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【発明の名称】 電磁流量計
【発明者】 【氏名】吉川 修

【要約】 【課題】製造コストが低減出来る電磁流量計を提供するにある。

【解決手段】測定流体が流れる測定管を覆って設けられ磁気帰還回路を構成する筒状のシートコアを具備する電磁流量計において、前記シートコアに設けられこのシートコアの形状を強化する凸状の溝部を具備したことを特徴とする電磁流量計である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】測定流体が流れる測定管を覆って設けられ磁気帰還回路を構成する筒状のシートコアを具備する電磁流量計において、前記シートコアに設けられこのシートコアの形状を強化する凸状の溝部を具備したことを特徴とする電磁流量計。
【請求項2】前記測定管の外側方向に向かって凸状の溝部を具備したことを特徴とする請求項1記載の電磁流量計。
【請求項3】前記測定管の内側方向に向かって凸状の溝部を具備したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電磁流量計。
【請求項4】前記シートコアの周方向に沿って設けられた溝部を具備したことを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3記載の電磁流量計。
【請求項5】前記シートコアの前記測定流体が流れる方向に沿って設けられた溝部を具備したことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の電磁流量計。
【請求項6】配線用の空間として使用される溝部を具備したことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の電磁流量計。
【請求項7】前記溝部に設けられ前記配線の固定用の固定部材を具備したことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載の電磁流量計。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製造コストが低減出来る電磁流量計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は従来より一般に使用されている従来例の構成説明図で、例えば、特開平8−313313号公報、発明の名称「容量式電磁流量計」、平成8年11月29日公開に示されている。図において、測定管1は、内側に測定流体FLoが流れる管路である。磁極2と励磁コイル3は測定管1の外周部に設けられている。
【0003】シートコア4は、測定管1、磁極2,励磁コイル3を覆うように設けられ、磁気帰還回路を構成し、筒状をなす。シートコア4の形状を保持する方法としては、測定管1にポスト5と止めねじ6を用いて固定される。
【0004】しかしながら、この様な装置においては、測定管1にポスト5を溶接固定する必要があり、その手間や部品費用が必要であり、製造原価を低減出来ない。また、限られた狭い空間で、固定に必要な個所に、ポスト5を設けるのは困難であり、組み立てコストを、低減出来ない。
【0005】図9は、従来より一般に使用されている他の従来例の構成説明図である。図において、シートコア4の形状を保持する方法としては、測定管1とケース7で形成される空間を樹脂8とで充填して、シートコア4が固定される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様な装置においては、(1)樹脂8そのものが高価で、充填時間が掛かること、充填経路が狭いため、シートコア4の固定に必要な部分に樹脂8が回り難い問題がある。
(2)時速密度の分布は、磁気帰還回路であるシートコア4の形状も決定要素の一つであり、電磁流量計の性能を維持為るためにも、シートコア4の所定の形状を保持することが必要である。
【0007】しかし、一般的に、シートコア4の板厚は薄く、例えば、板厚t=0.35mm、機械的剛性が小さいため、単独で、その形状を保持しにくい。
【0008】また、シートコア4が設置されている場所の振動に共振したり、励磁コイル3の励磁周波数と共振することがあり、その場合も、磁気回路に影響を与えることがある。そのため、図8、図9従来例のように、シートコア4を固定し、その形状を保持していた。
【0009】本発明は、この問題点を、解決するものである。本発明の目的は、製造コストが低減出来る電磁流量計を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するために、本発明は、(1)測定流体が流れる測定管を覆って設けられ磁気帰還回路を構成する筒状のシートコアを具備する電磁流量計において、前記シートコアに設けられこのシートコアの形状を強化する凸状の溝部を具備したことを特徴とする電磁流量計。
(2)前記測定管の外側方向に向かって凸状の溝部を具備したことを特徴とする(1)記載の電磁流量計。
(3)前記測定管の内側方向に向かって凸状の溝部を具備したことを特徴とする(1)又は(2)記載の電磁流量計。
(4)前記シートコアの周方向に沿って設けられた溝部を具備したことを特徴とする(1)又は(2)又は(3)記載の電磁流量計。
(5)前記シートコアの前記測定流体が流れる方向に沿って設けられた溝部を具備したことを特徴とする(1)乃至(4)の何れかに記載の電磁流量計。
(6)配線用の空間として使用される溝部を具備したことを特徴とする(1)乃至(5)の何れかに記載の電磁流量計。
(6)前記溝部に設けられ前記配線の固定用の固定部材を具備したことを特徴とする(1)乃至(6)の何れかに記載の電磁流量計。
を構成したものである。
【0011】
【作用】以上の構成において、凸状の溝部は、シートコアに設けられ、このシートコア4の形状を強化する。以下、実施例に基づき詳細に説明する。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例の要部構成説明図、図2は図1の要部構成説明図である。図において、図8と同一記号の構成は同一機能を表わす。以下、図8と相違部分のみ説明する。
【0013】凸状の溝部11は、シートコア4に設けられ、このシートコア4の形状を強化する。この場合は、溝部11は、測定管1の外側方向に向かって凸状をなし、シートコア4の円周方向に沿って設けられている。一例としては、シートコア4の直径96mm、溝部11の深さ1.6mm、幅が1.6mmで、頂部が半径0.8mmの半円をなすものが採用されている。
【0014】溝部11は、凸状をなすので、シートコア4の形状を強化することが出来る電磁流量計が得られる。また、測定管1の外側方向に向かって凸状をなしているので、内径側に凹凸がなく組み立て易い電磁流量計が得られる。
【0015】なお、測定管1の内側方向に向かって凸状の溝部11が設けられれば、外形が大きくならないので、小型化し易い電磁流量計が得られる。また、溝部11が、シートコア4の円周方向に沿って設けられれば、シートコア4の全周に沿って、シートコア4の形状を強化することが出来る電磁流量計が得られる。
【0016】図3は本発明の他の実施例の要部構成説明図で、上側半分を断面で示したものである。本実施例においては、溝部11を、シートコア4の円周方向に沿って2本設けられた実施例である。
【0017】更に、シートコア4の形状を強化することが出来る電磁流量計が得られる。
【0018】図4は本発明の他の実施例の要部構成説明図で、上側半分を断面で示したものである。本実施例においては、溝部11を、シートコア4の円周方向に沿ってと、測定流体FLoの流れ方向に沿って設けられた実施例である。
【0019】溝部11が十文字に設けられるので、更に、シートコア4の形状を強化することが出来る電磁流量計が得られる。
【0020】図5は本発明の他の実施例の要部構成説明図である。本実施例においては、溝部21は、配線22用の空間としても使用されるようにしたものである。配線22用のダクトとしても使用されるので、シートコア4の形状を強化することが出来ると共に、配線の取付が容易な電磁流量計が得られる。
【0021】図6は本発明の他の実施例の要部構成説明図で、図7は図6の平面図である。本実施例においては、配線22の固定用の固定部材31が、溝部21に設けられたものである。
【0022】配線22の固定用の固定部材31が設けられたので、配線22が抜け落ちることなく、配線22の組み立て、取外しが容易になるとともに、配線22用のダクトとしても使用されるので、シートコア4の形状を強化することが出来ると共に、配線の取付が容易な電磁流量計が得られる。
【0023】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明は、請求項1の発明によれば、シートコアに設けられこのシートコアの形状を強化する凸状の溝部が設けられたので、溝部11は、凸状をなすので、シートコア4の形状を強化することが出来る電磁流量計が得られる。
【0024】本発明の請求項2の発明によれば、測定管の外側方向に向かって凸状の溝部が設けられたので、内径側に凹凸がなく組み立て易い電磁流量計が得られる。
【0025】本発明の請求項3の発明によれば、測定管の内側方向に向かって凸状の溝部が設けられたので、外形が大きくならないので、小型化し易い電磁流量計が得られる。
【0026】本発明の請求項4の発明によれば、溝部が、シートコアの周方向に沿って設けられたので、シートコアの全周に沿って、シートコアの形状を強化することが出来る電磁流量計が得られる。
【0027】本発明の請求項5の発明によれば、溝部が、シートコアの測定流体が流れる方向に沿って設けられたので、シートコアの全長に沿って、シートコアの形状を強化することが出来る電磁流量計が得られる。
【0028】本発明の請求項6の発明によれば、溝部は、配線用の空間としても使用されるようにされたので、配線用のダクトとしても使用されるので、シートコアの形状を強化することが出来ると共に、配線の取付が容易な電磁流量計が得られる。
【0029】本発明の請求項7の発明によれば、配線の固定用の固定部材が、溝部に設けられたので、配線が抜け落ちることなく、配線の組み立て、取外しが容易になると共に、配線用のダクトとしても使用されるので、シートコアの形状を強化することが出来ると共に、配線の取付が容易な電磁流量計が得られる。
【0030】従って、本発明によれば、製造コストが低減出来る電磁流量計を実現することが出来る。
【出願人】 【識別番号】000006507
【氏名又は名称】横河電機株式会社
【出願日】 平成10年(1998)1月19日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】東野 博文
【公開番号】 特開平11−201789
【公開日】 平成11年(1999)7月30日
【出願番号】 特願平10−7367