| 【発明の名称】 |
衝撃検出装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】石 川 雅 信
【氏名】伊 藤 浩 二
【氏名】増 田 宗一郎
【氏名】田 中 和 也
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| 【要約】 |
【課題】衝撃の発生方向に応じて衝撃検出装置の感度を簡単な構造で任意に設定できるようにすること。
【解決手段】ボール3が転動する円錐斜面21aの傾斜角度を周方向において連続的に変化させた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ハウジング内の円錐斜面上に配置され該円錐斜面上を転動可能なボールと、前記ハウジング内に移動自在に支持され且つ前記ボールに当接可能なシャフト部材と、前記ハウジング内に固定された固定電極と、前記ハウジング内に前記固定電極の近傍で配置され前記シャフト部材の移動により前記固定電極と接触及び接触解除される可動電極とを有する衝撃検出装置において、前記円錐斜面の傾斜角度を周方向において連続的に可変したことを特徴とする衝撃検出装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は主に車輌に搭載されるエアバッグ、シートベルトプリテンショナー、あるいは、燃料カット装置等を作動させる衝撃検出装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の衝撃検出装置としては、特表昭58−502120号に示されるものが知られている。これは、ハウジング内の円錐斜面上に配置され円錐斜面上を転動可能なボールと、ハウジング内に移動自在に支持され且つボールに当接可能なシャフト部材と、ハウジング内に固定された固定電極と、ハウジング内に固定電極の近傍で配置されシャフト部材の移動により固定電極と接触及び接触解除される可動電極とを有するものである。 【0003】この従来装置では、円錐斜面は、どの方向においても同一の傾斜角となっており、ボールの転動は、衝撃発生時の加速度の入力方向に関係なく常に略一定の加速度の入力で行われるようになっている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来装置であると、円錐斜面の傾斜角度が全方位において一定であるので、衝撃の発生による加速度の入力方向毎に装置の感度を変えることができない。このため、例えば、車両の衝突時等における衝撃を検出する場合、車両のフレーム構造に合わせて前・側衝突の各方向に合わせた適切な感度を設定することが困難となる。 【0005】故に、本発明は、衝撃の発生方向に応じて衝撃検出装置の感度を簡単な構造で任意に設定できるようにすることを、その技術的課題とするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決するために本発明において講じた技術的手段は、ボールが転動する円錐斜面の傾斜角度を周方向において連続的に変化させた、ことである。 【0007】この技術的手段によれば、ボールは、円錐斜面の傾斜角度に応じた加速度の大きさで円錐斜面上を転動する。これにより、加速度の入力方向毎にボールを転動させるだけの加速度の大きさに違いが生じ、装置の作動タイミングが可変され得る。よって、衝撃の発生方向に応じて衝撃検出装置の感度を任意に設定し得る。又、円錐斜面の傾斜角度を変えるのみであるので、その構造は簡単なものとなり得る。 【0008】 【発明の実施の形態】図1に示されるように、ケース11及びカバー16よりなるハウジング1内には、コネクタ体2が収容されている。このコネクタ体2には、後述するボール3が収容される凹部21と後述する固定電極4及び可動電極5が保持されるコネクタ部22を一体に備えている。コネクタ部22は、ハウジング1を貫通して外部に露出している。凹部21の底面は、円錐状の斜面21aに形成されている。 【0009】ボール3は、凹部21内に収容され、斜面21a上で転動自在となっており、後述するシャフト部材6と当接して斜面21aの頂点部位に保持されるようになっている。固定電極4は、コネクタ部22にインサート成形により一体に固定されており、その一端はハウジング1内に延在して接点41を構成し、他端は、ハジンング1外に露出するコネクタ部22の開口22a内に位置して端子42を構成している。可動電極5は、コネクタ部22にインサート成形により一体に保持されており、その一端は、ハウジング1内に固定電極4と近接しながら延在して接点51を構成し、他端は、ハウジング1外に露出するコネクタ部22の開口22a内に位置して端子52を構成している。又、可動電極5の接点51は、固定電極4の接点42と対向して配置されており、しかも、後述するレバー部材7との当接により押圧されてたわみ変形可能で、このたわみ変形により固定電極4の接点41と接触して電気的に接続されるようになっている。 【0010】シャフト部材6は、ハウジング1内に軸方向に移動自在に支持されている。このシャフト部材6の先端は、コネクタ体2の凹部21の斜面21aの頂点部位と対向しており、ボール3の表面に当接可能になっている。又、シャフト部材6回りには、一端がハウジング1の軸受部分11aに係止され且つ他端がシャフト部材6に係止されたスプリング8が配設されており、シャフト部材6は、このスプリング8の付勢力により先端が斜面21aの頂点部位へと向かう方向に常時付勢され、この付勢力を受けて移動動作を成す。 【0011】レバー部材7は、ハウジング1内に移動自在且つ回動自在に支持されている。このレバー部材7の一端には、可動電極5の接点51と当接可能な当接部71が形成されており、他端には、シャフト部材6と当接可能な当接部72が形成されている。又、レバー部材7のカバー16側の側面には、その長手方向と直交する方向に突出した突部74が形成されている。このように構成されたレバー部材7は、その当接部71と可動電極5の接点51との当接で接点51をたわみ変形させ固定電極4の接点42と接触させており、この接点52のたわみ変形による反力を当接部71で受けて移動動作を成す。更に、レバー部材7は、その当接部72とシャフト部材6との係合によりシャフト部材7の移動動作を受け、回動動作を成す。 【0012】ハウジング1のカバー16には、壁部13がレバー部材7の突部74と対向して形成されている。この壁部13は、突部74と当接可能であって、レバー部材7は、突部74と壁部13との当接により当接部71を可動電極5の接点51と当接させて接点51をたわみ変形させた状態でその移動動作が規制されている。図3ないし図6に示されるように、ボール3が転動する斜面21aは、その傾斜角度Aが周方向において連続的に徐々に可変させられている。この傾斜角度Aは、図3示垂直線上側において最も小さな傾斜角度(本実施の形態では25度)で時計回り及び反時計回りに同じ割合で徐々に大きくなり、180度反対側の垂直線下側において最も大きな傾斜角度(本実施例では33度)となっている。 【0013】このように構成された衝撃検出装置は、以下のように作動する。 【0014】図1において、ボール3は、凹部21の斜面21aの頂点部位に位置しており、その表面には、シャフト部材6の先端がボール3の上に乗り上げた形で当接している。レバー部材7は、壁部13と突部74とが当接した状態で保持されており、この壁部13と突部74との当接によりレバー部材7の移動動作が規制され、当接部71を可動接点5の接点51に当接させて接点51をたわみ変形させ、接点51を固定接点4の接点41と接触させた状態としている。この状態は、両電極4、5間を導通状態とし、衝撃検出装置は、衝撃非検出状態となっている。 【0015】この状態において、所定値以上の衝撃が発生すると、ボール3がこの衝撃による加速度を受けて斜面21a上を転動し、シャフト部材4を上方へ少し押し上げた後にシャフト部材4の先端から外れる。シャフト部材6とボール3との当接が外れると、シャフト部材6がスプリング8の付勢力によって図1示下方に移動する。これにより、シャフト部材6とレバー部材7の当接部72とが係合してレバー部材7を図1示下方に回動させる。レバー部材7が回動すると、突部74と壁部13との当接が解除され、レバー部材7が可動電極5の接点51のたわみ変形による反力により図1示左方へ移動する。結果、図4に示されるように、接点41のわたみ変形がなくなり、接点51と固定電極4の接点41との接触が解除され、両電極4、5間が非導通状態となって、衝撃検出装置は、衝撃検出状態となる。 【0016】ボール3が斜面21a上を転動する際、発生した衝撃による加速度の入力方向においてボール3の転動方向が定まるが、斜面21aの傾斜角度が周方向において可変されているので、その方向毎でボール3を転動させるだけの加速度つまり衝撃の大きさが任意に設定される。本実施の形態においては、図3示下側の傾斜角度が最も大きいので、この方向へのボール3の転動が最も起こりにくく、この方向にボール3を転動させる加速度は、比較的大きな加速度となるつまり衝撃検出装置の衝撃に対する感度が鈍くなる。又、図3示上側の傾斜角度が最も小さいので、この方向へのボール3の転動が最も起こりやすく、この方向にボール3を転動させる加速度は、比較的小さな加速度となるつまり衝撃感知装置の衝撃に対する感度が鋭くなる。 【0017】このように、衝撃の発生方向に応じて衝撃検出装置の感度が任意に設定されているので、この衝撃検出装置が搭載される車両のフレーム構造に応じて適切な衝撃検出を行うことができる。 【0018】図7及び図8に示されるように、斜面21aの傾斜角度を径方向において可変するようにしてもよい。この場合、加速度の入力方向毎にボール3の転動動作中においてその転動度合いを変化させることができるので、上記に加えて、発生した衝撃の継続時間に応じて衝撃検出装置の感度を任意に設定することができる。 【0019】 【発明の効果】本発明によれば、円錐斜面の傾斜角度を周方向において連続的に可変したので、発生した衝撃による加速度の入力方向毎にボールを転動させるだけの加速度の大きさに違いを生じさせることができ、簡単な構造で衝撃検出装置の感度を衝撃の発生方向に応じて任意に設定することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000011 【氏名又は名称】アイシン精機株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)11月25日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−160342 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)6月18日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−323356 |
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