| 【発明の名称】 |
アナログセンサ用フィルタ診断回路 |
| 【発明者】 |
【氏名】岸 隆行
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| 【要約】 |
【課題】バラツキの多いアナログセンサに接続されるフィルタ回路の診断が可能なアナログセンサ用フィルタ診断回路を提供する。
【解決手段】アナログセンサからの検出信号に重畳されたノイズを除去するフィルタと、該フィルタ出力を入力すると共に、そのアナログセンサに診断信号を供給する信号処理手段とを備えたアナログセンサ用フィルタ診断回路において、前記信号処理手段は、長周期パルスと短周期パルスとをアナログセンサに連続的に供給すると共に、それに応答するアナログセンサからの出力を入力し、前記長周期パルスに対応する第1応答信号の振幅値を、前記短周期パルスに対応する第2応答信号の振幅値で除算を行い、その除算結果が基準値を越えたとき前記フィルタが異常と判断する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 アナログセンサからの検出信号をフィルタを介して入力すると共に、そのアナログセンサに対して診断信号を供給する信号処理手段を備えたアナログセンサ用フィルタ診断回路において、前記信号処理手段は、長周期パルスと短周期パルスとを前記アナログセンサに供給すると共に、それに応答する該アナログセンサからの出力を入力し、前記長周期パルスに対応する第1応答信号の振幅値を、前記短周期パルスに対応する第2応答信号の振幅値で除算を行い、その除算結果が基準値を越えたとき前記フィルタが異常と判断することを特徴とするアナログセンサ用フィルタ診断回路。 【請求項2】 前記アナログセンサは、車両用乗員保護装置の加速度センサであって、その加速度センサは、片持ち式半導体センサチップを含み、その半導体センサチップが前記診断信号によって強制振動させられることを特徴とするアナログセンサ用フィルタ診断回路。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、アナログセンサ用フィルタ診断回路に関し、特に加速度センサに接続されたローパスフィルタからなるインタフェースの診断回路に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のこの種のものとしてアナログセンサ単体の善し悪しを診断するものとして、例えば実開平6−40866号公報に開示されるようなものがあった。すなわち、図4及び図5に示すように加速度センサ1は、金属製ステム2の上に絶縁層3を介して半導体センサチップ4が片持ち状に固定されている。そして、外部から上下方向の加速度Gを受けると、その半導体センサチップ4が上下方向に振動して検出部本体5によって電気信号として検出され、リード線6を介してマイクロコンピュータ7に供給される。 【0003】一方、マイクロコンピュータ7は、加速度センサ1に対して診断用の直流電圧(診断信号)を供給して、前記金属製ステム2と半導体センサチップ4との間に一定の静電界、すなわち疑似的な一定加速度を所定時間の間、発生せしめ、強制的に上方向(または下方向)に湾曲せしめ、その時の半導体センサチップ4の歪み量を検出部本体5によって電気信号として検出し、その大きさが所定量あるか否かによってマイクロコンピュータ7は半導体センサチップ4の故障診断を行っている。すなわち、一定量を越えている場合には、半導体センサチップ4の撓み力が小さくなって劣化したことになる。なお、図中符号8は封止用キャップ、符号9はダンパー用オイルである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記に示すアナログセンサ用フィルタ診断回路にあつては、アナログセンサのみの診断であるためにアナログセンサと、アナログセンサからの信号を処理するマイクロコンピュータとの間にフィルタ等のインタフェース回路が接続された場合には、診断信号が直流であるために診断ができないという問題点があった。このような、インタフェース回路の診断を行う場合には、一般的に診断信号として所定周波数のパルス信号をマイクロコンピュータで作成して、これをアナログセンサに供給し、そのパルス信号に対する応答波形がマイクロコンピュータに戻ってくるか否かによってインタフェース回路の診断を行うことが考えられた。 【0005】しかし、このような方法であってもアナログセンサの特性のバラツキ、例えば前記半導体加速度センサにあっては半導体センサチップが各センサ毎に寸法が多少異なるというバラツキがあるので、アナログセンサに供給した診断用パルス信号に対する応答信号が、各アナログセンサ毎に異なり、そのためにフィルタ等のインタフェース回路に供給される時点で各ユニット毎に多くのバラツキが発生し、マイクロコンピュータに供給される入力信号の振幅値が診断可能な許容範囲におさまらず、精度の高い診断ができなくなってしまうという問題点があった。 【0006】そこで、この発明は、上記問題点に着目してなされたもので、バラツキの多いアナログセンサに接続されるフィルタ回路の診断が可能なアナログセンサ用フィルタ診断回路を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】このアナログセンサ用フィルタ診断回路に係る第1の発明は、アナログセンサからの検出信号をフィルタを介して入力すると共に、そのアナログセンサに対して診断信号を供給する信号処理手段を備えたアナログセンサ用フィルタ診断回路において、前記信号処理手段は、長周期パルスと短周期パルスとを前記アナログセンサに供給すると共に、それに応答する該アナログセンサからの出力を入力し、前記長周期パルスに対応する第1応答信号の振幅値を、前記短周期パルスに対応する第2応答信号の振幅値で除算を行い、その除算結果が基準値を越えたとき前記フィルタが異常と判断することを特徴とする。 【0008】第2の発明は、アナログセンサは、車両用乗員保護装置の加速度センサであって、その加速度センサは、片持ち式半導体センサチップを含み、その半導体センサチップが前記診断信号によって強制振動させられることを特徴とする。 【0009】 【発明の実施の形態】実施の形態1.この発明による実施の形態1を図1に示す車両用乗員保護装置に基づいて説明する。すなわち、図1において、10は車載バッテリ、11はイグニッションスイッチ、12はDC/DCコンバータで、前記車載バッテリ10の出力電圧を昇圧して出力し、バックアップコンデンサ13を充電する。14はスイッチ回路で、後述のマイクロコンピュータ22を構成する制御手段21からの点火信号に基づいてオンする。15はスクイブ、16は機械式加速度スイッチである。17は加速度センサで、検出出力である加速度信号を、ローパスフィルタ(インタフェース回路)18を介して後述のマイクロコンピュータ22を構成するA/D変換器19に供給する。マイクロコンピュータ22は、A/D変換器19、サンプリング手段20及び制御手段21から構成され、前記制御手段21は、加速度センサ17に対して図2(A)に示すような診断信号、すなわちパルス幅の大きな低周波診断パルス(長周期パルス)P1と、パルス幅の小さな高周波診断パルス(短周期パルス)P2とを時系列的に直列に加速度センサ17に供給する。 【0010】次に、まず上記構成の通常時の作動を以下に説明する。すなわち、マイクロコンピュータ22を構成するA/D変換器19は、加速度センサ17からの加速度信号をローパスフィルタ18を介して入力し、その入力したアナログ信号をデジタル信号に変換し、その変換された加速度信号はサンプリング手段20を介して制御手段21に供給され、判断処理と診断処理とを周期的に交互に繰り返して実行する制御手段21が判断処理の実行時に加速度信号に基づいて重大衝突と判断すると、スイッチ回路14に点火信号である点火パルスを供給し、スクイブ15に点火電流を供給してエアバッグ等を展開せしめる。 【0011】また制御手段21は、診断処理の実行時には、図3に示されるプログラムに従って図2(A)に示す診断パルスP1,P2を加速度センサ17に供給する。すなわち、このプログラムが実行されると、ステップ100からステップ110に進み、制御手段21は、加速度センサ17に対して診断信号を供給する端子をハイレベル状態に切り換える(時刻t1)。その後所定時間Xが経過するまで、すなわちt≧Xになるまでの間、ステップ110,120,130を順次繰り返し実行し、t≧Xとなり所定時間Xが経過すると、ステップ140に進むが、その間、低周波診断パルスP1に対する応答信号に相当する疑似加速度信号Q1は、ローパスフィルタ18、A/D変換器19を介してサンプリング手段20によってサンプリングされて制御手段21に供給されており、その供給された疑似加速度信号Q1の最大値V1は時刻t2時点でラッチされる。これによって、パルス幅の大きな低周波診断パルス(図2(A)のP1)を加速度センサ17への供給及びその信号による制御手段21への読み込みを終了する。 【0012】次に、ステップ150に進み、ハイレベル信号に換えてローレベル信号に切り換えて出力し(時刻t3まで)、時刻t3になった時点でステップ160で高周波診断パルスP2、すなわちパルス幅の小さな高周波診断パルスを1つ出力し、このステップ160とステップ170とステップ180を順次繰り返し所定時間Yの間、すなわち、t≧Y(Yは定数)が満足されるまで繰り返す。これらのステップ160〜180によって、高周波診断パルスQ2が出力され、サンプリング手段20によってサンプリングされて制御手段21に読み込まれる。そして、この読み込まれた疑似加速度信号Q2の最大電圧値V2が、ステップ190でラッチされる。 【0013】その結果、ステップ200で算出され、ラッチされた電圧値V1,V2の間でわり算V2/V1が行われ、その演算値が所定以下、例えば図2(C)に示されるように高周波診断パルスQ2が小さくなっていれば、ローパスフィルタ18は規定性能を有し、正常であると判断され(ステップ210)、また図2(B)に示されるように振幅幅の電圧値V2が所定値よりも大きくて(ローパスフィルタ18の時定数が低下しているために発生している)、演算値が所定値以上になった場合には、ローパスフィルタ18が異常であると判断して(ステップ220)、制御手段21は、警報信号を作成して図示されない警報装置に供給する。 【0014】このように、わり算によって診断を行うことによって、加速度センサ17の特性のバラツキ、例えば前記半導体加速度センサにあっては半導体センサチップが各センサ毎に寸法が多少異なるということによるバラツキ、また経年変化によるセンサチップの撓み力劣化等によるバラツキがあっても、各半導体加速度センサ毎の出力信号のそれぞれに対して、それぞれに接続された回路部の出力電圧がわり算され、いわゆる相対的な演算が行われるので、診断結果に、バラツキによる影響が出にくくなる。 【0015】 【発明の効果】以上説明したように、この第1の発明によれば、特性上バラツキの多いアナログセンサに接続されたフィルタの診断がそのバラツキに影響されずに行うことができるという効果が発揮される。また第2の発明によれば、片持ち式半導体センサチップを含む半導体式加速度センサに接続されたフィルタの診断を確実にできるという効果が発揮される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001476 【氏名又は名称】株式会社カンセイ
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月25日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】田澤 博昭 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−271357 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)10月8日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−77884 |
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