| 【発明の名称】 |
光学的情報記録円盤の検査装置及びその検査方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】宿波 拾一
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| 【要約】 |
【課題】光学的情報記録円盤用の検査装置で、トラックピッチ並びを検査能率良く、かつS/N良く検査できるものを提供する。
【解決手段】フォーカスサーボをON状態、トラッキングサーボをOFF状態としてディスク10のトラックを半径方向に走査する光ピックアップ1と、光ピックアップ1の反射光出力に基づいて生成したトラッキング検出信号の正及び負ピーク値を検出する正負ピーク値抽出回路3と、ディスク10のトラックピッチ並びが正常な場合に得られるトラッキング検出信号のピーク値を基準値とし、これに対して正負ピーク値抽出回路3で検出されたトラッキング検出信号のピーク値を比較し、一致時には、前記トラックピッチ並びは正常、不一致時には、異常とする比較検出出力を行なう正ピーク比較回路6a、負ピーク比較回路6bと、対応するディスク10のトラックTrの半径位置又はアドレス値を出力する検査位置出力回路7とを備えている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】光学的情報記録円盤上に形成されたトラックのトラックピッチ並びを検査する検査装置であって、フォーカスサーボを作動状態としかつトラッキングサーボを不作動状態として光学的情報記録円盤のトラックを半径方向に走査する光ピックアップ手段と、この光ピックアップ手段の反射光出力に基づいて生成したトラッキング検出信号のピーク値を検出するピーク値検出手段と、前記光学的情報記録円盤のトラックピッチ並びが正常な場合に得られるトラッキング検出信号のピーク値の範囲を基準値として、この基準値に対して前記ピーク値検出手段で検出されたトラッキング検出信号のピーク値を比較し、基準値に一致する場合には、前記トラックピッチ並びは正常であるとする一致検出出力を行ない、基準値に一致しない場合には、前記トラックピッチ並びは正常でないとする不一致検出出力を行なう比較手段と、この不一致検出出力に対応する前記光学的情報記録円盤のトラックの半径位置又はアドレス値を出力する出力手段とを備えたことを特徴とする光学的情報記録円盤の検査装置。 【請求項2】請求項1記載の光学的情報記録円盤の検査装置であって、被検査光学的情報記録円盤を載置固定する中心棒を有するターンテーブルを備え、前記中心棒の半径を、被検査光学的情報記録円盤の中心穴規格の下限よりも半径で0.05mm以上0.3mm以下の量だけ小としたことを特徴とする光学的情報記録円盤の検査装置。 【請求項3】請求項1又は2記載の光学的情報記録円盤の検査装置であって、被検査光学的情報記録円盤の半径方向に、前記光ピックアップ手段を、0.05mm以上0.3mm以下の移送量でステップ状に移送し、この移送後の移送静止時に被検査光学的情報記録円盤のトラックピッチ並びを検査する検査周期を繰り返し行うことを特徴とする光学的情報記録円盤の検査装置。 【請求項4】請求項3記載の光学的情報記録円盤の検査装置であって、被検査光学的情報記録円盤のトラックピッチ並び検査開始時に、被検査光学的情報記録円盤の偏心量に応じて、前記光ピックアップ手段をステップ状に移送する移送量を決定することを特徴とする光学的情報記録円盤の検査装置。 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかに記載の光学的情報記録円盤の検査装置であって、被検査光学的情報記録円盤のトラックピッチ並び検査を被検査光学的情報記録円盤毎に同一の検査範囲内において複数回行ない、前記基準値に一致しない前記トラッキング検出信号のピーク値をメモリするメモリ手段を備えたことを特徴とする光学的情報記録円盤の検査装置。 【請求項6】請求項1乃至5のいずれかに記載の光学的情報記録円盤の検査装置であって、被検査光学的情報記録円盤の規格が線速度一定仕様であっても、この被検査光学的情報記録円盤のトラックピッチ並び検査は、被検査光学的情報記録円盤を角速度一定て回転して行うことを特徴とする光学的情報記録円盤の検査装置。 【請求項7】光学的情報記録円盤上に形成されたトラックのトラックピッチ並びを検査する検査方法であって、フォーカスサーボを作動状態としかつトラッキングサーボを不作動状態として光ピックアップ手段を光学的情報記録円盤のトラックを半径方向に走査し、次に、この光ピックアップ手段の反射光出力に基づいて生成したトラッキング検出信号のピーク値を検出し、次に、前記光学的情報記録円盤のトラックピッチ並びが正常な場合に得られるトラッキング検出信号のピーク値の範の範囲囲を基準値として、この基準値に対して前記トラッキング検出信号のピーク値を比較し、基準値に一致する場合には、前記トラックピッチ並びは正常であるとする比較検出出力を行ない、基準値に一致しない場合には、前記トラックピッチ並びは正常でないとする比較検出出力を行なうことを特徴とする光学的情報記録円盤の検査方法。 【請求項8】請求項7記載の光学的情報記録円盤の検査方法であって、被検査光学的情報記録円盤の半径方向に、前記光ピックアップ手段を、0.05mm以上0.3mm以下の移送量でステップ状に移送し、この移送後の移送静止時に被検査光学的情報記録円盤のトラックピッチ並びを検査する検査周期を繰り返し行うことを特徴とする光学的情報記録円盤の検査方法。 【請求項9】請求項8記載の光学的情報記録円盤の検査方法であって、被検査光学的情報記録円盤のトラックピッチ並び検査開始時に、被検査光学的情報記録円盤の偏心量に応じて、前記光ピックアップ手段をステップ状に移送する移送量を決定することを特徴とする光学的情報記録円盤の検査方法。 【請求項10】請求項7乃至9のいずれかに記載の光学的情報記録円盤の検査方法であって、被検査光学的情報記録円盤のトラックピッチ並び検査を被検査光学的情報記録円盤毎に同一の検査範囲内において複数回行ない、前記基準値に一致しない前記トラッキング検出信号のピーク値をメモリすることを特徴とする光学的情報記録円盤の検査方法。 【請求項11】請求項7乃至10のいずれかに記載の光学的情報記録円盤の検査方法であって、被検査光学的情報記録円盤の規格が線速度一定仕様であっても、この被検査光学的情報記録円盤のトラックピッチ並び検査は、被検査光学的情報記録円盤を角速度一定て回転して行うことを特徴とする光学的情報記録円盤の検査方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、CD(コンパクトディスク)よりも更に高密度に記録された光学的情報記録円盤の検査装置及びその検査方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】CD、DVD(ディジタル・バーサタイル・ディスク)等の光学的情報記録円盤は既に良く知られている。CDに於て、トラックの送りピッチ規格は1.6μm±0.1μmである。この誤差範囲(±0.1μm)内に、光ビームの送りピッチを収める事は、CD原盤記録機において記録光ビームの送り精度を通常の精密機械技術を用いて実現すれば達成できる。 【0003】一方、DVDに於て、トラックの送りピッチ規格は0.74μm±0.03μmである。この誤差範囲(±0.03μm)内に、光ビームの送りピッチを収める事は、容易では無い。DVD原盤記録機においてDVD原盤の半径方向の送り精度を十分高精度とする事に加え、記録光ビームの記録光軸の振動低減や、DVD原盤を載置して回転するターンテーブルスピンドルの振動低減、記録光ビームを集光する記録レンズのフォーカス方向運動時の半径方向への振動低減等、多くの課題が有り、この解決に多大の努力が払われている。 【0004】更に、DVDに於て、記録した結果のDVD原盤のトラックピッチ並びを確認するための手段は、トラックの送りピッチ規格0.74μm±0.03μmと言う精密な数値の測定を要する為、容易に作成できない。このため、DVD原盤の作製に先立ってDVD原盤記録機の各種調整を行うために、DVDのピットの代わりに連続溝を記録したテスト盤を作り、これを高倍率顕微鏡で測定するのが一般的な確認法である。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この顕微鏡を用いた測定法では測定能率が悪く、テスト盤の内周から外周迄の記録領域のごく一部分しか測定出来ない。この結果、平均送りピッチと標準偏差を求めて、DVD原盤記録機の性能を統計数値として確認して、このDVD原盤記録機を用いて記録されたDVD原盤のトラックピッチ並びは統計的に推定される範囲に入っている亦は入っていないと判断する方法が一般的であった。 【0006】こうしたことから本発明は、記録した結果のトラックピッチ並びに関し、DVD等の光学的情報記録円盤の内周から外周迄の記録領域の全領域に渡ってこれを確認する手段を提供する事を一つの重要な課題としている。また、本発明は、この光学的情報記録円盤の原盤の記録がCLV(線速度一定)で行われる場合、原盤の特定の半径で原盤記録機機構系の共振が記録光ビームの送りピッチに悪影響を与えることは警戒すべき問題である。この観点からも記録領域の全領域に渡って確認する事も重要な課題としている。テスト盤では無く、実際に販売する光学的情報記録円盤を用いて送りピッチを検査する事は本発明の重要な課題である。検査すべきトラックピッチ並びの規格は、具体的な一例として、DVDの再生専用盤規格では0.74μm±0.03μmと言う精密な数値であり、検査精度としては0.74μm±0.03μmのトラックピッチ並びと0.74μm±0.033μmのトラックピッチ並び(複号同順)は測定ノイズに埋もれさせる事なく区別して検出したいという課題がある。換言すれば測定S/Nの課題である。 【0007】一枚の光学的情報記録円盤上には、円盤の一回転中の特定位相に注目した時に、通常20,000〜80,000トラックのピッチ並びが存在する。このトラックピッチ並びの全てを実用的所用時間で検査するには検査能率の良い方法を発明する必要がある。実用的所用時間は高密度円盤の生産は原盤の枚数で典型例として一日2枚〜5枚程度であり、トラックピッチ並び検査もこの程度の所用時間であることが、望まれる。この観点から従来の技術で述べた高倍率の顕微鏡を用いる方法は不適である。ここでは、光学的情報記録円盤の一回転中の特定位相に注目した時の数値例を揚げて説明したが、光学的情報記録円盤の一回転中の特定位相のみならずそれ以外の位相にも注目する必要が有るか否かの検討も望まれる。以上を纏めると、本発明が解決しなければならない課題は、検査能率の向上と測定S/Nの高精度化である。 【0008】こうした課題に着目して、本発明は、光学的情報記録円盤の記録領域の全領域に渡り、トラックピッチ並びの検査を行うと共に、その検査測定能率の向上と検査結果の高S/N化とを両立して確保することができる構成を有する光学的情報記録円盤の検査装置及びその検査方法を提供する事を目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記した課題を解決するために、本発明は、下記(1)〜(11)の構成になる光学的情報記録円盤の検査装置及びその検査方法方法を提供する。 【0010】(1) 図2に示すように、光学的情報記録円盤(被検査ディスク)10上に形成されたトラックTrのトラックピッチ並びを検査する検査装置Aであって、フォーカスサーボを作動状態(ON状態)としかつトラッキングサーボを不作動状態(OFF状態)として光学的情報記録円盤のトラックを半径方向に走査する光ピックアップ手段(光ピックアップ)1と、この光ピックアップ手段(光ピックアップ)1の反射光出力に基づいて(トラッキング検出回路2で)生成したトラッキング検出信号のピーク値(正ピーク値及び負ピーク値)を検出するピーク値検出手段(正負ピーク値抽出回路)3と、前記光学的情報記録円盤(被検査ディスク)10のトラックピッチ並びが正常な場合に得られるトラッキング検出信号のピーク値の範囲を基準値として、この基準値に対して前記ピーク値検出手段(正負ピーク値抽出回路)3で検出されたトラッキング検出信号のピーク値を比較し、基準値に一致する場合には、前記トラックピッチ並びは正常であるとする比較検出出力を行ない、基準値に一致しない場合には、前記トラックピッチ並びは正常でないとする比較検出出力を行なう比較手段(正ピーク比較回路6a、負ピーク比較回路6b)と、この不一致検出出力に対応する前記光学的情報記録円盤(被検査ディスク)10のトラックTrの半径位置又はアドレス値を出力する出力手段(検査位置出力回路)7とを備えたことを特徴とする光学的情報記録円盤の検査装置。 【0011】(2) 請求項1記載の光学的情報記録円盤の検査装置であって、被検査光学的情報記録円盤を載置固定する中心棒を有するターンテーブルを備え、前記中心棒の半径を、被検査光学的情報記録円盤の中心穴規格の下限よりも半径で0.05mm以上0.3mm以下の量だけ小としたことを特徴とする光学的情報記録円盤の検査装置。 【0012】(3) 請求項1又は2記載の光学的情報記録円盤の検査装置であって、被検査光学的情報記録円盤の半径方向に、前記光ピックアップ手段を、0.05mm以上0.3mm以下の移送量でステップ状に移送し、この移送後の移送静止時に被検査光学的情報記録円盤のトラックピッチ並びを検査する検査周期を繰り返し行うことを特徴とする光学的情報記録円盤の検査装置。 【0013】(4) 請求項3記載の光学的情報記録円盤の検査装置であって、被検査光学的情報記録円盤のトラックピッチ並び検査開始時に、被検査光学的情報記録円盤の偏心量に応じて、前記光ピックアップ手段をステップ状に移送する移送量を決定することを特徴とする光学的情報記録円盤の検査装置。 【0014】(5) 請求項1乃至4のいずれかに記載の光学的情報記録円盤の検査装置であって、被検査光学的情報記録円盤のトラックピッチ並び検査を被検査光学的情報記録円盤毎に同一の検査範囲内において複数回行ない、前記基準値に一致しない前記トラッキング検出信号のピーク値をメモリするメモリ手段を備えたことを特徴とする光学的情報記録円盤の検査装置。 【0015】(6) 請求項1乃至5のいずれかに記載の光学的情報記録円盤の検査装置であって、被検査光学的情報記録円盤の規格が線速度一定仕様であっても、この被検査光学的情報記録円盤のトラックピッチ並び検査は、被検査光学的情報記録円盤を角速度一定て回転して行うことを特徴とする光学的情報記録円盤の検査装置。 【0016】(7) 光学的情報記録円盤上に形成されたトラックのトラックピッチ並びを検査する検査方法であって、フォーカスサーボを作動状態としかつトラッキングサーボを不作動状態として光ピックアップ手段を光学的情報記録円盤のトラックを半径方向に走査し、次に、この光ピックアップ手段の反射光出力に基づいて生成したトラッキング検出信号のピーク値を検出し、次に、前記光学的情報記録円盤のトラックピッチ並びが正常な場合に得られるトラッキング検出信号のピーク値の範囲を基準値として、この基準値に対して前記トラッキング検出信号のピーク値を比較し、基準値に一致する場合には、前記トラックピッチ並びは正常であるとする比較検出出力を行ない、基準値に一致しない場合には、前記トラックピッチ並びは正常でないとする比較検出出力を行なうことを特徴とする光学的情報記録円盤の検査方法。 【0017】(8) 請求項7記載の光学的情報記録円盤の検査方法であって、被検査光学的情報記録円盤の半径方向に、前記光ピックアップ手段を、0.05mm以上0.3mm以下の移送量でステップ状に移送し、この移送後の移送静止時に被検査光学的情報記録円盤のトラックピッチ並びを検査する検査周期を繰り返し行うことを特徴とする光学的情報記録円盤の検査方法。 【0018】(9) 請求項8記載の光学的情報記録円盤の検査方法であって、被検査光学的情報記録円盤のトラックピッチ並び検査開始時に、被検査光学的情報記録円盤の偏心量に応じて、前記光ピックアップ手段をステップ状に移送する移送量を決定することを特徴とする光学的情報記録円盤の検査方法。 【0019】(10) 請求項7乃至9のいずれかに記載の光学的情報記録円盤の検査方法であって、被検査光学的情報記録円盤のトラックピッチ並び検査を被検査光学的情報記録円盤毎に同一の検査範囲内において複数回行ない、前記基準値に一致しない前記トラッキング検出信号のピーク値をメモリすることを特徴とする光学的情報記録円盤の検査方法。 【0020】(11) 請求項7乃至10のいずれかに記載の光学的情報記録円盤の検査方法であって、被検査光学的情報記録円盤の規格が線速度一定仕様であっても、この被検査光学的情報記録円盤のトラックピッチ並び検査は、被検査光学的情報記録円盤を角速度一定て回転して行うことを特徴とする光学的情報記録円盤の検査方法。 【0021】 【発明の実施の態様】以下、本発明の光学的情報記録円盤の検査装置及びその検査方法について、図面に沿って説明する。図1は光学的情報記録円盤上に形成されたトラックピッチ並びと本発明の光学的情報記録円盤の検査装置で検出されるトラッキング検出信号の検出波形との関係を説明するための図、図2は本発明の光学的情報記録円盤の検査装置の主要部ブロック図である。 【0022】図1(A)に示すように、ディスク10上に形成されたトラックTrのトラックピッチ並びに乱れが無い場合(即ち、トラックTrのトラックピッチが標準トラックピッチPsの値であるトラックピッチ並びが正常な場合)には、後述する本発明の光学的情報記録円盤の検査装置において、正負のビーク値が揃ったトラッキング検出信号が得られる。これに対して、図1(B)に示すように、ディスク10上に形成されたトラックTrのトラックピッチ並びに乱れが在る場合(即ち、トラックTrのトラックピッチに広狭のばらつきがあり標準トラックピッチPsの値でなくトラックピッチ並びが正常でない場合)には、本発明の光学的情報記録円盤の検査装置において、正負のビーク値が不揃のトラッキング検出信号が得られる事になる。 【0023】本発明の光学的情報記録円盤の検査装置は、例えば、DVDディスクを再生する再生プレーヤの構成にDVDのトラックピッチ並びを検査するための構成を付加したのに等しいものである。ここでは説明の都合上、DVDディスクの再生系についての説明は省略し、本発明の主要部であるトラックピッチ並びを検査するための構成についてのみ説明する。本発明の光学的情報記録円盤の検査装置Aは、ディスク10上に形成されたトラックTrのトラックピッチ並びが正常であるか否かを検査する検査装置であり、図2に示すように、光ピックアップ1、トラッキング検出回路2、正負ピーク値抽出回路3、正負平滑回路4、アンプ5a,5b、正ピーク比較回路6a、負ピーク比較回路6b、検査位置出力回路7から構成される。 【0024】次に、その検査回路の校正動作について説明する。まず本検査に先立ち、トラックピッチ並びが規格限界値である校正ディスクの検査動作を行って、本検査の基準となる基準値を割り出し、これにより比較基準値を設定する。 【0025】具体的には、フォーカスサーボを作動状態としトラッキングサーボは不作動状態としておいた光ピックアップ1を用いて、標準ディスクを図示せぬターンテーブル上に載置固定し、ターンテーブルを定速回転する。標準ディスクが所定回転数に達した後、光ピックアップ1は待機位置から検査開始位置(標準ディスクの記録領域における最内周位置または最外周位置)に移送され、標準ディスクの信号面にフォーカスが合うように検査光ビームを照射しつつ最外周側(または最内周側)へ順次移送され、こうして標準ディスクのトラックを半径方向に順次走査する。この結果、光ピックアップ1は標準ディスクの信号面から反射する反射光を受光し、受光したこの反射光はトラッキング検出回路2へ出力される。トラッキング検出回路2はこの反射光を多分割光検出器(例えば4分割光検出器)に導いてトラッキング検出を行ない、こうして得たトラッキング検出信号を正負ピーク値抽出回路3へ出力する。正負ピーク値抽出回路3はこのトラッキング検出信号の正負ピーク電圧値(正負ピーク値)を抽出し、この正負ピーク値は正負平滑回路4で平滑化される。平滑化された正負ピーク平滑信号はアンプ5a,5bで定数(ゲイン)k1,k2でそれぞれ増幅されて、正負ピーク比較回路6a,6bにそれぞれ出力される。一方、正負ピーク値抽出回路3は正負ピーク値を正負ピーク比較回路6a,6bにそれぞれ出力する。正負ピーク比較回路6a,6bでは、正負ピーク値抽出回路3からそれぞれ供給される正負ピーク値と、アンプ5a,5bからそれぞれ供給される正負ピーク平滑信号とのレベルを比較する。そして、この比較結果が一致するように、アンプ5a,5bのゲインk1,k2を調整する。 【0026】次に、本検査について説明する。フォーカスサーボを作動状態としトラッキングサーボは不作動状態としておいた光ピックアップ1を用いて、被検査ディスク10をターンテーブル上の所定位置に載置固定し、ターンテーブルを定速回転する。被検査ディスク10が所定回転数に後、光ピックアップ1は待機位置から検査開始位置(被検査ディスク10の記録領域における最内周位置または最外周位置)に移送され、被検査ディスク10の信号面にフォーカスが合うように検査光ビームを照射しつつ最外周側(または最内周側)へ順次移送され、こうして被検査ディスク10のトラックTrを半径方向に順次走査する。この結果、光ピックアップ1は被検査ディスク10の信号面から反射する反射光を受光し、受光したこの反射光はトラッキング検出回路2へ出力される。トラッキング検出回路2はこの反射光を多分割光検出器に導いてトラッキング検出を行ない、こうして得たトラッキング検出信号を正負ピーク値抽出回路3へ出力する。正負ピーク値抽出回路3はこのトラッキング検出信号の正負ピーク電圧値(正負ピーク値)をそれぞれ抽出し、正負ピーク比較回路6a,6bへそれぞれ出力する。正ピーク比較回路6a,6bは、正負ピーク値抽出回路3からそれぞれ供給される正負ピーク値と前記した基準値と比較して、この比較結果が基準値に一致、不一致した場合には、一致信号、不一致信号が出力される。検査位置出力回路7は、光ピックアップ1が現在検査走査しているトラックTrに該当する半径位置又はアドレス値を、光ピックアップ1を移送する移送量を制御する制御回路(図示せず)から供給される半径位置情報に基づいて検知し、正負ピーク比較回路6a,6bから不一致信号が出力されたときに検査走査していたトラックTrに該当する半径位置又はアドレス値を出力する。正負ピーク比較回路6a,6bは、図1(B)に示した様にトラックピッチが広すぎた場合には基準値と比較してトラッキング検出出力ピーク値が大きすぎ、また、トラックピッチが狭すぎた場合には基準値と比較してトラッキング検出出力ピーク値が小さすぎるので、この比較結果は不一致信号としてパルス出力する。こうして、本検査では、トラックピッチ並びが正常でない検査載置のトラックの半径位置又はアドレス値を検査出力として得ることができる。 【0027】前記したように、検査能率を確保する為に、トラックピッチ並びを検査する再生プレーヤーに於て、フォーカスサーボをON、トラッキングサーボをOFFとするモードを用いている。この時再生プレーヤーではトラッキング検出出力においてトラックまたぎ信号が得られる。この様子は図1(A)(B)に示されている。この様に再生プレーヤーのトラッキング検出出力を用いる事により、検査測定時間はターンテーブルの1回転時間で円盤の偏心分の範囲を検査できる。また、測定S/Nを確保する為に、このトラッキング検出出力の正ピーク値及び負ピーク値を取り出す正負ピーク値抽出回路3と、基準値と比較してトラッキング検出出力が大きすぎる亦は小さすぎる事を比較する正負ピーク比較回路6a,6bを用いている。通常の対応関係の考察からは図1(A)で示したゼロクロス点がトラックピッチ並びに対応する。本発明では、通常の対応関係の考察と異なり、図1(A)、(B)で示す様にピット列とピット列(トラックTrとトラックTr)とのおよそ中間部分に対応するトラッキング検出出力ピーク値を用いる。このピーク値乱れがトラックピッチ並びの乱れに対応している事を図1(A)、(B)で示した。 【0028】前記したターンテーブルは、その中心部に中心棒の半径が、DVDである場合にディスクの中心穴規格の下限よりも半径で0.05mm以上0.3mm以下の量だけ細くした形状のものであっても良い。これはターンテーブルに載せられたディスクに偏心を与える為の機構であり、この中心棒に被検差ディスクを押し当てて載せると、大旨狙いの量の偏心が与えられる。DVDについての実例では円盤の中心穴径は直径で15−0以上、15+0.2mm以下の規格である。この場合ターンテーブルの中心棒の半径を7.2以上7.75mm以下とする。 【0029】前記した光ピックアップ1の被検査ディスク10の半径方向に移送する場合には、光ピックアップ1を半径方向にステップ状に0.05mm以上0.3mm以下移送し、移送静止時に検査する事を繰り返す検査シーケンスを規定するものとしても良い。また、ディスク10の検査開始時にディスクの偏心量を測定し、この偏心量に関連付けて、光ピックアップ1を半径方向にステップ状に移送する移送量を決めるものであっても良い。このことは光ピックアップ1のステップ送り量を、最適化するためのものであり、この結果、トラックまたぎ数を測定し偏心を求め良好な検査範囲を知り、次ステップの検査とオーバーラップする範囲を最小化して検査能率を向上する事ができる。 【0030】上記したトラックピッチ並び検査は、同一半径に於て複数回転の間測定し、その間に出現するトラッキング検出出力が大きすぎる亦は小さすぎる測定値を複数得るようにしても良い。この作用は測定のS/Nを向上させる。ターンテーブル軸受けの振動等が検査測定のS/Nを乱している際に、S/N向上に有効である。また、被検査ディスクの規格が線速度一定仕様(CLV)であっても、トラックピッチ並び検査は、角速度一定(CAV)にて行う。偏心量はディスクの内周と外周で同じなので、CAVにてのトラッキング検出出力の周波数はディスクの内周と外周で同じとなり、最内周での高い回転数での高い検査能率を被検査ディスク全面で用いる事が出来る。DVDの例では毎分1200回転一定にて測定が可能である。 【0031】 【発明の効果】上述した構成によって、本発明は、光学的情報記録円盤の記録領域の全領域に渡り、トラックピッチ並びの検査を行うことができ、また、その検査測定能率の向上と検査結果の高S/N化とを両立して確保することができる効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004329 【氏名又は名称】日本ビクター株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月27日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−248640 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)9月17日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−64180 |
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