のハードディスクには、(1)パルスのレベル設定値、(2)パルスのカウント値、(3)判定基準値、(4)警報出力の結果、(5)年月日・時刻データなどを蓄え、LANボード112を介してイーサネット8でホストのパソコン9へアップロードするようにしている。
【0009】次に、動作について述べる。電源ケーブルを通過するノイズは、シールド線3で捕らえられ、アースに流れ込む時にノイズセンサ6(6−1、6−2または6−3)によって抽出され、同軸ケーブル7で装置本体5へ送られる。装置本体5の内部では、入力切換回路101で選択された後、フィルタ回路102によりノイズ帯域の信号が取り出され、AMP103で増幅される。増幅された信号は、パルス化回路104で設定されたレベル以上の信号がパルス化される。このパルスが計数回路105でカウントされ、設定された判定基準のパルス数と比較回路106で比較される。この比較結果が警報出力回路107に伝えられる。警報出力回路107は、比較結果が判定レベルを越えていれば、表面パネルのランプが点灯する。
【0010】また、以下のデータはハードディスクに蓄えられ、LANボード112を介してイーサネット8でホストのパソコン9へアップロードされて、そこで加工処理される。
【0011】
(1)パルスのレベル設定値(2)パルスのカウント値(3)判定基準値(4)警報出力の結果(5)年月日・時刻データノイズのパルス変換時、レベル判定時に判定基準を2段階にセットすれば、マクロ的にノイズ侵入状況の変化を知ることができる。また、時系列のデータをグラフにすれば変化のトレンド(一日の変化、週の変化など)が一目で分かり、ノイズの急増点を知ればノイズの原因究明の助けとなる。これにより、警報システムにより監視対象機器が誤動作する前に機器環境の改善が図れる。
【0012】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、監視対象機器に入り込むノイズをパルスに変換し、そのレベル、数を時系列に記録し、判定に資するようにしたので、機器が誤動作する前にノイズに対する対策を立てることができるようになり、事故の未然防止が図れる。また、シールド付き電源中継ケーブルを用い、そのアース線にCTなどと類似の構造のノイズセンサを付設したので、監視対象機器への取り付けが極めて簡単である。しかも、複数の対象機器を監視装置一台で監視できる。
【出願人】 【識別番号】000006105
【氏名又は名称】株式会社明電舎
【出願日】 平成9年(1997)7月1日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 富士弥 (外1名)
【公開番号】 特開平11−23634
【公開日】 平成11年(1999)1月29日
【出願番号】 特願平9−175391