| 【発明の名称】 |
導電率検出センサ |
| 【発明者】 |
【氏名】藤原 重美
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| 【要約】 |
【課題】導電率を測定するサンプル水の圧力が低下してもシールが確実に行われ、サンプル水の液もれを生じないようにする。
【解決手段】棒形電極部32と、その後端から突出する小径ねじ軸33とを有する金属製の2本の電極31と、上記2本の電極を貫通して支持する段付孔35を軸方向に平行に備えた電極ホルダ34と、上記電極ホルダの後部を大径前半部54に保持し、各電極の小径ねじ軸の後端に接続した導線40を小径後半部55を通じて引出す段付き中空部53を有するニップル52とからなり、各電極の棒形電極部の外周と電極ホルダの段付孔の大径孔部との間、及び電極ホルダの後部外周とニップルの内周の大径前半部との間を夫々Oリング51,52でシールすると共に、各電極の棒形電極部の後端とその後端が対向する段付孔の段15′との間、及び電極ホルダの後端とその後端が対向するニップルの段付き中空部の段部56との間を夫々シール材38,47でシールする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 棒形電極部と、その後端から突出する小径ねじ軸とを有する金属製の2本の電極と、上記2本の電極を貫通して支持する段付孔を軸方向に平行に備えた電極ホルダと、上記電極ホルダの後部を大径前半部に保持し、各電極の小径ねじ軸の後端に接続した導線を小径後半部を通じて引出す段付き中空部を有するニップルとからなり、各電極の棒形電極部の外周と電極ホルダの段付孔の大径孔部との間、及び電極ホルダの後部外周とニップルの内周の大径前半部との間を夫々Oリングでシールすると共に、各電極の棒形電極部の後端とその後端が対向する段付孔の段との間、及び電極ホルダの後端とその後端が対向するニップルの段付き中空部の段部との間を夫々シール材でシールしたことを特徴とする導電率検出センサ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、ボイラの缶水の一部を取出したサンプル水の流路の途中に設けた十字形、T字形の継手等に取付け、2本の電極によりサンプル水の導電率を計測するボイラのブロー管理装置や、高温冷却水の水質管理装置に使用する導電率検出センサに関する。 【0002】 【従来の技術】従来の低温、低圧タイプの導電率検出センサは、図2に示すように棒形電極部12と、その後端から同心状に突出する小径ねじ軸13とを備えた金属製の2本の電極11,11の各小径ねじ軸に外径が棒形電極部に対応したパッキン18を嵌め、前記棒形電極部が入る大径孔部16と、小径ねじ軸が貫通する小径孔部17とからなる2つの段付孔15,15を軸方向に平行に備えたプラスチック製の円柱形の電極ホルダ14の上記2つの段付孔に各電極11を挿入し、段付孔の小径孔部17から後向きに突出した各電極の小径ねじ軸13に後からナット19をねじ込んで電極ホルダの後端面14′に締付けることにより棒形電極部12の後端でパッキン18を段付孔の段15′に押付け、各電極11を電極ホルダ14にシールして固定する。 【0003】各電極の小径ねじ軸の後端部には導線20を取付けた圧着端21を嵌めたのちナット22をねじ込み、ナット19に対し締付けて圧着端子を固定し、筒形のターミナルボックス23の前端部内周を電極ホルダの外周後部の雄ねじにねじ込んでターミナルボックスを電極ホルダに後向きに周定し、圧着端子21に取付けた導線20をターミナルボックス23から外に引出す。 【0004】ボイラの缶水の導電率を測定するには、ボイラの缶水の一部を取出したサンプル水の流路1の、サンプル水が下から上に流れる個所に十字形継手2を接続し、電極ホルダ14の外周に設けた6角形などの工具係合部24をモンキなどでつかまえ、その係合部の前に形成した雄ねじを、サンプル水の流れに直交する継手の2つの雌ねじ孔3,4の一方、例えば3にねじ込み、継手の十字路の中央部2′内で2本の電極11,11の一方を上、他方を下に位置させ、電極ホルダをねじ込まなかった雌ねじ孔4はプラグ5をねじ込んで塞ぎ、ターミナルボックス23から引出した導線20,20は管理装置の制御器に接続する。 【0005】低温、低圧タイプの導電率検出センサの電極ホルダ14のプラスチックの材質はPE、PP、PVC、PTFE、パッキン18の弾性プラスチックの材質はEPDM、NBRであって、耐熱性に問題があるため、適用温度は通常40℃以下、適用圧力は通常5kgf/cm2 以下である。従って、最高使用圧力が16kgf/cm2 、温度約203℃のボイラの缶水の導電率を計測するためには、サンプル水の流路1には、十字形継手2の上流に冷却水による熱交換器と減圧器を接続し、継手中を下から上に流れるサンプル水の温度を40℃程度、圧力を5kgf/cm2 程度に下げている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかし、ボイラの運転休止や、自動弁の閉止によりボイラの圧力がサンプル水に伝わらなくなった場合はサンプル水の温度は40℃以下に下がり、圧力は5kgf/cm2 以下、ボイラが停止して冷えると大気圧まで下がる。このため、長期間の運転中には電極ホルダが熱膨張により膨張、収縮を繰返すうちに、材料の結晶組織により復元性が失われるため、パッキン18の締付け力が弱まる。それでもボイラの運転中は継手中を下から上に流れるサンプル水の圧力5kgf/cm2 で各電極11,11は段付孔の大径孔部16の奥に向かって加圧され、これにより電極の棒形電極部12の後端はパッキン18を段付孔の段15′に押付けるため、パッキングによるシールは行われる。しかし、ボイラの運転休止、停止などでサンプル水の圧力が下がると、各電極11,11の棒形電極部12の後端を介してパッキン18を段付孔の段15′に押付ける力が低下するため、パッキン18によるシール効果は失われ、ターミナルボックス側への液もれが生じる。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は上述した問題点を解消するために開発されたもので、棒形電極部と、その後端から突出する小径ねじ軸とを有する金属製の2本の電極と、上記2本の電極を貫通して支持する段付孔を軸方向に平行に備えた電極ホルダと、上記電極ホルダの後部を大径前半部に保持し、各電極の小径ねじ軸の後端に接続した導線を小径後半部を通じて引出す段付き中空部を有するニップルとからなり、各電極の棒形電極部の外周と電極ホルダの段付孔の大径孔部との間、及び電極ホルダの後部外周とニップルの内周の大径前半部との間を夫々Oリングでシールすると共に、各電極の棒形電極部の後端とその後端が対向する段付孔の段との間、及び電極ホルダの後端と、その後端が対向するニップルの段付き中空部の段部との間を夫々シール材でシールしたことを特徴とする。 【0008】 【発明の実施の形態】31は導電性の金属、例えばステンレス鋼、銀、銅、黄銅、金、白金、チタン等からなる2本の電極で、従来の電極と同様に棒形電極部32と、その後端から同心状に後向きに突出する一体の小径ねじ軸33を備えている。尚、電極の精度を向上するため電極に銀のロー付けやメッキなどの処理を施すこともある。34はプラスチックで成形した円柱形の電極ホルダで、上記2本の電極31,31を貫通して支持するため棒形電極部32が入る大径孔部36と、小径ねじ軸が貫通する小径孔部37とからなる2つの段付孔35,35を軸方向に平行に備えている。 【0009】各電極31を電極ホルダの段付孔35に挿入する際は、棒形電極部32の外周に設けた環状溝にOリング50を嵌めて保持すると共に、小径ねじ軸33には外径が棒形電極部の外径に対応したOリング、又は板パッキンからなるシール材38を嵌めておく。こうしてOリング50を段付孔の大径孔部36の内周に摺接しながら各電極31を電極ホルダの段付孔35に挿通し、小径孔部37から外に後向きに突出した小径ねじ軸33の後端部にナット39をねじ込んで電極ホルダの後面34′に締付けることによって棒形電極部の後端でシール材38を段付孔の段35′に押付け、各電極31を電極ホルダ34に固定する。これによって各電極の棒形電極部の外周と、電極ホルダの段付孔の大径孔部との間をOリング50がシールし、又、各電極の棒形電極部の後端と、その後端が対向する段付孔の段35′との間をシール材38がシールし、こうして各電極と電極ホルダの間は二重にシールされる。従って、ボイラの運転休止、停止などでサンプル水の圧力が下がり、各電極31,31の棒形電極部32の後端を介してシール材38を段付孔の段35′に押付ける力が低下しても、Oリング50がシール機能を維持し、ターミナルボックス側への液もれを防止する。 【0010】電極31,31の各小径ねじ軸33には導線40を取付けた圧着端子41を後から嵌めたのちナット42をねじ込み、圧着端子41をナット39に対して固定する。 【0011】電極ホルダ34の後部外周には環状溝を設け、Oリング51を嵌めて保持する。Oリング51は図示のように前後2個保持してもよい。 【0012】52は金属、例えばステンレス鋼製のニップルで、Oリング51を外周に保持した電極ホルダ34の後部を内周に嵌合する大径の前半嵌合部54と、それよりも小径の後半筒部55とからなる段付き中空部53を有し、前半嵌合部54と後半筒部55との境界は段部56になっている。そして、前半嵌合部の外周には前述した継手2の雌ねじ孔3又は4にねじ込むための雄ねじ、後半筒部の外周にはターミナルボックス43を取付けるための雄ねじ、上記両方の雄ねじの間には6角形などの工具係合部44が設けてある。このニップル52は市販のステンレス鋼製異径六角ニップルを加工して製造することができる。 【0013】電極ホルダのOリング51を保持した後部をニップル52の前半嵌合部54の内周に挿入して保持する。それには、前半嵌合部54の内周に段部56に押付けられるOリング、又は板パッキンのシール材57を嵌め入れ、導線40を後半筒部55の後端から外に引出し、電極ホルダの後部に保持したOリング51を前半嵌合部54の内周に摺接させながら電極ホルダの後部をニップルの前半嵌合部の内部に押込み、電極ホルダの後端でシール材57を段部56に圧縮する。この圧縮状態を保つため、ニップルの工具係合部44の前には留めねじ45をねじ込むための半径方向の複数の雌ねじ孔を設けてあり、電極ホルダ34の外周の後端部には上記留めねじ45の先端を受入れる凹部46を設けてある。 【0014】従って、前述したようにニップルの前半嵌合部54の内部に電極ホルダのOリング51を保持した後部を押込んでシール材57を段部56に圧縮し、その状態で複数の留めねじ45を半径方向の雌ねじ孔にねじ込み、留めねじの先端を電極ホルダの凹部46に係合することによって、電極ホルダの後部をニップルの前半嵌合部に保持でき、電極ホルダの後部とニップルの前半嵌合物の間はOリング51と、圧縮状態のシール材57で二重にシールされる。これによりボイラの運転休止、停止などでサンプル水の圧力が下がり、電極ホルダの後端を介してシール材57をニップルの段部56に押付ける力が低下しても、Oリング51がシール機能を維持するのでターミナルボックス側への液もれを防止する。 【0015】電極ホルダ34は、図示の実施形態では小径ねじ軸33をナット39で後から締付ける面34′の回りから後に延長し、ニップルの前半嵌合部の内部に突入する筒部47を有し、この筒部47により小径ねじ軸の後端部とナット39,42、圧着端子41を囲むと共に、筒壁47の後端がシール材57を段部56に圧縮するようになっている。そして、必要に応じニップルの後半筒部55と筒壁47の内部にはエポキシ樹脂の充填層48を設け、シールをより確実に行う。尚、小径ねじ軸の後端部、ナット39,42、圧着端子41をニップルの後半筒部55中に収容するようにして筒壁47を省略することも可能である。 【0016】後半筒部55の外周の雄ねじにはターミナルボックス43の前端部をねじ込んで取付け、導線40はターミナルボックスの内部を経て外に出す。 【0017】図示の実施形態では電極ホルダ34の二つの段付孔の大径孔部36の長さは電極の棒形電極部32と同じで、棒形電極部の前端は電極ホルダの前端に露出するようになっているが、これにより導電性を向上させる効果がある。 【0018】又、プラスチック製の電極ホルダ34の後部を金属製のニップル52の前半嵌合部54の内部に保持することにより電極の機械的強度を向上させる効果があり、又、ターミナルボックス取付け用の雄ねじを金属製のニップルに設けることにより同じく機械的強度を向上させる効果がある。 【0019】電極ホルダ34を成形するプラスチックの材質には耐熱性、耐食性を有し、機械的強度に優れたPEEKや、PPSを使用し、又、Oリング50,51やシール材38の弾力性を有するゴムの材質には耐熱性、耐食性、柔軟性に優れた軟質テフロンゴムや、FKM(フッ素ゴム)を使用すると、適用温度203℃、適用圧力16kgf/cm2 に耐えられる高温、高圧タイプの導電率検出センサを得ることができる。このセンサを継手に取付けて使用するときは、継手の上流側の流路にサンプル水の冷却用の熱交換器や、圧力を下げる減圧器を接続する必要が無くなると共に、冷却水を多量に使用する必要が無くなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001063 【氏名又は名称】栗田工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月4日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】福田 武通 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−248658 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)9月17日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−52270 |
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