| 【発明の名称】 |
衝撃センサ |
| 【発明者】 |
【氏名】布施 昭
【氏名】中田 努
【氏名】津田 裕二
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| 【要約】 |
【課題】簡単な構成により、さらに小型に構成され、磁気リードスイッチのガラス割れが生じないようにした衝撃センサを提供する。
【解決手段】衝撃を検出すべき方向に沿って配設した磁気リードスイッチ13と、磁気リードスイッチを包囲するスイッチケース12と、スイッチケースの外周面に対して長手方向に沿って移動可能に支持され且つバネ15によって一側に向かって付勢された磁石14を備えた移動部材と、スイッチケース内にて磁気リードスイッチの一方のリード13aに一端が接続され且つ他端が他方のリードとほぼ平行に外部に突出している補助リード16と、さらに補助リードの他端と一側のリードを支持するリード支持板18を備え、リード支持板18がスイッチケースの開放端付近に対して固定されるように、衝撃センサ10を構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 衝撃を検出すべき方向に沿って配設された磁気リードスイッチと、この磁気リードスイッチを包囲するスイッチケースと、スイッチケースの外周面に対して長手方向に沿って移動可能に支持され且つバネによって一側に向かって付勢されている磁石を備えた移動部材と、スイッチケース内にて磁気リードスイッチの一方のリードに一端が接続され且つ他端が他方のリードと共に外部へ突出している補助リードと、を含んでいる衝撃センサにおいて、上記補助リードの他端と一側のリードを支持するリード支持板を備えており、このリード支持板が上記スイッチケースの開放端付近に対して固定されていることを特徴とする、衝撃センサ。 【請求項2】 スイッチケースの内部が、充填樹脂により充填されていることを特徴とする、請求項1に記載の衝撃センサ。 【請求項3】 スイッチケースの内部が、充填樹脂により充填されていると共に、リード支持板がこの充填樹脂により保持されていることを特徴とする、請求項1に記載の衝撃センサ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、例えば自動車などの事故等の際に、車体に加えられる衝撃を検出して、エアバッグやシートベルトのシステムを起動させるための磁気リードスイッチを利用した衝撃センサに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、このような衝撃センサとしては、例えば図3に示すような磁気リードスイッチを利用した衝撃センサが知られている。図3において、衝撃センサ1は、自動車の車体等に対して取り付けられるケース2と、このケース2内にて、衝撃を検出すべき方向、例えば自動車の前後方向に沿って延びるように配設された中空円筒状のスイッチケース3と、このスイッチケース3内に挿入された磁気リードスイッチ4と、スイッチケース3の長手方向に沿って摺動可能に嵌挿された中空円筒状の磁石5と、この磁石5を図面にて左方へ付勢するコイルバネ6とから構成されている。 【0003】上記磁気リードスイッチ4の二つのリード4a,4bに取り付けられるフレーム7a,7bは、上記スイッチケース3の開放端に嵌合するように形成されたベース部7cに一体に成形されることにより、リードフレーム7として構成されており、各フレーム7a,7bは、図示しないリード線を介して、外部の適宜構成の検出回路(図示せず)に接続されている。また、上記磁石5は、図示の場合右側端にて、外周面に設けられた小径部5aを備えており、この小径部5aにより、軸方向に関して段部5bを有することになる。これにより、上記コイルバネ6は、その左端がこの段部5bに係合することにより磁石5を図面にて左方へ付勢している。 【0004】このように構成された衝撃センサ1によれば、本衝撃センサ1が取り付けられている自動車等が停止している場合や通常の走行をしている場合には、この衝撃センサ1にはあまり高い加速度が作用しないので、磁石5は、コイルバネ6の張力によってスイッチケース3の左端に設けられたストッパ3aに当接しており、磁気リードスイッチ4から比較的離れている。従って、磁気リードスイッチ4はその接点部が磁石5の磁力の影響を受けないので、オフ状態にある。 【0005】この状態から、例えば自動車の走行中に、自動車が事故等により急激に停止した場合など、衝撃が作用した場合には、衝撃センサ1は、図面にて矢印Aで示すように右方に向かって移動している状態から急激に停止せしめられ、磁石5は比較的大きな負の加速度を受ける。 【0006】これにより、磁石5はコイルバネ6の張力に抗してスイッチケース3に沿って右方へ移動する。そして、磁気リードスイッチ4の接点部に作用する磁石5の磁力が所定値以上の大きさになったとき、この磁気リードスイッチ4は、その接点部が磁石5の磁力によってオン状態に転換せしめられる。 【0007】その後、自動車等が停止して磁石5の加速度が所定値以下になったとき、磁石5はコイルバネ6の張力に対して抗することができなくなって、コイルバネ6の張力に基づいてスイッチケース3の左方へ移動して、再び最初の位置に戻されるので、磁気リードスイッチ4は、その接点部がオフ状態に転換せしめられる。 【0008】こうして、磁気リードスイッチ4は、上述したオン転換時からオフ転換時までの間だけオン状態が継続することになり、このオン状態が、接続された検出回路によって検出され、エアバッグやシートベルトシステムが起動して自動車の乗員の安全が確保されることになる。 【0009】ここで、上記衝撃センサ1の組立ての際には、先ずスイッチケース3に対して、図3にて左方からコイルバネ6と円筒状の磁石5を装着する。そして、スイッチケース3をケース2内に挿入して、スイッチケース3をケース2に対して超音波溶着等により固定する。また、前以てベース部7cを一体成形したリードフレーム7のフレーム7a,7bを、それぞれ磁気リードスイッチ4のリード4a,4bに対してスポット溶接することにより、リードスイッチフレームを構成した後、このリードスイッチフレームをスイッチケース3内に挿入する。そして、このベース部7cをスイッチケース3の開放端に嵌合させて、磁気リードスイッチ4及びベース部7cの周縁付近を樹脂で充填することにより、リードスイッチフレームがスイッチケース3に対して保持されるようになっている。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した構成の衝撃センサ1においては、リードフレーム7は、二つのフレーム7a,7bが、一体成形されたベース部7cにより確実に固定されていることから、フレーム7a,7bの引張り強度,屈曲強度等、そして製造の全自動化の点において望ましいものであるが、リードフレーム7と磁気リードスイッチ4のリード4a,4bとのスポット溶接を自動化するためには、リードフレーム7がある程度の大きさを必要とすることから、より一層小型化することは困難である。 【0011】これに対して、磁気リードスイッチ4のリード4a,4bに補助リードを取り付けて、スイッチケース3に対して固定せずに、充填樹脂のみによって保持する方法も可能ではあるが、例えば硬化後の硬度が比較的低いシリコン系充填樹脂を使用する場合には、衝撃センサ1から突出するリード等を曲げるとき、あるいは製造過程において、リード等に応力が加わってしまうとき等において磁気リードスイッチ4のガラス封止部分にも応力が加わって、ガラス割れ等が生ずることがあるという問題があった。 【0012】本発明は以上の点に鑑み、簡単な構成により、さらに小型に構成され得るようにした衝撃センサを提供することを目的としている。 【0013】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明によれば、衝撃を検出すべき方向に沿って配設された磁気リードスイッチと、この磁気リードスイッチを包囲するスイッチケースと、スイッチケースの外周面に対して長手方向に沿って移動可能に支持され且つバネによって一側に向かって付勢されている磁石を備えた移動部材と、スイッチケース内にて磁気リードスイッチの一方のリードに一端が接続され且つ他端が他方のリードと共に外部に突出している補助リードと、を含んでいる衝撃センサにおいて、上記補助リードの他端と一側のリードを支持するリード支持板を備えており、このリード支持板が上記スイッチケースの開放端付近に対して固定されるように構成した。 【0014】本発明による衝撃センサは、好ましくは、スイッチケースの内部が、充填樹脂により充填されている。 【0015】本発明による衝撃センサは、好ましくは、スイッチケースの内部が、充填樹脂により充填されていると共に、リード支持板がこの充填樹脂により保持されている。 【0016】上記構成によれば、例えば本衝撃センサを自動車の車体等に対して装着した場合、自動車が急激に停止したとき、移動部材は、慣性質量によってコイルバネの張力に抗して移動せしめられ、その後、この移動部材に作用する加速度が所定値以下になったとき、バネの張力に基づいて元の位置に戻される。これにより、磁気リードスイッチは、その接点部に対向する位置に移動部材が位置するとき、磁石の磁界が作用して接点部がオンとなることから、磁気リードスイッチのオンオフ状態が、磁気リードスイッチのリード等を介して外部の検出回路によって検出され、エアバッグやシートベルトシステムが起動して乗員の安全が確保される。 【0017】この場合、上記磁気リードスイッチのリード及び補助リードは、リード支持板により支持されていると共に、このリード支持板が、スイッチケースに対して取り付けられることにより、磁気リードスイッチのリード及び補助リードがスイッチケースに対して保持され得るようになっている。従って、上記リード支持板は、補助リードをスイッチケースに対して保持するためにのみ作用すればよく、リードフレームのフレームを固着保持する必要がないことから、特に長手方向に関してより一層小型に構成できる。 【0018】スイッチケースの内部が充填樹脂により充填されている場合には、スイッチケースは充填樹脂によって封止されることになる。 【0019】スイッチケースの内部が、充填樹脂により充填されていると共に、リード支持板がこの充填樹脂により保持されている場合には、スイッチケースの内部を封止する充填樹脂によって、リード支持板を同時に保持できる。 【0020】 【発明の実施の形態】以下、図面に示した一例に基づいて、この発明を詳細に説明する。図1はこの発明による衝撃センサの一実施形態を示している。図1において、衝撃センサ10は、自動車の車体等に対して取り付けられるケース11と、このケース11内において、衝撃を検出すべき方向(例えば、自動車の前後方向)に沿って延びるように配設された中空円筒状のスイッチケース12と、このスイッチケース12内に挿入された磁気リードスイッチ13と、上記スイッチケース12の長手方向に沿って摺動可能に嵌挿された移動部材を構成する円筒状の磁石14と、この磁石14を図面にて右方へ付勢するバネ部材、例えばコイルバネ15とから構成されている。 【0021】上記磁気リードスイッチ13の二つのリード13a,13bのうち、一方のリード13aには補助リード16が取り付けられ、この補助リード16と他方のリード13bとは共にほぼ平行して外部へ突出し、上記スイッチケース12の開放端に対して固定され得るように形成された支持板18に支持されることにより、リード13b及び補助リード16は図示しないリード線を介して、外部の適宜構成の検出回路(図示せず)に接続されている。ここで、図1に示すように、スイッチケース12は、ケース11内に挿入された状態にて、その内部が充填樹脂17により封止されると共に、上記支持板18がスイッチケース12に対して保持され得るようになっている。 【0022】また、上記磁石14は、図示の場合、右側付近にて外周面に設けられたフランジ部14aを備えており、このフランジ部14aにより、軸方向に関して段部14bを有することになる。これにより上記コイルバネ15は、その右端がこの段部14bに係合して、磁石14を図面にて右方へ付勢するようになっている。 【0023】本発明による衝撃センサ10は以上のように構成されており、この衝撃センサ10を取り付けた自動車等が停止している場合や通常の走行をしている場合は、この衝撃センサ10にはあまり高い加速度が作用しないので、磁石14は、コイルバネ15の張力によってスイッチケース12の右端の外周に設けられた段部によるストッパ12aに当接された状態となっている。従って、磁石14は、スイッチケース12内に挿入された磁気リードスイッチ13に対向するように位置している。このため、磁気リードスイッチ13は、その接点部が磁石14の磁力の影響を受けるので、オン状態にある。 【0024】この状態から、例えば自動車の走行中に、自動車が事故等により急激に停止した場合など、衝撃が作用した場合には、衝撃センサ10は、図面にて矢印Aで示すように左方に向かって移動している状態から、急激に停止せしめられるので、磁石14は比較的大きな負の加速度を受ける。従って、この磁石14は、その慣性質量に基づいてスイッチケース12に関して相対的に矢印A方向に向いた慣性力を受けることになる。 【0025】これにより、磁石14は、コイルバネ15の張力に抗してスイッチケース12に沿って左方に移動することになり、磁気リードスイッチ13の接点部に作用する磁石14の磁力が所定値以下の大きさになったとき、磁気リードスイッチ13は、その接点部が磁石14の磁力の影響を受けなくなって、オフ状態に転換せしめられる。 【0026】その後、自動車等が停止することにより、上記磁石14の加速度が所定値以下になったとき、磁石14はコイルバネ15の張力に対して抗することができなくなって、コイルバネ15の張力に基づいてスイッチケース12の右方へ移動し、再び最初の位置に戻される。この際、磁気リードスイッチ13の接点部に作用する磁石14の磁力が、所定値以上の大きさになったとき、磁気リードスイッチ13はその接点部がオン状態に転換せしめられる。 【0027】こうして、磁気リードスイッチ13は、上述したオフ転換時からオン転換時までの間だけオフ状態が継続することになり、このオフ状態が、接続された検出回路によって検出され、エアバッグやシートベルトシステムが起動されて自動車の乗員の安全が確保されることになる。 【0028】ここで、上記衝撃センサ10の組立の際には、先ずスイッチケース12に対して、図1にて左方からコイルバネ15と円筒状の磁石14を装着して、ケース11内に挿入し、超音波溶着等によりケース11に対して固定する。他方、磁気リードスイッチ13のリード13aに対して、補助リード16をスポット溶接することにより、リードスイッチ組立体を構成した後、このリードスイッチ組立体をスイッチケース12内に挿入する。そして、支持板18を、リード13a,補助リード16を支持するように挿入して、上記リードスイッチ組立体を保持する。尚、スイッチケース12内に挿入する前に、リードスイッチ組立体に対して支持板18を組み付けるようにしてもよい。その後、図2に示すように、支持板18の両端をスイッチケース12の開放端に係合させた後、スイッチケース12の内部に、例えばシリコン系充填樹脂17を充填することにより、スイッチケース12が封止されると共に、支持板18がスイッチケース12に対して保持されることになる。 【0029】従って、上記リードスイッチ組立体は、支持板18を介してスイッチケース12に対して確実に保持される。これにより、例えばリード13b及び/または補助リード16が曲げられたとき、これらリード13b,補助リード16が支持板18により保持されていることから、磁気リードスイッチ13のガラス封止部に応力が加わって、ガラス割れ等が生ずることがない。 【0030】尚、図1に示すように、上記支持板18は、両端部が「コ」字形に内側に延びるように形成されている。これにより充填樹脂17がスイッチケース12の小径部付近まで回り込みやすくなり、気泡等の発生による充填樹脂の封止不良が排除されることになる。また、支持板18は、その幅が狭く形成されることにより、同様の効果が得られることになる。これにより、上記支持板18は、その両側においても充填樹脂17により保持されることになるので、支持板18から長手方向外側の充填樹脂17の厚さが比較的薄くて済み、長手方向に関して小型に構成され得る。 【0031】以上の実施形態において、磁石14は、移動部材を兼ねているように構成されているが、スイッチケース12の長手方向に沿って摺動可能に嵌挿された別体の環状の移動部材に対して装着されていてもよい。また、上記実施形態においては、磁気リードスイッチ13は、慣性力が作用したときオフとなる常閉型として構成されているため、常開型に比較してより小型に構成されている。これにより、衝撃センサ10は長手方向に関してより一層小型に構成され得ることになる。 【0032】 【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、磁気リードスイッチのリード及び補助リードは、リード支持板により支持されていると共に、このリード支持板がスイッチケースに対して取り付けられることにより、磁気リードスイッチのリード及び補助リードがスイッチケースに対して固定保持されるようになっている。従って、上記リード支持板は補助リードをスイッチケースに対して支持するためにのみ作用すればよく、リードフレームのフレームを固着保持する必要がないことから、特に長手方向に関してより一層小型に構成され得る。かくして、本発明によれば、簡単な構成により、さらに小型に構成されるようにした、極めて優れた衝撃センサが提供される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】590005911 【氏名又は名称】株式会社日本アレフ
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)7月8日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】平山 一幸 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−23612 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月29日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−182507 |
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