| 【発明の名称】 |
米品質評価装置の表示システム |
| 【発明者】 |
【氏名】杉山 隆夫
【氏名】牧野 英二
【氏名】市川 友彦
【氏名】藤岡 定和
【氏名】森 泰一
【氏名】江守 元彦
【氏名】渡辺 利通
【氏名】藁科 二郎
【氏名】川中 道夫
【氏名】清水 昭佳
【氏名】松下 和樹
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| 【要約】 |
【課題】経験の少ない人でも、米の特徴を容易に認識して評価することができる米品質評価装置の表示システムを提供する。
【解決手段】サンプル米の品質を品質測定手段により測定し、この品質測定手段の複数の測定結果を数値で表示するだけでなく測定結果を関連付けてレーダーチャートなどにより図形表示する。これにより、数値で表示するだけでは容易に判別するできないサンプル米の品質の特徴を顕著化して表示でき、その測定結果のデータが意味するサンプル米の品質の特徴を容易に認識可能となる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 サンプル米の品質を測定する品質測定手段と、この品質測定手段の複数の測定結果を数値で表示するだけでなく測定結果を関連付けて図形表示可能とした表示手段とを備えた米品質評価装置の表示システム。 【請求項2】 表示手段は、各既知測定データに基づく最大値と最小値との数値幅内における測定値の該当位置を表示可能とした請求項1に記載の米品質評価装置の表示システム。 【請求項3】 表示手段は、測定値と比較用値とを図形で重ねて表示可能とした請求項1に記載の米品質評価装置の表示システム。 【請求項4】 比較用値として、平均の値である標準値と、おいしい米の値である優良値とを表示可能とした請求項3に記載の米品質評価装置の表示システム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はサンプル米の品質を測定して、その測定データを表示する米品質評価装置の表示システムに関する。 【0002】 【従来の技術】食味を単一の評価値で表現できれば米の取り扱いが大変便利となる。しかし、食味は人の好みにより評価が異なるため、所定の基準に基づいて算出された食味値は、便利ではあるが現在のように個人の好みや価値観が重要視される社会では、誰にでも通用する単一の食味値を得ることは困難である。 【0003】このような問題に対応するものとしては、米の品質を表す各種データを測定して表示することが考えられ、例えば、玄米などのサンプル米に近赤外線を照射してサンプル米の内部的品質を示す各種化学成分含有量や食味評価値を数値データとして得ることは既に知られている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このように各種の測定結果の数値データを多数得て表示させても、これらの数値データのみからその米の特徴を認識することは、熟練者でなければ難しいものであって容易には認識できなかった。例えば、その測定項目が変動の少ないものであった場合には、その項目としてはデータ値が高かったり低かったりした場合でも、その状況を認識できないおそれがあった。また、測定結果の数値データがその項目としては標準なのか、または良い値もしくは悪い値であるものなのかを容易には判断することができなかった。したがって、経験の少ない取扱者にとってはその米の評価を容易には行うことができなかった。 【0005】本発明は上記課題を解決するもので、経験の少ない人でも、米の特徴を容易に認識して評価することができる米品質評価装置の表示システムを提供することを目的とするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明は、サンプル米の品質を測定する品質測定手段と、この品質測定手段の複数の測定結果を数値で表示するだけでなく測定結果を関連付けて図形表示可能とした表示手段とを備えたものである。 【0007】上記構成において、品質測定手段の複数の測定結果を関連付けて図形表示させることにより、数値で表示するだけでは容易に判別するできないサンプル米の品質の特徴を顕著化して表示でき、これにより、その測定結果のデータが意味するサンプル米の品質の特徴を容易に認識可能となる。 【0008】また、表示手段により、各既知測定データに基づく最大値と最小値との数値幅内における測定値の該当位置を表示可能とすることで、その測定結果のデータが、実際的な最大値と最小値との数値幅内において、どの程度の値を示すものなのかを容易に判断できる。すなわち、例え変動幅の少ないものであっても、そのデータが標準程度の値なのか良い値もしくは悪い値なのかを容易に認識することができる。 【0009】また、測定値と比較用値とを図形で重ねて表示可能とし、さらに具体的には、比較用値を、平均の値である標準値と、おいしい米の値である優良値とにて構成することにより、その米の各測定項目における測定結果データが標準値もしくは優良値に近いのかどうかなどを容易に認識することができる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態にかかる米品質評価装置の表示システムの表示画面を示す図、図2は同表示画面を一部拡大して示した図、図3は本発明の実施の形態にかかる米品質評価装置を概略的に示す図である。 【0011】図3に示すように、測定しようとするサンプル米はホッパ11に投入され、分配装置12により測定系路13と精米系路14との2系統に分配される。2系統のうちの一方の測定系路13は別の分配装置15によって更に2系統に分配され、一方は外観品位測定手段16へ接続され、他方は内部品質測定手段17へ接続される。また、前記2系統のうちの他方の精米系路14は精米手段18に接続され、この精米系路14の途中に三方弁19を介装して計量系路20を分岐し、この計量系路20を計量器21に接続している。 【0012】外観品位測定手段16には搬送部22と検出部23と選別部24とが設けられており、外観品位測定手段16に供給されたサンプル米は、搬送部22によって一粒ずつ検出部23へ送られ、サンプル米に可視光線を照射して透過光と反射光とを計測し、これらの計測値に基づく演算にて色調分析を行う。そして、サンプル米の外観的等級を整粒、未熟粒、被害粒、着色粒、死米、胴割粒の6種類のランクに判定し、選別部24にて各ランク毎に仕分けする。このとき、選別部24内のカウンタにて各ランクごとの粒数を計測するとともに、計量器25にて各ランク毎の粒重を計測する。上記計測値によって整粒割合をはじめとする各ランク毎の割合が算出される。 【0013】また、内部品質測定手段17においては、サンプル米に近赤外線を照射して非粉砕状態下で分光分析し、サンプル米内部の水分、タンパク、アミロース、脂肪酸度や内部品質評価値を測定する。内部品質評価値は、日本穀物検定協会の官能検査や理化学検査の基準に基づいて行われ、サンプル米の食味評価値、粘り値、硬さ値等から判定される。 【0014】一方、精米手段18には、精米負荷を大小変更しあるいは精米時間を長短変更できる精米強度変更装置26が設けられており、後述するように、制御手段27の指令によってこの精米強度変更装置26を調整すれば、精米歩留まり(「搗精度」)を変更制御できる。そして、精米手段18にて精米されたサンプル米は計量器21で計量された後に、搬送系路28によって測定系路13へ送られる。この搬送系路28の途中には三方弁29が介装され、この三方弁29を切り替えることにより、計量器21にて計量されたサンプル米を測定系路13へ送るか、あるいは再度精米手段18へ戻して精米工程を複数回行うことが可能である。 【0015】ここで、制御手段27は、外観品位測定手段16の測定データおよび内部品質測定手段17の測定データをそれぞれ読み取り、各データを記憶手段30へ記憶するとともに随時表示手段31へ表示する。また、計量器21で計量されたサンプル米の初期重量と精米後の重量との比から精米歩留まりを演算し、精米強度変更装置26を調整することによって精米歩留まりを変更制御する。計量器21の計量データ、精米手段18における精米歩留まり、精米強度変更装置26の制御出力等は記憶手段30へ記憶されるとともに随時表示手段31へ表示される。 【0016】しかして、米の品質測定を行うに際しては、玄米のサンプルをホッパ11へ投入し、分配装置12によってこのサンプル米を測定系路13と精米系路14とに分配する。測定経路13に分配された玄米は分配装置15により更に2系統に分配され、外観品位測定手段16と内部品質測定手段17とに送られて、前述したように外観的品質および内部的品質が測定され、玄米の各測定データが表示手段31へ表示されるとともに記憶手段30へ記憶される。 【0017】一方、精米系路14に分配されたサンプル米は、まず計量系路20を経て計量器21へ送られ、その初期重量を測定された後に精米手段18にて精米される。精米後のサンプル米は計量器21にて計量され、前述したように精米歩留まりを演算する。この精米歩留まりが目標値に達していない場合は、サンプル米を精米手段18へ戻して再度精米処理を行う。 【0018】そして、目標の精米歩留まりに達した白米は搬送系路28から測定系路13へ送られる。しかる後は、玄米の場合と同様にして、白米のサンプルを外観品位測定手段16と内部品質測定手段17とにおいてそれぞれ品質測定し、各測定データが表示手段31へ表示されるとともに記憶手段30へ記憶される。 【0019】この場合に、図1、図2に示すように、表示手段31において、各測定データの数値が表示されると同時に、複数の測定結果が関連付けて図形表示される。つまり、表示手段31の表示画面において、左側上部の精米測定の欄で歩留まり(精米後の白米の重量/精米前の玄米の重量)を円グラフで表示させたり、右側上部および下部の玄米および白米の外観品位の欄で、整粒、未熟粒、胴割粒、その他(被害粒、着色粒、死米など)の割合を円グラフで表示させたりしているだけでなく、図2にも拡大して示すように、表示手段31の表示画面における中央上部および下部の玄米および白米の内部品質の欄では、水分、タンパク、アミロース、および内部品質評価値がそれぞれレーダーチャートとして関連付けて図形表示されている。 【0020】そして、このレーダーチャートの原点には、水分、タンパク、アミロース、および内部品質評価値の評価が最も悪くなる各既知測定データにおける最小値または最大値(例えば白米の水分が10.0%、タンパクが12.0%、アミロースが25.0%、および内部品質評価値が30点)が設定され、レーダーチャートの各端点には評価が最も良くなる各既知測定データにおける最大値または最小値(例えば白米の水分が16.0%、タンパクが4.0%、アミロースが15.0%、および内部品質評価値が100点)が設定され、これらの数値幅内における各測定値の該当位置をポインティングして線分でつないだ図形が表示される。 【0021】また、測定値(実線で示す)だけでなく、平均の値である標準値(点線で示す:例えば、玄米における水分が14.5%、タンパクが7.3%、アミロースが20.0%、および内部品質評価値が70点、白米における水分が14.0%、タンパクが7.0%、アミロースが20.0%、および内部品質評価値が70点)と、おいしい米の値である優良値(仮想線で示す:例えば、玄米における水分が16.0%、タンパクが6.5%、アミロースが18.0%、および内部品質評価値が90点、白米における水分が15.5%、タンパクが6.0%、アミロースが18.0%、および内部品質評価値が90点)とが比較用値として同じレーダーチャートで重ねて表示される。なお、これらの値は予め記憶手段30に記憶されているが、図示しない入力手段により、これらの値を入力可能に設定してもよい。 【0022】この構成により、その測定結果のデータが、実際的な数値幅内において、どの程度の値を示すものなのかを容易に判断できる。すなわち、例えばタンパクなどの変動幅の少ない項目であっても、その測定データが中間程度の値なのか良いめの値もしくは悪いめの値なのかを、経験の少ない人でも、容易に認識することができる。また、重ねられたレーダーチャートを一見するだけで、測定結果と標準値と優良値とを容易に比較できるため、その米の各測定項目における測定結果データが標準値もしくは優良値に近いのかどうかなどを容易に認識することができ、例えば、図2に示す場合においては、タンパクが優良値に近いため、標準の米よりも軟らかさが良好な性質を有していることを容易に認識できる。 【0023】また、レーダーチャートなどの図形と合わせて測定結果の数値も表示させることで、測定結果をさらに細かくかつ正確に認識することができるとともに、その測定結果の数値とこの数値が示す既知測定データの数値幅内における該当位置との関係を対応づけて認識することができ、その数値の見方も確認することができる。 【0024】なお、上記の実施の形態においては、サンプル米の水分、タンパク、アミロース、および内部品質評価値の各データを関連付けてレーダーチャートで表示した場合を述べたが、これに限るものではなく、サンプル米に関する各種データを関連付けて表示させればよく、またレーダーチャートに限らず、折れ線グラフなどの他の図形で表示させてもよいことはいうまでもない。また、優良値のかわりに、所定の銘柄の標準的な値を記憶手段30に記憶させて、比較用値として表示させてもよく、これによれば、そのサンプル米がどのような品質項目で上記銘柄に近い性質を有していることなども容易に判断することもできる。 【0025】また、上記実施の形態においては、1画面内に、数値データと図形とを1度に表示させた場合を図示したが、これに限るものではなく、表示画面をスクロールさせることにより、数値データと図形との両方を表示可能としたり、数値データ表示画面と図形表示画面とを容易に切り替え自在としたり、図形画面の指示位置近傍に直接数値データを表示させたりして、図形と数値とを組み合わせて表示させるようにすると視点の移動もさらに少なく済んで視認性が良好となる。 【0026】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、品質測定手段により測定したサンプル米の品質に関する複数の測定結果を数値で表示するだけでなく測定結果を関連付けて図形表示可能とすることにより、数値で表示するだけでは容易に判別するできないサンプル米の品質の特徴を顕著化して表示でき、これにより、経験の少ない人でも、その測定結果のデータが意味するサンプル米の品質の特徴を容易に認識可能となる。 【0027】また、表示手段により、各既知測定データに基づく最大値と最小値との数値幅内における測定値の該当位置を表示可能とすることで、その測定結果のデータが、実際的な最大値と最小値との数値幅内において、どの程度の値を示すものなのかを容易に判断でき、例え変動幅の少ないものであっても、そのデータが標準程度の値なのか良い値もしくは悪い値なのかを、経験の少ない人でも、容易に認識することができる。 【0028】また、測定値と比較用値とを図形で重ねて表示可能とし、例えば、比較用値を、平均の値である標準値と、おいしい米の値である優良値とにて構成することにより、その米の各測定項目における測定結果データが標準値もしくは優良値に近いのかどうかなどを、経験の少ない人でも、容易に認識することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000195568 【氏名又は名称】生物系特定産業技術研究推進機構 【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社 【識別番号】000129884 【氏名又は名称】株式会社ケット科学研究所 【識別番号】000197344 【氏名又は名称】静岡製機株式会社 【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)6月30日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】森本 義弘
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| 【公開番号】 |
特開平11−23475 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月29日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−172668 |
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