| 【発明の名称】 |
静電トルカ型加速度計 |
| 【発明者】 |
【氏名】西来路 秀明
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| 【要約】 |
【課題】バイアス電圧をトルカ電極に印加する静電トルカ型加速度計を提供する。
【解決手段】ペンジュラムPが変位することにより入力加速度を検出する静電トルカ型加速度計において、第1のトルカ電極Aおよび第2のトルカ電極BのペンジュラムP側に形成される可動電極側にバイアス電圧を印加し、第1のトルカ電極Aの固定電極側および第2のトルカ電極Bの固定電極側に位置検出信号を印加することを特徴とする静電トルカ型加速度計。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ペンジュラムが変位することにより入力加速度を検出する静電トルカ型加速度計において、第1のトルカ電極および第2のトルカ電極のペンジュラム側に形成される可動電極側にバイアス電圧を印加し、第1のトルカ電極の固定電極側および第2のトルカ電極の固定電極側に位置検出信号を印加することを特徴とする静電トルカ型加速度計。 【請求項2】 請求項1に記載される静電トルカ型加速度計において、2個の抵抗、ペンジュラムに形成される第1の位置検出器電極および第2の位置検出器電極を4辺とするブリッジ回路を具備し、ペンジュラムに形成される第1のトルカ電極および第2のトルカ電極を具備し、2個の抵抗の共通接続点と2個の位置検出器電極のペンジュラムに形成される可動電極側の共通接続点との間に接続される発振器を具備し、一方の抵抗と第1の位置検出器電極の固定電極側の共通接続点と他方の抵抗と第2の位置検出器電極の固定電極側の共通接続点とが接続される検出回路を具備し、第1のトルカ電極および第2のトルカ電極双方のペンジュラム側に形成される可動電極を各別にバイアス電圧源の正負の端子に接続し、検出回路の出力端は第1のトルカ電極の固定電極側および第2のトルカ電極の固定電極側に直接接続することを特徴とする静電トルカ型加速度計。 【請求項3】 請求項1および請求項2の内の何れかに記載される静電トルカ型加速度計において、バイアス電圧は第1のトルカ電極の固定電極側および第2のトルカ電極の固定電極側に印加し、位置検出信号は第1のトルカ電極および第2のトルカ電極のペンジュラム側に形成される可動電極に印加することを特徴とする静電トルカ型加速度計。 【請求項4】 請求項1ないし請求項3の内の何れかに記載される静電トルカ型加速度計において、第1のトルカ電極および第2のトルカ電極に印加されるバイアス電圧は絶対値は等しく互に逆極性とすることを特徴とする静電トルカ型加速度計。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、静電トルカ型加速度計に関し、特に、バイアス電圧をトルカ電極に印加する静電トルカ型加速度計に関する。 【0002】 【従来の技術】静電トルカ型加速度計の従来例を図2を参照して説明する。図2において、静電容量型位置検出器は、互いに等しい抵抗値を有する2個の抵抗R(R:抵抗値をも示す)とペンジュラムPに形成された第1の位置検出器電極α、第2の位置検出器電極βを4辺とするブリッジ回路を有している。ブリッジ回路の入力端は発振周波数100kHzのオーダーの発振器OSCの一方の端子に接続している。ブリッジ回路の出力端である2個の位置検出器電極α、βの固定電極側は差動増幅器より成る検出回路U2に接続している。U3は第1のトルカ電極駆動差動増幅器、U4は第2のトルカ電極駆動差動増幅器である。第1のトルカ電極駆動差動増幅器U3の非反転入力には一定のバイアス電圧を供給するバイアス電圧源Eによりバイアスされており、反転入力端には検出回路U2の出力を入力してこれを増幅する回路である。これに対して、第2のトルカ電極駆動差動増幅器U4の非反転入力は一定電圧のバイアス電圧源Eによりバイアスされており、反転入力端に検出回路U2の出力をインバータINを介して入力して増幅する回路である。 【0003】ペンジュラムPには第1の位置検出器電極α、第2の位置検出器電極βの他に、更に、第1のトルカ電極A、第2のトルカ電極Bが形成されている。第1の位置検出器電極αおよび第2の位置検出器電極βそれぞれの可動電極、第1のトルカ電極Aおよび第2のトルカ電極BのペンジュラムP側に形成される可動電極は、4枚共に電気的に共通に接続して発振器OSCの他方の端子に接続している。そして、第1のトルカ電極Aの固定電極には第1のトルカ電極駆動差動増幅器U3の出力端が接続するのに対して、第2のトルカ電極Bの固定電極には第2のトルカ電極駆動差動増幅器U4の出力端が接続している。 【0004】ここで、加速度が印加されてペンジュラムPが変位すると、静電容量型位置検出器の第1の位置検出器電極αおよび第2の位置検出器電極βはペンジュラムPの変位量に比例した変位の向きに対応した極性の出力を発生する。ここで、位置検出器電極αおよび位置検出器電極βは電極間隙の広がった方が電極間隙の狭まった方と比較して大きな出力を発生する。検出回路U2は入力されるこれら両位置検出器電極の出力を比較増幅して位置検出信号△Eを出力する。この位置検出信号△Eは第1のトルカ電極駆動差動増幅器U3および第2のトルカ電極駆動差動増幅器U4においてバイアス電圧源Eの一定バイアス電圧Eに重畳され、第1のトルカ電極駆動差動増幅器U3から(+△E+E)が出力される一方、この位置検出信号△EはインバータINにより反転されて第2のトルカ電極駆動差動増幅器U4の反転入力端に反転入力し、第2のトルカ電極駆動差動増幅器U4からは(−△E+E)が出力される。第1のトルカ電極駆動差動増幅器U3の出力(E+△E)は第1のトルカ電極Aの固定電極に負帰還入力される一方、第2のトルカ電極駆動差動増幅器U4の出力(E−△E)は第2のトルカ電極Bの固定電極に負帰還入力される。ここで、間隙の広いトルカ電極間には高い電圧が印加され、狭いトルカ電極間には低い電圧が印加される回路構成にしている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】以上の静電トルカ型加速度計は、位置検出信号△Eにバイアス電圧Eを重畳してこれをトルカ電極の固定電極に負帰還入力する構成を採用している。この構成を採用するには、上述した通り、位置検出信号△Eにバイアス電圧Eを重畳する加算器として第1のトルカ電極駆動差動増幅器U3および第2のトルカ電極駆動差動増幅器U4の2個を必要とすると共に、正負両極性の負帰還信号を生成するにインバータINを1個必要とする。そして、この場合、負帰還信号電圧の最大値は電極間に加えられる電位差の最大値であり、レンジに限界があった。 【0006】この発明は、上述の問題を解消した静電トルカ型加速度計を提供するものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1:ペンジュラムPが変位することにより入力加速度を検出する静電トルカ型加速度計において、第1のトルカ電極Aおよび第2のトルカ電極BのペンジュラムP側に形成される可動電極側にバイアス電圧を印加し、第1のトルカ電極Aの固定電極側および第2のトルカ電極Bの固定電極側に位置検出信号を印加する静電トルカ型加速度計を構成した。 【0008】そして、請求項2:請求項1に記載される静電トルカ型加速度計において、2個の抵抗R、ペンジュラムPに形成される第1の位置検出器電極αおよび第2の位置検出器電極βを4辺とするブリッジ回路を具備し、ペンジュラムPに形成される第1のトルカ電極Aおよび第2のトルカ電極Bを具備し、2個の抵抗Rの共通接続点と2個の位置検出器電極のペンジュラムPに形成される可動電極側の共通接続点との間に接続される発振器OSCを具備し、一方の抵抗Rと第1の位置検出器電極αの固定電極側の共通接続点と他方の抵抗Rと第2の位置検出器電極βの固定電極側の共通接続点が接続される検出回路U2を具備し、第1のトルカ電極Aおよび第2のトルカ電極B双方のペンジュラムP側に形成される可動電極を各別にバイアス電圧源Eの正負の端子に接続し、検出回路U2の出力端は第1のトルカ電極Aの固定電極側および第2のトルカ電極Bの固定電極側に直接接続する静電トルカ型加速度計を構成した。 【0009】また、請求項3:請求項1および請求項2の内の何れかに記載される静電トルカ型加速度計において、バイアス電圧は第1のトルカ電極Aの固定電極側および第2のトルカ電極Bの固定電極側に印加し、位置検出信号は第1のトルカ電極Aおよび第2のトルカ電極BのペンジュラムP側に形成される可動電極側に印加する静電トルカ型加速度計を構成した。 【0010】更に、請求項4:請求項1ないし請求項3の内の何れかに記載される静電トルカ型加速度計において、第1のトルカ電極Aおよび第2のトルカ電極Bに印加されるバイアス電圧は絶対値は等しく互に逆極性とする静電トルカ型加速度計を構成した。 【0011】 【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図1の実施例を参照して説明する。図1の実施例においても、静電容量型位置検出器は互いに等しい抵抗値を有する2個の抵抗R(R:抵抗値をも示す)とペンジュラムPに形成された第1の位置検出器電極α、第2の位置検出器電極βを4辺とするブリッジ回路を有している。ブリッジ回路の入力端は発振周波数100kHzのオーダーの発振器OSCの一方の端子に接続している。ブリッジ回路の出力端である2個の位置検出器電極α、βの固定電極側は差動増幅器より成る検出回路U2の入力端に接続している。ペンジュラムPには第1の位置検出器電極α、第2の位置検出器電極βの他に更に、第1のトルカ電極A、第2のトルカ電極Bが形成されている。そして、検出回路U2の出力端は第1のトルカ電極Aの固定電極側および第2のトルカ電極Bの固定電極側に直接に接続している。 【0012】ここで、この実施例においては、第1の位置検出器電極αおよび第2の位置検出器電極βそれぞれの可動電極は電気的に共通に接続して発振器OSCの他方の端子に接続している。そして、第1のトルカ電極AのペンジュラムP側に形成される可動電極はバイアス電圧源Eの負のバイアス電圧端子−Eに接続する一方、第2のトルカ電極BのペンジュラムP側に形成される可動電極はバイアス電圧源Eの正のバイアス電圧端子+Eに接続している。即ち、第1のトルカ電極AのペンジュラムP側に形成される可動電極には負のバイアス電圧−Eが印加される一方、第2のトルカ電極BのペンジュラムP側に形成される可動電極には正のバイアス電圧+Eが印加されている。 【0013】ここで、加速度が印加されてペンジュラムPが変位すると、静電容量型位置検出器の第1の位置検出器電極αおよび第2の位置検出器電極βはペンジュラムPの変位量に比例した出力を発生する。検出回路U2は入力されるこれらの両位置検出器電極の出力を比較増幅して変位の向きに対応した極性の位置検出信号△Eを出力する。この位置検出信号△Eは第1のトルカ電極Aの固定電極側および第2のトルカ電極Bの固定電極側の双方に直接に印加される。ところで、第1のトルカ電極AのペンジュラムP側に形成される可動電極には負のバイアス電圧−Eが印加される一方、第2のトルカ電極BのペンジュラムP側に形成される可動電極には正のバイアス電圧+Eが印加されている。 【0014】ここで、第1のトルカ電極Aに印加される電圧は(△E−E)であり、第2のトルカ電極Bに印加される電圧は(△E+E)である。従って、レンジは印加したバイアス電圧分だけ拡張され、従来例において必要とされた第1のトルカ電極駆動差動増幅器U3、第2のトルカ電極駆動差動増幅器U4およびインバータINは不要となり、それだけ静電トルカ型加速度計の回路構成を簡略化することができる。 【0015】 【発明の効果】以上の通りであって、この発明によれば、ペンジュラムが変位することにより入力加速度を検出する静電トルカ型加速度計において、第1のトルカ電極および第2のトルカ電極に絶対値は等しく互に逆極性のバイアス電圧を印加することにより、レンジを拡張すると共に静電トルカ型加速度計の回路構成を簡略化することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000231073 【氏名又は名称】日本航空電子工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)7月9日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】草野 卓 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−23611 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月29日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−183920 |
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