| 【発明の名称】 |
回転操作型電子部品の検査装置及び検査方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】阿曽 栄一
【氏名】阿部 芳晴
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| 【要約】 |
【課題】各種電子機器に使用される回転操作型電子部品の検査装置及び検査方法に関し、確実に回転荷重を検出し、迅速で誤差の少ないものを提供することを目的とする。
【解決手段】回転操作型電子部品1を回転軸1Aと垂直な方向に間隙を空けて取付板12に装着し、中心部にチャック13を回転自在に収納したドラム14を回転して、中間部に歪ゲージ16を貼付し一端がドラム14外周に固定されたプレート15の自由端で、チャック13外周から突出したアーム17を押圧し、回転軸1Aをチャック13で回転操作すると共に、この時のプレート15の撓みによる歪ゲージ16の抵抗値変化によって、回転軸1Aの回転荷重を連続して検出することで、確実に回転荷重を判定し迅速で誤差の少ない回転操作型電子部品の検査装置及び検査方法を得ることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 回転軸を有する回転操作型電子部品を回転軸と垂直な方向に間隙を空けて装着する取付板と、回転操作型電子部品の回転軸を連結保持するチャックと、中心部にチャックを回転自在に装着したドラムと、中間部に撓みによって抵抗値が変化する歪ゲージを貼付され一端がドラム外周に固定された弾性を有するプレートと、チャック外周から突出しプレートの自由端に当接するアームと、歪ゲージに接続された検査回路からなる回転操作型電子部品の検査装置。 【請求項2】 チャック外周に二つの突出するアームを設け、この間にプレートの自由端を挟み込んだ請求項1記載の回転操作型電子部品の検査装置。 【請求項3】 回転軸を有する回転操作型電子部品を、回転軸と垂直な方向に間隙を空けて取付板に装着し、中心部にチャックを回転自在に装着したドラムを回転して、中間部に歪ゲージを貼付し一端がドラム外周に固定された弾性を有するプレートの自由端で、チャック外周から突出したアームを押圧し、チャックで連結保持した回転操作型電子部品の回転軸を回転操作すると共に、この時のプレートの撓みによる歪ゲージの抵抗値変化によって、回転軸の回転荷重を連続して検出し判定する回転操作型電子部品の検査方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、各種電子機器に使用されるスイッチや可変抵抗器、エンコーダ等の回転操作型電子部品の検査装置及び検査方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】近年、通信機器や映像機器、音響機器等の各種電子機器の高機能化と多様化が進む中、これらに使用されるスイッチや可変抵抗器、エンコーダ等の回転操作型電子部品も、様々な操作形態や操作感触を備えたものが使用されるようになってきた。 【0003】このような従来の回転操作型電子部品の検査装置及び検査方法について、図5〜図8を用いて説明する。 【0004】図5は従来の回転操作型電子部品の検査装置の概要を示す断面図、図6は同分解斜視図であり、同図において、1はスイッチや可変抵抗器、エンコーダ等の回転操作型電子部品、2は取付板で、回転操作型電子部品1は回転軸1Aが取付板2中央の貫通孔2Aから下方に突出すると共に、その左右の取付孔1B,1Cに取付板2上面の突出ピン2B,2Cが挿入されて、取付板2に装着されている。 【0005】そして、3は上端に回転操作型電子部品1の回転軸1Aを連結保持したチャック、4は上端とチャック3との間にコイルばね状の自在継手5が装着されたドラムで、ドラム4の下端は回転荷重を検出するトルクゲージ6に固着され、トルクゲージ6はリード線等によって検査装置の検査回路(図示せず)に電気的に接続されている。 【0006】以上の構成において、トルクケージ6を回転すると、チャック3が回転操作型電子部品1の回転軸1Aを回転させ、ドラム4を通して伝わった回転軸1Aの回転荷重をトルクゲージ6が検出してその信号が検査回路に送信され、この信号から検査回路が回転操作型電子部品1の回転荷重を検出し、あらかじめ設定された基準値と比較して、回転荷重が基準値内に収まっているかどうかの良否の判定を行うものであった。 【0007】そして、図7に示すように、回転操作型電子部品1の構成部品の仕上がり寸法や組立てのバラツキ、或いは取付孔1B,1Cと取付板2の突出ピン2B,2Cとの位置ズレ等により、実際には回転軸1Aとドラム4やトルクゲージ6の間にある程度の中心ズレが生じるが、この場合には、コイルばね状の自在継手5が撓むことによってこの偏心が吸収され、チャック3が回転軸1Aの中心を連結保持できるように構成されていた。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来の回転操作型電子部品の検査装置及び検査方法においては、回転操作型電子部品1の回転軸1Aやチャック3の中心と、回転軸1Aの回転荷重を検出するトルクゲージ6やドラム4の中心に、ある程度の偏心が生じた状態での検査となるため、実際には図8(a)に示すような波形の回転荷重であるものに対して、図8(b)に示すように全体的にうねりの生じた波形となって検出され、検査回路が良否の判定をするための準備値の範囲を大きく設定する必要があり、誤差の大きな検査になってしまうという課題があった。 【0009】また、回転時に自在継手5によってトルクゲージ6やドラム4に対してチャック3に慣性が生じ、トルクゲージ6の回転を速くする程、この慣性によって回転荷重の波形のうねりが大きくなるため、回転をある程度遅くして検査を行う必要があり、検査に時間を要するという課題もあった。 【0010】本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、確実に回転荷重を検出し、迅速で誤差の少ない回転操作型電子部品の検査装置及び検査方法を提供することを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明の回転操作型電子部品の検査装置及び検査方法は、回転操作型電子部品を回転軸と垂直な方向に間隙を空けて取付板に装着し、中心部にチャックを回転自在に装着したドラムを回転して、中間部に歪ゲージを貼付し一端がドラム外周に固定された弾性を有するプレートの自由端で、チャック外周から突出したアームを押圧し、チャックで連結保持した回転操作型電子部品の回転軸を回転操作すると共に、この時のプレートの撓みによる歪ゲージの抵抗値変化によって、回転軸の回転荷重を連続して検出し判定するものである。 【0012】これにより、確実に回転荷重を検出し、迅速で誤差の少ない回転操作型電子部品の検査装置及び検査方法を得ることができる。 【0013】 【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明は、回転軸を有する回転操作型電子部品を回転軸と垂直な方向に間隙を空けて装着する取付板と、回転操作型電子部品の回転軸を連結保持するチャックと、中心部にチャックを回転自在に装着したドラムと、中間部に撓みによって抵抗値が変化する歪ゲージを貼付され一端がドラム外周に固定された弾性を有するプレートと、チャック外周から突出しプレートの自由端に当接するアームと、歪ゲージに接続された検査回路からなる回転操作型電子部品の検査装置としたものであり、回転軸と垂直な方向に間隙を空けて回転操作型電子部品が取付板に装着されているため、チャックが回転軸を連結保持する際、この間隙の分だけ回転操作型電子部品が移動し、チャックと回転軸の中心が合った状態で回転操作型電子部品を保持することができると共に、回転軸を連結保持するチャックをドラムの中心部に回転自在に装着し、ドラムとチャックが歪ゲージが貼付されたプレートを介して一体に回転するように構成され、各々の構成部品の中心が一致した状態で検査を行うことができるため、回転速度を速くしてもうねりのない安定した波形が得られ、確実に回転荷重を検出できると共に、検査速度を速め迅速で誤差の少ない回転操作型電子部品の検査装置を得ることができるという作用を有する。 【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、チャック外周に二つの突出するアームを設け、この間にプレートの自由端を挟み込んだものであり、二つのアームで歪ゲージが貼付されたプレートを挟み込むことによって、回転操作型電子部品を左右両方向に回転操作し、両方向の回転荷重の検出を行えるため、より精度の高い検査ができるという作用を有する。 【0015】請求項3に記載の発明は、回転軸を有する回転操作型電子部品を、回転軸と垂直な方向に間隙を空けて取付板に装着し、中心部にチャックを回転自在に装着したドラムを回転して、中間部に歪ゲージを貼付し一端がドラム外周に固定された弾性を有するプレートの自由端で、チャック外周から突出したアームを押圧し、チャックで連結保持した回転操作型電子部品の回転軸を回転操作すると共に、この時のプレートの撓みによる歪ゲージの抵抗値変化によって、回転軸の回転荷重を連続して検出し判定する回転操作型電子部品の検査方法としたものであり、確実に回転荷重を検出し、迅速で誤差の少ない回転操作型電子部品の検査方法を得ることができるという作用を有する。 【0016】以下、本発明の実施の形態について、図1〜図4を用いて説明する。なお、従来の技術の項で説明した構成と同一構成の部分には同一符号を付して、詳細な説明を省略する。 【0017】(実施の形態)図1は本発明の一実施の形態による回転操作型電子部品の検査装置の概要を示す断面図、図2は同分解斜視図であり、同図において、1はスイッチや可変抵抗器、エンコーダ等の回転操作型電子部品、12は取付板で、回転操作型電子部品1の回転軸1Aが取付板12中央の貫通孔12Aから下方に突出すると共に、その左右の取付孔1B,1Cに取付板12上面の突出ピン12B,12Cが挿入されて、回転操作型電子部品1が取付板12に装着されていることは従来の技術の場合と同様であるが、突出ピン12B,12Cは、回転操作型電子部品1の取付孔1B,1Cよりもやや小さな外径の根元部から傾斜し、上端の先端部はさらに小さな外径となって、取付孔1B,1Cとの間に回転軸1Aと垂直な方向の間隙が空けられている。 【0018】そして、13は上端に回転操作型電子部品1の回転軸1Aを連結保持したチャック、14はベアリング等を介して中心部内周にチャック13を回転自在に収納装着したドラム、15は中間部に撓みによって抵抗値が変化する歪ゲージ16が貼付された金属薄板等の弾性を有するプレートで、プレート15の下端はドラム14外周に固定され、自由端となった上端がチャック13外周から突出したアーム17に当接すると共に、歪ゲージ16は、リード線等によって検査装置の検査回路(図示せず)に電気的に接続されている。 【0019】以上の構成において、ドラム14をモータ等の外部からの力によって回転すると、下端がドラム14外周に固定されたプレート15の自由端が、チャック13外周から突出したアーム17を押圧するため、チャック13が回転して回転操作型電子部品1の回転軸1Aを回転させると共に、アーム17を押圧したプレート15が回転操作型電子部品1の回転荷重によって撓むため、プレート15に貼付された歪ゲージ16も撓んで、この変化した抵抗値が検査回路に連続して送信され、この信号から検査回路が回転操作型電子部品1の回転荷重を検出し、あらかじめ設定された基準値と比較して、回転荷重が基準値内に収まっているかどうかの良否の判定を行う。 【0020】ここで、回転操作型電子部品1の構成部品の仕上がり寸法や組立てのバラツキ等によって回転軸1Aに中心ズレが生じた場合の、取付板12への装着方法について説明すると、まず図3(a)に示すように、回転操作型電子部品1を上方から軽く押して取付板12に載置した状態では、取付板12上面の突出ピン12B,12Cの根元部が取付孔1B,1Cに挿入されているため、回転軸1Aの中心は取付板12やチャック13の中心に対し偏心している。 【0021】この後、下方からチャック13が上昇して回転軸1Aの下端に当接すると、図3(b)に示すように、回転軸1Aを押圧された回転操作型電子部品1が上方に移動し取付板12上面との間に空隙が生じると共に、回転軸1A下端はチャック13の保持孔13A内周の傾斜面を、取付孔1B,1Cの内周は突出ピン12B,12Cの傾斜面を各々摺動して、回転操作型電子部品1が突出ピン12B,12Cと取付孔1B,1Cとの間隙の分だけ左方向へ移動するため、各々の中心が合った状態でチャック13による回転軸1Aの連結保持が行われる。 【0022】このように本実施の形態によれば、回転軸1Aと垂直な方向に間隙を空けて回転操作型電子部品1が取付板12に装着されているため、チャック13が回転軸1Aを連結保持する際、この間隙の分だけ回転操作型電子部品1が移動しチャック13と回転軸1Aの中心が合った状態で保持することができると共に、回転軸1Aを連結保持するチャック13をドラム14の中心部に回転自在に収納装着し、ドラム14とチャック13が歪ゲージ16が貼付されたプレート15を介して一体に回転するように構成され、各々の構成部品の中心が一致した状態で検査を行うことができるため、測定誤差によるうねりのない、図8(a)に示したような、実際の回転操作型電子部品1の回転荷重に合った安定した波形が得られ、検査回路に設定する基準値の範囲を小さくして高精度に回転荷重を検出できると共に、検査速度を速め迅速で誤差の少ない回転操作型電子部品の検査装置及び検査方法を得ることができるものである。 【0023】また、図4に示すように、チャック13外周に二つの突出するアーム17A,17Bを設け、この間に歪ゲージ16が貼付されたプレート15の自由端である上端を挟み込むことによって、回転操作型電子部品1を左右両方向に回転操作し、両方向の回転荷重の検出を行えるため、より精度の高い検査をすることができる。 【0024】なお、以上の説明では、回転操作型電子部品1に設けられた取付孔1B,1Cに取付板12の突出ピン12B,12Cを、回転軸1Aと垂直な方向に間隙を空けて挿入して、回転操作型電子部品1を取付板12に装着する構成について説明したが、これが取付孔1B,1Cではなく取付用の突出部が設けられた回転操作型電子部品の場合には、取付板側に孔を設け、これに回転操作型電子部品の突出部を回転軸と垂直な方向に間隙を空けて挿入して装着したり、或いは、こうした取付用の孔や突出部が設けられていない回転操作型電子部品の場合には、回転操作型電子部品の外周を取付板に装着する構成としても、本発明の実施が可能なことは勿論である。 【0025】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、確実に回転荷重を検出し、迅速で誤差の少ない回転操作型電子部品の検査装置及び検査方法を得ることができるという有利な効果が得られる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)5月28日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】滝本 智之 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−337429 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)12月10日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−147093 |
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