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【発明の名称】 平面表示装置の品位検査装置
【発明者】 【氏名】西條 豊

【氏名】鉤 正章

【氏名】山田 芳孝

【氏名】細田 俊弘

【氏名】藤井 敏夫

【要約】 【課題】FPDの発色とラインセンサの色フィルタの発色特性とを一致させ、FPDを高精度に品位検査することができる検査装置を提供すること。

【解決手段】平面表示装置5のRGB画素を複数のRGB画素からなるラインセンサ9でスキャンしたときにおいて得られるセンサデータを用いて、平面表示装置の発色状態を求め、色ムラなどの品位検査を行うようにした平面表示装置の品位検査装置において、前記スキャンしたときに得られるR,G,Bデータを下記式でそれぞれ補正を行い、そのときに得られる補正データr,g,bを用いて、平面表示装置の発色状態を求め、色ムラなどの品位検査を行うようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 平面表示装置のRGB画素を複数のRGB画素からなるラインセンサでスキャンしたときにおいて得られるセンサデータを用いて、平面表示装置の発色状態を求め、色ムラなどの品位検査を行うようにした平面表示装置の品位検査装置において、前記スキャンしたときに得られるR,G,Bデータを下記式でそれぞれ補正を行い、そのときに得られる補正データr,g,bを用いて、平面表示装置の発色状態を求め、色ムラなどの品位検査を行うようにしたことを特徴とする平面表示装置の品位検査装置。
r=a11R+a12G+a13Bg=a21R+a22G+a23Bb=a31R+a32G+a33B(ここで、a11〜a33は適宜の係数である。)
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、液晶表示装置などの平面表示装置の品位検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ブラウン管に代わる小型かつ軽量の表示装置として、液晶表示装置(LCD)などの平面表示装置(FPD)が注目されるに至っている。そして、このFPDの表示部の輝度分布や画素欠陥の検査などFPDの性能を含めた品位を検査する装置として、CCDアレイセンサなどよりなるラインセンサを用いた平面表示装置の品位検査装置(以下、単に検査装置という)が開発され、この種の検査装置に関する出願も多数行われるに至っている。
【0003】ところで、上記検査装置においては、検査対象であるLCDなどのFPD(以下、LCDで代表させる)のRGB画素をラインセンサでスキャンしたときにおいて得られるセンサデータを用いて、LCDの発色状態を求め、色ムラなどの品位検査を行うようにしているが、従来の検査装置においては、LCDにおける画素(RGB画素)の数と、検査装置側のラインセンサにおける画素(RGB画素)の数がほぼ同数ということもあって、LCD側のRGB画素とラインセンサ側のRGB画素とをほぼ1:1の関係で対応させており、他の色(例えばRのときのG,Bなど)の影響は余り大きくなく、また、影響があったとしても、これを無視していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高分解能検査を行うため、図2に示すように、LCDの画素5R,5G,5Bの数に比べて、ラインセンサの画素8R,8G,8Bの数を遙かに多くすることが行われる。この場合、図2からも理解されるように、ラインセンサ側の画素8R,8G,8Bの大きさは、LCDの画素5R,5G,5Bのそれに比べてかなり小さいため、他の色(例えばRのときのG,Bなど)の影響を考慮する必要がある。
【0005】そして、実際には、図3(B)に示すような光量影響が考えられる。すなわち、LCDの画素5R,5G,5Bが同図(A)に示すように配列されているとき、前記ラインセンサの画素8R,8G,8Bを、この図3(A)において矢印Xで示す方向にスキャンさせた場合、ラインセンサから出力される信号R,G,Bは、同図(B)に示すような特性となる。例えば、赤色を表す信号Rについては、他の色G(緑)、B(青)の影響が及ぼされ、他の信号G,Bについてもそれぞれこれと同様の影響があることが判る。
【0006】つまり、高分解能検査を行うためには、LCDの画素数とラインセンサの画素数の関係は、LCDの画素数<<ラインセンサの画素数とする必要があるが、このようにすると、ラインセンサの各画素8R,8G,8Bにおける出力信号に、それぞれ他の色の影響が及ぼされ、LCDの発色とラインセンサの色フィルタの発色特性とにズレが生じ、測定精度に悪影響が及ぼされることとなる。
【0007】この発明は、上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、FPDの発色とラインセンサの色フィルタの発色特性とを一致させ、FPDを高精度に品位検査することができる検査装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、この発明では、平面表示装置のRGB画素を複数のRGB画素からなるラインセンサでスキャンしたときにおいて得られるセンサデータを用いて、平面表示装置の発色状態を求め、色ムラなどの品位検査を行うようにした平面表示装置の品位検査装置において、前記スキャンしたときに得られるR,G,Bデータを下記式でそれぞれ補正を行い、そのときに得られる補正データr,g,bを用いて、平面表示装置の発色状態を求め、色ムラなどの品位検査を行うようにしている。
r=a11R+a12G+a13Bg=a21R+a22G+a23Bb=a31R+a32G+a33B(ここで、a11〜a33は適宜の係数である。)
【0009】上記構成の検査装置によれば、平面表示装置の発色とラインセンサの色フィルタの発色特性とが一致するので、平面表示装置を高精度に品位検査することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1は、この発明の一つの実施の形態を示すもので、この発明の検査装置の全体構成を概略的に示す図である。この図1において、1は検査ステージで、水平機構2によって所定の状態になるように保持されている。この水平機構2は、モータ制御ボード(後述する)からの制御信号に基づいて検査ステージ1を矢印X方向の一端側1aを支点にして両矢印A方向に揺動させることができる。
【0011】3は前記検査ステージ1の上面に設けられる回転機構で、前記モータ制御ボードからの制御信号に基づいて駆動される。4は回転機構3の上面に載置されるパレットで、このパレット4の上面に検査対象のLCD5が着脱自在に載置される。6は検査ステージ1の上面に設けられ、LCD5の上面を照射できるように適宜の保持部材7によって矢印X方向と直交するY方向に保持された例えば蛍光灯よりなる適宜長さの標準光源である。
【0012】8はLCD5の上方にこれとは適宜の間隔をおいて設けられるラインセンサで、例えばCCDアレイセンサよりなり、スキャンスライダ9に沿ってX方向に移動する支持アーム10に保持されている。このラインセンサ8は、LCD5の全幅(Y方向の長さ)よりやや長いとともに、LCD5の全長(矢印X方向長さ)にわたってスキャンできるように構成されている。
【0013】11はモータ制御ボードで、第1コンピュータ(後述する)からの指令に基づいて水平機構2、回転機構3およびスキャンスライダ9に対して所定の指令信号を出力する。12は点灯制御ボードで、第1コンピュータからの指令に基づいて点灯制御部13に対して所定の指令信号を出力する。14はセンサ信号前処理ボードで、ラインセンサ8からの信号を前処理して第1、第2コンピュータ(後述する)に出力するものである。
【0014】15,16は第1、第2コンピュータで、両者15,16は互いに信号線で接続されている。そして、第1コンピュータ15は、主として前記各ボード11,12,14に制御信号を送出したり、センサ信号前処理ボード14からの信号を取り込んだりする。また、第2コンピュータ16は、第1コンピュータ15から送られてくる信号を処理したり、センサ信号前処理ボード14からの信号を取り込んで処理したりする。このように、両コンピュータ15,16によって並列処理することにより、スループットが向上する。
【0015】上記構成の検査装置を用いてLCD5の品位検査を行うには、LCD5を点灯させた状態で、ラインセンサ8によってLCD5の前面を走査検出し、LCD5における各RGB画素5R,5G,5Bの発光を、ラインセンサ8のRGB画素8R,8G,8Bで検出する。そのとき得られる検出データR,G,Bは、図3(B)に示すようになる。この発明においては、前記検出データR,G,Bを、以下の式を用いて補正を行い、補正データr,g,bを得るのである。すなわち、r=a11R+a12G+a13Bg=a21R+a22G+a23Bb=a31R+a32G+a33B(ここで、a11〜a33は適宜の係数である。)
【0016】すなわち、上記式を用いて、検出データR,G,Bを補正を行って、図3(C)に示すような、他の色の影響を受けない補正データr,g,bを得るのである。この場合、各係数a11〜a33は、予め、試行錯誤的に求めておき、例えばrについては、LCD5の画素5Rに対するセンサ信号がR(赤)のみとなり、G(緑)出力、B(青)出力がともにゼロとなるように係数値を求めるのである。なお、これらの演算は、第2コンピュータ16においてなされる。
【0017】そして、図3(C)に示すような補正データr,g,bを用いてLCD5の発色状態を求め、色ムラなどの品位検査を行うのである。このようにすることにより、LCD5の発色とラインセンサ8の色フィルタの発色特性とを一致させることができ、LCD5を高精度に品位検査することができる。
【0018】上述の実施の形態においては、検査対象のFPDとしてLCDを例示しているが、この発明はこれに限られるものではなく、プラズマ表示パネルや発光ダイオード表示パネルなどのFPDの品位検査にも適用することができる。
【0019】
【発明の効果】この発明の検査装置においては、色ムラなどの品位検査を行う場合、FPDの各画素の色特性データを、他の色の影響を受けることなく測定することにより、FPDの発色とラインセンサの色フィルタの発色特性とを一致させているので、従来に比べてより高精度な品位検査を行うことができる。
【出願人】 【識別番号】000155023
【氏名又は名称】株式会社堀場製作所
【識別番号】597147038
【氏名又は名称】テクノス株式会社
【出願日】 平成9年(1997)9月30日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 英夫
【公開番号】 特開平11−108795
【公開日】 平成11年(1999)4月23日
【出願番号】 特願平9−284475