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【発明の名称】 |
ポアソン比測定方法及びその装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】長倉 博 |
【課題】細長い棒状の被測定試料に対しても、測定精度の良いポアソン比測定方法及びその装置を提供する事にある。
【解決手段】棒状の被測定試料のポアソン比測定において、水中に浸された棒状の被測定試料41と、該被測定試料41に弾性波を伝搬させる加振手段42と、前記被測定試料41を伝搬した弾性波を受波する受信手段42と、前記加振手段42で伝搬させた弾性波と前記受信手段42により受波した弾性波を比較し、弾性波の減衰量からポアソン比を求める分析手段47とを備えることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 棒状の被測定試料のポアソン比測定において、棒状の被測定試料を水中に浸すと共に弾性波を伝搬させ、弾性波の減衰量からポアソン比を求めることを特徴とするポアソン比測定方法。 【請求項2】 棒状の被測定試料のポアソン比測定において、水中に浸された棒状の被測定試料と、該被測定試料に弾性波を伝搬させる加振手段と、前記被測定試料を伝搬した弾性波を受波する受信手段と、前記加振手段で伝搬させた弾性波と前記受信手段により受波した弾性波を比較し、弾性波の減衰量からポアソン比を求める分析手段とを備えることを特徴とするポアソン比測定装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、材料物性測定に用いられるポアソン比測定方法及びその装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のポアソン比測定法を図4に示す。この方法は、同図に示すように、棒状の被測定試料を縦方向に引張り、縦方向と横方向の歪の比からポアソン比を算出する。即ち、長さL、径dの被測定試料を荷重Wで引っ張り、長さがλだけ伸び、直径はδだけ縮むとすると、軸方向の歪み(縦歪み)及びそれに直交する方向の歪み(横歪み)から、下式(1)によりポアソン比が求められる。 ポアソン比ν=横歪み/縦歪み=(δ/d)/(λ/L) …(1) 【0003】 【発明が解決しようとする課題】細長い棒状の被測定試料に対し、棒の長手方向に静的荷重を加えると、長手方向に直交する棒の変形量は、長手方向変形量に比べて非常に小さくなる。従って、長手方向に直交する方向の歪み測定精度が相対的に悪くなり、式(1)により算出されるポアソン比の精度も低下する。即ち、細長い棒では、横方向の変形量が小さく、横方向歪の測定精度が低いため、ポアソン比測定精度が充分ではなかった。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発明の請求項1に係るポアソン比測定方法は、棒状の被測定試料のポアソン比測定において、棒状の被測定試料を水中に浸すと共に弾性波を伝搬させ、弾性波の減衰量からポアソン比を求めることを特徴とする。上記課題を解決する本発明の請求項2に係るポアソン比測定装置は、棒状の被測定試料のポアソン比測定において、水中に浸された棒状の被測定試料と、該被測定試料に弾性波を伝搬させる加振手段と、前記被測定試料を伝搬した弾性波を受波する受信手段と、前記加振手段で伝搬させた弾性波と前記受信手段により受波した弾性波を比較し、弾性波の減衰量からポアソン比を求める分析手段とを備えることを特徴とする。 【0005】 【発明の実施の形態】水中に浸された供試棒内を伝搬する弾性波は、周囲の水への音響放射のために減衰し、その減衰量はポアソン比に依存することが理論的に明らかとなっている。そこで、本発明の実施の形態としては、その減衰量を測定することにより、供試棒のポアソン比を求めるものである。 【0006】 【実施例】以下、本発明について、図面に示す実施例を参照して詳細に説明する。本発明の一実施例に係るポアソン比測定装置を図1に示す。本実施例は、水中への音響放射によりポアソン比を求めるものである。即ち、被測定試料である供試棒41の一端に超音波振動手段42を設置し、供試棒41の一部を水43に浸す。 【0007】超音波振動手段42は、増幅器45を介して信号発生器44に接続すると共に増幅器46を介して信号分析器47に接続している。従って、信号発生器44で発生したトーンバースト信号が増幅器45で増幅して超音波振動手段42を駆動し、これにより、供試棒41内を弾性波が伝搬し、反対側の端面で反射した波は超音波振動手段42で受波される。 【0008】更に、これを増幅器46で増幅し、信号分析器47に入力し、信号分析器47で受波電圧レベルを記録する。尚、本実施例では、超音波振動手段42により、供試棒41に弾性波を伝搬させる加振手段としての機能と、供試棒41を伝搬した弾性波を受波する受信手段としての機能を兼用していたが、各機能毎にそれぞれ装置を設けても良い。 【0009】上記構成を有する本実施例のポアソン比測定装置によれば、以下のようにして、水中への音響放射によりポアソン比を求めることができる。先ず、図1に示すように、一定周波数で供試棒41の水中に浸された部分の長さを数通りに変化させると、図2に示すように、その周波数fにおける水中への音響放射による減衰量を図3中の勾配として計測することができる。 【0010】図2では、水中に浸された供試棒41の長さが長いほど、受波電圧レベルが大きくなることを示している。次に、周波数を変化させて、同じく測定を行うと、図3に示すように、減衰量の周波数依存性が実験的に求められる。一方、水中への音響放射による減衰量は、供試棒41のポアソン比νに依存しており、図3のように理論値を計算できる。 【0011】図3では、減衰が大きくなるほど、ポアソン比νが高くなる傾向を示している。従って、減衰量の実測値と理論値とを比較することにより、供試棒41のポアソン比νを推定することができる。 【0012】このように推定した結果をより信頼性の高いものとするには、例えば、本願発明者が先に提案したポアソン比測定方法及びその装置(特願平9−54436号)とを併用することも考えられる。例えば、棒状の被測定試料に沿って伝播する低周波数及び高周波数の弾性波の速度を測定し、これら低周波数及び高周波数の弾性波の速度比からポアソン比を求めるようにしても良い。 【0013】 【発明の効果】以上、実施例に基づいて具体的に説明したように、本発明の請求項1に係るポアソン比測定方法は、棒状の被測定試料のポアソン比測定において、棒状の被測定試料を水中に浸すと共に弾性波を伝搬させ、弾性波の減衰量からポアソン比を求めるため、従来のように静的荷重による変形を測定する方法に比べ、細長い棒状の試料においても、精度の良いポアソン比測定が可能となる。 【0014】また、本発明の請求項2に係るポアソン比測定装置は、棒状の被測定試料のポアソン比測定において、水中に浸された棒状の被測定試料と、該被測定試料に弾性波を伝搬させる加振手段と、前記被測定試料を伝搬した弾性波を受波する受信手段と、前記加振手段で伝搬させた弾性波と前記受信手段により受波した弾性波を比較し、弾性波の減衰量からポアソン比を求める分析手段とを備えるので、加振手段から被測定試料へ弾性波を伝搬させ、その弾性波を受信手段により受波して、それらの弾性波を比較して、減衰量からポアソン比を求めるため、従来のように静的荷重による変形を測定する方法に比べ、細長い棒状の試料においても、精度の良いポアソン比測定が可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006208 【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)4月10日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】光石 俊郎 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−295279 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)10月29日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−98981 |
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