| 【発明の名称】 |
ホイール用軸受装置の回転速度検出装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】耕田 寛一
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| 【要約】 |
【課題】パルサーリングとセンサー間のギャップ調整が可能なホイール用軸受装置の回転速度検出装置を提供すること。
【解決手段】車輪と一体に連結する回転側軌道輪と、この回転側軌道輪と対向する固定側軌道輪と、両軌道輪間に介在させた転動体と、両軌道輪間の一端部に配置したシール装置、パルサーリングおよびセンサーとを有するホイール用軸受装置の回転速度検出装置において、上記シール装置5は、外輪1の周面7に軸方向移動可能に圧入固定する円筒部10aとこの円筒部10aから延出するフランジ部10bとを有する断面略L形の第1シール環体10と、内輪2の周面8に軸方向に移動可能に圧入固定する円筒部11aとこの円筒部11aから延出するフランジ部11bとを有する断面略L形の第2シール環体11とからなり、上記第1シール環体10のフランジ部10bにパルサーリング13を設け、上記第2シール環体11のフランジ部11bに上記パルサーリング13に対向するセンサー14を設けたことを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車輪と一体に連結する回転側軌道輪と、この回転側軌道輪と対向する固定側軌道輪と、両軌道輪間に介在させた転動体と、両軌道輪間の一端部に配置したシール装置、パルサーリングおよびセンサーとを有するホイール用軸受装置の回転速度検出装置において、上記シール装置は、回転側軌道輪の軌道面側の周面に軸方向移動可能に圧入固定する円筒部とこの円筒部から延出するフランジ部とを有する断面略L形の第1シール環体と、固定側軌道輪の軌道面側の周面に軸方向に移動可能に圧入固定する円筒部とこの円筒部から延出するフランジ部とを有する断面略L形の第2シール環体とからなり、上記両シール環体の円筒部およびフランジ部をそれぞれ対向させるとともに、上記第1シール環体のフランジ部にパルサーリングを設け、上記第2シール環体のフランジ部に上記パルサーリングに対向するセンサーを設けたことを特徴とするホイール用軸受装置の回転速度検出装置。 【請求項2】 上記第1シール環体のフランジ部の端部に、回転側軌道輪の周面に直接接触する弾性リップを装着したことを特徴とする請求項1に記載のホイール用軸受装置の回転速度検出装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、自動車のホイール用軸受装置の回転速度検出装置に関する。 【0002】 【従来の技術】一般にホイール用軸受装置としては、例えば図1に示すように、図示しない車輪と一体に連結する外輪1と、この外輪1と対向し固定軸3に嵌合固定した内輪2と、内外輪2,1間に介在させた転動体4と、内外輪2,1間の両端部に配置したシール装置5,6とを有している。 【0003】従来、この一方のシール装置5は、図3に示すように、外輪1の軌道面側の周面7に固定する円筒部30aとこの円筒部30aから延出するフランジ部30bとを有する金属性の断面略L形のシール環体30からなり、このフランジ部30bの端部には内輪2の周面8と接触するゴムリップ30cを一体的に装着している。そして、上記フランジ部30bには円周方向等間隔に複数の通孔31を形成し、パルサーリング32としている。さらに図示しない固定側部材にセンサ33を上記パルサーリング32に対向するよう固定している。このパルサーリング32とセンサー33とで回転速度検出装置を構成している。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】図3における従来のホイール用軸受装置の回転速度検出装置においては、センサー33とパルサーリング32間のギャップ公差は、ギャップに影響を及ぼす取付寸法許容差で決定されるが、ある一定量の出力を確保しようとしてもそれが得られない場合、ギャップ公差の調整ができず、センサー自体のサイズアップが必要となり、ホイール用軸受装置のコンパクト化が阻害されるという問題がある。なお、上記のギャップに影響を及ぼす取付寸法とは、具体的には、センサー取付寸法、パルサーリングすなわちシール環体の取付寸法および軸受取付寸法をいう。 【0005】そこで、この発明の目的は、パルサーリングとセンサー間のギャップ調整が可能なホイール用軸受装置の回転速度検出装置を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するための手段として、請求項1の発明は、車輪と一体に連結する回転側軌道輪と、この回転側軌道輪と対向する固定側軌道輪と、両軌道輪間に介在させた転動体と、両軌道輪間の一端部に配置したシール装置、パルサーリングおよびセンサーとを有するホイール用軸受装置の回転速度検出装置において、上記シール装置は、回転側軌道輪の軌道面側の周面に軸方向移動可能に圧入固定する円筒部とこの円筒部から延出するフランジ部とを有する断面略L形の第1シール環体と、固定側軌道輪の軌道面側の周面に軸方向に移動可能に圧入固定する円筒部とこの円筒部から延出するフランジ部とを有する断面略L形の第2シール環体とからなり、上記両シール環体の円筒部およびフランジ部をそれぞれ対向させるとともに、上記第1シール環体のフランジ部にパルサーリングを設け、上記第2シール環体のフランジ部に上記パルサーリングに対向するセンサーを設けたことを特徴とする。 【0007】また、請求項2の発明では、上記第1シール環体のフランジ部の端部に、回転側軌道輪の周面に直接接触する弾性リップを装着したことを特徴とする。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、この発明の具体的実施例について図面を参照して説明する。なお、図1の一般のホイール用軸受装置の重複説明は省略する。図2は、この発明にかかる一実施例であり、一方のシール装置5は、回転側である外輪1の軌道面側の周面7に軸方向移動可能に圧入固定する円筒部10aとこの円筒部10aから延出するフランジ部10bとを有する断面略L形の第1シール環体10と、固定側である内輪2の軌道面側の周面8に軸方向に移動可能に圧入固定する円筒部11aとこの円筒部11aから延出するフランジ部11bとを有する断面略L形の第2シール環体11とからなり、上記両シール環体10,11の円筒部10a,11aおよびフランジ部10b,11bをそれぞれ対向させている。すなわち、上記外輪1の周面7および内輪2の周面8は同一径で形成されており、上記両シール環体10,11の各円筒部10a,11aは各周面7,8への圧入時、軸方向に移動位置が制限されることがない。また、第2シール環体11のフランジ部11bの外径は、第1シール環体10の円筒部10aの内径より小さい。 【0009】また、上記第1シール環体10のフランジ部10bには、円周方向等間隔に複数の通孔12を形成してパルサーリング13を構成している。さらに、上記第2シール環体11のフランジ部11bには、上記パルサーリング13に対向してセンサー14を固定してある。 【0010】さらに、上記第1シール環体10のフランジ部10bの端部に、内輪2の周面8に直接接触する弾性リップ15を装着して密封性を向上させている。 【0011】次に、本発明の回転速度検出装置の組み付けについて説明する。第1シール環体10の円筒部10aを治具にて外輪1の周面7の所定位置に圧入固定し、その後第2シール環体11のフランジ部11bを治具にて内輪2の周面8の所定位置に圧入固定する。その後、検出装置の出力チェックをし、出力が大きすぎる場合には第1シール環体10の円筒部10aを治具にて軸受内部側に押し込み、パルサーリング13とセンサー14間の距離を調整して適正出力を得られるようにする。逆に出力が小さすぎる場合には第2シール環体11のフランジ部11bを治具にて軸受内部側に押し込み、パルサーリング13とセンサー14間の距離を調整して適正出力を得られるようにする。 【0012】 【発明の効果】以上詳述したように、パルサーリングとセンサー間のギャップ調整がセンサー自体のサイズ調整によらず、容易にかつ確実に適正出力が常に得られるとともに、軸受内にセンサーを組み込んだため、軸受装置のコンパクト化が可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001247 【氏名又は名称】光洋精工株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)6月27日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】伊東 貞雄
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| 【公開番号】 |
特開平11−23593 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月29日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−187680 |
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