| 【発明の名称】 |
衝撃記録計内蔵輸送箱 |
| 【発明者】 |
【氏名】山下 富功
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| 【要約】 |
【課題】輸送中の衝撃の有無を正確に立証できると共に、輸送箱にコンパクトに内蔵できる衝撃記録計内蔵輸送箱を提供すること。
【解決手段】輸送箱に内蔵される衝撃記録計1を、衝撃センサとして、X軸、Y軸、Z軸より出力されている加速度信号の絶対値を電圧値に変換して出力する3軸加速度センサ10を使用し、前記電圧値を電圧判定回路2に入力して地震信号か地震以外の衝撃信号かを判断し、衝撃信号であればその衝撃値を衝撃判別回路3で計算してその値をマイコン部4に記憶すると共に、このマイコン部4から読み出したデータをディスプレイ6に表示するように構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 輸送箱に衝撃記録計を取り付けて衝撃を感知し記録するようにした衝撃記録計内蔵輸送箱であって、前記衝撃記録計は、X軸、Y軸、Z軸より出力されている加速度信号の絶対値を電圧値に変換して出力する3軸加速度センサと、前記電圧値を入力して衝撃信号か衝撃以外の地震信号かを判断する電圧判定回路と、衝撃信号のときその衝撃値を計算する衝撃判別回路と、その衝撃値を記憶するマイコン部と、該マイコン部に記憶されたデータを表示するディスプレイと、で構成されていることを特徴とする衝撃記録計内蔵輸送箱。 【請求項2】 衝撃の方向、日時のデータを前記マイコン部に記憶するようにしたことを特徴とする請求項1記載の衝撃記録計内蔵輸送箱。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、輸送中の衝撃を記録できる衝撃記録計を内蔵した輸送箱に関し、詳しくは、衝撃記録計として3軸加速度センサを使用した衝撃記録計内蔵輸送箱に関するものである。 【0002】 【従来の技術】精密機器、割れ物等の輸送中において、大きな衝撃が加わると、輸送品に外から分からない破損が生ずることがあり、破損原因が不明であると依頼主と受請人間でトラブルを発生することがある。したがって、破損原因が輸送中の衝撃によるものであることを立証するための手段が望まれている。 【0003】このような目的のため、車両や輸送箱に衝撃センサを取り付けて輸送中の衝撃を検出し、電気回路からなる記録手段で記録するようにしたものが知られている。この種の衝撃センサとして、例えば図3のように、ハウジング13内に設けられたボール14の動きでスイッチをオンオフさせて衝撃を感知するようにした技術が知られている。 【0004】これらに類似する従来技術は特開昭63−265383号公報、特開平2−179479号公報、及び特開平5−119054号公報に開示されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】従来の衝撃センサは、水平または垂直のようなある特定方向(図3のものは水平方向)を感知することは可能であるが、1つの衝撃センサであらゆる方向の衝撃を検出することはできず、多方向を感知するためには、感知方向の異なる複数の衝撃センサを組み合わせて使用する必要があり、衝撃記録計としては構造複雑化および大型化し、輸送箱等に内蔵することは困難である。 【0006】また、1つの衝撃センサでX,Y,Zの3方向の感知が可能なものもあるが、従来のものは増幅器を必要とするため、電気回路が複雑になり、やはりコンパクト化が困難で輸送箱等に内蔵することは困難である。 【0007】したがって、従来は、輸送時の取扱いの適,不適を後で判断することが難しく、取扱い業者の信用に頼らざるを得ないという問題がある。 【0008】本発明は上述の点に着目してなされたもので、輸送中の衝撃の有無を正確に立証できると共に、輸送箱にコンパクトに内蔵できる衝撃記録計内蔵輸送箱を提供することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、輸送箱に衝撃記録計を取り付けて衝撃を感知し記録するようにした衝撃記録計内蔵輸送箱であって、前記衝撃記録計は、X軸、Y軸、Z軸より出力されている加速度信号の絶対値を電圧値に変換して出力する3軸加速度センサと、前記電圧値を入力して衝撃信号か衝撃以外の地震信号かを判断する電圧判定回路と、衝撃信号のときその衝撃値を計算する衝撃判別回路と、その衝撃値を記憶するマイコン部と、該マイコン部に記憶されたデータを表示するディスプレイと、で構成されていることを特徴とするものである。 【0010】このため、請求項1記載の発明では、輸送箱が地震の揺れ、あるいは落下等による衝撃を受けると、3軸加速度センサからその大きさに対応した電圧値が電圧判定回路に送られ、電圧判定回路では、衝撃と地震による揺れとを判別し、衝撃信号の場合は衝撃判別回路に送られて衝撃値を計算し、その値をマイコン部に記憶すると共に、ディスプレイに表示する。 【0011】輸送箱に衝撃記録計を内蔵したことにより、輸送中に発生する衝撃の値を記録することができるため、輸送品の衝撃保証としてこの衝撃記録計を活用できると共に、事前に輸送箱で輸送試験を行ってそのデータに基づいて適正な輸送方法を客観的に調査決定することができる。 【0012】また、衝撃記録計として3軸加速度センサを使用しているので、立体角360度のあらゆる方向の衝撃を正確に感知することができ、輸送中に生じた全方向の衝撃を正確に判定できる。 【0013】また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の衝撃記録計内蔵輸送箱であって、衝撃の方向、日時のデータを前記マイコン部に記憶するようにしたことを特徴とするものである。 【0014】このため、請求項2記載の発明では、マイコン部のデータを読み出すことにより、衝撃の有無ばかりでなく衝撃の方向、日時も判明し、輸送品破損時の責任がより明確になる。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。 【0016】図1において、輸送品11を収納する輸送箱12の任意の壁面に衝撃記録計1が内蔵されている。 【0017】この衝撃記録計1は、図2に示すように、内蔵された電源(図示せず)で駆動する3軸加速度センサ10と、電圧判定回路2と、衝撃判別回路3と、マイコン部4と、ディスプレイ6とで構成されている。このとき電源は例えばDC9V乾電池が用いられる。 【0018】3軸加速度センサ10は、X軸、Y軸、Z軸より出力されている加速度信号の絶対値Gを、G= √(X2 +Y2 +Z2 ) の演算で計算するものである。 【0019】輸送箱12が地震による揺れ、あるいは落下やぶつかり等による衝撃を受けると、3軸加速度センサ10からその大きさ(G)に対応した電圧値が出力され、電圧判定回路2に送られる。 【0020】電圧判定回路2では、地震による揺れと衝撃とを判別する機能を持っている。すなわち、地震の揺れは衝撃よりもゆっくりした周期を持つので、その特性を利用する。地震のゆっくりとした周期は3軸加速度センサ10から出力される電圧値の変化として現れるので、その電圧値の変化に基づいて電圧判定回路2で地震信号と判断する。 【0021】電圧判定回路2で地震以外の衝撃と判断された信号、すなわち衝撃信号は衝撃判別回路3に送られ、衝撃判別回路3で衝撃値を計算すると共に、この衝撃値はマイコン部4に記憶されるようになっている。 【0022】すなわち輸送中の落下やぶつかり等により輸送箱12が衝撃を受けた場合は、3軸加速度センサ10からの電圧値の変化(周期が地震信号より速い)に基づいて電圧判定回路2が衝撃信号と判断し、衝撃判別回路3で計算された衝撃値がマイコン部4に記憶されると共に、この記憶データを読み出してディスプレイ6に表示するようになっている。 【0023】マイコン部4には、前記の衝撃値のほか、衝撃の方向、日時等もデータとして記憶されている。したがって、これらのデータもマイコン部4から読み出してディスプレイ6に表示することができるようになっている。 【0024】以上のように、本実施の形態では、衝撃記録計1の衝撃センサとして3軸加速度センサ10を使用しているので、立体角360度のあらゆる方向の衝撃を正確に感知することができ、また、衝撃(加速度)の大きさ、方向も検出できるため、輸送中に生じた衝撃を正確に判定できる。 【0025】また、衝撃記録計1は1つの3軸加速度センサ10と電気回路装置2、3、46等で構成され、3軸加速度センサ10の加速度に対応した値を電圧値(衝撃値)として出力するようにしたので、電気回路装置に増幅器が不要となり、小型の衝撃記録計1が構成でき、輸送箱12にコンパクトに取り付けできる。 【0026】また、輸送箱12に衝撃記録計1を内蔵したことにより、輸送中に発生する全方向の衝撃を記録することができるため、輸送品の衝撃保証としてこの衝撃記録計1を有効に活用でき、従来経験に頼っていた輸送手段についても、事前に輸送箱12で輸送試験を行うことにより、適正な輸送方法を客観的に調査決定することができる。 【0027】また、衝撃値とともに衝撃の方向、日時もマイコン部4に記憶しているため、マイコン部4のデータを読み出すことにより、衝撃の有無ばかりでなく衝撃の方向、日時も判明し、輸送品破損時の責任がより明確になる。 【0028】 【発明の効果】以上、詳述したように、請求項1記載の発明によれば、輸送箱に衝撃記録計を内蔵したことにより、輸送中に発生する衝撃の値を記録することができるため、輸送品の衝撃保証としてこの衝撃記録計を活用できると共に、事前に輸送箱で輸送試験を行ってそのデータに基づいて適正な輸送方法を客観的に調査決定することができる。 【0029】また、衝撃記録計の衝撃センサとして3軸加速度センサを使用しているので、立体角360度のあらゆる方向の衝撃を正確に感知することができ、また、衝撃(加速度)の大きさ、方向も検出できるため、輸送中に生じた衝撃を正確に判定できる。 【0030】また、衝撃記録計は1つの3軸加速度センサと、この3軸加速度センサの加速度に対応した値を電圧値として出力して演算するようにしたので、電気回路装置に増幅器が不要となり、小型の衝撃記録計が構成でき、輸送箱にコンパクトに取り付けできる。 【0031】また、請求項2記載の発明によれば、衝撃の方向、日時のデータをマイコン部に記憶するようにしたので、請求項1記載の発明の効果に加えて、マイコン部のデータを読み出すことにより、衝撃の有無ばかりでなく、衝撃の方向、日時も判明し、輸送品破損時の責任がより明確になる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006895 【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)11月25日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】三好 秀和 (外8名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−160341 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)6月18日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−323324 |
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