| 【発明の名称】 |
ボルトの締結方法及び締結装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】西郷 史隆
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、所要の軸力を精度良くボルトに付与することができるボルトの締結方法及び締結装置を提供することを課題とする。
【解決手段】上記課題を解決するための手段として本発明は、ボルトの頭部頂面から軸方向に測定穴を設け、レ−ザ−変位計のレ−ザ−光を前記測定穴の底部に照射して、ボルトの軸方向の伸びを測定しながら締結作業を行い、所定の伸びに達したら締結作業を終了する、ボルトの締結方法を提供する。また、ボルトの頭部頂面から軸方向に設けた測定穴の底部にレ−ザ−光を照射して、締結時におけるボルトの軸方向の伸びを測定するレ−ザ−変位計と、所定の伸びに達したらレ−ザ−変位計からの信号により自動的に締結作業を終了する締結工具とよりなる、ボルトの締結装置を提供する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ボルトの頭部頂面から軸方向に測定穴を設け、レ−ザ−変位計のレ−ザ−光を前記測定穴の底部に照射して、ボルトの軸方向の伸びを測定しながら締結作業を行い、所定の伸びに達したら締結作業を終了する、ボルトの締結方法。 【請求項2】 ボルトの頭部頂面から軸方向に設けた測定穴の底部にレ−ザ−光を照射して、締結時におけるボルトの軸方向の伸びを測定するレ−ザ−変位計と、所定の伸びに達したらレ−ザ−変位計からの信号により自動的に締結作業を終了する締結工具とよりなる、ボルトの締結装置。 【請求項3】 請求項2に記載のボルトの締結装置において、レ−ザ−変位計の収納部と、締結対象のボルト頭部の拘束部とを有する拘束治具を設け、レ−ザ−変位計のボルトに対する正確な位置決めを行うよう構成した、ボルトの締結装置。 【請求項4】 請求項3に記載のボルトの締結装置において、拘束治具によりボルト頭部を拘束した状態で、拘束治具と被締結部材の着座面との間に隙間が生じるよう構成した、ボルトの締結装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ボルトの締結方法及び締結装置に関するものである。 【0002】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】ボルトを確実に締結するためには、ボルトの軸力(軸方向の引張力)は重要な要素となる。所要の軸力をボルトに付与する方法として、従来より、締結トルクによりボルトの軸力を管理する方法が存在する。しかしこの方法の場合は、ボルトやナットあるいは被締結部材の寸法精度の相違によって、締結トルクにバラツキが生じるため、所要の軸力を付与することができない場合がある。 【0004】また、ボルトの長手方向に目印を付け、締め付け前後のボルトの伸び量を測定する方法があるが、これは分解式となるため簡便に量産組付工程で実施できない。さらに、超音波によりボルトの伸びを測定する方法があるが、ボルトの端面を精密に研磨した面が必要であることから、ボルト自体が高価となるという問題があった。 【0005】 【発明の目的】本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、所要の軸力を精度良くボルトに付与することができるボルトの締結方法及び締結装置を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するための手段として本発明は、ボルトの頭部頂面から軸方向に測定穴を設け、レ−ザ−変位計のレ−ザ−光を前記測定穴の底部に照射して、ボルトの軸方向の伸びを測定しながら締結作業を行い、所定の伸びに達したら締結作業を終了する、ボルトの締結方法を提供する。 【0007】また、ボルトの頭部頂面から軸方向に設けた測定穴の底部にレ−ザ−光を照射して、締結時におけるボルトの軸方向の伸びを測定するレ−ザ−変位計と、所定の伸びに達したらレ−ザ−変位計からの信号により自動的に締結作業を終了する締結工具とよりなる、ボルトの締結装置を提供する。 【0008】また、上記のボルトの締結装置において、レ−ザ−変位計の収納部と、締結対象のボルト頭部の拘束部とを有する拘束治具を設け、レ−ザ−変位計のボルトに対する正確な位置決めを行うよう構成した、ボルトの締結装置を提供する。 【0009】さらに、上記のボルトの締結装置において、拘束治具によりボルト頭部を拘束した状態で、拘束治具と被締結部材の着座面との間に隙間が生じるよう構成した、ボルトの締結装置を提供する。以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。 【0010】 【発明の実施の形態1】<イ>締結装置本発明の締結装置は以下の構成要素よりなる。 【0011】■ボルト頭部拘束治具ボルト頭部拘束治具1は、一端側にレ−ザ−変位計2を収納するための収納部11を有し、他端側にボルト頭部の拘束部12を有し、収納部11と拘束部12とは、貫通孔13で連通されている。 【0012】拘束部12は、ボルト頭部を嵌合する嵌合穴12aと、ボルト頭部の頂面を押える丸突起状の頭部押え部12bとよりなり、ボルトの軸線と貫通孔13の軸線とが直線上に位置するようにボルト頭部を確実に固定する。 【0013】また、拘束部12の端面12c側の内周縁部には凹部12dを設け、板バネ等の弾性を有するグリップ材14を固定し、ボルト頭部座面の外周縁部に設けた凹部51にこのグリップ材14を合致させることによって、ボルト頭部をより確実に固定できるようにしてもよい。 【0014】なお、グリップ材14をボルト頭部の凹部51に合致させて拘束した状態で、拘束部端面12cと被締結部材7の着座面71との間に隙間72が生じるよう構成する。これによって、被締結部材7の着座面71の凹凸に影響を受けることなく、ボルトの軸線と貫通孔13の軸線とが直線上に位置するようにボルト頭部を確実に固定することができる。 【0015】■レ−ザ−変位計レ−ザ−変位計2は、レ−ザ−光により測定対象物までの距離を計測するための公知の装置であり、ボルト頭部拘束治具1の収納部11内に収納されている。レ−ザ−変位計2より発射されたレ−ザ−光は、貫通孔13を介して、ボルト5の頭部頂面から軸方向に設けた測定穴52の底部に照射され、ボルトの軸方向の伸びを測定することができる。 【0016】ここで、測定穴52の深さは、レ−ザ−光照射距離変動が、十分にボルトの伸びと比例する深さとし、ボルトを弾性域内で締結に使用する場合、ボルトの締結前後における伸び変化量は、ボルトの軸力変位量に比例する。このため、レ−ザ−光照射変化量をもってボルトの軸力とすることができる。 【0017】■締結工具締結工具3としては、公知の電動レンチ等を用いることができる。この締結工具3の把持部31によりナット6を把持して、被締結部材に取り付けられたボルト5のねじ部に螺着を行う。 【0018】■制御装置制御装置4は、レ−ザ−変位計2で計測したボルト5の軸方向の伸びが所定の長さに達したときに、締結工具3に作動停止の信号を発し、締結作業を終了するためのものである。 【0019】<ロ>締結方法所要の軸力をボルト5の締結時の軸方向の伸びに換算し、その数値を制御装置4に入力する。ボルト5を被締結部材に取り付け、ナット6をねじ部に装着し、このナット6を締結工具3の把持部31で把持する。一方、ボルト5の頭部は、ボルト頭部拘束治具1の拘束部12で確実に拘束する。 【0020】レ−ザ−変位計2からレ−ザ−光をボルト5の測定穴52の底部に照射して、ボルト5の軸方向の伸びを測定しながら締結工具3を作動させてナット6を締結する。そして、ボルト5が所定の伸びに達すると、制御装置4からの信号により締結工具3が停止し、ナット6の締結を終了する。これによって、ボルト5に所要の軸力を付与することができる。 【0021】 【発明の実施の形態2】図2は、ボルト頭部拘束治具1の拘束部の変形例である。この拘束部15は、弾性を有し、拡張するよう付勢され、ボルト頭部5の側面の周囲に複数設けられたチャック部材15aと、これらのチャック部材15aの外周に嵌め込んで、チャック部材15a群を縮径させる拘束リング15bとよりなる。 【0022】チャック部材15aの先端部の内面には爪15cを設け、外周面の縦方向には複数のリブ15dを突設する。一方、拘束リング15bの内周面の縦方向にも複数のリブ15eを設け、リブ同士を噛合するよう構成する。 【0023】ボルト5の頭部を拘束する場合は、拘束リング15bを上方に位置させ、チャック部材15a群を拡張した状態でボルト頭部に嵌め込む。次に、拘束リング15bを押し下げて、チャック部材15a群の外周を締め付けて縮径させる。これによって、チャック部材15aの爪15cが、ボルト頭部の座面側端部の外縁部に設けた凹部53に噛み込み、ボルト頭部を確実に拘束することができる。 【0024】 【発明の効果】本発明は以上説明したように、ボルトの伸びにより軸力を管理するため、所要の軸力を精度良くボルトに付与することができ、ボルトを確実に締結することが可能となる。しかも、従来のトルク締結方法並の簡便さで締結作業を行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000144485 【氏名又は名称】株式会社サンノハシ
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)12月25日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】山口 朔生 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−183280 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月9日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−367006 |
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