| 【発明の名称】 |
回転速センサ |
| 【発明者】 |
【氏名】岩村 盛隆
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| 【要約】 |
【課題】ボディの樹脂モールド成型時におけるピックアップ部の倒れを確実に防止できると共に、高い気密性を確保できる、回転速センサを提供すること。
【解決手段】ボディ20をモールド成形する際、センササブアッシー10の転倒を防止するガイド46をリールハウジング42の軸部44に延出して形成する。また、リールハウジング42に環状突起47,48を設け前記環状突起47,48を介してセンササブアッシー10とボディ20の間を融合させて高い気密性を確保する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 樹脂製のリールハウジングにコイルを巻回したリールアッシーの軸心に、磁石の両側にポールピースを配置したポールピースアッシーを配置して構成するセンササブアッシーと、前記センササブアッシーの周囲を樹脂でモールド成型するボディとを備えた回転速センサにおいて、ボディをモールド成形する際、リールアッシーの転倒防止とセンタリングをするガイドをリールハウジングの軸部に形成したことを特徴とする、回転速センサ。 【請求項2】 請求項1に記載の回転速センサにおいて、リールハウジングに環状突起を設け、前記環状突起を介してセンササブアッシーとボディの間を融合させたことを特徴とする、回転速センサ。 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の回転速センサにおいて、リールハウジングの軸部の端部を延出してガイドを形成したことを特徴とする、回転速センサ。 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載の回転速センサにおいて、リールハウジングの軸部の端部を凹設した窪みをガイドとして形成したことを特徴とする、回転速センサ。 【請求項5】 請求項2に記載の回転速センサにおいて、リールハウジングの軸部とリール部に環状突起を形成したことを特徴とする、回転速センサ。 【請求項6】 請求項2に記載の回転速センサにおいて、ポールピースアッシーを構成するポールピースカバーの側面に環状突起を形成し、該ポールピースカバーの環状突起とボディの間を融合させたことを特徴とする、回転速センサ。 【請求項7】 請求項5に記載の回転速センサにおいて、リールハウジングのリール部の側面に環状突起を形成したことを特徴とする、回転速センサ。 【請求項8】 請求項5に記載の回転速センサにおいて、リールハウジングのリール部の底面に環状突起を形成したことを特徴とする、回転速センサ。 【請求項9】 請求項1乃至請求項8のいづれかに記載の回転速センサにおいて、リールハウジングの軸部のガイドと反対の部位にチャック用の板体を挿通可能な挿通部を形成し、リールハウジングの両端を金型内で位置決めするようにしたことを特徴とする、回転速センサ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は回転速センサに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、磁石とこの磁石の両側に磁性体からなる2枚のポールピースを配置すると共に、この積層体にドーナツ状のコイル部を外装してピックアップ部を構成する2ポールピースタイプの回転速センサが知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来の回転速センサには次のような課題がある。 <イ> 樹脂金型内に予め成形したピックアップ部を収容した状態で樹脂を射出してピックアップ部と一体にコイルケースをモールド成形する際、ピックアップ部が倒れ易い。 <ロ> ピックアップ部とコイルケースをモールド成形しても、両部材の付着面が融合せずに微小な隙間を生じることから、気密性の点で不安が残る。特に回転速センサは高い気密性が要求される電気部品であるから、その改善技術の提案が望まれている。 【0004】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ボディの樹脂モールド成型時におけるピックアップ部の倒れを確実に防止できると共に、高い気密性を確保できる、回転速センサを提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、樹脂製のリールハウジングにコイルを巻回したリールアッシーの軸心に、磁石の両側にポールピースを配置したポールピースアッシーを配置して構成するセンササブアッシーと、前記センササブアッシーの周囲を樹脂でモールド成型するボディとを備えた回転速センサにおいて、ボディをモールド成形する際、リールアッシーの転倒防止とセンタリングをするガイドをリールハウジングの軸部に形成したことを特徴とする、回転速センサである。請求項2に係る発明は、請求項1に記載の回転速センサにおいて、リールハウジングに環状突起を設け、前記環状突起を介してセンササブアッシーとボディの間を融合させたことを特徴とする、回転速センサである。請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の回転速センサにおいて、リールハウジングの軸部の端部を延出してガイドを形成したことを特徴とする、回転速センサである。請求項4に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の回転速センサにおいて、リールハウジングの軸部の端部を凹設した窪みをガイドとして形成したことを特徴とする、回転速センサである。請求項5に係る発明は、請求項2に記載の回転速センサにおいて、リールハウジングの軸部とリール部に環状突起を形成したことを特徴とする、回転速センサである。請求項6に係る発明は、請求項2に記載の回転速センサにおいて、ポールピースアッシーを構成するポールピースカバーの側面に環状突起を形成し、該ポールピースカバーの環状突起とボディの間を融合させたことを特徴とする、回転速センサである。請求項7に係る発明は、請求項5に記載の回転速センサにおいて、リールハウジングのリール部の側面に環状突起を形成したことを特徴とする、回転速センサである。請求項8に係る発明は、請求項5に記載の回転速センサにおいて、リールハウジングのリール部の底面に環状突起を形成したことを特徴とする、回転速センサである。請求項9に係る発明は、請求項1乃至請求項8のいづれかに記載の回転速センサにおいて、リールハウジングの軸部のガイドと反対の部位にチャック用の板体を挿通可能な挿通部を形成し、リールハウジングの両端を金型内で位置決めするようにしたことを特徴とする、回転速センサである。 【0006】 【発明の実施の形態1】以下図1〜4を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。 【0007】<イ>全体の構成図1に回転速センサの一例を示す。回転速センサはセンササブアッシー10と、センササブアッシー10を被覆する樹脂製のボディ20と、ボディ20に装着した取付ブラケット30とよりなる。 以下、各部について詳述する。 【0008】<ロ>センササブアッシーセンササブアッシー(ピックアップ部)10はリールアッシー40と、ポールピースアッシー50とよりなる。センササブアッシー10をこのような単位で分けたのはリールアッシー40をすべてのセンサ型式で共通使用するためである。 【0009】<ハ>リールアッシーリールアッシー40はドーナツ状に巻回したコイル41と、樹脂製のリールハウジング42とよりなる。リールハウジング42はコイル41を巻回するリール部43と、リール部43と連続して形成した軸部44とよりなる。リール部43の軸心には、ポールピースアッシー50を収容する収容孔45が形成されている。 【0010】本発明はボディ20をモールド成形する際、センササブアッシー10の転倒を防止するため、軸部44の端部を延出させてガイド46を形成している。さらに、センサの気密性を確保するため、ボディ20と接面する軸部44の外周面及びリール部43の端部外周面に夫々単数または複数の環状突起47,48が一体に形成してある。 【0011】軸部44にはコイルの端子49,49が埋設されていて、各端子49,49に、ケーブル70の端部で露出する導線71,71の裸出部がハンダ付けにより電気的に接続されている。 【0012】<ニ>ポールピースアッシーポールピースアッシー50は磁石51と、磁石51の両側に配置したポールピース52,52とよりなり、これらの積層体の端部には収容孔45を閉鎖可能な樹脂製のポールピースカバー53が設けられている。さらにポールピースカバー53の底部には回転ロータとの間における磁気回路の短絡現象を防止するシリコンパッド54が一体成形により設けられている。シリコンパッド54を一体成形したのは、高い付着力を確保するためである。尚、シリコンパッド54は本発明の必須の構成要件ではなく、省略する場合もある。 【0013】<ホ>ボディボディ20はセンササブアッシー10、ポールピースアッシー40及びケーブル70の端部を高い気密性を保持して一体化するモールド樹脂成形品である。ボディ20の成形方法については後述する。 【0014】 【作用】つぎに回転速センサの製作工程を説明する。 【0015】<イ>センササブアッシーの組立工程図2に示すように既述した構造のリールアッシー40と、ポールピースアッシー50とを夫々製作する。 【0016】リールアッシー40の収容孔45内にポールピースアッシー50を嵌め込む。ポールピースカバー53の底部が収容孔45の開口側を閉鎖する。そしてコイル41の端子49、49とケーブル70の導線71,71間をハンダで電気的に接続してセンササブアッシー10を得る。 【0017】<ロ>ボディの一体成形工程図3はボディをモールド成形する金型60で、その内部には取付ブラケット30及びボディの外郭を形どった成形空間61が形成されている。金型60には成形空間61に連通した位置決孔62とケーブル案内孔63が形成されている。また位置決孔62の反対位置にチャック用の2枚の板体64,64が配設されている。板体64,64は金型60に固着されていて、ポールピースカバー53の底部に形成した板体挿入部に貫通して位置決めするものである。 【0018】この際、モールド成形時にセンササブアッシー10が傾かないようにセンササブアッシー10の下端の板体挿入部をチャック用の板体64,64に貫挿すると共に、センササブアッシー10のガイド46を位置決孔62に挿入して把持する。 その結果、センササブアッシー10が金型60の成形空間61の中心軸に一致した正確な位置に保持される。つまりガイド46がセンササブアッシー10の倒れを防止するだけでなく、センタリング部材としても機能する。 【0019】この状態で成形空間61に樹脂を射出して図1に示すボデイ20を成型する。ボデイ20はセンササブアッシー10の全周面と取付ブラケット30の挿通孔31の周囲とケーブル70の端部を夫々覆って一体構造の回転速センサを得る。 【0020】ボデイ20を射出成型する際、リールアッシー40を構成する軸部44及びリール部43の端部に形成した環状突起47,48の表層が溶融樹脂の高温により溶融し、ボデイ20を構成する樹脂の組織と良好な融合が行える。すなわち環状突起47,48によるラビンス構造によりセンササブアッシー10とボディ20の上下部で高い気密性を確保できる。脱型後、ボディ20から突出するガイド46を切除する。 【0021】 【発明の実施の形態2】発明の実施の形態1ではボディ20の底部のセンサ面を形成した突き合わせタイプについて説明したが、図4に示すようにボディ20の底部から延出させたポールピースアッシー40の側部にセンサ面を形成し、このセンサ面を回転ロータ(図示せず)に対向させて設置するクロスタイプに適用することも可能である。 【0022】尚、本例ではボディ20の底部から延出する範囲にポールピースカバー53を設けると共に、ポールピースカバー53の全周囲にシリコンパッド54を一体に成形している。 【0023】 【発明の実施の形態3】前記した発明の実施の形態1ではリール部43の端部外周面に環状突起48を横向きに設けた場合について説明したが、図5に示すように環状突起48をリール部43の下面に形成し、この環状突起48とボディ20との間にラビンス構造を形成してもよい。尚、図中53はポールピースカバー53である。その他の構造については既述した実施の形態1,2と同様であるから説明を省略する。 【0024】 【発明の実施の形態4】図6は他のガイド46aを示す。本例はリールハウジング42の軸部の端部に凹設した窪みをガイド46aとするもので、既述した実施の形態1の場合のように脱型後、ボディ20から突出するガイドを切除する工程が不要となる利点がある。 【0025】また本例の場合、ボディ20を一体成形するときは、図示しない棒体をガイド46aに内挿して位置決めすることになる。 【0026】 【発明の実施の形態5】図7は既述した実施の形態1〜4に加えて、ポールピースカバー53の側面に環状突起53aを追加して形成した他の形態を示す。ボディ20を一体成型する際に、ポールピースカバー53の側面の環状突起53aの表層が溶融樹脂の高温により溶融し、ボデイ20を構成する樹脂と組織の融合が良好に行える。本例にあっては、リール部43に形成した環状突起48と相俟ってよりシール性の高い回転速センサを得ることができる。 【0027】 【発明の効果】本発明は以上説明したようになるから次のような効果を得ることができる。 <イ> リールアッシーの一部にガイドを設けたことで、ボディをモールド成型する際にセンササブアッシーの倒れを確実に防止できる。 <ロ> リールアッシーに設けたガイドを金型のセンタリング部材として利用できるので、精度の高い回転速センサを得ることができる。 <ハ> リールアッシーの軸部の端部を凹設してガイドを設けると、回転速センサの製造後にガイドを切断処理する必要がなくなり、製造工程の観点から有益である。 <ニ> ボデイをモールド成型する際、リールアッシーに設けた環状突起の表層が溶融樹脂の高温により溶融し、ボデイを構成する樹脂の組織との良好な融合が行える。そのため環状突起によるラビンス構造と樹脂相互間の融合作用により気密性の高い回転速センサを得ることができる。 <ホ> ポールピースカバーの側面に環状突起を追加して形成すれば、ボディを一体成型する際に、ポールピースカバーの側面の環状突起の表層が溶融樹脂の高温により溶融し、ボデイを構成する樹脂と組織の融合が良好に行え、リール部に形成した環状突起と相俟ってよりシール性の高い回転速センサを得ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004374 【氏名又は名称】日清紡績株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)7月3日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】山口 朔生 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−23602 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月29日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−193151 |
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