トップ :: G 物理学 :: G01 測定;試験




【発明の名称】 走査型プローブ顕微鏡
【発明者】 【氏名】長岡 秀樹

【要約】 【課題】スキャナーのZ方向への応答によって発生するXY方向の振動が低減された走査型プローブ顕微鏡を提供する。

【解決手段】Z方向の移動指令電圧E1 は、Z方向の駆動信号e1 とカンチレバー3の変形に対応したセンサー信号e2 の差e1 −e2 を積分増幅器(K1 /S)で増幅して得られる。XY方向の振動は、円筒型スキャナー1の機械的固有振動数に応じて決まり、ほぼ一定であることから、横方向センサー4の検出信号からバンドパスフィルタ13で機械的固有振動の周波数近辺のみを取り出すことにより得られる。従って、XY方向の振動によるXY方向の走査目標位置からのずれ量E2 は、前述のXY方向の振動と横方向走査目標位置の差を積分増幅器(K3 /S)で増幅して得られる。従って、最終的なZ方向の移動指令電圧E3 =E1 −E2 が得られる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】探針を試料表面に平行なXY方向に走査しながら、試料の表面状態に従って試料表面に垂直なZ方向に移動して試料の表面状態を調べる走査型プローブ顕微鏡において、Z方向の応答印加電圧によって発生するスキャナーのXY方向の振動を、XY方向の変位をモニターするXY変位センサーにより検出し、その信号をZ方向へのサーボ信号にフィードバックしてXY方向のスキャナーの異常な振動を抑制することを特徴とする走査型プローブ顕微鏡。
【請求項2】探針を試料表面に平行なXY方向に走査しながら、試料の表面状態に従って試料表面に垂直なZ方向に移動して試料の表面状態を調べる走査型プローブ顕微鏡において、Z方向の応答印加電圧によって発生するスキャナーのXY方向の振動を、XY方向の変位を生成する圧電体の電荷量の信号から検知し、その信号をZ方向へのサーボ信号にフィードバックしてXY方向のスキャナーの異常な振動を抑制することを特徴とする走査型プローブ顕微鏡。
【請求項3】探針を試料表面に平行なXY方向に走査しながら、試料の表面状態に従って試料表面に垂直なZ方向に移動して試料の表面状態を調べる走査型プローブ顕微鏡において、Z方向の応答印加電圧によって発生するスキャナーのXY方向の振動を、XY方向のモデル化されたスキャナー規範モデルのXY振動をコントローラ内部で計算し、その信号をZ方向へのサーボ信号にフィードバックしてXY方向のスキャナーの異常な振動を抑制することを特徴とする走査型プローブ顕微鏡。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、探針(プローブ)を観察対象の試料表面に平行な二次元(XY方向)に走査しながら、試料の表面状態に従って試料表面に対して垂直な方向(Z方向)に移動させて試料の表面状態を調べる走査型プローブ顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】走査型プローブ顕微鏡は、試料表面の微細形状を原子レベルで観察できる装置で、走査型トンネル顕微鏡(STM)や原子間力顕微鏡(AFM)などがあり、各種研究に使用されている。
【0003】AFMは、特開昭62−130302号等に記載されている通り、探針の頂点にある原子と試料表面にある原子との間に働く原子間力を利用して試料の表面形状を測定する装置である。探針を試料の表面に近づけると、図6に示されるように、引力域と斥力域のあるLennard-Jones ポテンシャルで表される原子間力(斥力、ファンデルワールスカ、共有結合力等)と呼ばれる微小な力が生じる。AFMでは、探針を柔軟なカンチレバーの自由端で支持し、探針と試料間に働く原子間力をカンチレバー(てこ)のたわみ量(探針の変位量)として検出し、たわみ量すなわち力が一定になるように探針と試料の位置関係を制御しながら探針を走査したときの制御電圧を計測することにより、試料の表面形状および相互作用(原子間力や接触力や磁気力など)の分布像を原子レベルの分解能で測定している。このため、AFMは、STMと異なり、試料の導電性と無関係に測定できる。
【0004】このような走査型プローブ顕微鏡において、従来、特開昭63−189911号や特開平8−26237号など、2次元(XY)走査方向やZ方向の応答性を各々で高めるための制御方法が提案されている。
【0005】図7は原子間力顕微鏡の一例を示している。XY方向とZ方向の3次元に駆動可能な円筒型スキャナー1の先端には、柔軟で弾性を有するカンチレバー3と、このカンチレバー3の自由端裏面5の上方に位置するセンサー7とが設けられている。カンチレバー3の自由端には鋭い針状の探針6が形成されており、この探針6は試料8の表面に近接して配置される。センサー7はカンチレバー3の先端部の移動量を検出する。カンチレバーのたわみ量が一定になるように、つまり、カンチレバー3と試料8の間に作用する力を一定に保つようにして、円筒型スキャナー1のZ方向移動するフィードバック電圧が印加される。
【0006】図8は円筒型スキャナー1をZ方向に制御するための制御ブロック図である。図8において、カンチレバー3がスキャナー1によってXY方向に走査されている間、Z方向の駆動信号e1 とカンチレバー3の変形に対応したセンサー信号e2 の差e1 −e2 を積分増幅器により圧電体への移動指令電圧Eに変換する。この移動指令電圧Eによりスキャナー1はカンチレバーのたわみ量の信号e1 を一定に保つようにZ方向へ伸縮する。この状態で、探針6とカンチレバー3とを同時に試料8上で制御回路10によりXY方向に走査し、その時のフィードバック電圧をコンピュータ11により記録することにより、試料8の表面のAFM像(凹凸像)が測定され、AFM画像表示手段12に表示される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これまで提案されてきた制御方法は、XY方向はXY方向で、Z方向はZ方向で各々独立にその応答性を高めるため、相互の共振の干渉については、考慮されていない。一般に、3次元駆動のうち表面の2次元(XY)に走査する量は、Z方向の移動させる量よりも大きい。具体的には、走査範囲は、XY方向の移動量はZ方向の移動量の10〜100倍程度である。このため、Z方向の走査手段は小さく剛性が高く作ることができるが、XY方向の走査手段は小さく高剛性に作ることは難しく、大きく剛性が低いものとなってしまう。Z方向の応答性能は、XY方向のそれに比べて100倍以上が必要である。このような3次元圧電体スキャナーは、Z方向の応答によってXY方向にその機械的固有振動数で振動してしまい、これまでのようなXY方向とZ方向を独立に制御する手法では、相互の共振の干渉、XY方向の共振の干渉がZ及びXY方向の位置精度へ影響してしまう問題が解決できない。
【0008】本発明は、このような事情を考慮して成されたものであり、その目的は、スキャナーのZ方向への応答によって発生するXY方向の振動が低減された走査型プローブ顕微鏡を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、探針を試料表面に平行なXY方向に走査しながら、試料の表面状態に従って試料表面に垂直なZ方向に移動して試料の表面状態を調べる走査型プローブ顕微鏡において、Z方向の応答印加電圧によって発生するスキャナーのXY方向の振動を、XY方向の変位をモニターするXY変位センサーにより検出し、その信号をZ方向へのサーボ信号にフィードバックしてXY方向のスキャナーの異常な振動を抑制することを特徴とする。
【0010】または、Z方向の応答印加電圧によって発生するスキャナーのXY方向の振動を、XY方向の変位を生成する圧電体の電荷量の信号から検知し、その信号をZ方向へのサーボ信号にフィードバックしてXY方向のスキャナーの異常な振動を抑制することを特徴とする。
【0011】あるいは、Z方向の応答印加電圧によって発生するスキャナーのXY方向の振動を、XY方向のモデル化されたスキャナー規範モデルのXY振動をコントローラ内部で計算し、その信号をZ方向へのサーボ信号にフィードバックしてXY方向のスキャナーの異常な振動を抑制することを特徴とする。
【0012】これにより、Z方向のサーボの応答はXY方向の振動が止まるまで激しく応答しなくなり、一般的にZ方向よりXY方向が機械的剛性が低い走査型プローブ顕微鏡の圧電体スキャナーにおいてZ方向に応答することによって引き起こされるXY方向の振動を低減できる。その結果、走査型プローブ顕微鏡の横方向の分解能が向上する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。図1は第一の実施の形態に係る走査型原子間力顕微鏡を示す。図1において、XY方向とZ方向の3次元に駆動可能な円筒型スキャナー1の先端には、柔軟で弾性を有するカンチレバー3が設けられている。カンチレバー3の自由端5の裏面には鋭い針状の探針6が形成されており、この探針6は試料8の表面に近接して配置される。センサー7はカンチレバー3の先端の移動量を検出する。このとき用いられるセンサー7としては、光学式のセンサーが主流であり、例えば、特開平3−296612号公報に記載された光てこ方式の変位センサーが有効である。AFMユニット14はZステージ15によって探針6と試料8の間に所定の力が働くように位置決めされる。
【0014】探針6は円筒型スキャナー1によって試料8の表面に対してXY方向に走査される。XY方向の変位は横方向センサー4により測定される。横方向センサー4はレーザー測長器や干渉計などで構成される。
【0015】XY走査の間、探針6と試料8の間に働く力は、試料8の表面の微細な凹凸に敏感に反応して変化する。カンチレバー3は、この力の変化に応じて変形量が変わり、このためカンチレバー3の裏面5とセンサー7の間隔が変動し、その結果、センサー7の出力が変化する。
【0016】円筒型スキャナー1は、Z方向に関して、センサー7の出力からカンチレバー3の弾性変形を一定に保つように、つまり、探針6と試料8の間に働く力を一定に保つように、フィードバック制御される。
【0017】図2は本実施形態の装置におけるスキャナーの制御ブロック図である。この制御では、Z方向の移動指令電圧E1 から、XY方向の振動によるXY方向の走査目標位置からのずれ量E2 を引いている。
【0018】図2において、Z方向の移動指令電圧E1 は、Z方向の駆動信号e1 とカンチレバー3の変形に対応したセンサー信号e2 の差e1 −e2 を積分増幅器(K1/S)で増幅して得られる。なお、カンチレバーの基準状態においてe2 =0に設定される。XY方向の振動は、円筒型スキャナー1の機械的固有振動数に応じて決まり、ほぼ一定であることから、横方向センサー4の検出信号からバンドパスフィルタ13で機械的固有振動の周波数近辺のみを取り出すことにより得られる。従って、XY方向の振動によるXY方向の走査目標位置からのずれ量E2 は、前述のXY方向の振動と横方向走査目標位置の差を積分増幅器(K3 /S)で増幅して得られる。従って、最終的なZ方向の移動指令電圧E3 =E1 −E2 が得られる。
【0019】積分増幅率K3 は、その制御対象である円筒型スキャナー1のXY(横方向)の走査スピードや測定する高さ方向の段差の大きさに応じて調整される。XY方向の振動のフィードバックが過剰に設定されないように、高さ方向の指令値電圧は|E1 |>|E2 |とする。
【0020】この様な制御において、センサー7とカンチレバー3を同時に試料7のXY方向に走査した際に、円筒型スキャナー1にZ方向の移動のために印加されるフィードバック電圧をコンピュータ11に記録することにより、試料8の表面のAFM像(凹凸像)が得られ、AFM画像表示手段12に表示することができる。
【0021】上述した制御では、Z方向の移動によって発生したXY方向の振動が激しくなると、Z方向のサーボの応答が低下し、XY方向の振動が低減される。従って、このような制御によって得られるAFM像は、横方向の分解能の高いものとなる。
【0022】図3は第二の実施の形態に係る走査型原子間力顕微鏡を示す。図3において、この原子間力顕微鏡は、三次元スキャナーに、3つの積層圧電体16x,16y,16zを接合して作られたトライポッド型圧電体スキャナー15を用いている。XY方向とZ方向の3次元に駆動可能なトライポッド型圧電体スキャナー2の先端には、柔軟で弾性を有するカンチレバー3が設けられている。カンチレバー3の自由端5の裏面には鋭い針状の探針6が形成されており、この探針6は試料8の表面に近接して配置される。センサー7はカンチレバー3の先端の移動量を検出する。このとき用いられるセンサー7としては、光学式のセンサーが主流であり、例えば、特開平3−296612号公報に記載された光てこ方式の変位センサーが有効である。AFMユニット14はZステージ15によって探針6と試料8の間に所定の力が働くように位置決めされる。
【0023】探針6はトライポッド型圧電体スキャナー15によって試料8の表面に対してXY方向に走査される。XY方向の変位は横方向センサー4により測定される。本実施形態では、横方向センサー4は、トライポッド型圧電体スキャナー15のXY方向の積層圧電体16x,16yの各々に蓄積された電荷から各方向の変位を求める。
【0024】XY走査の間、探針6と試料8の間に働く力は、試料8の表面の微細な凹凸に敏感に反応して変化する。カンチレバー3は、この力の変化に応じて変形量が変わり、このためカンチレバー3の裏面5とセンサー7の間隔が変動し、その結果、センサー7の出力が変化する。
【0025】トライポッド型圧電体スキャナー15のZ方向用の積層圧電体16zは、センサー7の出力からカンチレバー3の弾性変形を一定に保つように、つまり、探針6と試料8の間に働く力を一定に保つように、フィードバック制御される。
【0026】トライポッド型圧電体スキャナー15の制御は、第一の実施の形態と同じ図2の制御系を用いて行なわれる。ただし、本実施形態では、横方向センサーは、積層圧電体16x,16yの各々に蓄積された電荷に基づいて、XY方向の変位を検出している。これ以外は第一の実施の形態と同じでなので、以下では第一の実施の形態と同じく図2を用いて説明する。
【0027】図2から分かるように、Z方向の移動指令電圧E1 は、Z方向の駆動信号e1とカンチレバー3の変形に対応したセンサー信号e2 の差e1 −e2 を積分増幅器(K1 /S)で増幅して得られる。XY方向の振動は、トライポッド型圧電体スキャナー15の機械的固有振動数に応じて決まり、ほぼ一定であることから、横方向センサー4の検出信号からバンドパスフィルタ13で機械的固有振動の周波数近辺のみを取り出すことにより得られる。従って、XY方向の振動によるXY方向の走査目標位置からのずれ量E2 は、前述のXY方向の振動と横方向走査目標位置の差を積分増幅器(K3 /S)で増幅して得られる。従って、最終的なZ方向の移動指令電圧E3 =E1 −E2 が得られる。
【0028】積分増幅率K3 は、その制御対象であるトライポッド型圧電体スキャナー15のXY(横方向)の走査スピードや測定する高さ方向の段差の大きさに応じて調整される。XY方向の振動のフィードバックが過剰に設定されないように、高さ方向の指令値電圧は|E1 |>|E2 |とする。
【0029】この様な制御において、センサー7とカンチレバー3を同時に試料8のXY方向に走査した際に、トライポッド型圧電体スキャナー15の積層圧電体16zに印加されるフィードバック電圧をコンピュータ11に記録することにより、試料8の表面のAFM像(凹凸像)が得られ、AFM画像表示手段12に表示することができる。
【0030】上述した制御では、Z方向の移動によって発生したXY方向の振動が激しくなると、Z方向のサーボの応答が低下し、XY方向の振動が低減される。従って、このような制御によって得られるAFM像は、横方向の分解能の高いものとなる。
【0031】図4は第三の実施の形態に係る走査型原子間力顕微鏡を示す。図4において、この原子間力顕微鏡は、三次元スキャナーに、平行ばね式3次元スキャナー24を用いている。XY方向とZ方向の3次元に駆動可能な圧電体の移動量を拡大するスキャナー24の先端には、柔軟で弾性を有するカンチレバー3が設けられている。カンチレバー3の自由端5の裏面には鋭い針状の探針6が形成されており、この探針6は試料8の表面に近接して配置される。センサー7はカンチレバー3の先端の移動量を検出する。このとき用いられるセンサー7としては、光学式のセンサーが主流であり、例えば、特開平3−296612号公報に記載された光てこ方式の変位センサーが有効である。AFMユニット14はZステージ15によって探針6と試料8の間に所定の力が働くように位置決めされる。
【0032】探針6は平行ばね式3次元スキャナー24によって試料8の表面に対してXY方向に走査される。XY走査の間、探針6と試料8の間に働く力は、試料8の表面の微細な凹凸に敏感に反応して変化する。カンチレバー3は、この力の変化に応じて変形量が変わり、このためカンチレバー3の裏面5とセンサー7の間隔が変動し、その結果、センサー7の出力が変化する。
【0033】平行ばね式3次元スキャナー24は、センサー7の出力からカンチレバー3の弾性変形を一定に保つように、つまり、探針6と試料8の間に働く力を一定に保つように、Z方向移動用の積層圧電体にフィードバック電圧が印加され制御される。
【0034】図5は本実施形態の装置におけるスキャナーの制御ブロック図である。この制御では、Z方向の移動指令電圧E1 から、XY方向の振動によるXY方向の走査目標位置からのずれ量E2 を引いている。
【0035】図5において、Z方向の移動指令電圧E1 は、Z方向の駆動信号e1 とカンチレバー3の変形に対応したセンサー信号e2 の差e1 −e2 を積分増幅器(K1/S)で増幅して得られる。XY方向の振動は、Z方向の移動によるXY方向の動作の規範モデルを制御回路10の内部で計算することにより得られる。従って、XY方向の振動によるXY方向の走査目標位置からのずれ量E2 は、前述のXY方向の振動と横方向走査目標位置の差を積分増幅器(K3 /S)で増幅して得られる。従って、最終的なZ方向の移動指令電圧E3 =E1 −E2 が得られる。
【0036】積分増幅率K3 は、その制御対象である円筒型スキャナー1のXY(横方向)の走査スピードや測定する高さ方向の段差の大きさに応じて調整される。XY方向の振動のフィードバックが過剰に設定されないように、高さ方向の指令値電圧は|E1 |>|E2 |とする。
【0037】この様な制御において、センサー7とカンチレバー3を同時に試料8のXY方向に走査した際に、円筒型スキャナー1にZ方向の移動のために印加されるフィードバック電圧をコンピュータ11に記録することにより、試料8の表面のAFM像(凹凸像)が得られ、AFM画像表示手段12に表示することができる。
【0038】上述した制御では、Z方向の移動によって発生したXY方向の振動が激しくなると、Z方向のサーボの応答が低下し、XY方向の振動が低減される。従って、このような制御によって得られるAFM像は、横方向の分解能の高いものとなる。
【0039】本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、種々多くの変形が可能である。走査型顕微鏡の種類やスキャナーの構造や横方向センサーの種類などは上述した実施の形態以外のものであっても一向に構わない。
【0040】また、実施の形態では、探針のZ方向の変位を検出する手段として、光てこ式の変位センサーの構成を利用したが、他の変位検出手段、例えば、レーザー干渉計や静電容量センサーなどを用いてもよい。つまり、探針の変位検出手段には、変位を検出できるものであれば何を用いてもよい。さらに、規範モデルを、Z方向だけでなく、XY方向に対しても構成し、Z方向のサーボに対して、XYの挙動をフィードバックの情報としてもよい。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、スキャナーのZ方向への応答によって発生するXY方向の振動が低減され、これにより横方向の分解能が向上された走査型プローブ顕微鏡が提供される。
【出願人】 【識別番号】000000376
【氏名又は名称】オリンパス光学工業株式会社
【出願日】 平成10年(1998)3月23日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外4名)
【公開番号】 特開平11−271343
【公開日】 平成11年(1999)10月8日
【出願番号】 特願平10−73924