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【発明の名称】 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット
【発明者】 【氏名】宮崎 裕也

【要約】 【課題】エンコーダ3aの被検知部とセンサの検知部との間に存在する微小隙間34の寸法を安定させる。そして、上記センサの出力を安定させて、回転速度検出の信頼性向上を図る。

【解決手段】自動車の急旋回時に上記微小隙間34は、外輪1とハブ2aとの中心軸のずれと、これら外輪1とハブ2aとのアキシアル方向のずれとに基づき変化する。これらのずれを抑えるべく、上記検知部を上記エンコーダ3aの外周面に、水平方向から対向させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 静止側周面に静止側軌道を有し、使用時にも回転しない静止輪と、上記静止側周面と対向する回転側周面に回転側軌道を有し、使用時に回転する回転輪と、上記静止側軌道と上記回転側軌道との間に転動自在に設けられた複数個の転動体と、円周方向に亙る特性を交互に且つ等間隔に変化させた円輪状の被検知部を有し、上記回転輪の一部にこの回転輪と同心に固定されたエンコーダと、検知部を有し、この検知部を上記エンコーダの被検知部の一部に対向させた状態で回転しない部分に支持され、上記被検知部の特性の変化に対応して出力信号を変化させるセンサとを備えた回転速度検出装置付転がり軸受ユニットに於いて、上記エンコーダの被検知部と上記センサの検知部とはラジアル方向に対向しており、このセンサは、上記静止輪及び回転輪の中心軸を通り水平方向に広がる仮想平面にほぼ一致する部分に設置している事を特徴とする回転速度検出装置付転がり軸受ユニット。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係る回転速度検出装置付転がり軸受ユニットは、自動車の車輪を懸架装置に対して回転自在に支持すると共に、この車輪の回転速度を検出する為に利用する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車輪を懸架装置に対して回転自在に支持するのに、転がり軸受ユニットを使用する。又、アンチロックブレーキシステム(ABS)やトラクションコントロールシステム(TCS)を制御する為には、上記車輪の回転速度を検出する必要がある。この為、上記転がり軸受ユニットに回転速度検出装置を組み込んだ、回転速度検出装置付転がり軸受ユニットにより、上記車輪を懸架装置に対して回転自在に支持すると共に、この車輪の回転速度を検出する事が、近年広く行なわれる様になっている。
【0003】図5〜6は、この様な目的で使用される回転速度検出装置の従来構造の1例として、特開平8−296634号公報に記載されたものを示している。この回転速度検出装置付転がり軸受ユニットは、使用時にも回転しない静止輪である外輪1の内側に、使用時に回転する回転輪であるハブ2を回転自在に支持し、このハブ2の一部に固定したエンコーダ3の回転速度を、上記外輪1に支持したセンサ4により検出自在としている。即ち、静止側周面である、上記外輪1の内周面には、それぞれが静止側軌道である、複列の外輪軌道5、5を設けている。又、上記ハブ2は、ハブ本体6の外周面に、1対の内輪7、7を外嵌固定して成る。それぞれが回転側周面である、これら両内輪7、7の外周面には、それぞれが回転側軌道である、内輪軌道8、8を設けている。そして、これら各内輪軌道8、8と上記各外輪軌道5、5との間にそれぞれ複数個ずつの転動体9、9を、それぞれ保持器10、10により保持した状態で転動自在に設け、上記外輪1の内側に上記ハブ2を、回転自在に支持している。
【0004】又、上記ハブ本体6の外端部(自動車への組み付け状態で幅方向外側となる端部を言い、図5の左端部)で上記外輪1の外端部から軸方向に突出した部分には、車輪を取り付ける為のフランジ11を設けている。又、上記外輪1の内端部(自動車への組み付け状態で幅方向中央側となる端部を言い、図5の右端部)には、この外輪1を懸架装置に取り付ける為の取付部12を設けている。更に、上記外輪1の外端開口部と上記ハブ2の中間部外周面との間の隙間は、シールリング13により塞いでいる。
【0005】上述の様な転がり軸受ユニットに回転速度検出装置を組み込むべく、上記ハブ本体6の内端寄り部分で上記両内輪7、7よりも内方に突出した部分には、上記エンコーダ3を外嵌固定している。このエンコーダ3は、鋼等の磁性金属板により全体を円輪状に形成したもので、内側面(図5の右側面)外周寄り部分に被検知部14を設けている。この様なエンコーダ3は、上記ハブ本体6の内端寄り部分に外嵌した状態で、このハブ本体6の内端部に螺合させたナット15と内側の内輪7の内端面との間で挟持して、上記ハブ2に対し固定している。上記被検知部14には円周方向に亙る凹凸を形成して、この被検知部14の形状を歯車状とし、この被検知部14の磁気特性を、円周方向に亙り交互に且つ等間隔で変化させている。
【0006】更に、前記外輪1の内端開口部には、有底円筒状のカバー16を嵌合固定して、この外輪1の内端開口部を塞いでいる。金属板を塑性加工して成る、このカバー16は、上記外輪1の内端開口部に内嵌固定自在な嵌合筒部17と、この内端開口部を塞ぐ塞ぎ板部18とを有する。そして、この塞ぎ板部18の外周寄り部分にセンサ4を支持し、このセンサ4の検知部19の先端面(図5の左端面)を上記エンコーダ3の被検知部14の内側面に、例えば0.5mm程度の微小隙間を介して、アキシアル方向に対向させている。
【0007】上述の様な回転速度検出装置付転がり軸受ユニットの場合、ハブ2の外端部に設けたフランジ11に固定した車輪を、外輪1を支持した懸架装置に対し、回転自在に支持できる。又、車輪の回転に伴ってハブ2の内端部に外嵌固定したエンコーダ3が回転すると、上記センサ4の検知部19の端面近傍を、上記被検知部14に形成した凸部と凹部とが交互に通過する。この結果、上記センサ4内を流れる磁束の密度が変化し、このセンサ4の出力が変化する。このセンサ4の出力が変化する周波数は、車輪の回転速度に比例する。従って、センサ4の出力を図示しない制御器に送れば、ABSやTCSを適切に制御できる。
【0008】上述の様に構成され作用する回転速度検出装置付転がり軸受ユニットによる車輪の回転速度検出の信頼性を確保する為には、上記センサ4の検知部19の先端面と上記エンコーダ3の被検知部14の内側面との間の微小隙間の寸法を安定させる必要がある。一方、転がり軸受ユニットの構成各部材は、自動車の走行に伴って弾性変形する。特に、自動車が急旋回する際には、車輪からフランジ11を介してハブ2に加わる(旋回加速度による)モーメント荷重に基づき、上記構成各部材の弾性変形量が大きくなる。そして、この弾性変形量の増大に基づき、上記微小隙間の寸法が変化する。この様な寸法の変化は、変化自体が上記センサ4の出力を変化させる原因となる為、上記回転速度検出の信頼性を損なう原因となる可能性がある。この為、前記特開平8−296634号公報に記載された発明の場合には、上記センサ4をハブ2の中心軸を通過する水平面上に配置する事により、上記構成各部材の弾性変形に拘らず、上記微小隙間の寸法変化を抑え、回転速度検出の信頼性を確保するとしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】特開平8−296634号公報に記載された発明の場合には、自動車が急旋回する際にハブ2に加わるモーメント荷重に基づく構成各部材の弾性変形のうちの一部しか考慮していない。この為、実際にセンサ4の検知部19の先端面と上記エンコーダ3の被検知部14の内側面との間の微小隙間の寸法を安定させる事はできない。即ち、上記モーメント荷重に基づいて転がり軸受ユニットには、外輪1の中心軸とハブ2の中心軸とが不一致になる変位が生じる他、これら外輪1とハブ2とがアキシアル方向にずれる変位も発生する。上記特開平8−296634号公報に記載された発明の場合には、このうちの外輪1の中心軸とハブ2の中心軸とが不一致になる変位のみしか考慮していない。この為、実際にセンサ4をハブ2の中心軸を通過する水平面上に配置しても、上記微小隙間の寸法を安定させる事はできず、回転速度検出の信頼性確保にはあまり寄与しない。本発明の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットは、この様な事情に鑑みて発明したものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットは、前述した従来の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットと同様に、静止側周面に静止側軌道を有し、使用時にも回転しない静止輪と、上記静止側周面と対向する回転側周面に回転側軌道を有し、使用時に回転する回転輪と、上記静止側軌道と上記回転側軌道との間に転動自在に設けられた複数個の転動体と、円周方向に亙る特性を交互に且つ等間隔に変化させた円輪状の被検知部を有し、上記回転輪の一部にこの回転輪と同心に固定されたエンコーダと、検知部を有し、この検知部を上記エンコーダの被検知部の一部に対向させた状態で回転しない部分に支持され、上記被検知部の特性の変化に対応して出力信号を変化させるセンサとを備える。特に、本発明の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットに於いては、上記エンコーダの被検知部と上記センサの検知部とはラジアル方向に対向している。そして、このセンサは、上記静止輪及び回転輪の中心軸を通り水平方向に広がる仮想平面にほぼ一致する部分に設置している。
【0011】
【作用】上述の様に構成する本発明の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットにより、車輪を懸架装置に対して回転自在に支持すると共に、この車輪の回転速度を検出する際の作用は、前述した従来構造の場合と同様である。特に、本発明の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットの場合には、自動車が急旋回する際に加わるモーメント荷重に基づいて、静止輪の中心軸と回転輪の中心軸とが不一致になると共に、これら静止輪と回転輪とがアキシアル方向にずれた場合でも、エンコーダの被検知部とセンサの検知部との間に存在するラジアル方向の隙間の寸法の変化を少なく抑える事ができる。又、鉛直方向に負荷される荷重により静止輪と回転輪との間で鉛直方向の変位が発生した場合でも、上記隙間の寸法変化を少なく抑える事ができる。この結果、外部から加わる荷重に基づく、転がり軸受ユニットの構成各部材の弾性変形に拘らず、上記センサの出力を安定させて、回転速度検出の信頼性向上を図れる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1〜2は、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、車両への取付状態で、図2の上方が鉛直方向上方に、同じく下方が鉛直方向下方に、それぞれ対応する。回転輪であるハブ2aは、ハブ本体6aと内輪7aとを結合固定して成る。このハブ本体6aの外端部(図1の左端部)外周面には、車輪を取付固定する為のフランジ11を、中間部外周面には、上記ハブ6aの外周面に設ける複列の内輪軌道8a、8bのうちの外側の内輪軌道8aを、内端部(図1の右端部)には小径の段部20を、それぞれ形成している。上記内輪7aは、この段部20に外嵌し、更に上記ハブ本体6aの内端部を直径方向外方にかしめ広げる事により、このハブ本体6aの内端部に固定している。この様な内輪7aの外周面には、上記ハブ6aの外周面に設ける複列の内輪軌道8a、8bのうちの内側の内輪軌道8bを設けている。そして、これら両内輪軌道8a、8bと、静止輪である外輪1の内周面に設けた複列の外輪軌道5、5との間に、それぞれ複数個ずつの転動体9、9を設けて、上記外輪1の内側に上記ハブ2aを回転自在に支持している。尚、図示の例では、転動体9、9として玉を使用しているが、重量の嵩む自動車の転がり軸受ユニットの場合には、これら転動体としてテーパころを使用する場合もある。
【0013】又、上記内輪7aの内端部で上記内輪軌道8bから外れた部分に設けた肩部には、エンコーダ3aの基端部(図1の左端部)を、締り嵌めにより外嵌固定している。このエンコーダ3aは、炭素鋼板等の磁性金属板により構成したもので、基端部を構成する大径部25と先半部を構成する小径部26とを段部27により連続させて成る。このうちの小径部26には、それぞれが軸方向(図1の左右方向)に長いスリット状である複数の透孔28、28を、円周方向に亙り等間隔で形成している。従って上記小径部26は、全体を籠形に構成しており、円周方向に亙る磁気特性を、交互に且つ等間隔で変化させている。尚、上記段部27は上記内輪7aの内端部外周縁に突き当てて、この内輪7aに対する上記エンコーダ3aの、アキシアル方向に亙る位置決めを図っている。
【0014】又、上記外輪1の外端開口部と上記ハブ2aの中間部外周面との間の隙間はシールリング13により塞いでいる。一方、外輪1の内端(図1の右端)開口部は、カバー16aにより塞いでいる。このカバー16aは、合成樹脂を射出成形して成る有底円筒状の本体21と、この本体21の開口部に結合した嵌合筒22とから成る。この嵌合筒22は、ステンレス鋼板等の耐食性を有する金属板を塑性変形させて成るもので、断面L字形で全体を円環状とし、嵌合筒部23と、この嵌合筒部23の基端縁(図1の右端縁)から直径方向外方に折れ曲がった外向鍔部24とを備える。この様な嵌合筒22は、この外向鍔部24を上記本体21の射出成形時にモールドする事により、この本体21の開口部に結合している。この様に構成するカバー16aは、上記嵌合筒22の嵌合筒部23を上記外輪1の内端部に、締まり嵌めで内嵌固定する事により、この外輪1の内端開口部を塞いでいる。
【0015】又、上記カバー16aを構成する本体21の底板部29の一部で、上記外輪1及びハブ2aの中心軸を通り水平方向に広がる仮想平面に一致する部分には、上記底板部29の内方に突出する円筒部30を形成している。又、この円筒部30の内側には、この円筒部30の内端面と上記底板部29の外側面とを連通させる挿入孔31を、上記外輪1の軸方向に亙り形成している。そして、この挿入孔31内に、合成樹脂製のホルダ32中にセンサを包埋したセンサユニット33の先端寄り部分を挿入している。この様にセンサユニット33を上記挿入孔31に挿入した状態で、このセンサユニット33の先端部の内径側側面(図1の下側面)は、被検出部である、上記エンコーダ3aの小径部26の外周面と、微小隙間34を介して対向する。尚、上述の様なセンサユニット33を上記カバー16aに着脱する作業を容易且つ迅速に行なえる様にすべく、本例の場合、上記円筒部30と上記ホルダ32の基端部(図1の右端部)に形成した係止鍔部35との間に、ステンレスのばね鋼等、弾性及び耐食性を有する線材を曲げ形成して成る結合ばね36を設けている。そして、この結合ばね36により、上記係止鍔部35を、上記円筒部30の開口端面に向け抑え付けている。但し、この部分は、本発明の要部ではない為、詳しい説明は省略する。
【0016】上述の様に構成する本例の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットにより、車輪を懸架装置に対して回転自在に支持すると共に、この車輪の回転速度を検出する際の作用は、従来から知られている回転速度検出装置付転がり軸受ユニットと同様である。即ち、自動車への組み付け時には、上記外輪1を、この外輪1の外周面に固設した取付部12により、懸架装置に対し取付固定する。又、前記ハブ2aに外端部外周面に設けたフランジ11に、車輪を固定する。この状態でこの車輪と共に上記ハブ2aが回転し、このハブ2aに支持された前記エンコーダ3aが回転すると、上記センサユニット33を構成するセンサの検知部の近傍を、上記小径部26に形成した透孔28、28と、円周方向に隣り合う透孔28、28の間部分に存在する磁性材の柱部とが交互に通過する。上記センサは、例えば永久磁石と、この永久磁石から出た磁束を導く磁性材製のステータと、ホール素子や磁気抵抗素子等、内部を通過する磁束の量に応じて特性を変化させる磁気検出素子と、この磁気検出素子の特性変化を信号に置き換えるIC等を含んで構成している。この様なセンサを構成する上記磁気検出素子を通過する磁束の量は、上記エンコーダ3aの回転に伴って変化するので、上記センサの出力も変化する。この様にしてセンサの出力が変化する周波数は、車輪の回転速度に比例する。従って、このセンサの出力を図示しない制御器に送れば、ABSやTCSを適切に制御できる。
【0017】特に、本発明の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットの場合には、自動車が急旋回する際に加わるモーメント荷重に基づいて、上記外輪1の中心軸とハブ2aの中心軸とが不一致になると共に、これら外輪1とハブ2aとがアキシアル方向にずれた場合でも、上記エンコーダ3aの外周面と上記センサの検知部との間に存在する、ラジアル方向の微小隙間34の寸法変化を少なく抑える事ができる。即ち、上記外輪1の中心軸とハブ2aの中心軸とが不一致になる場合でも、これら両中心軸はほぼ同一の鉛直面上に存在する。従って、本発明の様に、上記センサを保持したセンサユニット33を、上記外輪1及びハブ2aの中心軸を通り水平方向に広がる仮想平面に一致する部分に設ければ、上記両中心軸のずれが上記微小隙間34の寸法変化に結び付く事は殆どない。又、上記外輪1とハブ2aとのアキシアル方向に亙るずれは、やはり上記微小隙間34の寸法の変化には殆ど結び付かない。更に、自動車の自重等により、鉛直方向の荷重が負荷された場合には、上記外輪1の中心軸とハブ2aの中心軸とが不一致になるが、この場合でも、これら両中心軸は同一の鉛直面上を鉛直方向にずれるので、上記微小隙間34の寸法変化には結びつかない。この結果、外部から加わる荷重に基づく、転がり軸受ユニットの構成各部材、即ち上記外輪1及びハブ2aと前記各転動体9、9の弾性変形に拘らず、上記センサの出力を安定させて、回転速度検出の信頼性向上を図れる。
【0018】次に、図3〜4は、本発明の実施の形態の第2例を示している。尚、車両への取付状態で、図4の上方が鉛直方向上方に、同じく下方が鉛直方向下方に、それぞれ対応する。本例の場合には、静止輪である外輪1の内端部にシールリング13aを内嵌固定し、このシールリング13aを構成するシールリップの先端縁をエンコーダ3aの外周面に、全周に亙り摺接させる事により、内輪7aの内端部外周面と上記外輪1の内端部内周面との間を塞いでいる。又、懸架装置を構成し、上記外輪1を固定するナックル37の一部で、外輪1及びハブ2aの中心軸を通り水平方向に広がる仮想平面に一致する部分に設けた取付孔38に、センサを保持したセンサユニット33aを挿入し、このセンサの検知部を上記エンコーダ3aの外周面に、微小隙間34を介して対向させている。この状態で上記センサユニット33aは、ねじ39により、上記ナックル37に対し固定している。その他の構成及び作用は、前述した第1例の場合と同様である。
【0019】尚、上述した第1〜2例は何れも、自動車の従動輪(FF車の後輪、FR車及びRR車の前輪)を懸架装置に支持する為の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットに本発明を適用していた。但し本発明は、自動車の駆動輪(FF車の前輪、FR車及びRR車の後輪、4WD車の全輪)を懸架装置に支持する為の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットにも適用できる。又、内輪相当部材が回転せず、外輪相当部材が回転する回転速度検出装置付転がり軸受ユニットにも、本発明は適用可能である。更に、エンコーダを回転輪の軸方向中間部に、センサを静止輪の軸方向中間部に、それぞれ設けた回転速度検出装置付転がり軸受ユニットにも、本発明は適用可能である。
【0020】
【発明の効果】本発明の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットは、以上の様に構成され作用する為、センサの出力を安定させて、車輪の回転速度検出の信頼性向上を図れる。
【出願人】 【識別番号】000004204
【氏名又は名称】日本精工株式会社
【出願日】 平成9年(1997)12月15日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】小山 武男 (外1名)
【公開番号】 特開平11−174071
【公開日】 平成11年(1999)7月2日
【出願番号】 特願平9−344972