| 【発明の名称】 |
吸水管の送り方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】勝田 力
|
| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】吸水部に吸水口が設けられている吸水管の内部に、膨張したときに吸水部全体を吸水管の内側から覆うことができるようにされたバルーンを挿入し、膨張したバルーンが吸水部全体に面接するようにバルーンへガスを供給し、吸水口をバルーンで塞いだ状態のまま、予め設けたガイド穴中の所定位置に吸水部が到達するまで吸水管を送ることにより、ガイド穴の中で吸水管を送るものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 吸水部に吸水口が設けられている吸水管の内部に、膨張したときに吸水部全体を吸水管の内側から覆うことができるようにされたバルーンを挿入し、膨張したバルーンが吸水部全体に面接するようにバルーンへガスを供給し、吸水口をバルーンで塞いだ状態のままで、予め設けたガイド穴中の所定位置に吸水部が到達するまで吸水管を送るものである吸水管の送り方法。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、分析の対象とするサンプルとしての試料水を地下から採取する方法に関し、特には、予め設けたガイド穴に吸水パイプを挿入し、地上から吸引を行うことにより試料水を採取する方法に関する。 【0002】 【従来の技術】分析の対象となる試料水を地下から採取するために用いられている従来の方法として、以下のようなものがある。即ち、採取したい水が存在する地下の所定位置にまで伸びるガイド穴を予め設け、試料水採取用の吸水口を複数設けた吸水部がその先端に設けられている吸水管を上記ガイド穴に挿入し、試料水が存在する位置に吸水部が到達するまで吸水管をガイド穴の中へ送り込み、そしてその状態で地上から吸水管内に負圧を与えることにより吸水口から水を吸引して試料水を採取するという方法が用いられている。そして、この方法は、地下の正確な位置の試料水を採取できるものである点で優れている。 【0003】しかしながら、この方法を用いるためには、ガイド穴中を摺動させるようにして所定位置まで吸水管を送る必要があり、このとき吸水管に設けられた吸水口へ土砂が詰まってしまうことが多い。このように吸水口が目詰まりした場合には、その後に吸水管に負圧を与えても効率よく試料水を採取することができない。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、吸水管に設けられた吸水口に土砂が詰まるのを防止しながら、地中に設けられたガイド穴の中で吸水管を送る方法を提供することを目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するため、本発明では、吸水部に吸水口が設けられている吸水管の内部に、膨張したときに吸水部全体を吸水管の内側から覆うことができるようにされたバルーンを挿入し、膨張したバルーンが吸水部全体に面接するようにバルーンへガスを供給し、吸水口をバルーンで塞いだ状態のまま、予め設けたガイド穴中の所定位置に吸水部が到達するまで吸水管を送ることにより、ガイド穴の中で吸水管を送ることとしている。 【0006】つまり、本発明では、吸水管の内部に挿入されたバルーンへガスを供給し、膨張したバルーンが吸水部全体に面接するような状態となったままで、吸水管をガイド穴中で送ることとしている。このようにすれば、バルーン表面によって言わば吸水口に蓋をした状態を保ちつつガイド穴中の吸水管を送ることができる。従って、土砂による吸水口の目詰まりを防ぎつつ、ガイド穴内の吸水管を送ることができるようになる。尚、バルーンは必ずしも弾力のある素材とする必要はない。また、バルーンは、膨張時に、吸水管の内側から少なくとも吸水部全体を覆うことができるものであることが必要である。従ってバルーンは、吸水管の全長に渡って吸水管の内面に面接するようなものでもよい。 【0007】また、この方法では、吸水口を塞ぐための手段として、変形可能なバルーンを用いることとしている。従って、吸水管を所定の位置にまで送込んだ後、供給していたガスを抜いてバルーンを収縮させることにより、地上から容易にバルーンを引き抜くことができる。これにより、試料水の吸引を行う際に、バルーンが吸水管内でその妨げとなることがない。尚、吸水管の開口部から挿入されたワイヤをバルーンに接続し、開口部から該ワイヤを手繰り寄せることによりバルーンを吸水管から引き抜けるようにすると、バルーンの引き抜きを容易に行えるようになるため好ましい。 【0008】 【発明の実施の形態】図1を参考にして、本発明による吸水管の送り方法の実施形態についての説明を行う。図1中1はガイド穴である。ガイド穴1は、吸水管2を地中で送る場合のガイドとしてはたらく。このガイド穴1は、任意の方法により予め設けられているものである。 【0009】吸水管2は、ガイド穴1内部をガイド穴1に沿って送られる。ガイド穴1は曲折して設けられている場合もあるので、吸水管2はガイド穴1に沿って曲げながら送ることができるような素材で形成されている。 【0010】吸水管2の先端には吸水部3が設けられている。そしてこの吸水部3には、複数の吸水口4が設けられている。この吸水口4は、地上から吸水管2内を吸引した場合に吸水管2外部にある液体を吸水するためのものであり、その形状は特に問わない。吸水口は、図示したように円形の小孔とすることもできるし、スリット状の開口部とすることもできる。 【0011】吸水管1の内側には、バルーン5が挿入されている。バルーン5は、それが膨張したときに吸水部3全体を吸水管2の内側から覆うことができるようにされている。尚、バルーン5は変形可能であるから、吸水口4がどのような形状として設けられていたとしても、隙間なく吸水口4を覆うことができる。また、バルーン5には、口金6を介してチューブ7が連結されており、このチューブ7を通してガスを送り込めるようになっている。 【0012】ガスを送込まれたバルーン5は、吸水管2内で膨張し、吸水管2の内側から吸水口4に蓋をする状態になる。尚、図示した状態では、ガスを送込まれ、バルーンは膨張させられている。この状態を保ったまま吸水管2はガイド穴1内を送られるため、吸水口4に土砂が詰まることがない。 【0013】尚、吸水部3が採取しようとする液体がある位置に達するまで吸水管2をガイド穴1中で送ったら、バルーン5内のガスをチューブ7を通して排出する。内部のガスが抜かれるとバルーン5は収縮し、吸水口4穴は開状態となる。次に、バルーン5からガスを抜いたら、口金6に接続されたワイヤ8を地上から巻き取ることによりバルーン5を吸水管2内部から抜き取る。そして、この状態で地上から吸水管2内を吸引することにより、吸水部3の周囲に存在する液体を吸引する。 【0014】 【発明の効果】本発明の方法は以上説明したようなものなので、吸水管に設けられた吸水口に土砂が詰まるのを防止しながら、地中に設けられたガイド穴の中で吸水管を送ることを可能とする。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000141082 【氏名又は名称】株式会社関配
|
| 【出願日】 |
平成9年(1997)7月1日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】高月 猛
|
| 【公開番号】 |
特開平11−23430 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月29日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−176141 |
|