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【発明の名称】 車載用ナビゲーション装置
【発明者】 【氏名】開 発 勇 治

【氏名】千 葉 俊 一

【要約】 【課題】音声認識の対象となる地点を現在位置からの距離を用いて限定し、認識対象語彙を削減することにより、認識処理時間を削減するとともに、誤認識を減少させる。

【解決手段】車両の目的地となる地名および施設名のデータを格納したデータベース103と、不特定話者音声の複数語彙を認識する音声認識手段102と、車両の現在位置を検出する現在位置検出手段104と、データベース103内の各地点の座標と現在位置の座標とから2地点間の直線距離を算出する距離算出手段105とを備え、音声認識により地点を検索する際に、現在位置からの直線距離が一定以内の地点を距離閾値設定手段106により設定し、その範囲内の地点のみを音声認識の対象として認識処理を行う。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車両の目的地となる地名および施設名のデータを格納したデータベースと、不特定話者音声の複数語彙を認識する音声認識手段段と、車両の現在位置を検出する現在位置検出手段と、前記データベース内の各地点の座標と現在位置の座標とから2地点間の直線距離を算出する距離算出手段とを備え、音声認識により地点を検索する際に、現在位置からの直線距離が一定以内の地点のみを音声認識の対象として認識処理を行うことを特徴とする車載用ナビゲーション装置。
【請求項2】 音声認識の対象とする直線距離範囲を設定する距離閾値設定手段を備えた請求項1記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項3】 一度目の音声認識処理時には現在位置とデータベース内の各地点との直線距離によって音声認識の対象とする地点を限定し、二度目以降は、距離による地点の限定を行わずに全ての地点を対象として音声認識処理をすることを特徴とする請求項1または2記載の車載用ナビゲーション装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の目的地を音声により入力し、目的地までの経路を探索する車載用ナビゲーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は従来のこの種のナビゲーション装置の一例を示すブロック図である。図2において、201は音声入力を開始する時と、誤認識した場合に再入力する時に押下する制御スイッチ、202は不特定話者の音声を認識する音声認識手段、203は音声認識の対象となる地名、施設名が格納されているデータベース、204は音声認識処理の結果を復唱するための音声合成手段、205は音声認識により選択された地名、施設名を車両の目的地として経路を探索する経路探索手段である。
【0003】次に上記従来例の動作について説明する。目的地を音声認識により設定する場合、制御スイッチ201を押下し、音声認識モードを起動する。最初に「遊園地」、「ゴルフ場」などの施設ジャンルを音声で指定し、次に、指定されたジャンル内の地点をデータベース203から読み込み、読み込んだデータを全て音声認識の対象として、音声認識処理が行われる。認識結果は音声合成手段204により復唱される。認識結果が所望の結果と一致すれば、これを車両の目的地として経路探索手段205により経路が探索される。誤認識の場合は、制御スイッチ201を押下することにより、再度音声入力することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の音声入力方法では、例えば最初に「ゴルフ場」が選択された場合、音声認識の対象となる地点は、全国のゴルフ場の数だけ存在することになり、認識語数が多いために認識処理に多くの時間がかかり、また誤認識を招きやすいという問題があった。
【0005】また、全国の枠では語数が多すぎるため、都道府県の階層を追加し、都道府県別で認識語数を限定して認識処理を行うことも考えられるが、階層が増えるために発声回数が増えて、結果として操作が複雑になるという問題があった。
【0006】本発明は、このような従来の問題を解決するものであり、認識処理時間を削減し、誤認識を減少させることのできる優れた車載用ナビゲーション装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般に車両の目的地とする地点は、現在地から数百キロメートルを越えて設定することは稀であり、通常は、限られた範囲で設定すると考えられるので、音声認識により地点を検索する際に、現在位置からの直線距離が一定以内の地点のみを音声認識の対象として認識処理を行うようにしたものである。これにより、認識対象の語彙を削減することができ、認識処理時間を削減し、誤認識を減少させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明は、車両の目的地となる地名および施設名のデータを格納したデータベースと、不特定話者音声の複数語彙を認識する音声認識手段と、車両の現在位置を検出する現在位置検出手段と、前記データベース内の各地点の座標と現在位置の座標とから2地点間の直線距離を算出する距離算出手段とを備え、音声認識により地点を検索する際に、現在位置からの直線距離が一定以内の地点のみを音声認識の対象として認識処理を行うことを特徴とする車載用ナビゲーション装置であり、認識対象の語彙を削減することにより、認識処理時間を削減し、誤認識を減少することができるという作用を有する。
【0009】本発明の請求項2に記載の発明は、音声認識の対象とする直線距離範囲を設定する距離閾値設定手段を備えた請求項1記載の車載用ナビゲーション装置であり、利用者の行動範囲に合わせて、音声認識による検索範囲を任意に設定できるという作用を有する。
【0010】本発明の請求項3に記載の発明は、一度目の音声認識処理時には現在位置とデータベース内の各地点との直線距離によって音声認識の対象とする地点を限定し、二度目以降は、距離による地点の限定を行わずに全ての地点を対象として音声認識処理をすることを特徴とする請求項1または2記載の車載用ナビゲーション装置であり、一度目の検索により目的地が検索できない場合は、検索範囲を広げて検索することにより、効率的な検索を行えるという作用を有する。
【0011】(実施の形態)図1は本発明の実施の形態における車載用ナビゲーション装置の概略構成を示すブロック図である。図1において、101は音声入力を開始する時と、誤認識した場合に再入力する時に押下する制御スイッチ、102は不特定話者の音声を認識する音声認識手段、103は音声認識の対象となる地名、施設名が格納されているデータベース、104は車両の現在位置を検出する現在位置検出手段、105はデータベース103内の各地点の座標と現在位置の座標とから2地点間の直線距離を算出する距離算出手段、106は音声認識の対象とする距離範囲を設定する距離閾値設定手段、107は音声認識処理の結果を復唱するための音声合成手段、108は音声認識により選択された地名、施設名を車両の目的地として経路を探索する経路探索手段である。
【0012】次に本実施の形態の動作について説明する。目的地を音声認識により設定する場合、制御スイッチ101を押下し、音声認識モードを起動する。最初に「遊園地」、「ゴルフ場」などの施設ジャンルを音声で指定し、次に、指定されたジャンル内の地点をデータベース103から読み込む。読み込んだ各地点に対して、現在位置算出手段104により算出された現在位置との直線距離を距離算出手段105により求める。現在位置の座標を(Xo、Yo)、データベース103上の各地点の座標を(Xn、Yn)とすると、2地点間の距離は、√((Xn−Xo)2 +(Yn−Xo)2 )で求めることができるが、演算量削減のために√をなくして距離の2乗を求めてもよい。また、距離を近似的に|Xn−Xo|+|Yn−Xo|で求めてもよい。なお距離の単位はメートルに限らず、緯度、経度における分、秒であってもよい。ここで計算された距離Aと距離閾値設定手段106により設定さえた距離Bとを比較し、A<Bとなる地点のみ音声認識の対象として、音声認識手段102によって音声認識処理が行われる。認識処理の結果は、音声合成手段107により復唱される。認識結果が所望の結果と一致すれば、これを車両の目的地として経路探索手段108により経路が探索される。誤認識の場合は、制御スイッチ101を押下することにより、再度音声入力することができる。ここで音声入力を再度行った場合は、距離による認識対象の限定を行わずに、指定されたジャンル全ての地点を対象として音声認識処理が行われる。
【0013】
【発明の効果】本発明は、上記実施の形態から明らかなように、音声認識の対象となる地点を現在位置からの直線距離を用いて限定することにより、認識対象語彙を削減することができ、認識処理時間を削減し、誤認識を減少することができる。
【0014】また、音声認識の対象とする直線距離範囲を設定する距離閾値設定手段を備えることにより、利用者の行動範囲に合わせて、音声認識による検索範囲を任意に設定することができる。
【0015】さらに、一度目の音声認識処理時には現在位置とデータベース内の各地点の直線距離によって音声認識の対象とする地点を限定し、二度目以降は、距離による地点の限定を行わずに全ての地点を対象として音声認識処理をすることにより、一度目の検索により目的地が検索できない場合に、検索範囲を広げて検索することにより、効率的な検索を行うことができる。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成9年(1997)10月31日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】蔵合 正博
【公開番号】 特開平11−132783
【公開日】 平成11年(1999)5月21日
【出願番号】 特願平9−300515