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【発明の名称】 メータ装置
【発明者】 【氏名】荒川 政則

【氏名】新保 康夫

【氏名】小川 元彦

【氏名】谷内田 陽一

【要約】 【課題】部品点数や組付工数を減らしコストダウンを可能とするメータ装置を提供する。

【解決手段】タコグラフ(登録商標)(他の計器)Tと交換可能性のある速度計(第1の計器)10と、タコグラフTと交換可能性のない回転計11(第2の計器)と、この回転計11を搭載する硬質回路基板13と、速度計10並びに硬質回路基板13を有する回転計11とを互いに併設状態に収容してユニット化するメータケース14とを備え、硬質回路基板13が速度計10,回転計11の双方を作動させる駆動回路を有すると共に回転計11と導通接続される第1の接続部13aとメータケース14の外側に配置される可撓性回路基板(接続部材)17を通じて速度計10と導通接続される第2の接続部13bとを有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 他の計器と交換可能性のある第1の計器と、前記他の計器と交換可能性のない第2の計器と、この第2の計器を搭載する硬質回路基板と、前記第1の計器と前記硬質回路基板を有する第2の計器とを互いに併設状態に収容してユニット化するメータケースとを備え、前記硬質回路基板が前記第1,第2の計器双方を作動させる駆動回路を有すると共に前記第2の計器と導通接続される第1の接続部と接続部材を通じて前記第1の計器と導通接続される第2の接続部とを有することを特徴とするメータ装置。
【請求項2】 前記接続部材が可撓性回路基板からなることを特徴とする請求項1記載のメータ装置。
【請求項3】 前記接続部材と前記硬質回路基板の第2の接続部とをプラグイン接続してなることを特徴とする請求項2もしくは請求項3記載のメータ装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数の独立した計器をメータケースを通じてユニット化してなるメータ装置に関し、特に他の計器との交換可能性のある計器と交換可能性のない計器とを備えるメータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばトラック等の荷物運搬車両のメータ装置にあっては、タコグラフと称される運行記録計(他の計器)がユーザーにより後付けされる場合があり、メータ装置にタコグラフを後付けする際には、ユーザーが交換可能に設けた既存の計器を取り外してタコグラフと交換することになる。
【0003】図3はタコグラフとの交換可能性のある計器を含んだメータ装置の一般例を示す断面図であり、前方に開口するメータケース1と背後に開口する透明な前方ケース2とで構成される空間内に、速度計(スピードメータ)3と回転計(タコメータ)4と、車両の各種状態を表示する液晶表示器5とを収納し、それらの不要部を化粧板2aにより覆ってなる。
【0004】速度計3と回転計4と液晶表示器5は、それぞれが硬質回路基板6,7,8を備え、これら硬質回路基板6,7,8には、速度計3,回転計4,液晶表示器5の各々を作動させるための図示しない所定の駆動回路が搭載され、これら硬質回路基板6,7,8を通じて速度計3,回転計4,液晶表示器5のそれぞれが駆動されると共に、硬質回路基板6,7,8の各々は、メータケース1の背面に沿わせて配置された可撓性回路基板9を通じて図示しない車載バッテリーなど外部電気装置と導通接続されている。
【0005】そして、この場合、速度計3がタコグラフTとの交換可能性のある計器として設けられおり、速度計3に対応するメータケース1部分とこの部分に対応する可撓性回路基板9及び化粧板2a両領域を、ニッパーやナイフ等の工具により切除することにより、タコグラフTを収納し得る空間が形成され、この空間にタコグラフTを装着できるよう構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述のメータ装置にあっては、速度計3、回転計4、液晶表示器5のそれぞれが専用の駆動回路を搭載した硬質回路基板6,7,8を有しているため、部品点数が多く、組立工数も多くかかってしまい、コストが高いという問題を有している。またタコグラフとの交換にあっては、速度計3や硬質回路基板6、メータケース1の一部等、多くの廃棄物が出るという問題もある。
【0007】本発明は、この点に鑑みてなされたもので、部品点数や組付工数を減らしコストダウンを可能とするメータ装置を提供せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達成するため、他の計器と交換可能性のある第1の計器と、前記他の計器と交換可能性のない第2の計器と、この第2の計器を搭載する硬質回路基板と、前記第1の計器と前記硬質回路基板を有する第2の計器とを互いに併設状態に収容してユニット化するメータケースとを備え、前記硬質回路基板が前記第1,第2の計器双方を作動させる駆動回路を有すると共に前記第2の計器と導通接続される第1の接続部と接続部材を通じて前記第1の計器と導通接続される第2の接続部とを有することを特徴とする。
【0009】また本発明は、前記接続部材が可撓性回路基板からなることを特徴とするものであり、また前記接続部材と前記硬質回路基板の第2の接続部とをプラグイン接続してなることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明によるメータ装置は、タコグラフ(他の計器)と交換可能性のある第1の計器(速度計)と、タコグラフ(他の計器)と交換可能性のない第2の計器(回転計)と、この第2の計器を搭載する硬質回路基板と、第1の計器と硬質回路基板を有する第2の計器とを互いに併設状態に収容してユニット化するメータケースとを備え、硬質回路基板が第1,第2の計器双方を作動させる駆動回路を有すると共に第2の計器と導通接続される第1の接続部とメータケースの外側に配置される接続部材(可撓性回路基板)を通じて第1の計器と導通接続される第2の接続部とを有することににより、従来必要であった第1の計器用の硬質回路基板が不要となり、その分、部品点数や組付工数が減少し、コストダウンを図ることが可能となる。また交換にあっては、従来のように硬質回路基板を廃棄する必要がないため、交換にかかわる廃棄物を減少させることが可能となる。また接続部材を可撓性回路基板としたことにより、従来より用いられている可撓性回路基板を利用して第1の計器と硬質回路基板との導通接続を行うことができ、コードやケーブル等、専用の接続部材が不要となり、その分、コストダウンを図ることが可能となる。また接続部材(可撓性回路基板)と硬質回路基板の第2の接続部とをプラグイン接続すれば、接続(組付)作業性が良好となる。
【0011】
【実施例】図1,図2は本発明によるメータ装置の実施例を示し、図1はメータ装置の断面図、図2はその要部を拡大して示す断面図である。
【0012】図1において、本実施例によるメータ装置は、他の計器としてタコグラフTと交換可能性のある速度計(第1の計器)10と、タコグラフTと交換可能性のない回転計(第2の計器)11と、車両の各種情報を表示する例えば液晶素子を用いた表示器12と、回転計11及び表示器12をその板面上に搭載した硬質回路基板13と、これら速度計10と回転計11及び表示器12を搭載した硬質回路基板13とを併設状態に内装しユニット化するメインケースとなるメータケース14と、メータケース14の開口側を覆う透明ケース15と、速度計10,回転計11,表示器12における不要部分を覆う化粧パネル16とを有し、速度計10と、これに隣接する回転計11及び表示器12を搭載した硬質回路基板12とは、互いに所定距離を隔てた状態でメータケース14と透明ケース15との間に形成される空間に配置されている。
【0013】速度計10,回転計11はそれぞれが表示板20上に配置される指針21を計器本体22にて回転駆動してなるアナログ式計器からなり、また表示器12は液晶表示パネル23を図示省略した光源にて透過表示する電子式表示器からなる。
【0014】硬質回路基板13は、速度計10,回転計11,表示器12のそれぞれを作動させるための図示しない駆動回路を備えた一枚基板からなり、メータケース14の背後外面に配置された可撓性回路基板(接続部材)17を通じて図示しない車載バッテリー等の外部電気部材と電気接続されている。
【0015】回転計11及び表示器12と硬質回路基板13との接続は、図2に示すように、回転計11及び表示器12に形成された端子11a,12aを、硬質回路基板13に貫通させ、その貫通端を硬質回路基板13に形成した回路パターンの一部からなる第1の接続部13aに半田付けすることにより、前記駆動回路と回転計11及び表示器12とが導通するようになっている。なお第1の接続部13aを通じた前記駆動回路(硬質回路基板13)と回転計11及び表示器12との電気接続は、このような半田付けの他、導電性ねじを用いた接続、または専用端子やコネクタを用いたプラグイン接続となすことも可能である。
【0016】一方、速度計10と硬質回路基板13との接続は、可撓性回路基板17を通じて行われ、同じく図2に示すように、可撓性回路基板17の支持板Pにて支持されると共に図示しない回路パターンが露出した接続端部17aを、硬質回路基板13に形成した回路パターンの一部にて構成される第2の接続部13bと導通するコネクタにCにプラグイン(挿入)接続することにより、前記駆動回路と可撓性回路基板17とが導通するようになっており、コネクタCは第2の接続部13bと導通する端子Tを備え、接続端部17aの挿入により接続端部17aと端子Tとが導通するようになっている。また速度計10側に延びると共に接続端部17a同様、回路パターンが露出した接続端部17bは、図1に示すように、メータケース14を挟んで導電性ねじ18により速度計10の図示しない端子と導通接続され、これにより速度計10と前記駆動回路とが可撓性回路基板17を通じて電気接続される。
【0017】また速度計10とタコグラフTとの交換にあっては、速度計10に対応するメータケース14部分、化粧板パネル16部分、可撓性回路基板17部分を図中点線に沿ってニッパーやナイフ等の工具により切除して速度計を取り外し、換わりにタコグラフTを装着することにより行われ、この際、廃棄される部分は、速度計3と、速度計3に対応するメータケース14部分、化粧板パネル16部分、可撓性回路基板17部分となる。
【0018】以上のように、本実施例では、タコグラフ(他の計器)Tと交換可能性のある速度計(第1の計器)10と、タコグラフTと交換可能性のない回転計11(第2の計器)と、この回転計11を搭載する硬質回路基板13と、速度計10並びに硬質回路基板13を有する回転計11とを互いに併設状態に収容してユニット化するメータケース14とを備え、硬質回路基板13が速度計10,回転計11の双方を作動させる駆動回路を有すると共に回転計11と導通接続される第1の接続部13aとメータケース14の外側に配置される可撓性回路基板(接続部材)17を通じて速度計10と導通接続される第2の接続部13bとを有することにより、従来必要であった交換可能性のある速度計10用の硬質回路基板を不要にでき、その分、部品点数や組付工数を減少させ、コストダウンを図ることができる。また交換にあっては、従来のように駆動回路を搭載した硬質回路基板を廃棄する必要がないため、交換にかかわる廃棄物を減少させることができる。
【0019】なお本実施例では、交換可能性のある計器の例として速度計10を、交換可能性のない計器の例として回転計11及び表示器12をそれぞれ示したが、何れの計器を交換可能性のある計器とし、何れの計器を交換可能性のない計器とするかは、各種事情に応じて任意であり、また本実施例におけるメータ装置では、速度計10と回転計11と表示器12とをメータケース14内に内蔵する場合を示したが、その他の計器、例えば燃料計や水温計を交換可能性のある計器もしくは交換可能性のない計器として付加してもよいことはもちろんである。
【0020】また本実施例では、速度計10をタコグラフTに交換する場合を示したが、交換される他の計器としてはタコグラフTに限らず、例えばユーザーが好みもしくは各種事情に応じて選択し後付けし得るオプショナル計器であってもよい。
【0021】また本実施例では、速度計10と硬質回路基板13との導通接続を可撓性回路基板17を用いて行っているが、コードやケーブル等、専用の接続部材を用いることもできる。特に可撓性回路基板17を用いて導通接続することによる利点は、従来より用いられている可撓性回路基板17を利用することができ、コードやケーブル等、専用の接続部材が不要となり、その分、コストを低減することができる点にある。
【0022】また本実施例では、可撓性回路基板17と硬質回路基板13の第2の接続部13bとをプラグイン接続しているが、半田付けもしくは導電性ねじを用いて接続することもできる。特に可撓性回路基板17と硬質回路基板13の第2の接続部13bとをプラグイン接続した利点は、接続(組付)作業性を良好にすることができる点にある。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明は、他の計器と交換可能性のある第1の計器と、前記他の計器と交換可能性のない第2の計器と、この第2の計器を搭載する硬質回路基板と、前記第1の計器と前記硬質回路基板を有する第2の計器とを互いに併設状態に収容してユニット化するメータケースとを備え、前記硬質回路基板が前記第1,第2の計器双方を作動させる駆動回路を有すると共に前記第2の計器と導通接続される第1の接続部と前記メータケースの外側に配置される接続部材を通じて前記第1の計器と導通接続される第2の接続部とを有することにより、部品点数や組付工数を減らしコストダウンを可能とするメータ装置を提供できる。
【0024】また本発明は、前記接続部材が可撓性回路基板からなることにより、コストダウンを図ることができる。
【0025】また本発明は、前記接続部材と前記硬質回路基板の第2の接続部とをプラグイン接続してなることにより、接続(組付)作業性を良好なものとすることができる。
【出願人】 【識別番号】000231512
【氏名又は名称】日本精機株式会社
【出願日】 平成9年(1997)11月28日
【代理人】
【公開番号】 特開平11−160110
【公開日】 平成11年(1999)6月18日
【出願番号】 特願平9−327441