| 【発明の名称】 |
超音波探触子レール倣い装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐藤 泉
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| 【要約】 |
【課題】レールの摩耗の影響を受けずに、正確に且つ自動的に超音波探触子をレールに倣わせることができる超音波探触子レール倣い装置を提供する。
【解決手段】鉄道レール1の外側頭側面1bの相対的な横幅方向の位置を光学的に検出する光学的レール位置検出手段12と、光学的レール位置検出手段12からの検出信号を用いて、探傷車両の基準位置からの外側頭側面1bの位置変動量を求め、該位置変動量から超音波探触子2の移動すべき移動量に相当する信号を出力する信号処理回路14と、前記信号処理回路14から出力される上記信号に基づいて、超音波探触子2をレール1の横幅方向に移動させる駆動手段18と、を備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 鉄道レールに沿って走行する探傷車両に搭載され、鉄道レールの探傷を行う超音波探触子を鉄道レールに倣わせる超音波探触子レール倣い装置であって、鉄道レールの外側頭側面の相対的な横幅方向の位置を光学的に検出する光学的レール位置検出手段と、前記光学的レール位置検出手段からの検出信号を用いて、探傷車両の基準位置からの前記外側頭側面の位置変動量を求め、該位置変動量から超音波探触子の移動すべき移動量に相当する信号を出力する信号処理回路と、前記信号処理回路から出力される上記信号に基づいて、超音波探触子をレールの横幅方向に移動させる駆動手段と、を備える超音波探触子レール倣い装置。 【請求項2】 前記信号処理回路が異常値除去回路を包含しており、該異常値除去回路が光学的レール位置検出手段による検出信号の異常を除去することにより、鉄道レールの外側頭側面の位置以外の検出を除去する請求項1記載の超音波探触子レール倣い装置。 【請求項3】 前記光学的レール位置検出手段が、鉄道レールの長手方向に略直交する方向を向いたスリット光を鉄道レールの外側頭側面に対して照射するスリット光源と、前記外側頭側面のスリット光輝跡に対して角度をなすように配置されたラインセンサカメラとを備える請求項1または2記載の超音波探触子レール倣い装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道レールに沿って走行する探傷車両に搭載され、鉄道レールの探傷を行う超音波探触子を鉄道レールに倣わせる超音波探触子レール倣い装置に関する。 【0002】 【従来の技術】鉄道レールを超音波探傷して例えばレール底部までの探傷を行う場合、超音波探触子は鉄道レールの頭面に接触させて、探傷車両の走行と共に摺動させながら探傷が行われる。この時、超音波探触子は、鉄道レールの頭面の中央に位置しないと、正しくレール底部までの探傷を行うことができない。一方、レール上を探傷車両によって走行すると、車両から見たレール位置はカーブによる偏軌量、スラック(車輪とレールとの横幅方向の遊び)の変動と共に、変動する。 【0003】そのため、従来は、例えば特開平7−286994号公報で紹介されたように、図7に示す装置が採用されている。即ち、図7において、案内車輪50がシリンダ52によって常時、鉄道レール1の内側頭側面(レールゲージコーナ)1aに押し当てられており、案内車輪1と超音波探触子2との位置関係を一定に保持するフレーム54によって、超音波探触子2がレールの頭面1cの中央に位置するように調整される。 【0004】または、その他の装置では、超音波探触子をレールの横幅方向に移動する機構を設けて、超音波探触子からのエコー信号を見ながら、走行中に手動で制御することが行われている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、鉄道レール1の内側頭側面1aは、鉄道車両が走行するとその車輪4のフランジが当たるため、図8に示すように摩耗する傾向がある。そのため、案内車輪50を内側頭側面1aに押し当てる方式では、摩耗分だけ案内車輪が外側にずれてしまい、これに追随して超音波探触子2も、鉄道レール1の頭面1cの中央からフィールド側(外側)にずれたままレールに倣ってしまう、という課題がある。また、案内車輪50を常時外側に押し広げながら走行するので、レールの摩耗が大きい場合は、案内車輪50が摩耗面をせり上がって、案内車輪50が脱線するおそれもある、という課題がある。 【0006】また、他の超音波のエコー信号を見ながら手動で制御する装置では、操作者の疲労が大きく、制御遅れが出て、正確な制御ができないという課題がある。本発明はかかる課題に鑑みなされたもので、請求項1ないし請求項3記載の発明は、レールの摩耗の影響を受けずに、正確に且つ自動的に超音波探触子をレールに倣わせることができる超音波探触子レール倣い装置を提供することをその目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1記載の超音波探触子レール倣い装置は、鉄道レールに沿って走行する探傷車両に搭載され、鉄道レールの探傷を行う超音波探触子を鉄道レールに倣わせるものであって、鉄道レールの外側頭側面の相対的な横幅方向の位置を光学的に検出する光学的レール位置検出手段と、前記光学的レール位置検出手段からの検出信号を用いて、探傷車両の基準位置からの前記外側頭側面の位置変動量を求め、該位置変動量から超音波探触子の移動すべき移動量を求める信号処理回路と、前記信号処理回路から出力される上記信号に基づいて、超音波探触子をレールの横幅方向に移動させる駆動手段と、を備える。 【0008】鉄道レールの外側頭側面(フィールドコーナ)側には塗油器などの線路設備が設置されているため、該外側頭側面に鉄道車輪のフランジが当たることはなく、外側頭側面は摩耗することはない。そこで、基準位置からの外側頭側面の相対的な横幅方向の位置変動量を検出することで、摩耗の影響を受けずに超音波探触子の位置決めを行うことができる。また、光学的レール位置検出手段を用いることで、外側頭側面側に設置された線路設備と衝突するおそれがなく、鉄道レールの外側頭側面の位置変動量を検出することができる。 【0009】また、請求項2記載のものは、請求項1記載のものにおいて、前記信号処理回路が異常値除去回路を包含しており、該異常値除去回路が光学的レール位置検出手段による検出信号の異常を除去することにより、鉄道レールの外側頭側面の位置以外の検出を除去する。また、請求項3記載のものは、請求項1または2記載のものにおいて、前記光学的レール位置検出手段が、鉄道レールの長手方向に略直交する方向を向いたスリット光を鉄道レールの外側頭側面に対して照射するスリット光源と、前記外側頭側面のスリット光輝跡に対して角度をなすように配置されたラインセンサカメラとを備える。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明に係る超音波探触子レール倣い装置の全体ブロック図である。超音波探触子レール倣い装置10は、主に、光学的レール位置検出手段12と、信号処理回路14と、基準位置設定器16と、駆動手段18とを備えており、超音波探触子2と共に鉄道レール1に沿って走行する探傷車両5に搭載され、左右の鉄道レール1にそれぞれ対応して設けられる(図3参照)。 【0011】光学的レール位置検出手段12は、鉄道レール1の外側頭側面1bの相対的な横幅方向の位置を光学的に検出するもので、具体的には、図2及び図3に示したように、スリット光を発生して鉄道レール1の外側頭側面1bを照射するスリット光源20と、鉄道レール1の外側頭側面1bを撮像するラインセンサカメラ22とを備えている。スリット光源20は幅の狭いスリット光を間欠的に照射するもので、スリット光は、鉄道レール1の長手方向に略直交する方向を向いている。このようにして照射された鉄道レール1の外側頭側面1bは、図4に示したように、レールを横切断したときの輪郭に該当するスリット光輝跡Sを描く。一方の、ラインセンサカメラ22のセンサ素子22aは、スリット光に対して角度をなすようにライン状に配置されており、言い換えれば、鉄道レール1の外側頭側面1bのスリット光輝跡Sを横切るようにその視野が設定される。これにより、鉄道レール1の外側頭側面1bが探傷車両5に対して横幅方向に位置変動すると、この変動に伴いラインセンサカメラ22が捉える輝点の位置が変化する。ラインセンサカメラ22からの検出信号から輝度がピークとなるセンサ素子22a(図4中の斜線部分)の位置を求めることで、鉄道レール1の外側頭側面1bの位置を簡単且つ迅速に求めることができる。 【0012】ラインセンサカメラ22からの検出信号は信号処理回路14へと送られる。信号処理回路14は、上述のように輝度がピークとなるセンサ素子22aの位置を求めることで、鉄道レール1の外側頭側面1bの位置を求める位置算出回路24と、異常値除去回路28と、この位置算出回路24で求めた外側頭側面1bの位置の基準位置設定器16で設定された基準位置信号からの誤差を、該誤差から超音波探触子2の移動すべき移動量に相当し、後述のサーボモータ32の回転角度に相当する信号を出力する誤差算出回路26とを備えている。基準位置信号は、探傷車両5と鉄道レール1との位置関係が基準状態にあるときの、外側頭側面1bの位置を表すものである。 【0013】誤差算出回路26からの移動量は駆動手段18へと送られる。駆動手段18は、駆動回路30と、駆動源であるサーボモータ32と、サーボモータ32の回動を直線運動に変換するボールネジナット機構のような横幅移動機構34と、横幅移動機構34に連結され超音波探触子2を支持する支持アーム36とから構成される。駆動回路30は上記移動量に基づきサーボモータ32を駆動し、横幅移動機構34が支持アーム36を介して超音波探触子2を横幅方向に移動させる。こうして、超音波探触子2が常に鉄道レール1の頭面1cの中心になるように制御される。 【0014】以上のようにこの超音波探触子レール倣い装置10では、摩耗しにくい鉄道レール1の外側頭側面1bの位置変動量に基づいて超音波探触子2の横幅位置を制御するため、内側頭側面1aの摩耗の影響を受けずに正確に且つ自動的に超音波探触子2をレールに倣わせることができる。これにより、従来のレールに押し付けられながら走行する案内車輪が不要となるために、案内車輪の脱線する心配がなく、また案内車輪やこれを支持する台車が不要となるために、探傷車両5の小型軽量化を図ることができる。 【0015】また、外側頭側面1bの位置変動は、光学的レール位置検出手段12によって非接触に検出しているため、レール1の外側頭側面1b側に設けられる線路設備との衝突の危険を回避することができる。図5は、その一例を示しており、線路設備である塗油器3が設置された場所を探傷車両5が通過する場合、光学的レール位置検出手段12は、塗油器3の上方または外方を通過する。ところで、スリット光源20からのスリット光は、間欠的に照射されるため、局所的に設置される塗油器3を照射する確率は低い。しかしながら、塗油器3を照射した場合、ラインセンサカメラ22からの検出信号は乱れて異常値を示すはずであり、この異常値を異常値除去回路28で除去することが好ましい。異常値除去回路28では、例えば位置算出回路24で時系列的に求められる位置データの移動平均をとって平滑化を行うことで、異常値除去を行うことができる。これにより、線路設備の影響を防ぐことができる。 【0016】次に、図6は、本発明の他の実施の形態を示す図2相当図であり、この実施の形態では、光学的レール位置検出手段として、レーザ変位センサ40を用いている点で異なっている他は、第1の実施の形態と同様である。レーザ変位センサ40は、レーザ光をレール1の外側頭側面1bに向けて間欠的に送信し、外側頭側面1bからの反射光を受信して、送信波と受信波との位相差から外側頭側面1bの距離を求めるものである。このようにレーザ変位センサ40を用いても、線路設備と衝突することなく、外側頭側面1bの位置変動量を求めることができ、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。 【0017】また、外側頭側面1b側に設置された線路設備にレーザが照射された場合も、第1の実施の形態と同様に、異常値除去回路28によって異常値を除去することにより、線路設備の影響を防ぐことができる。探傷車両は夜間走行されるため、光学的レール位置検出手段が用いる光は、可視光を用いることができる。但し、昼間走行する場合には、赤外線を用いることも可能である。 【0018】また、光学的レール位置検出手段としては、第1及び第2の実施の形態で示したもの以外の公知の光を用いた非接触の検出手段を採用することができる。 【0019】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請求項3記載の発明によれば、鉄道レールの摩耗しにくい外側頭側面の位置変動量に基づいて超音波探触子の横幅位置を制御するため、内側頭側面の摩耗の影響を受けずに正確に且つ自動的に超音波探触子をレールに倣わせることができる。 【0020】また、外側頭側面の位置変動は、光学的レール位置検出手段によって非接触に検出されるため、レールの外側頭側面側に設けられる線路設備との衝突の危険を回避することができる。また、請求項2記載の発明によれば、光学的レール位置検出手段が線路設備の位置を検出してしまった場合であっても、異常値除去回路が検出信号の異常を除去するので、線路設備の影響を防止することができる。 【0021】また、請求項3記載の発明によれば、スリット光源からのスリット光によってできる鉄道レールの外側頭側面のスリット光輝跡を、スリット光輝跡に対して角度をなすように配置されたラインセンサカメラで撮像することで、輝度がピークとなるラインセンサカメラのセンサ素子の位置から鉄道レールの外側頭側面の位置を簡単且つ迅速に求めることができ、処理時間を短縮することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003388 【氏名又は名称】株式会社トキメック
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月4日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】石戸 元 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−248692 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)9月17日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−52178 |
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