| 【発明の名称】 |
半導体歪ゲージ型センサ |
| 【発明者】 |
【氏名】茨 伸行
【氏名】島谷 賢一
【氏名】石上 敦史
【氏名】堀 正美
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| 【要約】 |
【課題】少なくともセンサの非線型温度変動成分が除去乃至低減された検出結果を得る。
【解決手段】温度変化に伴って、リニアに変動する線型温度変動成分及び非線型に変動する非線型温度変動成分が含まれている検出信号を電圧V1,V2として送出する圧力センサ11と、電源ラインBからの定電圧を分圧して、上記非線型温度変動成分を除去乃至低減するための電圧V5を得る分圧回路13と、圧力センサ11からの信号が入力される反転入力端子141及び電圧V5が印加される非反転入力端子142を有するオペアンプOP3を有し、反転入力端子141に入力された信号を、少なくとも当該信号に含まれる非線型温度変動成分を電圧V5で除去乃至低減しながら、反転増幅する反転増幅回路14とを備えた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 温度変化に伴って非線型に変動する非線型温度変動成分が少なくとも含まれている検出信号を送出するセンサと、前記非線型温度変動成分の除去乃至低減用の除去信号を生成する除去信号生成手段と、前記センサからの信号が入力される第1入力端子及び前記除去信号が入力される第2入力端子を有し、前記第1入力端子に入力された信号を、当該信号に含まれる前記非線型温度変動成分を前記除去信号で除去乃至低減しながら、増幅して検出結果を得る増幅手段とを備えたことを特徴とする半導体歪ゲージ型センサ。 【請求項2】 前記センサと前記増幅手段との間に接続される差動増幅手段を備え、前記センサは、ピエゾ抵抗効果を利用して検出を行って第1及び第2検出信号を送出し、前記差動増幅手段は、前記第1及び第2検出信号の差信号を増幅して前記第1入力端子側に送出し、前記除去信号生成手段は、電源とグランドとの間に接続された負の温度特性を有するサーミスタ及び複数の抵抗によって構成され、前記電源からの電圧を分圧して前記負の温度特性が付加された前記除去信号を生成することを特徴とする請求項1記載の半導体歪ゲージ型センサ。 【請求項3】 前記第1入力端子と前記増幅手段の出力側との間には、抵抗及び正の温度特性を有する感温抵抗が帰還抵抗として接続されていることを特徴とする請求項2記載の半導体歪ゲージ型センサ。 【請求項4】 前記差動増幅手段の出力側と前記第1入力端子との間には、抵抗及び負の温度特性を有するサーミスタが直列接続されていることを特徴とする請求項3記載の半導体歪ゲージ型センサ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、圧力センサや加速度センサ等を利用して、圧力や加速度等を検出する半導体歪ゲージ型センサに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、圧力や加速度等を検出するために、圧力センサや加速度センサ等を利用した半導体歪ゲージ型センサが使用されている。図6は、このような従来の半導体歪ゲージ型センサの概略構成を示す回路図である。半導体歪ゲージ型センサ90は、図6に示すように接続されたピエゾ抵抗素子からなる抵抗Ra,Rb,Rc,Rdによって構成され、ピエゾ抵抗効果を利用して圧力検出を行って電圧V11,V12を送出する圧力センサ91と、抵抗(定抵抗)R11,R12,R13,R14,R15,R16及びオペアンプOP11,OP12によって構成され、電圧V11,V12の差電圧(V11−V12)を増幅する差動増幅回路92と、電源ラインとグランドとの間に直列接続された抵抗(定抵抗)R17,R18によって構成され、電源ラインから得られる定電圧を分圧して電圧V15を取り出す分圧回路93と、差動増幅回路92によって増幅された差電圧を反転増幅する反転増幅回路94とを備えている。 【0003】反転増幅回路94は、反転入力端子941、電圧V15が印加される非反転入力端子942、及び出力端子943を有するオペアンプOP13と、反転入力端子941と差動増幅回路92の出力側との間に接続される抵抗(定抵抗)R19と、反転入力端子941と出力端子943との間に直列接続される正の温度係数を有する感温抵抗Rt及び抵抗(定抵抗)R20とによって構成されている。 【0004】上記構成の半導体歪ゲージ型センサ90では、圧力センサ91は、V11−V12なるセンサ感度や無入力状態における出力電圧(オフセット電圧)が温度変化に伴って変動(温度変動)する温度特性を有している。すなわち、定電圧で駆動される圧力センサ91のセンサ感度は、図7に示すように、温度に対して一次の傾き(負の傾き)を形成する変動成分(線型温度変動成分)に加えて、下に凸となる変動成分(非線型温度変動成分)を含んでいる。このため、反転入力端子941と出力端子943との間に直列接続される正の温度係数を有する感温抵抗Rtと抵抗R20との組合せを調節して各値を決定し、上記負の傾きキャンセル用の正の温度係数を反転増幅回路94のゲインに持たせるようにしている。 【0005】一方、上記オフセット電圧も、線型温度変動成分に加えて非線型温度変動成分を含むことが多いが、センサ感度とは異なり、線型温度変動成分の傾きが正負のいずれであるか、また非線型温度変動成分が下に凸及び上に凸のいずれであるかは、上記回路構成とは無関係であって、圧力センサ91の種類毎に異なる。例えば、いずれかの種類の圧力センサを使用した結果、差動増幅回路92によって増幅されたオフセット電圧V14が図8に示すような温度特性を示す場合には、オフセット電圧V14と電圧V15の差電圧(V15−V14)を調整して、電圧V15によってオフセット電圧V14の温度変動がキャンセルされるようにすればよい。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構成では、センサ感度やオフセット電圧の温度変動成分のうち、線型温度変動成分はキャンセルされて補償されるものの、下に凸や上に凸の非線型温度変動成分は除去されずに残存したままとなり、これが、より高精度の検出結果獲得を阻む要因となっていた。 【0007】また、センサ感度及びオフセット電圧の双方が同一符号の非線型温度変動成分を含む場合、例えば、図9に示すように双方が下に凸の非線型温度変動成分を含む場合には、除去されずに残存する非線型温度変動成分に起因する変動成分が、半導体歪ゲージ型センサ90の出力(検出結果)に発生することとなり、この発生する変動成分は、圧力センサ91に加えられる圧力の増大に応じて大きくなるという問題があった。 【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、少なくともセンサの非線型温度変動成分が除去乃至低減された検出結果を得ることができる半導体歪ゲージ型センサを提供することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するための本発明は、温度変化に伴って非線型に変動する非線型温度変動成分が少なくとも含まれている検出信号を送出するセンサと、前記非線型温度変動成分の除去乃至低減用の除去信号を生成する除去信号生成手段と、前記センサからの信号が入力される第1入力端子及び前記除去信号が入力される第2入力端子を有し、前記第1入力端子に入力された信号を、当該信号に含まれる前記非線型温度変動成分を前記除去信号で除去乃至低減しながら、増幅して検出結果を得る増幅手段とを備えたものである。 【0010】この構成では、センサからの信号が、この信号に含まれる非線型温度変動成分が除去信号で除去乃至低減されながら、増幅されるので、少なくともセンサの非線型温度変動成分が除去乃至低減された検出結果が得られるようになる。なお、本発明は、前記センサと前記増幅手段との間に接続される差動増幅手段を備え、前記センサは、ピエゾ抵抗効果を利用して検出を行って第1及び第2検出信号を送出し、前記差動増幅手段は、前記第1及び第2検出信号の差信号を増幅して前記第1入力端子側に送出し、前記除去信号生成手段は、電源とグランドとの間に接続された負の温度特性を有するサーミスタ及び複数の抵抗によって構成され、前記電源からの電圧を分圧して前記負の温度特性が付加された前記除去信号を生成するものでもよい。この構成によれば、少なくともセンサの非線型温度変動成分が除去乃至低減された検出結果が得られるようになる。 【0011】また、前記第1入力端子と前記増幅手段の出力側との間には、抵抗及び正の温度特性を有する感温抵抗が帰還抵抗として接続されているものでもよい。この構成では、例えば、温度変化に伴ってリニアに変動する線型温度変動成分が検出信号に含まれている場合、この線型温度変動成分が、感温抵抗の温度特性が付加された増幅手段のゲインによって除去乃至低減されるようになって、より好ましいものとなる。 【0012】さらに、前記差動増幅手段の出力側と前記第1入力端子との間には、抵抗及び負の温度特性を有するサーミスタが直列接続されているものでもよい。感温抵抗は、一般に、温度が低くなるに従って温度係数が小さくなって下に凸の非線型に変動する(図4参照)。ここで、センサの検出信号には線型温度変動成分だけが含まれていると仮定すると、この場合、半導体歪ゲージ型センサの出力には、増幅手段のゲインで線型温度変動成分を完全に除去しきれずに、感温抵抗の温度特性がリニアから外れることに起因する温度変動成分が残存することになる。そこで、当該構成によれば、この残存する温度変動成分は、第1入力端子側に接続されたサーミスタの温度特性が付加された増幅手段のゲインによって除去乃至低減されるようになって、さらに好ましいものとなる。 【0013】 【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1実施形態を示す回路図である。図1において、半導体歪ゲージ型センサ10は、圧力センサ11、差動増幅回路12、除去信号生成手段としての分圧回路13及び増幅手段としての反転増幅回路14を備えている。圧力センサ11は、図1に示すように、電源(電源ライン)Bとグランド(アースライン)との間に直列接続される、抵抗Ra,Rb及び抵抗Rc,Rdと、抵抗Ra,Rbの接続点から取り出された出力端子111と、抵抗Rc,Rdの接続点から取り出された出力端子112とによって構成され、ピエゾ抵抗効果を利用して圧力検出を行い、この検出で得られる電圧V1,V2を、それぞれ出力端子111,112から送出するものである。なお、本実施形態では、圧力センサ11には、センサ感度(V1−V2)及びオフセット電圧の双方に、負の傾きを形成する線型温度変動成分及び下に凸の非線型温度変動成分が含まれるものが使用される。また、電源ラインBには、所定の定電圧が印加されている。 【0014】差動増幅回路12は、図1に示されるように接続された抵抗(定抵抗)R1,R2,R3,R4,R5,R6及びオペアンプOP1,OP2によって構成されており、圧力センサ11からの電圧V1,V2の差電圧(V1−V2)を所定ゲインG1で増幅するものである。このゲインG1は次式により求められる。 G1=1+(R6/R5) ただし、R4=R5,R1//R2+R3=R6従って、差動増幅回路12の出力V4は、次式で与えられる。 【0015】V4=G1×(V1−V2) 分圧回路13は、電源ラインBとグランドとの間に直列接続された負の温度係数を有するサーミスタRt2及び抵抗(定抵抗)R7,R8によって構成され、電源ラインBから得られる定電圧を分圧して電圧V5を取り出すものである。反転増幅回路14は、第1入力端子としての反転入力端子141、電圧V5が印加される第2入力端子としての非反転入力端子142、及び出力端子143を有するオペアンプOP3と、反転入力端子141と差動増幅回路12の出力側との間に接続される抵抗(定抵抗)R9と、反転入力端子141と出力端子143との間に直列接続される抵抗(定抵抗)R10及び正の温度係数を有する感温抵抗Rt1とによって構成されており、差動増幅回路12からの差電圧V4を所定ゲインG2で増幅するものである。このゲインG2は次式により求められる。 【0016】G2=(R10+Rt1)/R9従って、反転増幅回路14の出力Voは、次式で与えられる。 Vo=G2×(V5−V4)+V5ここで、上記構成が圧力センサ11のセンサ感度やオフセット電圧の温度特性に起因する出力Voの温度変動を抑制し得る原理について説明する。 【0017】まず、センサ感度に含まれる負の傾きを形成する線型温度変動成分に着目すると、この成分は、差動増幅回路12で増幅されて電圧V4に含まれることになり、温度に対して負の傾きを形成させるように電圧V4を変動させる原因となる。一方、感温抵抗Rt1の抵抗値が温度変化に伴って正の温度係数に応じて変動することから、ゲインG2は、温度に対して正の傾きを形成するように変動することになる。従って、負の傾きを形成する電圧V4の温度変動が正の傾きを形成するゲインG2の温度変動によってキャンセルされるように(G2=1/(V5−V4)となるように)、抵抗R9,R10及びサーミスタRt1の組合せを調整してゲインG2を決定すれば、上記線型温度変動成分に起因する出力Voの温度変動成分が除去(低減)されることになる。 【0018】次に、オフセット電圧に含まれる負の傾きを形成する線型温度変動成分に着目すると、この成分は、上記同様、差動増幅回路12で増幅されて電圧V4に含まれることになり、温度に対して負の傾きを形成させるように電圧V4を変動させる原因となる。従って、この負の傾きを形成する電圧V4の温度変動がキャンセルされるように(電圧V5がG2=1/(V5−V4off )の関係を満足させるように)、抵抗R7,R8及びサーミスタRt2の組合せを調整して各値を決定し、電圧V5を適したレベルに調節すれば、オフセット電圧に含まれる線型温度変動成分に起因する出力Voの温度変動成分が除去(低減)されることになる。ただし、電圧V4off は、差動増幅回路12により増幅されたオフセット電圧を示す。 【0019】次に、センサ感度及びオフセット電圧の双方に含まれる下に凸の非線型温度変動成分に着目すると、これらの成分は、差動増幅回路12で増幅されて電圧V4に含まれることになり、温度に対して下に凸となるように電圧V4を変動させる原因となる。この下に凸の温度変動成分を含む電圧V4は、反転増幅回路14で反転増幅され、上に凸の温度変動成分を含む電圧となる。従って、電圧V5が温度に対して下に凸となって変動し、この下に凸となって温度変動する電圧V5が反転増幅回路14で非反転増幅され、この非反転増幅された電圧に含まれる下に凸の温度変動成分が上記反転増幅された電圧に含まれる上に凸の温度変動成分をキャンセルするように、抵抗R7,R8及びサーミスタRt2の組合せを調整して各値を決定すれば、センサ感度及びオフセット電圧の非線型温度変動成分に起因する出力Voの温度変動成分が除去(低減)されることになる。 【0020】なお、オフセット電圧に含まれる線型温度変動成分とセンサ感度及びオフセット電圧の双方に含まれる非線型温度変動成分は、便宜上、別々に説明したが、抵抗R7,R8及びサーミスタRt2の各値は、上記各成分が総合的に考慮されて調整決定される。次に、本半導体歪ゲージ型センサ10の動作について説明する。 【0021】圧力センサ11に外部から圧力が加えられると、この圧力に応じた検出信号が電圧V1,V2として、それぞれ出力端子111,112から送出される。これらの電圧V1,V2は、これらの電圧差(V1−V2)が差動増幅回路12によって電圧V4に増幅される。この電圧V4は、反転増幅回路14のゲインG2及び電圧V5によってセンサ感度及びオフセット電圧の温度変動成分がキャンセルされながら、電圧Voに反転増幅される。 【0022】以上のように、本実施形態によれば、圧力センサ11の線型温度変動成分及び非線型温度変動成分が除去乃至低減された検出結果(電圧Vo)を得ることができる。なお、本実施形態では、抵抗R7,R8及びサーミスタRt2の各値は、オフセット電圧に含まれる非線型温度変動成分がキャンセルされるように、調整決定されるが、これに限らず、圧力センサ11に所定の圧力が加えられた時に得られる電圧V4に含まれる非線型温度変動成分がキャンセルされるように、調整決定されてもよい。これにより、所望する検出範囲内で、最も精度の高い検出結果が得られるようになる。 【0023】図2は、このように調整決定された場合の各温度特性例を示す図である。この図2では、抵抗R7,R8及びサーミスタRt2は、圧力センサ11に定格圧力の半分の圧力が加えられた時に得られる電圧V4に含まれる非線型温度変動成分がキャンセルされるように、各値が調整決定されている。これにより、定格圧力の半分の圧力で、検出結果の精度が最も高くなっている。なお、図2では、第1実施形態の圧力センサ11とは異なり、オフセット電圧の非線型温度変動成分が上に凸となるものが使用されている。このように、圧力センサのセンサ感度及びオフセット電圧の各々に含まれる非線型温度変動成分の符号が互いに異なる場合でも、上記同様の効果が得られることが図2から確認される。 【0024】また、本実施形態では、感温抵抗Rt1が具備されているが、非線型温度変動成分に起因する出力Voの温度変動成分のみの除去(低減)が目的である場合、例えば、線型温度変動成分が無視可能である場合には、感温抵抗Rt1を具備する必要はない。また、本実施形態では、サーミスタRt2は、非反転入力端子142の電源ラインB側に接続された構成になっているが、これに限らず、非反転入力端子142のグランド側に接続される構成でもよい。要するに、非反転入力端子142に印加される電圧V5に、圧力センサ11の非線型温度変動成分をキャンセルし得る温度変動成分を付加できる構成であればよい。 【0025】さらに、本実施形態では、圧力センサ11が具備されているが、本発明の半導体歪ゲージ型センサは、圧力センサに限らず、センサの出力に非線型温度変動成分が含まれる例えば、加速度センサ等でも同様の効果を得ることができるものである。図3は、本発明の第2実施形態を示す回路図である。図3において、半導体歪ゲージ型センサ20は、第1実施形態と同様に、圧力センサ11、差動増幅回路12及び分圧回路13を有している他、第1実施形態とは構成が異なる増幅手段としての反転増幅回路24を具備している。 【0026】そこで、第1実施形態と同一ブロックの説明は省略し、異なるブロックについて説明すると、反転増幅回路24は、第1実施形態と同様に、反転入力端子141、電圧V5が印加される非反転入力端子142、及び出力端子143を有するオペアンプOP3と、反転入力端子141と出力端子143との間に直列接続される正の温度係数を有する感温抵抗Rt1及び抵抗(定抵抗)R10とを有する他、本第2実施形態では、反転入力端子141と差動増幅回路12の出力側との間に直列接続された抵抗(定抵抗)R9及び負の温度係数を有するサーミスタRt3を具備し、差動増幅回路12からの差電圧V4を所定ゲインG3で増幅するものである。このゲインG3は次式(式“A”とする。)により求められる。 【0027】 G3=(R10+Rt1)/(R9+Rt3) 従って、反転増幅回路24の出力Voは、次式で与えられる。 Vo=G3×(V5−V4)+V5ここで、上記サーミスタRt3による温度変動抑制の原理について、感温抵抗Rt1の温度特性を示す図4を用いて説明する。第1実施形態では、センサ感度の線型温度変動成分は、反転増幅回路14のゲインG2によりキャンセルされるものとして説明したが、この点をさらに厳密に検討してみると、感温抵抗Rt1の抵抗値が温度変化に伴ってリニアに変動しないことから(図4では下に凸の非線型成分が含まれている。)、ゲインG2によってはセンサ感度の線型温度変動成分が完全に除去されずに、この温度変動成分のうち、感温抵抗Rt1の抵抗値がリニアに温度変動しない分だけ残存することになる。この残存成分(本第2実施形態では、下に凸の残存成分とする。)を除去するためには、低温側に着目すると、温度が低いほど反転増幅回路24のゲインがより小さくなるようにすればよいことが分かる。 【0028】そこで、本第2実施形態では、負の温度係数を有するサーミスタRt3を使用して、温度が低いほど式“A”の分母がより大きくなってゲインG3がより小さくなるようにしている。そして、抵抗R9,R10、感温抵抗Rt1及びサーミスタRt3は、センサ感度の線型温度変動成分に加えて、上記残存成分をキャンセルし得るように、各値が調整決定される。 【0029】次に、上記構成の反転増幅回路24の動作について説明すると、電圧V4は、反転増幅回路24のゲインG3及び電圧V5によって、センサ感度及びオフセット電圧の温度変動成分の他、上記残存成分がキャンセルされながら、電圧Voに反転増幅される。以上のように、圧力センサ11の出力に含まれる線型温度変動成分及び非線型温度変動成分に起因する温度変動成分が、より厳密に除去(低減)され、より高精度の検出結果(電圧Vo)を得ることができる。 【0030】なお、本第2実施形態の場合の図2に対応する各温度特性を図5に示す。この図5の場合には、電圧Voから、上記残存成分のみならず、全ての非線型温度変動成分に起因する温度変動成分が除去されるように、サーミスタRt3の値を決定して、図5に示される「出力電圧温特」の特性が得られるようにしている。 【0031】 【発明の効果】以上のことから明らかなように、請求項1及び2記載の発明によれば、少なくともセンサの非線型温度変動成分が除去乃至低減された検出結果を得ることができる。請求項3記載の発明によれば、より高精度の検出結果を得ることができる。 【0032】請求項4記載の発明によれば、さらに高精度の検出結果を得ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005832 【氏名又は名称】松下電工株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)12月15日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】西川 惠清 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−174078 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−345536 |
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